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ドコモ・dアカウント(旧docomo ID)を理解する

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2015年12月1日より、長年続いたNTTドコモの「ドコモプレミアクラブ」がなくなり、そのまま「dポイントクラブ」へと移行しました。

同時に、DCMXカードは「dカード/dカード GOLD」と名称を変え、カード自体を提示することでdポイント加盟店でdポイントを付与してもらえるようになったり、その貯めたdポイントをdポイント加盟店で利用できるようになったりと、今まで以上に利用シーンの幅が広がり、使い勝手が向上しています。

dカード/dカード GOLDについてはまた別記事(dカード GOLDは本当にお得なのか)で解説しますが、ここではもう一つ、同じく2015年12月1日より「docomo ID」から名称が変更された「dアカウント」について理解を深めていきたいと思います。

docomo IDとは何か

dアカウントが何なのかを理解するためには、そもそもdocomo IDとは何だったのかをしっかり理解しておく必要があります。

 

元々ドコモに存在していたdocomo ID/パスワードが、本格的に利用され始めたのはまだここ数年のことです。

それまでは、あるにはあるが一般的なユーザーはほとんど利用することはないという程度の存在でした。

 

現在はdアカウント(旧docomo ID)を発行するとデフォルトの状態で「ドコモのメールアドレス(@docomo.ne.jp)」がdアカウントに設定され、パスワードは任意のパスワードの設定を求められますが、当初は電話番号がそのまま初期のdocomo IDとして発行されていました。

そのため、昔docomo IDを発行してそのままにしているユーザーの中には、docomo IDが電話番号に設定されている人もまだまだ存在しており、そのまま電話番号がdアカウントになっている人もいるようです。

事実、私自身がそうでした(※後日変更しましたが)。

 

ドコモを統合するID・アカウント

世の中はスマートフォンの時代へと移行し、当初iPhoneを販売していなかったドコモは、Androidスマートフォンを集中して販売することになりました。

そうすることでドコモが望むと望まざるとにかかわらず設定する必要に迫られたのが、「Googleアカウント」です。これは現在もAndroidスマートフォンを利用する上では非常に重要なアカウントです。

やがて遅れに遅れ、iPhoneの販売を始めたドコモでしたが、そこでも設定する必要があったのは「Apple ID」でした。

いずれもユーザー側が設定する必要がある項目ではあるものの、ドコモとしては自ら端末を販売しながら目の前で他社のアカウントの設定ばかり目にするという、大きな矛盾を抱えてしまっていたわけです。そしてそれは現在も変わりません。

 

そこで本来、ドコモが望んでいたのは、もっと自分たちで好きなことができるプラットフォームでありOSであり、そしてその候補として期待されていたのが、第3のOSであるWindows 10 mobileにつぐ、Tizenという第4のOSだったのです。

知る人ぞ知る、Tizen OS。もう覚えている人もいないかもしれません。

 

ご存じのとおり、TizenよりもiPhoneを選んだドコモは、Tizenの販売を中止し、その後計画も完全に白紙となりました。今となっては至極当たり前の判断であり、iPhoneよりもTizenを推進しようとしていたら、どんな恐ろしい事態になっていたかは想像すらできません。

Tizenは、もはや永遠にドコモの販売計画に帰ってくることはないものと思われます。

 

ドコモはAppleとの契約において、iPhone上でドコモの「dマーケット系サービス(dtv/dアニメストア/dマガジンdグルメ/dヒッツなど)」を利用させる許可を取り付け、既にiPhone上で様々なdマーケット系サービスが利用可能となっています。

これは非常に大きなポイントだったといえます。

何しろ大人気機種であるiPhoneでd系サービスが使えるか使えないかでは、その後のdマーケット系サービスの販売戦略が180度変わってくるからです。

 

そしてそのdマーケット系サービスをAndroidはもちろんiPhoneやパソコンなど様々な端末で利用できるようにし、かつキャリアフリーでも利用できるようにするのがドコモの理想であり、そのためにはどうしても、「Googleアカウント」や「Apple ID」のような、ドコモとして共通する土台が必要になったわけです。

そこに選ばれたのが、docomo ID改め「dアカウント」です。

 

