2017年3月より、新しくドコモの「あんしんフィルター for docomo」というアプリが配信されています。
Android5.0以上のスマートフォン・タブレットおよびiPhone・iPadが対象となっています。
もともとドコモでは、未成年者がスマホやiPhoneを利用する際に、安心してインターネットやアプリを利用することができるよう、Android向けに「あんしんモード」と「ファミリーブラウザ」、iPhone向けに「ファミリーブラウザ」を提供していましたが、今回その両方のアプリを一つに統合した「あんしんフィルター」へと移行することになりました。
あんしんフィルターの内容について、確認していきます。
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あんしんフィルターへの移行
現在Android5.0以上のスマートフォンを利用している場合とiPhone利用時に関しては、新しくあんしんフィルターへと移行ができます。
逆にAndroid5.0以前の機種を利用している場合には「あんしんフィルター」が対応していないため、そのまま「あんしんモード」と「ファミリーブラウザ」を継続して利用する形となります。
iPhoneの場合にも、今まで利用していた「ファミリーブラウザ」があんしんフィルターに更新される形となります。
手動で更新を実施する際には、ドコモの報道発表ページか、もしくはdメニューのドコモのサービス一覧から更新を実施することができます。
あんしんフィルターの有害サイトアクセス制限
あんしんフィルターの機能の中で、唯一iPhoneが対応しているのが、この「有害サイトへのアクセス制限」です。
それ以外の機能はすべて、Androidスマートフォンで利用できる機能となっており、iPhoneは対応していないので注意が必要です。
ただし、たとえばアプリの起動制限についてはiPhoneの場合は端末上で機能制限を実施することができるようになっているため、そちらを利用する形となります。
基本的に今まで利用していたアクセス制限をそのまま引き継ぐ形となっています。
例えば学齢別に、「小学生」「中学生」「高校生」「高校生プラス」という項目に分かれて選択が可能となっており、お子様の年齢に合わせた制限を選べるようになっています。
また、Androidスマートフォン限定となりますが、保護者側のスマホやパソコンから、あんしんフィルターの設定変更や確認を行うことができる、「遠隔設定」も用意されています。これにより、わざわざお子様のスマホを操作しなくても遠隔で内容の確認および変更が可能となります。
あんしんフィルターによる各種アプリの起動制限
あんしんフィルターには、インストール済みアプリの起動を制限する機能がついています。
このアプリ起動制限の機能を最大限に活用するためには、事前の「遠隔設定アカウント登録」が必要となります。
その設定をしておくことにより、学齢ルールによる自動アプリ制限をかけたり、アプリごとに起動に関する許可や制限を設定することができるようになったり、アプリ起動の時間帯の制限をかけたりすることもできるようになっています。
何より、わざわざアプリごとに設定するのが面倒、という場合には、学齢別のアプリ自動制限が便利だと思います。
この機能については、Androidスマートフォン限定で、iPhoneはあんしんフィルターによるアプリ制限はかけられません。
あんしんフィルターの歩きスマホ防止機能
昨今、社会問題となりつつある「歩きスマホ」への対策も、あんしんフィルターには組み込まれています。
利用者がスマートフォンを見ながら道を歩いた場合、歩行中であることを検知して、スマホ画面に警告を表示します。
これにより、歩きスマホを未然に防止することができるという非常に便利な機能です。
特に未成年利用時には、スマホに夢中になってしまい、歩いていても周囲がまったく見えなくなってしまっていて事故の原因になるということも考えられますので、ぜひ有効活用したい機能と言えそうです。
ちなみにこの機能についても、Android限定です。
あんしんモードがあんしんフィルターになっても、大枠での内容は変化がありません。
未成年者の利用であっても安心できるような設定が総合的に組み込まれているため、必須のサービスとして利用・設定していきましょう。
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