ドコモが提供するdマガジンは、まだまだ多くの人に「ドコモユーザーじゃないと利用できない」と思われているようです。
確かに、そう考えてしまっても仕方がないと思います。事実、似たようなサービスであるauのブックパスなどはauユーザーにしか利用できません。関連記事:「dマガジンとブックパス比較してみた」
ところが、キャリアフリーという開かれた特徴を持つdマガジンは、利用しているケータイ・スマホの会社を選ばずに利用することが可能なのです。
つまり、ドコモではなく、auやソフトバンクを利用していても所有しているスマートフォンやiPhoneでdマガジンを使うことができますし、そのいずれの会社にも所属しておらず、格安スマホや格安SIMを利用している場合であっても、dマガジンを簡単に契約することができるのです。
そして、そのキャリアフリーはさらに広がり、現在は人気のMVNOであるIIJmioやFREETELでも、dTVやdヒッツとともに拡販されている状況です。
ドコモがそれだけ力を入れ、事実非常に便利なサービスであるdマガジン。
ただ、一つ注意点があります。
dマガジンを契約していれば完全に雑誌を買わなくて済むというわけではない、という点です。
今回はそんなdマガジンのもう一つの側面について確認してみました。
関連記事:「dマガジンの使えばわかる便利機能」
dマガジン公式→dマガジン
dマガジンは約170誌読み放題!・・の裏側
ドコモが提供するdマガジンは、2016年3月時点ですでに300万契約を突破しています。
それからすでに約1年が経過していますので、さらに多くの契約数が積みあがっているのではないかと予想されます。
月額400円で約180誌もの雑誌が読み放題になるのなら、雑誌を買う意味はほぼなくなってしまうと言っても過言ではありません。
約180誌の中には専門誌や有名雑誌も多数含まれており、多くのケースで、普段自分が読んでいる雑誌はそのラインナップの中に含まれていると考えてよさそうです。
ただ、それでももし自分が読みたい雑誌がない場合には、その読みたい雑誌に関してのみやはりどうしても別に購入する必要は出てくると思います。
そういう意味で、dマガジンを契約していれば完全に雑誌を買わなくていいというわけではないのですが、これはどちらかというとレアケースです。
dマガジンを利用していながら、雑誌を購入しなければならなくなるケースで最も多いのは、dマガジンに読みたい雑誌が登録されてはいるものの、その雑誌の内容・記事が省略されてしまっている場合です。
これに当たると、なかなか残念な気持ちになります。あぁ、せっかくdマガジン契約してるのにな・・・と。
dマガジンの雑誌はそのすべてが読めるわけではない
重要なのでもう一度繰り返します。
「dマガジンで読める約180誌の雑誌は、読めたとしてもその内容のすべてのページを読むことができるわけではない」場合があるのです。
そのため、愛読している雑誌の、本当にメインになるような特集記事が読めないと、そのがっかり感はなかなかのものがあります。
もちろんすべての雑誌でメイン記事が「読めない」わけではなく、雑誌や記事によって、ということなのですが、180誌読み放題をうたっていながらの「この記事だけは別」的な扱いがあると、「話が違う」という気持ちになってしまっても仕方がありません。
ただし、ここは考え方の問題です。
dマガジンは約180誌が読み放題ですが、あくまで全体を通しての流し読みが可能なサービスであると認識し、その中で本当に必要な雑誌や記事に出会ったときのみ、その雑誌を購入すればいい、という風にとらえればいいのです。
つまり、毎回購読している雑誌だったとしても、興味がある記事が特集されるのは数回に1回、ということもあると思います。
そういう時にはわざわざその雑誌を買う必要はない、ということもあると思いますし、ただそういうときでもある程度の雑誌の記事内容を読めるのであれば、これはメリットしかありません。
そして、必要な記事を見つけたら即購入。私は書店に購入に行くこともありますし、面倒な時はAmazonのKindleアプリで購入することもありますし、dブックで購入するのであればdポイントも使えて非常に便利です。→「dブックを利用してみた話」
この使い方を覚えると、dマガジンの活用方法はある程度定着してきます。
dマガジンによる「雑誌」の存在の希薄化と、網羅的に特化記事を発見できる強み
dマガジンを利用していて記事の一部が読めないことがある、ということは理解できたと思います。
そしてこのことにより、読みたいのは雑誌そのものではなくその記事単位なのだ、ということに気づかされ、雑誌の存在が意味をなくしていくことに気が付くと思います。
雑誌によっては雑記的な内容で各ジャンルを扱っているものもあり、すべてが専門性に特化した雑誌ばかりではありません。
そのため、雑誌を横断したジャンル別記事の閲覧をdマガジンで選択した場合、特化ジャンルの記事を探して読むことができるわけですが、その際今読んでいる記事が一体どの雑誌に載っている記事なのか、ということが完全に重要性を失ってしまいます。
記事だけピックアップして閲覧することができれば、雑誌をわざわざ買う必要がなくなり、その記事だけがとにかく読みたい、という形になるわけです
そうなってくると、その記事単独に雑誌を一冊購入するだけの価値があるかどうか、ということになりますが、そこまでの価値を見出せない場合には「やはりdマガジンで十分」ということになると思います。
そういう意味で、dマガジンで読めない記事があるのはやはり残念ではあるのですが、各雑誌を飛び越えてジャンルごとの特化記事を網羅できるdマガジンは、知りたい情報を効果的に集めるためのツールとしても、雑誌を純粋に読むためのアプリとしても優秀であるといえそうです。
今後も引き続き、dマガジンの利用を続けて、活用方法や注意点を確認していこうと思います。