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ドコモの「ケータイデータ復旧サービス」はiPhoneも対象

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NTTドコモの「ケータイデータ復旧サービス」は、2016年1月27日より料金の改定が入り、大きく料金分布が変わりました。

それと同時に、従来のドコモケータイ及びAndroidスマートフォンに加えて、iPhoneシリーズが復旧対象機種として加えられました。

故障によりデータが取り出せなくなってしまった場合に、このサービスを申込すると本来取り出すことが難しいデータの復旧作業を行ってくれる、非常に便利なサービスです。

元来のケータイデータ復旧サービスの利用料金は成功時5000円でしたが、「ケータイ補償サービス」の料金の変化に伴い、月額380円のケータイ補償に加入している場合は2000円月額500円のケータイ補償に加入している場合には1000円で利用可能と、データ復旧サービス自体は値下げされた経緯があります。ただし、前提条件にされたケータイ補償そのものは値上げとなっている点を踏まえて考えると、ケータイデータ復旧サービスの純粋な値下げとは言いにくいところです。

そして1月27日の改定によって、ケータイデータ復旧サービスについて、ケータイ補償サービス未加入の場合と、2013年夏モデル(Eシリーズ)以前の機種を利用している場合のケータイデータ復旧サービス利用料金が2016年1月20日より5000円から8000円に値上げされることが発表されました。

さらに、iPhoneの場合のデータ復旧についても、復旧成功時料金は8000円とされています。

内容詳細を検証していきます。

ケータイ補償ありきのケータイデータ復旧サービス

昨今のドコモのケータイスマホに対する補償は、ケータイ補償サービス加入が大前提となっています。

Fシリーズ以降のスマホの場合、ケータイ補償サービスに加入しなかったなら端末の保証はたった1年しかありません(メーカー保証のみ)。

ケータイ補償サービスなしでもし破損した場合は高額な修理代金がかかりますし、もし水濡れの場合は修理そのものができない可能性大です。あくまで1年間自然故障の場合の保証があるというだけで、それ以外の保証はケータイ補償サービス加入でなければ受けることができなくなっているのです。

ケータイデータ復旧サービスも同じで、Fシリーズ以降でケータイ補償サービスに加入していれば2000円ないしは1000円でデータ復旧を実施することができますが、Eシリーズ以前かつケータイ補償未加入の場合には、8000円となり、かなり負担が重たくなります。

ケータイ補償サービスは、ドコモのスマホ利用に際して「必須」とされつつあります。

詳細は関連記事にて:「外してはいけないケータイ補償

 

データ復旧が本当に必要なユーザーとは

ケータイデータ復旧サービスの、Eシリーズ以前の旧機種利用の値上げに関しては、あくまで限定的なユーザーの話で、Fシリーズ以降の新しい機種を持っているユーザーはケータイ補償に加入していればデータ復旧は安く手続きできるのだからそんなに重要なことではない、という意見もあるかもしれません。

これは一面だけ見ると正しい意見です。

しかしここでは、もう少し考える必要があります。

 

つまりどういうことかというと、「本当にケータイデータ復旧サービスが必要なユーザーはどういうユーザーなのか」、という点が重要なのです。

すなわちそれは、故障によりデータを取り出せなくなってしまったユーザーです。

そして、その「故障によりデータを取り出せなくなってしまったユーザー」は、どういうユーザーかというと、かなりの確率で旧機種利用のユーザーです。

なぜなら、iPhoneを含む新機種利用のユーザーは、クラウドにより電話帳とメールが自動的にほぼ守られている可能性が高いから、です。新機種利用のユーザーは、どんなに安くなっていてもデータ復旧サービスが必要なケースは少ないといえるわけです。もちろん、写真をクラウド同期していない場合などには活用できるのですが。

 

その一方で旧機種利用のユーザーは、フィーチャーフォン利用だったり、クラウドがまだうまく機能していない機種を利用していたりと、突然の故障に見舞われると電話帳データすら取り出せなくなる可能性があります。

今も昔も、ケータイやスマホのデータで最も大切なデータは何かというと、知人友人の電話番号等が入った「電話帳データ」です。もし消えてしまえば、また一から電話番号を聞いて登録して、を繰り返さなければならなくなるのです。場合によっては完全に連絡が途絶えてしまう人が出てくる可能性もあります。実際誰を登録していたかなど、人数が数百人規模になってくるとまるで覚えていないのが普通です。

