サムスンのファブレット端末Galaxy Noteシリーズの「Galaxy Note7」衝撃の生産中止からもう二年です。
翌年のGalaxy Note8は、汚名返上の超ハイスペックモデルとしてドコモからも数年ぶりに発売され、現在もまだ販売が継続しています。「超」が付くほど優秀で、不満を挙げる隙も無い良機種でした。
それ以前のGalaxy noteシリーズと言えば、ドコモでは実に2014年10月に発売されたGalaxy Note edge SC-01G以来だったので、実に久しぶりのドコモからの発売となりました。
Galaxy Noteシリーズは、そのスペックの高さと使い勝手の良さから、実際に利用しているユーザーからは高い支持を集めており、Galaxy Note2、Galaxy Note3、Galaxy Note Edgeユーザーは、Galaxy Note8はちょうどいい買替検討機種となったはずなので、もうかなりの方が機種変更されているのではないかと思います。
そんな中で2018年、冬春モデルとして次のGalaxy Note9が登場する可能性はあるのでしょうか。
Galaxy Note9のスペックを確認しながら、同時に歴代Galaxy Noteシリーズを振り返ってみようと思います。
目次
Galaxy Note9のスペック詳細
Galaxy Note9の主なスペックを確認しておきます。
サイズ | 約76×162×8.8mm |
重量 | 約201g |
バッテリー容量 | 4,000mAh |
電池持ち時間 | 約130時間 (※au基準) |
電池パック取り外し | ― |
外部メモリ 推奨最大容量 | 512GB microSDXC |
内蔵メモリ容量 (RAM) | 6GB |
内蔵メモリ容量 (ROM) | 128GB |
アドレス帳登録件数 | 本体メモリの空容量に依存 |
ディスプレイ(画面)タイプ | 有機EL Super AMOLED |
画面サイズ | 約6.4インチ |
ディスプレイ(画面)最大表示色 | 約1,677万色 |
ディスプレイ(画面)解像度 | 2,960×1,440(Quad HD+) |
防水 | IPX5/IPX8 |
防塵 | IP6X |
SIMサイズ | nano SIM |
CPU | SDM845 2.8GHz/クアッドコア+1.7GHz/クアッドコア |
スペックは抜群に高いので、もはや何も語るべき部分がない、というレベルですね。
全体のパフォーマンスがかなり向上しており、Galaxy Note8と比較してCPUで33%、GPUで44%性能が向上しています。
電池持ち時間もauの基準で約130時間なので、ドコモの基準で考えると150時間程度と考えられ、電池持ちはかなりいい水準と言えそうです。
外部メモリの容量も最大512GBと、内部メモリの128GBと合わせるとそろそろTB(テラバイト)が見えてきそうな水準になってきました。「保存容量が足りない!」というケースはほとんど考えられなくなってきているかもしれません。
発熱に対しても、ヒートパイプで熱を冷まし、カーボンシートで熱を逃がすウォーターカーボンクーリングシステムが搭載されており、Galaxy Note8比で冷却性能は約21%アップしています。
ゲームプレイ中でも、パフォーマンスとバッテリー消費をバランスよく調整し、最高のパフォーマンスでプレイできるように最適化してくれ、なめらかでラグのないゲームの動きを実現してくれます。
生体認証としては、引き続き虹彩認証と顔認証を組み合わせたインテリジェントスキャンが採用されており、同時に指紋認証も利用可能です。
個人的には、Galaxy 9+の最大の不満点がこのインテリジェントスキャンで、反応がイマイチで実用性がかなり低く感じられるため、なんとかiPhone並みの顔認証能力を備えてくれれば、というところです。実際に発売されたら試してみたいと思います。
Sペンの魅力
Galaxy Noteと言えば、やはり「Sペン」です。
Galaxy Note9では、Sペンに初めてBluetooth機能を搭載しました。そのため、離れたところでも利用することができますし、カスタマイズすることでボタンを押すだけで写真を撮影したりスライドをめくったり、Youtube動画の一時停止などの操作も可能です。
例えばAppleペンシルの場合、充電するためにはiPadのLightning端子に接続して充電する必要がありますが、Sペンの場合は本体に格納しておくだけなので非常に簡単で邪魔になりません。
約40秒の充電で約30分利用することが可能です。
Sペンの手書き精度
Sペンの繊細さ、感度のよさ、コントロールのしやすさにより、スケッチ、デザイン、アイデアなどをより書きやすくなりました。
0.7mmと細い先端と4,096段階もの筆圧で、紙にペンで書くような正確さを実現しています。
Sペンによるリモート撮影
Galaxy Note9のSペンは、自撮りでも大人数でもSペンリモコンで遠隔撮影ができます。
ペンのボタンを長押しでカメラを起動、ペンのボタンをクリックすればシャッターチャンスも思いのままにコントロールできます。
つまり、セルフタイマーを使わなくてもいい、というわけですね。これは非常に便利で、魅力的です。合わせてGalaxy Note9の高いカメラ性能によって、美しい写真が仕上がります。
他にも、プレゼン操作、音楽の再生や停止、写真からYoutube動画、WEBページまで再生、停止、スクロールなどの操作が可能です。
Galaxy Note9はドコモ新機種2018-2019年冬春モデルか
auから発売が既に発表されているのですから、当然ドコモからも発売、といいたいところですが、最近は各社独占販売機種を持っていることもあり、Galaxy Note9がau独占、という可能性も現時点では捨てられません。
ドコモとしては、まだ昨年のGalaxy Note8が十分使え、さらに同サイズの本命として既にiPhone XS Maxを発売しているという意味でも、あえてNote9を投入する必要性は低い、と考えられてしまう可能性だってあるわけです。
ということで、ドコモでのGalaxy Note9の発売については、10月17日の正式発表までは、予断を許さない状況、ということですね。
ドコモ・Galaxy Noteシリーズの歴史
ドコモから発売されたGalaxy Noteシリーズを初代から確認してみます。
