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auアップグレードプログラムと特典拡充・メリットデメリットまとめ

   

auのサービスの中でもかなりわかりにくい部類に入る、アップグレードプログラム

ケータイ/スマホの料金プランなどをよく理解している人でも、何度も内容を確認しないとなかなかうまく理解できないシステムとなっていますが、果たして本当に加入するメリットがあるのでしょうか。

そんな中で、アップグレードプログラムは新たにプログラム特典の拡充が発表され、2016年4月1日以降契約の場合には今まで以上に活用の幅が広がることになりました。

その特典拡充内容まで踏まえて、果たして加入した方がいいのか、見送るべきなのか、そしてドコモの機種変更応援プログラムと比較してどう違いどちらがお得なのかなど、検証していきます。

アップグレードプログラムの詳細内容

アップグレードプログラムに加入すると、プログラム料が毎月300円かかります。このプログラム料は、最大48回目までかかり、それ以降はかかりません。つまり最大で14400円分のプログラム料がかかります。

そんなにプログラム料がかかるアップグレードプログラムの何がお得なのかというと、2年を経過する前に新しい機種に機種変更したい、という場合に役立ちます。

新機種が発売されたので買い替えたいと考えても、分割残金が残っているとどうしても毎月の負担金額が大きくなってしまうので買い替えに二の足を踏んでしまうと思います。

そんなときに、アップグレードプログラムに加入していると、分割残金を全額実質無料にしてくれるのです。

それだけ聞くと、非常にお得に思えると思いますが、ここからが大切です。

アップグレードプログラムの適用には条件があります。

 

・対象機種を18ヶ月以上利用した上で、機種変更(アップグレードプログラム対象機種)すること

・機種変更後の機種でも「アップグレードプログラム」に継続加入すること

・機種変更した際には、旧機種を回収に出すこと

 

以上の条件を満たしたときに、18回目~24回目までの分割残金・合計7回分が実質無料になります。

この条件を踏まえて考えると、非常に判断に悩むところだと思います。得なのか、損なのか、咄嗟に判断できる人は皆無だと思います。

さらに詳細内容を確認していきます。

 

機種変更月別・au アップグレードプログラム適用イメージ

18回目から24回目までの分割残金が実質無料ということは、それ以外の月で機種変更した場合はどうなるのでしょうか。まとめてみます。

 

13ヶ月目~18ヶ月目・・・スーパーアップグレードキャンペーンにて適用(2016年3月31日まで/4月1日以降は特典拡充にて引き続き適用)・旧機種は回収

19ヶ月目~25ヶ月目・・・プログラム適用・旧機種は回収

26ヶ月目以降・・・プログラム料相当分(最大48回分)au WALLETプリペイドカードにチャージ(返金)。

 

13ヶ月目から18ヶ月目に機種変更した場合については、スーパーアップグレードキャンペーンが適用され、特典が適用されますが注意点があります。スーパーアップグレードキャンペーンの内容は、2016年4月1日以降は、そのままキャンペーンではなくアップグレードプログラムの通常運用として特典拡充され採用されます。詳細は後述します。

19ヶ月目から25ヶ月目までは、端末回収を条件にプログラム適用です。分割支払金残額が実質無料になります。もちろん旧端末を回収されたくないというケースもあると思いますので、その場合にはプログラムを利用しないという選択肢もあります。

この場合、それまで支払ってきたプログラム料は全額au WALLETプリペイドカードにチャージという形で返金されます。

ただし、アップグレードプログラムの継続利用が返金条件となっています。

 

さらに26ヶ月目以降です。この段階では、すでに割賦が終了してしまっているため、無料にしてもらうべき分割支払い金がそもそも存在しません。そのため、プログラム適用不可として、こちらもau WALLETプリペイドカードへのプログラム料の全額(最大48回分)が返金という形となります。

ただしその場合も、アップグレードプログラムの継続利用が返金条件です。

 

プログラム料はau WALLETプリペイドカードに戻ってくるので安心?

