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arrows NX F-02H/F-04Gの虹彩認証「Iris Passport」を使ってみる

      2016/04/09

虹彩認証は、「聞くのと実際やってみるのではまるで印象が違う」という非常にいい例です。

富士通ARROWSシリーズ F-04Gから搭載されている虹彩認証システム「Iris Passport(アイリス・パスポート)」は、非常に使えると話題になってはいるものの、実際使ってみるまでは、そんなに興味が持てずにいました。

しかし、実際使うとイメージが180度変わります。

今後、スマホの主要機能になってくるかもしれない虹彩認証について検証します。

虹彩認証とは何か

個人を認証するための方法としては、主に利用されているのはIDやパスワードなどですが、ケータイやスマホでは生体認証と呼ばれるシステムで個人を認証することができる機種が存在します。

生体認証の中でも、今まで主要な技術として利用されてきたのは「指紋認証」でした。

現在ではiPhoneも導入しているためにかなりメジャーになりましたが、実は富士通はそれよりもはるか以前から指紋認証システムを自社のケータイやスマホに導入していました。

そんな富士通が次に手掛けた生体認証システムが、人間の瞳、その虹彩を利用した虹彩認証「Iris Passport」です。

kousai

虹彩とは、人の瞳の部分、瞳孔の外側にあるドーナツ型の部分のことを指します。その虹彩には一人ひとり異なるしわがあり、そのしわが個人個人を識別するカギとなり、パターンとなるのです。虹彩認証は、そのパターンを登録し、照合することによってセキュリティを解除することができるようにするシステムとなっています。

 

本人拒否率と他人受入率とは

生体認証の持つ特徴として「本人拒否率」と「他人受入率」という二つの指標がありますが、それはそのままの意味で、登録をした本人が誤って拒否されてしまう確率と、誤って他人を登録者と判断して受入れてしまう確率のことを指します。

当然のことながら、本人拒否率を下げようとするとその分他人受入率が上がってしまうため、その絶妙なバランスが求められてくるわけです。

一般的な虹彩認証の場合、他人受入率は120万分の1と言われていますが、Iris Passportの場合、他人受入率は10万分の1となっています。それでも、スマホの指紋認証の1万分の1と比べるとずいぶんセキュリティは高くなっています。

 

虹彩認証「Iris Passport」の使い方

では、ARROWシリーズ「NX F-04G」、「NX F-02H」と共通した虹彩認証の登録方法を見ていきます。

 

iris01

 

まず、設定の中から「ロック・セキュリティ」を選択します。

 

iris02

 

「虹彩登録」を選択します。これが、セキュリティを解除するための自分の虹彩情報を登録する作業になります。

 

iris04

 

案内に沿って、自分の虹彩を登録します。登録する時間は約10秒程度で、その時間画面を見つめるだけです。

 

iris05

 

セキュリティ解除方法に虹彩認証を利用するかが聞かれますので、「はい」を選びます。

 

iris06

 

「セキュリティ認証画面」を選択します。そのあと、併用する解除方法も問われます。パターンや暗証番号など、虹彩認証ができない場合に利用する解除方法を設定します。

 

iris07

 

以上で虹彩の登録は完了です。同時に、セキュリティ解除設定に虹彩認証が設定されたため、画面点灯時に画面上部に瞳を移す欄が出てきますので、そこに自分の目が写るようにすればすぐにロックが解除されます。

この虹彩を認証する時間が非常に短く、一瞬でロックが外れます。慣れるとかなり便利に使えるのではないでしょうか。

 

片眼でも認証可能か

両眼での虹彩認証は非常に高速で利用可能ですが、例えば両眼を登録後、片眼だけでも認証できるのでしょうか。

この点に関しては実際に試してみました。

両眼を登録した状態で、片眼だけでは、認証してくれません。ただし、例えば最初に右眼を認証し、そのあと次のタイミングで左眼を認証すれば、ロックは解除されます。つまり、片眼ずつでもいいので、両眼の認証が完了したところで「認証完了」となるようです。

 

また、片眼だけでも登録はできるのか、という点ですが、これは虹彩の登録画面に、「片眼で登録する方はこちらへ」という項目があります。

この場合には、片眼のみを登録するため、その眼だけを認証すればロック解除が可能になります。両眼を登録した場合との違いです。

 

眼鏡やコンタクトでも認証できるのか

登録時に裸眼で登録をしておけば、認証については「人や環境、眼鏡やコンタクトの種類にもよる」ということですが概ね認証可能です。実際試してみてもほとんど問題ありませんでした。

ただし、眼鏡をしていて反射の状態などによっては認証しにくいこともありますし、サングラスやカラーコンタクトの場合は虹彩が隠れてしまうので認証できないということです。

基本的に、赤外線LEDを照射しての「虹彩」認証なので、虹彩部分が登録時と大きく変化して見えてしまうようなケースでない限りは認証可能です。そういう意味で虹彩に影響を与えるわけではない結膜炎やものもらい、レーシック手術なども影響はないということです。

 

虹彩認証の問題点

虹彩認証の利用時における問題点としては、屋外での利用が挙げられます。

直射日光が顔に当たっているような場合には認証ができづらくなってしまいますので、太陽に背を向けるなどの工夫が必要になってきます。

利用しにくいタイミングがあると、普段使いとしてはなかなか利用しにくいような気もしますが、パターン認証や暗証番号認証と併用できるので、虹彩認証が利用しにくい時には切り替えて利用するようにしましょう。

 

赤外線LEDを照射するということによる安全性の問題についてですが、国際基準である光生物学的安全性試験(IEC62471)を実施しており、安全性は十分に検討されているということです。スマホのディスプレイから発せられるブルーライトよりも弱い光ということなので、特段の影響はないでしょう。

 

とにかく利用してみないとこの使い勝手は理解しにくいと思いますが、指紋認証に変わる次世代の生体認証として、今後ARROWS以外の他の機種でも採用が増えてくるかもしれません。

 

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