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ソフトバンクとau、三年目以降解約金がかからない新プランの罠

   

ソフトバンクが、ついに三年目以降解約金がかからなくなるプランを発表しました。その後続けてauも、全く同じ内容のプランを発表しています。

ケータイスマホ業界の病巣とも言える「二年縛り」を開始したソフトバンクとauから、今回逆に三年目以降の「二年縛り」撤廃が発表された形です。

まだドコモからの発表はありませんが、このソフトバンクとauの動きに追随してくる可能性は高いと思われます。

まずはソフトバンクとauの、三年目以降解約金がかからない新料金プランの内容詳細を検証していこうと思います。

ソフトバンク対象プランは「スマ放題」「スマ放題ライト」

ソフトバンクの三年目以降解約金がかからない新プランの対象は、「スマ放題」と「スマ放題ライト」とされています。

両基本プランに、新しい2年契約プランで加入することにより、加入から3年目、つまり25カ月目以降のいつ解約をしても、契約解除料9500円がかからなくなるということです。

これにより、解約したくなったらいつでもどのタイミングでも解約をすることができるようになります。

新しいプランの料金は以下の通りです。

 

料金プラン 月額料金
(新しい2年契約プラン適用時)
基本プラン
スマ放題 通話し放題プラン 3000円(通常2700円)
通話し放題プラン(ケータイ) 2500円(通常2200円)
スマ放題ライト 通話し放題ライトプラン 2000円(通常1700円)

 

それぞれ、通常の料金から300円高くなっていますが、たった月300円で、三年目以降が自由になるのであれば、安いものと言えるかもしれません。

ソフトバンクは、この新しい料金プランの開始を2016年6月1日よりとしています。

 

auの対象プランは「カケホ」「スーパーカケホ」

auの、三年目以降解約金がかからない「新2年契約」対象プランは、「カケホ」と「スーパーカケホ」とされています。

ソフトバンク同様、通常の2年契約プランと比較して月額料金が300円高く設定されています。

 

対象端末 料金プラン 月額基本使用料
新2年契約
4GLTEスマートフォン スーパーカケホ 2000円
カケホ 3000円
4GLTEケータイ カケホ 2500円
3Gスマホ/3Gケータイ カケホ 2500円

 

2016年6月1日から開始予定とされており、機種の購入を問わず申し込みが可能となっています。

ただし、二年の更新月が間近に迫っているユーザーが申し込みをすると、三年目以降は解約金がかからないとはいえ、また「新2年契約」を申し込んだ時点から二年の間は縛られてしまい解約金がかかる形になり、実質解約金がかからない月までの期間が延びてしまうので、注意が必要です。

 

三年目以降解約金がかからないことはメリットか

ソフトバンクとauのこの新プラン、よくよく考えると問題もあります。

そもそも、三年目以降に解約金がかからないという事実自体が、本当にメリットなのでしょうか。

「三年目以降に解約金がかからない」ということに対してメリットを感じる人はすなわち、三年目以降に解約をする可能性がある人です。

しかし、三年目以降に解約をする可能性があるのであれば、もともと二年更新のプランでも解約金がかからない月は存在するわけです。しかも今回の改定によって、解約金がかからない月は今までの一ヶ月から二ヶ月に延長されました。

この解約金がかからない月が二ヶ月に延長されるという内容はドコモが一番早く発表しており、それに今回ソフトバンクとauが追随した形です。

ということは、解約をする可能性がある人にとって、25ヶ月目、26ヶ月目はもともとのプランでも解約金がかからず解約することができる月なわけです。

三年目以降、すなわち25ヶ月目、26ヶ月目に限定して解約するのであれば、わざわざ月額300円高い料金プランを選択する意味は皆無です。

 

月額300円が最低二年間かかる意味

月額300円が通常の二年更新プランと比較して高くなるという点も、よくよく考える必要があります。

 

月額300円×24ヶ月=7200円

 

二年間トータルで7200円が高くかかる計算となります。つまり、25ヶ月目、26ヶ月目に通常通り解約を実施するのであれば、三年目以降解約金がかからなくなる新プランで契約した方が、損をします。

つまり、もともと解約金がかからない月で解約をするのなら、7200円を支払う必要はなかったからです。

つまり、三年目以降解約金がかからなくなる新プランを利用した際に、その効果が発揮されるのは27ヶ月目からとなります。

しかし、27ヶ月目の段階で、すでに月額料金プラス分の300円は積み上がり、総額8100円となっています。

そしてもし、このタイミングで解約をしなかった場合が問題です。

毎月月額300円はさらに積みあがっていきます。結果的に、32ヶ月目で9600円となり、通常の契約解除料金9500円を突破します

つまり、三年目以降解約金がかからない新プランを利用した際に効果があるのは、27ヶ月目から31ヶ月目の間に解約をした場合に限られるのです。

それ以外のタイミングでもし解約をしたり契約を継続したりすると、結果的に通常の二年更新の料金プランを利用するよりも損をしてしまうことになるのです。逆に今までよりも、実にシビアな内容であることが理解できたでしょうか。

 

解約したいのか、継続したいのか

そもそも27ヶ月目から31ヶ月目の間に解約するかどうかなど、今の段階でわかるはずもありません。もしかしたら継続した方が得な場合もあるでしょうし、他社に移ってもそれほどお得な案件がないという可能性だってあります。そうしたリスクを背負いながら月額料金300円高い状態で継続するのは逆にリスクがあると言えないでしょうか。

むしろ月額料金は今のままで、解約更新月にのみ意識をしてそのタイミングで解約することを意識した方が効率的と言えるような気がします。

そもそも、月額料金が300円高いということは、契約を継続すること自体がリスクになるわけです。

「早く解約しないと!」と解約を目的としてしまうようでは、もはや本末転倒としか思えません。

三年目以降に解約金がかからないということは、メリットのように思えながら実は長期的にみればメリットばかりではないのです。

 

三年目以降解約金がないという選択肢

解約金がかからなくなる、ということ自体に魅力を感じる人もいるでしょう。

解約金がそもそも存在することがおかしい、という主張を持つ人にとっては、月額料金が高くなったとしても縛られないプランを選択する、という人もいるのかもしれません。しかしそれでは自分の首を絞めるだけで大手キャリアを利するだけです。

実はユーザー目線に立って作ったような今回のソフトバンクとauの三年目以降解約金がかからない新プランは、実はユーザーではなく大手キャリア側に大いなるメリットがあるプランなのです。

どう転んでも、大きく損をすることがなく、むしろうまくいけば通常よりもキャリアとして利益を出すことができるのです。しかし自分の意思を与えられたことに満足しているユーザー側はそのことに気付かないかもしれません。そんな盲点を突かれているのです。

 

ドコモの動き

今後、ドコモも同じようなプランを発表してくる可能性もあります。

しかし、内容が似たり寄ったりの内容だった場合、やはり同様にメリットは極めて低いと考えていいでしょう。

せっかくの三年目以降解約金がかからないプランですが、よくよく考えた結果としては、実用性が低いプランであると考えて間違いないでしょう。

今後どういう形でスマートフォンやケータイを利用しようとしているのか、どのタイミングで解約や乗り換えを検討しているかなど、総合的に考えた上で、選択していくようにしましょう。

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