キャリアフリーの強みと弱み

dアカウントには、大きく分けて二種類が存在します。

一つは「ドコモ回線dアカウント」。もう一つは、「キャリアフリーdアカウント」です。

ドコモ回線dアカウントは、当然のことながらドコモの電話番号と紐づきます。そのためドコモ利用料金についてもdポイントが貯まります。

そのうえdアカウントをスマホ端末上で設定しておけば、dアカウント認証なしでdocomo Wi-Fiが利用できたり、Wi-Fi環境でもドコモメールやdtv、dヒッツなどのd系サービスが利用できるようになったりと、dアカウントによる各種サービスの一元管理が可能になります。

 

キャリアフリーdアカウントの場合は、ドコモの契約を仮に持っていなくても利用することができ、ドコモの回線とは紐づかずdアカウント単体でd系サービスの契約だったりdポイントを貯めたり使ったりすることも可能となるわけです。

もちろんその後ドコモと回線契約をすれば、今までキャリアフリーで利用していたdアカウントをドコモの回線と紐づけることもできます。

 

ドコモというキャリアの枠を超えて存在するのが「dアカウント」であり、仮にau、ソフトバンクを利用しながらdマガジンやdグルメを利用してみるなんて裏技も可能になってしまうのです。

 

このキャリアフリーdアカウントによるd系サービスのキャリアフリー化は、ドコモとしては諸刃の剣であり一種の賭けでもあったはずです。

そもそもドコモを利用しているからこそ利用できるサービスとしてdtvやdアニメなどのd系サービスは存在していたはずでした。

かつてのiモードビジネスはまさにこの典型で、iモードを利用したかったらドコモを利用するしかなかったのです。

しかしdアカウントはキャリアの枠を打ち破ってしまったため、dマーケット系サービスをどうしても使いたいと思ったらdアカウントを取得すればよく、わざわざ他社からドコモに乗り換える必要性はなくなってしまったのです。

 

dアカウントはMVNO利用中でも持てる

私は以前、dアニメストアも利用していたことがありました。

お試し31日間を利用して無料利用してみたのですが、使ってみたらかなりいいサービスだと感じました。

そして、この月額400円(税別)のサービスを、機会があったらまた利用してみたいと思いました。

その後私は、ドコモのスマホ契約を解約し、そのままMVNOの利用を開始しました。

しかしそれでもdアカウントは生きているので、いつでもdアニメストアの契約を再開できるのです。

MVNO格安SIMを利用しておりドコモの回線を一切持っていないにもかかわらず、です。

この場合、MVNOでどの会社を使っているのかなどは、まったく関係がありません。

OCNモバイルONEでもぷららモバイルLTEでもmineoでも0SIMでもLINEモバイルでも楽天モバイルでもnuroモバイルでも、dアカウントは平行して持つことができるのです。

 

dアカウントがあればとにかくお得

dアカウントの意味がつかめてきたでしょうか。

さらに今後は、dポイントがdアカウントに対して貯まっていくようになるので、ドコモを解約してもdポイントは残りますし、加盟店で貯め続けることもできます。当然貯めたポイントは加盟店で使うこともできます。

主要加盟店のローソンでいうなら、pontaポイントとまったく同じ意味あいで、dポイントをためていけるようになるわけです。

加えてdカード/dカードGOLDであれば、iD決済をすれば3%割引決済ポイントとして1%、pontaポイントと同じ、dポイントの加盟店ポイント1%もらえるため、合計5%がなんとお得になるという超優良ポイントサービスとなります。

 

通常のクレジットカードサービスは、現在購入に対して1%が標準で、それを上回ればポイント還元率が高いカード、下回れば低いカードという評価になりますが、dカード/dカードGOLDによるローソンでのiD決済は、そのどれにもましてポイントが貯まります。

ちなみに、公式サイト上でのdカード/dカード GOLDの申し込みについても、dアカウントが必要になります

 

dアカウントを理解すればdポイントクラブがわかり、dカードのメリットも見えてくると思います。

改めて、docomo ID改めdアカウントの存在を見直してみましょう。

関連記事:「dアカウント/パスワードを確認する方法とdアカウントの発行



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