「以上の内容から、アップグレードプログラムを適用しなかった場合には、基本的にはau WALLETプリペイドカードへの返金という形をとりはするものの、とりあえずプログラム料は全額戻ってくるため、基本的に損はしません。むしろ早く買い替えたい機種が登場した場合にはお得になりますので、選択肢が増えて便利です」

と、いう具合の営業トークがおそらく販売店やauショップ店頭では繰り広げられるのではないでしょうか。

確かに言っていることは間違いではありません。

ただし、おそらくサラリと説明されるであろう、旧機種回収プログラム利用以後の継続という条件が、実は地味に響いてくるという事実にも注目しておく必要があります。

 

アップグレードプログラムの旧機種回収と下取りはどちらが得か

旧端末回収ということはすなわち、下取りと同じです。

しかもアップグレードプログラム適用時の旧機種回収条件としてauは、以下の場合には回収不可としています。

 

・電源が入らない

・充電を行っても充電ランプが点灯しない

・電話機本体や液晶に破損や割れがある

・暗証番号ロック解除とオールリセットが実施されていない

・メーカー指定箇所の水濡れシールに水濡れ反応がある

・製造番号が確認できない、改造などメーカーの保証外となるような場合

 

ここまで条件を加えると、まさに下取りです。となると、通常通り下取りに出すなり、ネットオークションで売却するなりした方が利益が大きくなる可能性があるわけです。

特に、残っている分割支払金を実質無料にしてくれるとはいっても、残りがあと1回~3回分程度なら、お得感がそもそも非常に薄いのです。回収されるのは何カ月目でも同じなのに、分割支払金の残りが少なければ少ないタイミングほど実質割引金額も少なくなってしまうのはおかしな話です。

だからこそ、正常に動く端末の回収に応じるくらいなら、別のルートで端末を売却した方が得、というケースが十分考えられるわけです。

しかし、この内容が2016年2月16日以降の「安心ケータイサポートプラスLTE」の拡充によって、若干風向きが変わってきました。

 

au 安心ケータイサポートプラスLTEの拡充によるアップグレードプログラム適用条件優遇

2016年2月に改定した「安心ケータイサポートプラスLTE」「安心ケータイサポートプラス」に加入している場合、旧機種が仮に破損していたり、水濡れや破損をしている場合でも、そのまま回収してもらった上でアップグレードプログラムの特典を受けることができるようになりました。

この点は非常に重要な部分で、本来なら下取りしてもらう価値がないような状態の端末を回収してもらった上で残りの端末代金を実質無料にしてくれるという意味で、確実にお得です。このケースの場合は、損することはないと思われます。

 

この安心ケータイサポートプラスLTEによる優遇措置を受けて、アップグレードプログラムの存在価値はかなり高まったと言えます。

基本的にアップグレードプログラムに加入することで確実に大きな損をするようなケースは非常に少ないため、加入していてもデメリットは少ないと言えます。それなら、万が一の二年経過前の故障リスクに対応できるように、アップグレードプログラムに加入しておくのは一つの方法と言えます。

つまり、20ヶ月目に端末が故障した場合、故障した端末をそのまま回収してもらうことで分割支払金の残額を実質無料にしてもらい、身軽な状態で少し早めの機種変更を通常通り実施することができるようになるわけです。

 

もちろん、安心ケータイサポートプラスLTE加入が条件となっているため、その点要注意ではありますが、いずれにしても補償はあった方がいいと考えるのであれば、特に難しい条件ではないと思います。
関連記事:「au安心ケータイサポートプラスLTE/交換用携帯電話機お届けサービスは必要か

 

アップグレードプログラムの適用条件優遇の落とし穴

しかしさすがau、アップグレードプログラム適用条件優遇にも、実は落とし穴がやはり、存在します。

 

安心ケータイサポートプラスLTEは、そもそもケータイスマホ本体に万が一の故障が発生した際にリフレッシュ品に交換してくれるサービスであることを思い出しましょう。

つまりです。アップグレードプログラムの適用条件である19ヶ月目以降に仮に故障が発生した場合。

そのまま故障端末を回収してもらってアップグレードプログラムを適用し、分割残金を実質無料にしてもらって機種変更を実施することができるわけですが、よくよく考える必要があります。

仮に安心ケータイサポートプラスLTEによる「交換用携帯電話機お届けサービス」利用が1回目で、3年以上auを利用している場合、リフレッシュ品との交換代金は3000円です。3000円で、新しい端末が送られてくるわけです。

では、その新しい機種を利用して少しだけ我慢し、分割支払金が終わるまで待ったとしたらどうでしょうか。

すると、手元に比較的新しいリフレッシュ品を残しながら、分割支払い終了後に機種変更ができるようになるわけです。

 

