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ドコモ等販売代理店による「公正なコンテンツ販売」という幻想

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新たな収益源の確保に動くキャリア

NTTドコモ、au、ソフトバンクなどのキャリアショップでは、新規契約時、機種変更時などに割引を条件とした様々なオプションの案内があります。

現在案内されているオプションのほとんどは、スマートフォンが普及するに伴って開始され広がってきたエンターテイメント系や健康系、お役立ち系などの各種コンテンツサービスなのですが、そのオプションの中でキャリア自身が運営・提供するサービスの比率が以前と比べるとかなり多くなってきています。

 

通信キャリアは、今までのように通話料や通信料だけでは収益確保できない時代に入りつつあることを自覚しており、さらに降ってわいたような政府による値下げ圧力なども影響し、ますます映像音楽雑誌やグルメなどのコンテンツ販売に力が入ってきています。

しかしそのことによって、本来公正かつ公平であるべきコンテンツの販売が、キャリア独自のコンテンツばかりの販売へと傾いており、コンテンツプロバイダー提供の各種コンテンツは全体として排除される動きになってきているようです。

キャリア提供ではないコンテンツとは

ユーザー側からみて、これがどういうことなのか、わかりやすく説明します。

つまり、機種購入時などに割引を条件として「3ヶ月使ってくださいね」などと案内されたりしていたオプション関係が、ドコモ独自のオプションであるdtvやdヒッツなどばかりになり、ドコモ提供ではないオプションが排除されてきているということです。

ドコモ提供ではないオプションとは、具体的には「マイメニュー」から廃止する必要がある有料オプションのことです。

昔のiモード時代でいえば着メロ・着うたサイトデコメサイトなどのことです。スマホになってからもミュージック系、コミック系、映像系など、様々なキャリア提供ではないコンテンツがいまだに存在しています。

 

「なんだ、そういうベタ付け有料オプションが排除されてなくなるのならいいことじゃないか」、と感じるかもしれません。

ユーザー目線でいえば確かにその通りです。

そうしたコンテンツプロバイダー提供の、いわゆるベタ付け有料オプションこそケータイ・スマホ利用料金高騰の諸悪の根源と言ってもよく、最高で1万円近いオプションが割引を条件にべた付けされていたというもはや冗談としか思えないような事実が存在したり、消費者センターに持ち込まれるような案件は大体このベタ付け有料オプションが絡んでいるものが多いと思われます。

このケータイ/スマホ販売時における大問題を、キャリアが主導で排除してくれるのであればユーザーにとってみればありがたい話です。

ただし、その代わり、キャリアの独自オプションが山盛りでついてくるようになるわけです。結局いずれにしても大量のオプションは付くのです。ユーザーにとっては、これではほとんど同じことです。契約初期の無料期間があるかないかの違いです。

 

このキャリアの動きを受けて、コンテンツプロバイダーからは公正な販売をキャリアに求めるよう声が上がっているようです。

確かに、キャリアが自社コンテンツばかり強力に販売しようとすれば、他のコンテンツなど勝負できるはずもないので、そうした流れを是正してほしいというコンテンツプロバイダーの気持ちもわからなくはありません。

しかしです。

そもそも、今までもコンテンツの販売自体が公正に行われていたわけではないわけです。

公正に販売されてコンテンツプロバイダーのオプションが伸びていたと思ったら大間違いです。必要もないオプションを割引を条件につけられていたケースが大半です。

そう考えると、コンテンツプロバイダーの「公正かつ公平な販売を」という声自体、的外れなものに聞こえてきます。

今までただ単に、キャリアショップが販売に協力してくれていたというよりも、キャリアショップのオプションべた付け慣習に、コンテンツプロバイダー自体、助けられていただけなのです。

 

ユーザー選択型コンテンツ販売の理想とキャリアの責任

あり得ない話かもしれませんが理想を語ってみます。

キャリアショップ店頭では、スマホでできる様々な機能を案内し、それに伴って利用できるコンテンツをキャリア独自のものも他コンテンツプロバイダーのものも区別なく提示し、その中から必要なものだけユーザー自身で選べるようになればいいのです。

当然、必要ない人は「必要ない」でいいのです。

そうなるともしかしたら、大半が「必要ない」というかもしれません。

しかしそこで、必要ないコンテンツを必要と思わせ、販売を促進していけるかどうかは販売店の能力次第です。決してベタ付けではなく、あくまで正規の営業としてユーザーにコンテンツの魅力を伝え、使い方を案内していくことによって獲得につなげる。これが本当の在り方のはずです。

それができないのは、そんなやり方ではおそらく販売代理店がやっていけなくなるからだと思われます。これは完全にキャリアの責任です。

販売店に対する要求レベルの高さや締め付けにより、販売代理店は「そうせざるを得なくなる」わけです。

「販売店が勝手にやっている」では通りません。すべてはキャリアの管理責任です。コンテンツ販売によるインセンティブ等により「そうせざるを得なくなる」ように仕向けるということは、いわゆる「未必の故意」と言っていいと思います。どこにも、キャリアに言い逃れの道はありません。

 

とはいっても、当面改善の期待はしないほうがいいでしょう。総務省の是正も、こうした問題にはメスが入っていないようです。そのまま今後も放置されていく可能性があります。

すでに手元にある利権を手放したくないキャリアと、料金体系を是正させたい総務省、安く簡単に使いたいユーザー。

 

この中で最も動きやすいユーザーにはすでに、「選択肢」はいろいろと与えられているのですから、キャリアの言いなりになる必要はありません。

このキャリアではダメだ、と思ったら他のキャリアを検討すればいいのです。

諦めて使うのではなく、納得できないなら使わないという強い態度を持つことが、今後のこの業界の改善にもつながるのではないでしょうか。

ユーザー側に、考える力が必要なのです。唯々諾々とキャリアの言いなりでは、今後も何も変わっていきません。

本当に必要なコンテンツを、本当に必要なときにのみ使っていくスタンスを、常に持ち続けたいところです。



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