発売日 | 機種名 | 型式 |
2012年4月6日 | Galaxy Note | SC-05D |
2012年11月16日 | Galaxy Note2 | SC-02E |
2013年10月17日 | Galaxy Note3 | SC-01F |
2014年10月23日 | Galaxy Note Edge | SC-01G |
2017年10月26日 | Galaxy Note8 | SC-01K |
2018年? | Galaxy Note9? | ? |
初代のGalaxy noteを除いて、Note2、Note3、Note Edge、Note8まで、すべて発売時期が秋になっています。
先に発売が発表されたauのGalaxy Note9も、10月下旬の発売予定となっているため、ドコモからもし発売されるとしたら、近い時期の発売になることが予想されます。
秋は、例年新型iPhoneの発売時期であり、iPhone 6からはPlusシリーズが、2018年はiPhone XS Maxが登場したため、それまでGalaxy Noteの独壇場だったファブレットサイズのスマートフォン市場がAppleによって荒らされた形となっています。
実際、それまでドコモにおいてはGalaxy Noteの市場だった部分を、かなりiPhoneに持っていかれているのではないでしょうか。Galaxy NoteのSペンは非常に便利ですが、Appleペンシルも相当使えます。
ちなみに初代Galaxy Noteは、2018年10月でもう実に6年半近く前の機種となります。Galaxy note2でも6年前、Note3でも5年前の機種です。
それでも、Galaxy Note2、Note3などはまだまだ現役で十分使えるスペックがあり、もし中古市場などで格安販売されていたら、手に入れて間違いない機種ともいえます。
ただ、スマホの世界で5年前といえばもうかなり昔の機種という印象ではあるので、現在その辺りの機種をまだ利用しているのであれば、ここらでGalaxy Note8、またはドコモから今年発売されればNote9を次の機種として検討してみてもよさそうです。
Galaxy Note2以降の主なスペック比較
Galaxy Noteシリーズは、Note2以降であればまだまだ現役で利用できるスペックを有しています。それぞれ主な内容を比較してみます。
Note2 | Note2 | Note Edge | |
CPU | Samsung Exynos 4412 (クアッドコア) |
Snapdragon 800 MSM8974 2.3GHz (クアッドコア) |
Snapdragon 805 APQ8084 2.7GHz (クアッドコア) |
サイズ | 約151mm 約 81mm 約 9.7mm |
約 151mm 約 79mm 約 8.3mm |
約 151mm 約 82mm 約 8.5mm |
質量 | 185g | 172g | 177g |
内部メモリ | ROM:32GB RAM:2GB |
ROM:32GB RAM:3GB |
ROM:32GB RAM:3GB |
カメラ画素数 | 800万画素 | 1320万画素 | 1600万画素 |
バッテリー | 3100mAh | 3200mAh | 3000mAh |
ディスプレイ | 5.5インチ | 5.7インチ | 5.6インチ |
解像度 | HD(720×1280) | FHD (1920×1080) |
WQHD ((1440+160) ×2560ドット) |
Galaxy Note8 | Galaxy Note9 | |
CPU | Snapdragon 835 MSM8998 |
Snapdragon 845 SDM845 |
サイズ | 約75x約約163x約8.6mm | 約76×162×8.8mm |
質量 | 約 190g | 約201g |
内部メモリ | ROM:64GB RAM:6GB |
ROM:128GB RAM:6GB |
カメラ画素数 | 約1220万(広角) 約1220万(望遠) |
約1220万(広角) 約1220万(望遠) |
バッテリー | 3300mAh | 4000mAh |
ディスプレイ | 約 6.3インチ | 約6.4インチ |
解像度 | QHD+(1440×2960) | Quad HD+ |
ざっくりした比較ですが、CPUやメモリなどだけ見れば、Note Edgeまでは違いがわかりにくいですが、それぞれ機種ごとにかなり大きく進化をしています。
特に年数も空いたこともあり、EdgeとNote8の間の性能のアップ具合がかなり大きいです。以前は、Galaxyのカメラは暗所での撮影が弱い気がする・・・なんて言ってた時代もありましたが、Galaxy Note8ではそんな昔の印象は一切感じさせない性能アップをしており、もはや他の追随を許さないレベルに到達しています。
そしてその全体としての性能の高さは、そのままGalaxy S9/Galaxy S9+にも引き継がれています。
昨今iPhone・Xperiaなどスマートフォンの代表的なメーカーも、ディスプレイに有機ELを採用しはじめましたが、Galaxyについては以前から有機ELを利用しており、ようやく世の中がGalaxyに追いついてきた、という印象です。
Galaxy note7生産中止から2年・影響はもうない
2016年、発火問題から生産中止に追い込まれ、何かとニュースをにぎわせたGalaxy note7ですが、さすがにもう二年前の話ですし、問題の機種は出回っていません。そのためもう、日本における販売時の影響は全くないといってよさそうです。
むしろあのような「事件」を一度起こしてしまったということは、もう二度目はないわけで、逆にその辺り追い詰められている分、「安全性」には細心の注意が払われていると思われむしろ安心かもしれません。
2018年夏モデルのGalaxy S9+を今実際にメイン端末として利用していますが、素晴らしく使いやすいです。
これにSペンがあれば最強だろうなと思うだけに、Galaxy Note8、または最新機種であるGalaxy Note9も非常に高い満足を与えてくれるはずです。
ドコモからの発売を期待しつつ、Note8とNote9、どちらでも選択できるように、ドコモオンラインショップでの購入準備をしておきましょう。