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ソフトバンクのギガモンスター・auのスーパーデジラに困ったドコモ

      2016/09/14

さて、LINEモバイルサービス開始、iPhone 7登場と忙しいこの時期に、ソフトバンクが新プランを発表しました。いや、この時期だからこそ狙って発表されたのかもしれません。

ソフトバンクから発表された新しい料金プランは、「ギガモンスター」という名称です。

その内容としては、データ定額5GBの上に、データ定額20GBデータ定額30GBを追加するというものです。これに伴い、8GB、10GB~30GBプランはなくなります。

そしてその大容量プランの驚きの料金が、20GBが6000円30GBが8000円です。

今まで容量が足りないと毎月考えていたユーザーも、思う存分利用することができる容量となっています。

ソフトバンクのこの動きに、すぐに反応したのがauです。ほとんど内容を同じくしたプランをすぐに発表して追随しました。

若干の差別化を図ったauのプランに対してソフトバンクはさらに、対抗プランを発表したため、両社の新プランの内容はほぼ横並びとなりました。

いつもよくみる光景ですね。まだ動きがないドコモの動きと合わせて、詳細を検証していきます。

※9月13日・ドコモから「ウルトラパック」が発表されました。
ドコモ・ウルトラパックのメリットデメリット詳細まとめ

ソフトバンクのギガモンスターの衝撃

今までは、自宅にWi-Fiがなく、毎月動画や音楽を大量に観たり聴いたりしているユーザーは、どうしてもデータ容量が毎月足りないという人も少なくなったと思います。月末近くになると通信制限が入ってしまって使い物にならなくなるというもどかしい体験を繰り返していたのではないでしょうか。

ただこれからは、一人でも毎月20GB、30GBを比較的安価で利用することができるようになります。

ソフトバンクはスマ放題・スマ放題ライトプランで利用できる新サービス「ギガモンスター」を発表し、9月13日よりこの新プランの申し込み受付を開始します。(購入を伴わないプラン変更のみの場合には9月29日より受付開始とされています)

データ定額20GBを月額6000円、データ定額0GBを月額8000円で提供します。

このギガモンスターにより、「容量が毎月足りない」というユーザーは激減するのではないでしょうか。

 

ギガモンスターに落とし穴はないのか

しかしこんな驚きのプランが発表されても、多くの人がまずこう考えたことでしょう。

 

「このプランの落とし穴はどこだ?」

 

うまい話にはしばしば落とし穴が存在しています。特にケータイ/スマホ業界にはその傾向が顕著です。

なんでも正しく知らなければ、結果的に損をしてしまうということが非常に多いのです。

そこで、ギガモンスターの落とし穴を探してみました。

 

直近三日の速度制限はあるのか

大容量プランの落とし穴として誰もが真っ先に思い浮かぶのは、直近三日で多くの容量を使った際に、速度制限が入ったりすることがないかどうか、という点ではないでしょうか。

一部極端な大容量を利用するユーザーが存在すると、他のユーザーの通信環境にも悪影響を及ぼしてしまう可能性があるため、こうした制限を設けることがあるのです。

しかし今回、そのような速度制限は存在しないとソフトバンクは公表しているため、20GB/30GBという定められた容量の範囲内であれば、特に使い方も気にすることなく通常の電波状況と通信状況で当たり前に利用できるはずです。

 

テザリング利用時の注意点

月額6000円で20GB・月額8000円で30GBという大容量を利用できるギガモンスターですが、テザリング利用については別料金月額1000円が設定されています。

通常テザリングの利用について別料金の設定がないのはドコモだけですが、ギガモンスターに対して「スーパーデジラ」で対抗してきたauに、さらに対抗する形で2017年4月末まではテザリングオプションの月額1000円がかからないキャンペーンを実施するとしています。

これにより、テザリングオプションを利用したとしても少なくとも2017年4月までは別料金なしで利用できることになります。

 

余ったデータ容量はくりこしできる

当初、余ったデータ容量のくりこし量については条件が定められていたギガモンスターですが、対抗してきたauに合わせる形で、余ったデータ量はすべてくりこしする形に変更されました。

この変更によって、くりこしについても特に大きな問題はなくなりました。

 

ギガモンスターに落とし穴は見当たらない?

