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SIMフリースマホを大手キャリアSIMで利用する謎

   

MM総研の調査結果によると、SIMフリースマートフォンに挿しているSIMが、大手キャリアSIMである、というユーザーが38.9%もいるという調査結果が出ています。

選択肢は色々と幅広く用意されているのだから、格安SIMフリースマホを利用してドコモ・au・ソフトバンクなどの大手キャリアのSIMを利用してもまったく問題はないのですが、そうした利用方法は一体どこにメリットがあるのかがかなり謎です。

確かに一部ユーザーであればそういう利用をした方がお得なケースもあると思いますが、38%もSIMフリースマホを利用しながら大手キャリアのSIMを利用しているということは、結局何をどうすれば本当にお得になるのかが一般的に理解されていないという現状が読み取れます。

SIMと端末の組み合わせについて、何が最もお得なのか検証してみます。

大手キャリアSIMを使うなら大手キャリアスマホを利用する方が得

まず、ドコモ・au・ソフトバンクなどの大手キャリア契約を持っていてそれを利用している場合、わざわざSIMフリースマホを手に入れて利用するメリットがほとんどありません。

なぜなら、現状大手キャリア契約を利用している状態であれば、端末購入時に月々の端末購入補助割引(月々サポート、端末購入サポート、毎月割、月月割など)があるため、2年のスパンで考えるのであれば、スマホやiPhoneの実質本体価格はかなり安く手に入れることができるためです。

逆に言えば、この割引補助があることが、大手キャリアを利用する場合の現在の最大のメリットといえるため、大手キャリアを利用しながら安いとはいえわざわざ本体価格が発生するSIMフリースマホを選択する意味が見いだせないわけです。

加えて、大手キャリア契約を利用しているのであれば、スマホ本体に対する補償も付加することができ、何かあったときも安心ですが、SIMフリースマホではそうはいきません。MVNO利用中であれば、そちらにある程度の端末補償があるMVNOもありますが、大手キャリア契約ではそうした補償も当然ありません。

つまり、大手キャリア契約とSIMフリースマホは相性が悪いのです。

 

唯一、このケースでメリットがあるパターンとしては、ドコモで旧プランである「タイプXiにねん」を利用しており、カケホーダイプランに変更したくない場合が考えられます。

つまり、タイプXiにねんを利用しているユーザーが新しい機種をほしいと思ったら、ドコモではカケホーダイプランに変更しないと端末購入補助である月々サポートなどが適用されないため、強制的にカケホーダイプランに変更せざるを得ません。それを避けるためには、ドコモで端末購入をせず、SIMフリースマホを利用しながらプランを維持するという方法が考えられるわけです。

ただ本当はこのパターンも、そこまでするのであればMVNOに丸ごと移ってもいいようなケースではあります。

 

何のための大手キャリアSIM+SIMフリースマホ?

つまりそのケース以外での大手キャリアでのSIMフリースマホ利用が、なぜ行われているのかが謎なのです。

単純にドコモから発売されている端末に魅力が感じられないためか、「SIMフリー」という響きに魅了されてのことなのかよくわかりません。もし、「格安SIMフリースマホを利用すれば安くなる」と単純に考えての利用であれば、逆にもったいないのです。

格安SIMフリースマートフォンは、あくまでMVNOとのセットでこそ輝くのです。大手キャリア契約とSIMフリースマートフォンのセット利用は、「何のためにそうしているのか」を明確にした方がいいでしょう。

 

SIM契約とスマホ端末のパターン表

SIMの契約と、利用スマホ端末の関係をわかりやすく表にしてみます。

 

大手キャリアスマホ 格安SIMフリースマホ
大手キャリアSIM 高い(A) 最も高い(B)
MVNO SIM 最も安い(C) 安い(D)

 

つまり、大手キャリア契約を持ちながら、格安SIMフリースマホを購入する(B)のが、最もリスクがあります。つまり格安SIMフリー端末に大手キャリアSIMを入れての利用です。毎月の利用も高く、端末代もかかるという最も得をしないパターンです。

次にコストがかかるのが、大手キャリア契約を持ちながら、大手キャリアスマホを利用するケース(A)です。

これが最もスタンダードな通常の契約です。このケースでは、選択するスマホ端末によっては格安SIMフリースマホを利用するよりもコストがかかることもありますが、実質負担金が0円近い端末やiPhoneなどを選択すれば、SIMフリースマホを利用するよりもお得になることが多いです。

次に、大手キャリアのスマートフォン(特にドコモのスマホかiPhone)が手元にあり、MVNOを利用するケース(C)です。このケースが、コストは最も安くなります。

端末が手元にあるのでわざわざSIMフリースマホを購入する必要がなく、その上で大手キャリア契約をなくしてMVNO契約だけにしてしまうため、かなりのコスト削減になります。月額料金は劇的に下がるはずです。

そして最後に、MVNO契約で格安SIMを使いながら、格安スマホを利用するケース(D)です。

この場合、毎月の利用料金はMVNOでかなり安くなりますが、格安スマホ購入代金が発生するため、場合によっては思ったよりも月額料金が安くならない場合もありますが、大手キャリア契約を残すよりはお得になるケースがほとんどです。

 

「SIMフリー」が最もお得とは限らない

もちろん、状況によって細かく内容は変わりはしますが、一般的には上記のような図式が成り立ちますので、もし最もコストがかかる可能性がある大手キャリア契約+SIMフリースマホを利用している場合には、明確な理由があるのか、無駄になってはいないかをよくよく考えておく必要があります。

よくわからないままに利用しているのであれば、せっかくSIMフリースマホを利用しているのに、かえって高くなってしまっているということもあり得ます。「SIMフリーにすれば安くなる」と単純に考えての行動であれば一度考え直す必要があります。

端末価格だけで考えるのであればSIMフリー格安スマホが最も安くなるのはほぼ間違いありませんが、大手キャリア契約を持っている状態の場合は、端末購入補助により格安スマホよりも大手キャリアスマホの方が実質安くなることも十分あり得るのです。

 

MVNOも絶対的に安いとは限らない

さらに、ついでにもう一点加えておきます。

一般的に大手キャリア契約よりもMVNOの方が安くなるケースがほとんどですが、利用状況によってはMVNOの方が高くなるケースも考えられます。

どういったケースかというと、「通話が多い」ケースです。

電話を多く利用するのであれば、完全通話定額制プランがある大手キャリア契約がある方が、安くなるケースもあるわけです。

MVNOの場合、ある程度の通話品質を維持しながら通話をたくさん利用しようと思うとどうしてもコストがかさみます。

つまりここで言いたいのは、MVNOだから、格安スマホだから絶対的に安くなるというわけではない、ということです。

あくまで個々人の利用状況によるのです。どういう利用方法だからどうすれば最もお得なのかは、ケースバイケースで人によって異なります。

今現在の自分の利用方法をしっかり認識し、そのうえでどうするのが最もお得なのかをよくよく考えるようにしたいところです。

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