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MVNO(格安SIM)事業者が口座振替を採用したくない理由/クレジットカード払いを回避するには

   

気づいている人も多いと思いますが、基本的に格安SIMを提供するMVNO事業者は、一部事業者を除いて支払い方法に「口座振替」という選択肢はありません。

そのほとんどがクレジットカード払いのみと設定しているのですが、その理由は一般的にあまり知られていません。

なぜ、MVNOがクレジットカード払いしか用意していないのか、その内容について、今回は確認していきます。

MVNO・格安SIM利用時はクレジットカード払いがデフォルト

主要なMVNO・格安SIM事業者を一つ一つ確認してもらったらわかりますが、クレジットカード払い以外の選択肢を用意している事業者は、実に少ないです。

そのほとんどがクレジットカード払いを推奨しており、例外的にLINEモバイルLINE Payカード払いなどもあるにはありますが、これは本当に例外と言っていいでしょう。

 

私の知る限りでは、「楽天モバイル」が口座振替という選択肢を用意しています。ただし、毎月の引き落とし時に、手数料100円が別途、かかります。

では他に、口座振替を用意しているMVNO事業者はないのかと探したところ、「OCNモバイルONE」と「ぷららモバイルLTE」は、条件付きではありますが、口座振替に対応しているようです。

お気づきかもしれませんが、ともにNTT系のMVNO事業者です。

となると、ぷららはわかりませんが、OCNモバイルONEについては、ある程度口座振替を許容できる理由がわかるような気がします。後述します。

 

基本的にMVNO事業者は支払い遅延を発生させたくない

なぜそれほどMVNOがクレジットカード払いにこだわるのかというと、その理由の一つとしてはやはり本人確認の問題があります。

社会的信用力がないと利用できないクレジットカードを登録してもらうことにより、ネットでの申し込みにおいてもMVNO事業者としてのリスクを最小限に抑えることができるという理由があります。

 

そしてもう一つの理由としては、MVNO事業者は、基本的に支払い遅延を発生させたくないのです。

支払い遅延を発生させたくないというのは、当たり前といえば当たり前で、別にMVNO事業者に限った話ではなく、ドコモなど大手キャリアでも同じではあります。

ただ、できる限り無駄な費用を抑えて料金を安く提供しているMVNO事業者は、料金遅延への対応などの余分な業務はできる限り行いたくないわけです。

大手キャリアを見ていればよくわかりますが、支払い遅延による再振替、それでも駄目だった場合の請求業務全般は、かなりの時間と労力を要します

時間と人の手がかかるということは、それだけコストがかかるということです。これはギリギリの運営体制が求められるMVNOにとっては大きなダメージになりかねません。

ゆえにクレジットカードを支払い設定のデフォルトとすることによって支払い遅延にかかるコストを削減しているわけです。仮に遅延が発生しても、すべて請求業務を実施するのはクレジット会社でありMVNO事業者ではありませんので、リスクが少ないのですね。

格安SIMを提供するMVNOでクレジットカード払いが多いのはそういう理由があり、それをあえて口座振替を支払いの選択肢として用意している事業者はある種かなりの覚悟を持って実施しているといえます。

楽天モバイルなどは、前述したように口座振替に対する手数料をとることで、コスト増に対応しているのでしょう。

 

OCNモバイルONEの口座振替対応は、NTTファイナンスへの請求元統合の影響か

OCNモバイルONEは、口座振替を希望する場合にはまずカスタマーズフロントへ連絡し、郵送してもらった申込用紙に記入し、それを返送した上での受付であれば、口座振替の設定が可能です。

さすがに手間はかかりますが、ほかのMVNOがほとんど対応できない中での異例の対応といえます。

 

そんな、NTT系のMVNO事業者であるOCNモバイルONEに関しては、口座振替を設定できるのには理由が一つ、考えられます。

NTT東西、NTTドコモ、NTTコミュニケーションズは、平成24年7月1日より利用料金の債権をNTTファイナンスに譲渡しているのです。

心当たりがある人もいるでしょう。現在、ドコモの料金も、NTTの料金も、OCNの料金も、今はすべて、NTTファイナンスから請求が来ているのです。

つまり料金請求業務をすべて、NTTファイナンスに一元化しているのです。料金請求業務という大きなコストを一元化し、全体をスリム化してしまったわけですね。

 

これにより、OCNモバイルONEの料金に関しても、結局請求業務を行うのはNTTファイナンスなので、他のMVNOのようにコスト増のリスクを負わなくて済むのです。

これが、OCNモバイルONEが例外的に口座振替に対して比較的前向きで、かつ手数料も取らない理由なのではないかと思われます。

ぷららに関しては調べたわけではないのでわかりませんが、NTTコミュニケーションズのグループ企業なのでもしかしたら似たような理由があるのかもしれません。

ほかにもいくつか、口振設定をすることができるMVNO事業者もあるようですが、どういう理由からそれが可能になっているのかはわかりません。しかしいずれにしても、口座振替を採用することで大きなリスクを負っていることだけは間違いありません。

 

ということで、MVNO事業者がクレジットカード払いがほとんどである理由が理解できたのではないかと思います。

MVNOの格安SIMを利用するのであれば基本的にはクレジットカードの設定をし、どうしてもカード設定が難しい場合にはOCNモバイルONEか、手数料を覚悟の上で楽天モバイル、もしくはLINE Payカードが利用可能なLINEモバイルを選択してはいかがでしょうか。

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