そんな自分の記憶では到底覚えておくことができない電話帳データなどを復旧させるためのケータイデータ復旧サービス。

利用価値が高く利用頻度も高くなりそうなのは、確実に旧機種利用のユーザーなのです。

ですが、本当にこのサービスを利用する必要がある旧機種利用のユーザーは、データ復旧するのに今まで以上に高い料金を支払う必要が出てくるという点は、大きな注意点といえます。

 

時代の変化か改悪か

クラウドが普及し、ケータイデータ復旧サービスの必要性が薄れてきつつある状況の中でドコモは、あまり利用もないであろう新機種利用ユーザーのデータ復旧サービス料金は安く設定しておき、逆に基本となるケータイ補償の料金は値上げしたのです。

それを実行しつつ、今度は実際にまだケータイデータ復旧サービスを有効に活用していた旧機種ユーザーのデータ復旧料金も値上げしてしまったわけです。これはそのまま受け取れば「改悪」と言われても仕方がないところです。

ただ、時代の流れに合わせてリソースの改廃を繰り返していくのは企業として自然なことでもあるので、批判が起きた場合に「旧機種は値上げとなりましたが、逆に新機種のケータイデータ復旧サービスは、ケータイ補償に加入されていればかなり安くなるようになっているので、ご理解ください」という返答があったとしても、これはこれで仕方ないのかもしれません。

 

しかも、結局そもそもの話に戻ると、データはあくまでユーザー自身で管理するべきものである、という基本は変わりませんので、そこさえ理解できていれば、「ドコモのケータイデータ復旧がいくらになろうが関係ない」という考え方もあります。

ユーザーとしてはそう考えられるところまで、認識を上げていきたいところではあります。

 

クラウドによるデータ保護の時代

さすがにいい加減、クラウドという単語も一般に普及してきたのではないかと思います。

電話帳やメールは比較的簡単にクラウド同期され、万が一の際にもそこから復元ができるように、全体的に変わってきています。

そのため、新機種を利用しているユーザーにデータ復旧の用途があるとしたら、おそらく写真や動画の復旧が目的ではないかと思われます。

写真や動画は、ドコモのサービスでいえばフォトコレクションを利用設定をしていないと自動同期はしません。

ちなみにドコモ電話帳も設定をしておかないと自動同期はしませんが、機種変更時にショップ店員などによってほぼ設定してあることが多いと思われます。

 

iPhoneのiCloudを見てもわかるように、今の時代、かなり多くのデータやサービスをクラウド同期できるようになりつつあります。

「クラウドはなんだか難しいからわからない」と逃げていては自らデータ保護を放棄しているのと同じことなので、ドコモのケータイデータ復旧サービスを利用しなくて済むように、特に旧機種利用ユーザーは、写真のクラウド同期の方法などを是非一度、時間があるときにチャレンジしてみてもいいのかもしれません。

 

iPhoneがケータイデータ復旧の対象機種に追加されていた件

ケータイデータ復旧サービスは元来、ドコモケータイおよびAndroidスマートフォンが対象機種であり、iPhoneはその対象機種に加えられていませんでした。

私も気づいたのは結構最近ですが、その対象機種に現在はiPhoneシリーズも加えられています。

その対象となるのは、日本国内で販売されたiPhone 5s/iPhone 5c以降の全機種が対象です。さらに、大きなポイントとして、au、ソフトバンク販売分をも含みます

ケータイデータ復旧サービス利用のユーザーが所有権を有しているiPhoneであれば、復旧に出すことが可能なのです。これはなかなかすごいことです。

ただし、au、ソフトバンク販売分でデータ復旧対象となっているのはあくまでiPhoneのみで、Androidのスマートフォンなどは今まで通りドコモ販売分のみが対象です。

iPhoneこそ、電話帳だけでなく写真もiCloudに簡単に同期できるので、ケータイデータ復旧サービスを利用するシーンは少ないかもしれませんが、万が一の際には有効活用できそうです。

ちなみに復旧成功時の料金は少し高めの8000円で設定されています。できる限り利用する必要がないように、データに関しては普段から意識してバックアップを残しておくようにしたいところです。

 



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