ドコモよりSIMロック解除についての一部条件変更が発表されています。
実施は2019年2月20日からです。
まだ詳細は明らかになっていませんが、今後近いうちに発表されると思われます。
改めてドコモのSIMロック解除について詳細内容を確認してみました。
関連記事:「ドコモのスマホ一括購入で即日SIMロック解除を実施してみた」
ドコモのSIMロック解除の条件変更:2019年2月20日より
2019年2月20日からのドコモのSIMロック解除条件変更についてまとめます。
【変更対象となる携帯電話機および受付条件】
変更対象となる携帯電話機 | 変更後の受付条件 |
知人・友人などから譲りうけた携帯電話機 | SIMロック解除のお手続きが可能 |
中古端末販売店などで購入した中古の携帯電話機 |
詳細条件はまだ発表されていません。今後、受付条件・対象機種詳細がドコモより発表予定です。
なお、今回の発表により、ドコモで購入した携帯電話のSIMロック解除受付条件に変更はありません。
詳細発表次第、まとめようと思います。
ドコモ公式:SIMロック解除の受付条件を一部変更
以下、変更以前のドコモのSIMロック解除の内容です。
ドコモのSIMロック解除
NTTドコモの携帯電話のSIMロック解除についてです。
ドコモは元々、2015年4月以前も基本的にSIMロック解除をドコモショップにて受付していました。
唯一例外的にSIMロック解除ができなかったのはiPhoneだけで、Androidスマートフォンについてはよほど古い機種(2011年3月以前発売の機種・Cシリーズなど)でない限りは全機種、SIMロック解除ができる状態でした。
それが、2015年5月以降は、総務省の指導に合わせてSIMロックの基準を変更したため、それが混乱の元となっています。
つまり現在、ドコモの端末のSIMロック解除を実施する場合、二通りのケースがあるのです。
ケース1:2011年4月~2015年4月までに発売された機種のSIMロック解除(iPhone除く)
ケース2:2015年5月以降に発売された機種のSIMロック解除(iPhone含む)
即時でSIMロック解除ができるドコモスマホ
ケース1に該当する場合、ドコモショップにて即時でSIMロック解除を実施してくれます。この場合手数料が3000円(税抜)かかります。
ただし、iPhoneは対象機種に含まれていませんので、iPhone 5s/iPhone 5c/iPhone 6/iPhone 6 PlusはSIMロック解除不可です。
ケース1に該当する機種の場合、仮にオークション等で手に入れた機種であっても、いつでもSIMロック解除が可能となっています。
「購入から100日」のカウント方法について
ケース2に該当する場合には、購入から6ヶ月100日経過後にSIMロック解除が可能となります。ドコモショップで解除してもらうと手数料が3000円かかりますが、WEB上から手続きをすれば手数料無料です。
ケース2に該当する機種にはiPhone 6s/6s Plusも含みます。
「購入から6ヶ月100日経過後」という点には1点例外があり、過去SIMロック解除実績がある回線からの申し込みであれば、前回のSIMロック解除受付から6ヶ月100日以上経過している場合、端末購入日から6ヶ月100日経過していない場合でもSIMロック解除が可能となっています。
少しわかりにくいですが、前回SIMロック解除をしたことがある人に対しては、SIMロック解除までの期間を前回のSIMロック解除からカウントしますよ、というようなことですね。
オークション購入の場合SIMロック解除ができないドコモスマホ
ただ、ケース1に対してケース2の場合、大きな注意点として、「契約者本人の購入履歴がある機種であること」という条件が追加されました。
つまり、オークションで手に入れた機種であったり、中古スマホ販売店で購入した端末だったり、知人友人家族などからもらった機種の場合、それが2015年5月以降発売の機種であれば、自分の契約にその機種の購入履歴がないため、SIMロック解除ができません。
この注意点を踏まえると、オークション等で中古スマホを購入する場合、2015年5月以降に発売された機種であれば、購入する前にSIMロックが解除されているかしっかり確認しておかないと、あとから解除はできないことになります。
逆に言えば、ドコモの中古スマホを販売する場合、2015年5月以降発売機種についてはSIMロックを解除したうえで販売した方が親切といえるでしょう。
2017年5月24日以降・ドコモのSIMロック解除条件
今までのSIMロック解除受付条件から、2017年5月24日以降は大きくその内容が変更されました。
対象機種は、「2015年5月1日(金曜)以降に発売された機種」となっており、それ以前に発売された機種のSIMロック解除については今までの条件がそのまま適用されます。
変更となった内容は以下の通りです。