現状、ソフトバンクのギガモンスターには落とし穴らしい落とし穴は見当たらないようです。

ただ、料金について考え方の問題があるので、それはこの記事の最後に解説します。

 

auは即時対応・スーパーデジラ開始

ソフトバンクの動きに対して素早い対応を取ったのはauでした。

ソフトバンクの「ギガモンスター」とほぼ同じ内容の「スーパーデジラ」の開始を発表しました。ソフトバンクが対応できていなかったテザリングオプション1000円をキャンペーンで期間限定無料とし、データくりこしについても余った分はすべてくりこしとしました。

それを受けてソフトバンクも同様の内容へ変更を実施したため、同社のサービスにはプラン変更時の開始時期以外には違いがまったくなくなりました。

 

ドコモは対応発表なし

※9月13日・ドコモから「ウルトラパック」が発表されました。以下、発表前の記事となります。
ドコモ・ウルトラパックのメリットデメリット詳細まとめ

 

唯一ドコモに関してのみ、この件に関しては対応がまだ発表されていません。

このまま何も対応しないとは考えにくいですが、単純に20GB、30GBを導入するとドコモが推進するシェアパックを無効化してしまう可能性があるため、現在様々なパターンを検証中なのかもしれません。

たとえば、ギガモンスター/スーパーデジラと同じ仕組みをドコモが作ったとします。シェアパック15利用の家族の中に、一人大容量を使うユーザーがいるとするなら、そのユーザーだけを20GB6000円にして残りをシェアパック5にしてしまえば、料金としてはほとんど変わらずに容量は合計25G利用できる計算となります。

ユーザー側にはメリットがあるかもしれませんが、シェアパックを利用してもらうことで家族まとめてドコモに引き留め、他社からは家族を武器に転入を狙うというドコモとしての方向性がブレてしまいます。

シェアパックが無効化すると、割引に直結するドコモ光も意味を失い、ドコモ全体としての戦略の見直しを強いられる可能性があります。

そもそもデータMを標準とし、スピードモードを推進しているドコモとしては、スピードモード1GBを加えた6000円6GBがデフォルトだったので、それを6000円20GBにするには大きな抵抗があるでしょう。それはつまり、データMパックにおけるスピードモードもほぼ無効化することにつながるためです。

そのため、もしドコモがなんらかの対策を取るとしたら、単独でのデータ容量増量ではなく、シェアパックとしてのデータ増量なのではないでしょうか。

たとえば、シェア15・12500円まではそのまま維持し、シェア20とシェア30の容量と料金を見直します(※)。シェア20をなくしてシェア30を14000円、シェア50を新設して16000円程度で設定すれば(※)、単独6000円20GBにも対抗できそうです。

以上は私の個人的な予想ですが、いずれにしても今後のドコモの発表待ちです。

※ズバリ予想が正解しました(^^♪

 

本当にそれだけの容量を使うのか

今回のギガモンスター/スーパーデジラのサービス開始に伴い、データ容量がまったく足りなかったというユーザーにとっては大きなメリットがあると思います。

ただ、ここでよくよく考えるべきは、本当に20GBも30Bも必要なのか、という点です。

それだけの容量が必要なのであれば、そもそも固定のインターネットを導入してWi-Fi環境を作った方がいいのではないか、ということです。

それを理解しているユーザーは既にその方法をとっているはずです。まだそれをせずに容量が足りないと感じているユーザーももちろんいるでしょうが、それがどれだけ多いのか、という問題ではあります。

つまり今回の新プランについては、料金の下限を下げるサービスではない、という点がポイントです。

一部の大容量を使うユーザーにとってはお得感があるかもしれませんが、大多数の5GBで収まっているユーザーから見れば単純に5000円から6000円への1000円の値上げなのです。5GBで不満なく収まっている場合、多少オーバーして速度制限が毎月かかっていても料金は今の水準で利用したいのであればギガモンスターはまったく不要です。

結局、総務省が実施している端末代金値引きの抑制は、ユーザーにとって仇になるばかりです。ユーザーの選択によって安くなる選択肢が存在したとしても、大多数が事実上選択できないのであれば何の意味もないのではないでしょうか。

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