もちろん、今すぐ欲しい機種がある、というような場合には話が変わってきます。ただ、そういうわけでもなく、単純に故障したのでアップグレードプログラムを利用して機種変更をしようという選択をしてしまうと、逆に安心ケータイサポートプラスLTEに加入していたメリットが薄れてしまうのです。

となると、そもそも安心ケータイサポートプラスLTEがあるのだから、アップグレードプログラムは必要ない、という判断もできるわけです。

つまりアップグレードプログラムはあくまで、新機種を早めに手に入れたいという感情を持ちうるユーザーでなければメリットがほとんど存在しないのです。

 

なかなかわかりにくいと思います。それだけ、巧妙に考えられているプログラムなわけです。お得かと言われたら難しいところです。

ただし、損はしないから加入しておけばいつかはメリットがあるかも、という考え方で加入するのはありかもしれません。

 

アップグレードプログラムは解約時に確実に損をする

「損はしないから加入しておいてもいいのでは」、というようなことを書きながらすぐに前言を否定するようなことを書きます。

実は厳密にいうと、アップグレードプログラムは絶対に損をしないというわけではありません。むしろ、少額ではあるものの、確実に損はします

それはすなわち、プログラム適用条件も返金条件も、いずれにしても「継続利用」が条件となっているためです。

これが最大の落とし穴なのです。

つまり、アップグレードプログラムは、損をせずに解約ができないのです。例えばプログラム料の返金を受けるためには継続が条件なので、返金を受けるまではアップグレードプログラムを外すことができません。

プログラム適用後、もしくは返金後、解約することはできますが、確実に最低でも一ヶ月分は月額料金が戻ってこない形になります。

細かく金額を気にする人は要注意です。

 

最短12ヶ月でプログラム利用可能に/アップグレードプログラムリニューアル

「1年に1回、新モデルに買い替えたい」という要望に応える形で、auはアップグレードプログラムを2016年4月よりリニューアルします。

内容としては、13ヶ月~18ヶ月目の機種変更であっても、前倒し利用料2000円を支払うことで、通常の利用期間を6ヶ月前倒しした12ヶ月間の利用でもアップグレードプログラム適用での機種変更が可能となります。

ただし、分割支払金の実質無料の対象となる月は従来通り19ヶ月目から25ヶ月目の7回分となるため、13ヶ月目から18ヶ月目までの分割支払金は通常通りかかります。

すなわち、早めに利用できるという点だけがメリットで、割引金額としては前倒し利用料がかかる分逆にマイナスになります。

この内容としては3月31日まで実施されているスーパーアップグレードキャンペーンとまったく同じです。

よくよく調べてみると、そんなに驚くほどお得なわけでもありません。

 

ドコモ機種変更応援プログラムとどちらがお得か

auのアップグレードプログラムとドコモの機種変更応援プログラムではどちらがお得かと言われれば、「そう変わらない」と答えるしかなさそうです。
関連記事:「ドコモ機種変更応援プログラムは必要か

実際のところ、内容は細かく違います。ドコモの場合は旧機種回収条件に水濡れ破損でもOK、という項目はないため、その点auの方がお得になるケースは多いと思われます。

ただし、割引内容がauは分割支払金残額の実質無料であるのに対して、ドコモは機種変更時の端末代金から即時割引をかける形となります。

そのため、auの場合の割引金額は25ヶ月目が最低額になり、おそらく高くても4000円程度になると思われますが、ドコモは最低割引金額が9000円となっていますので、ドコモの方が有利になる場合もあります。

つまり、一概に比較が難しいのです。

ただし共通して言えるのは、条件に旧機種回収継続利用が入っているという点で、この条件がある限りにおいて、どちらも確実にお得になるとはいいがたいところです。

むしろ、機種変更ではなくMNP転出でキャリアを変えると損をしてしまうなどのリスクもあるため、私なら加入しません

システム自体が非常にややこしくわかりにくいため、店頭で説明を受けるとついつい「損をしないなら」と加入してしまうこともあるかもしれませんが、ドコモ「機種変更応援プログラム」もau「アップデートプログラム」も、よくよく吟味して加入するようにしたいところです。

 - KDDI auの裏