分割払いで機種購入の場合 | 機種購入日から100日が経過した日よりSIMロック解除の手続きが可能 |
一括払いで機種購入の場合 | 機種購入日より即日SIMロック解除手続きが可能 |
5月24日以前までは、購入日から6ヶ月経過が条件だったため、そこから考えると、SIMロック解除を実施できるようになるまでの期間が一気に3ヶ月ほど短縮されています。
さらに、今までは分割購入でも一括購入でも条件はまったく一緒で必ず6ヶ月待つ必要がありましたが、一括購入の場合には即日SIMロック解除が可能となるように変更されました。これは大きいですね。
結局端末代金の支払額としては一括でも分割でも総額は変わらないのですから、SIMロック解除を実施する必要があり、ある程度資金に余裕があるのであれば、一括購入すればすぐにSIMロック解除して海外SIMで利用したりすることができるようになっています。
ただ、念のために付け加えておきますが、MVNOの格安SIMを利用する場合には、ドコモ系MVNOであればSIMロック解除は実施しなくてもそのまま利用することが可能なので、「SIMロック解除しないと格安SIMは使えない」と勘違いしないようにしましょう。
さて、このドコモのSIMロック解除の受付条件変更には、いくつか注意点がありますので、ここでまとめておきます。
まず、仮に機種購入が分割購入であったとしても、同一回線でSIMロック解除実績があり、なおかつ前回のSIMロック解除から100日以上経過している場合、機種購入後すぐにでもSIMロック解除が可能となります。
この内容は、5月23日以前のSIMロック解除の条件の中にも同様のものがありましたので、「6ヶ月」の部分が「100日」になっただけで継続と考えればいいと思います。
そしてもう一つ。端末購入サポート利用時についてです。
もし端末購入サポートを利用して機種購入を実施した場合、仮に端末代金を一括で支払っていたとしても、分割購入した時と同じ、100日ルールが適用されます。
ただし、端末購入サポート解除料を支払った場合にはSIMロック解除が100日を待たずして可能となる、ということです。
とはいえ、端末購入サポートで購入しながら解除料を支払うなどということはあまりにばかばかしいので、あまりこういうケースはないかもしれません。それなら月々サポート機種を購入して一括支払いした方が、まだ月々サポートは残るのでお得感は高いと言えます。
2017年5月24日以降には以上の注意点に注意しながら、SIMロック解除を実施していきましょう。
iPhoneのSIMロック解除について
Android端末と違い、iPhoneの場合には、SIMロック解除に関してまた違った手続きが必要となります。
まず、大前提としてドコモでのSIMロック解除手続きが先です。
その上で、もし加入先の通信キャリア以外のSIMカードをすでに持っている場合には、そのSIMカードをiPhoneに入れ、設定プロセスを完了させることでSIMロック解除が完了します。
もし他のSIMカードを持っていない場合には、「iPhoneをバックアップ」し、そのうえで「iPhoneのデータを消去」します。さらに、バックアップしたデータから「iPhoneを復元」することで、完了します。
詳しいiPhoneのSIMロック解除に関しては、Appleのサポートページを参考にしてください。
SIMロック解除後/対応周波数の問題
SIMロックをなんのために解除するのかというと、海外SIMを入れての利用だったり、ドコモスマホにau、ソフトバンクのSIMを入れて利用したい、などの要望がある場合にSIMロック解除が必要となります。
あとはMVNOの格安SIMを利用したいときなどです。
MVNOは基本ドコモ系が非常に多いので、ドコモスマホにドコモ系MVNOであればSIMロック解除は不要ですが、auスマホやソフトバンクスマホにドコモ系MVNOを入れて利用するのであればSIMロック解除が必須になります。
しかしいずれの場合にも、もう一つの問題として、端末側の対応周波数の問題があります。
せっかくSIMロック解除をして他社SIMを入れて利用したとしても、端末の対応周波数帯が、新しく入れたSIMの周波数帯とずれていれば、なんの意味もありません。通信はできたとしても速度が非常に遅い、というケースは十分考えられます。最悪周波数帯がまったく対応していなければ、当然SIMロックを解除してもまったく通信できません。
そのため、SIMロック解除を実施して、どういうSIMを入れて利用したいのか、という点をまず事前に確認しておく必要があります。
そのうえで、新しく利用しようとしているSIMカードが利用している周波数帯と、スマホ端末側の対応周波数帯がちゃんと合致しているかどうかを確認しておきましょう。
せっかくSIMロックを解除しても、その点の確認が抜けているとなんの意味もありませんので、SIMロック解除が無駄にならないように注意しましょう。