私が中学生の頃には、スマートフォンは当然存在していませんでしたし、ケータイ電話もまだまだ黎明期という感じで、今のように当たり前に持つ、という感じでは全くありませんでした。
おそらく、今の子育て世代の多くの人の中学時代はそんな感じだったと思うので、中学生でスマホを持つ、という感覚がよく理解できないと思います。私も理解できません。
しかし理解できないからといって放置してしまうと、我が子を中学生のスマホ利用にまつわるリスクにさらしてしまう可能性が高くなります。
ということで、NTTドコモが「スマホを持つ中学生180人」にアンケートをした結果を受けて、中学生のスマホ利用時のトラブルについて確認していこうと思います。
目次
スマホデビューした中学生のアンケート結果
まずは、親世代びっくりのアンケート結果をご覧ください。スマホデビュー後の中学生180人にドコモがアンケートを取った結果です。背筋に冷たいものが走るかもしれません。
![]() |
![]() |
![]() |
|
![]() |
![]() |
![]() |
|
![]() |
各項目、驚きの結果が並んでいます。今回特に注目したいのは「リスク3」ですが、それぞれ簡単に見ていきます。
リスク1:親とのルールを守れない中学生
スマホデビュー後の中学生の6割以上が親とのルールを破ったことがあり、さらにその中の8割近くが半年未満でルールを破ってしまっている、という内容です。
まぁこれは、さもありなん、というところでしょうか。中学生、そうそう親とのルールを100%守れる年齢ではないですよね。
ここで気になるのは、どういうルールをどう破ったのか、というところです。もう一つドコモが実施しているアンケートで、中学生の2割が親にこっそり課金をしたことがある、と回答しているので、この辺りも間違いなくルール破りの一例と言えそうです。
その他にありそうな内容としては、利用時間や利用アプリ、閲覧サイトなどのルールが破られやすそうな気がしますね。
親としては、「ルールを取り決めても破られる可能性が高い」ということを認識した上で、親子でしっかり話し合った上でのルール策定、またフィルタリングなど可能な部分については破ることができない仕組みを用意するなど、できる部分は徹底しておきたいところです。
リスク2:詐欺サイトへのアクセス経験
詐欺サイトへのアクセスは3人に1人が経験あり、ということです。
最近はメールを使うこともそうないでしょうから、迷惑メール経由ということも随分減っているのではないかと思うのですが、その3人に1人が、どこをどう辿って詐欺サイトに辿り着いているのかが気になるところです。
もし単純に迷惑メールからなら、これはドコモが推奨している通り、迷惑メールの設定さえしっかりしておけば簡単に防げる問題です。まぁ最近はSMSで宅配会社を装って送られてくるケースなどもあるので、もしかしたらそういうパターンかもしれません。
検索から辿り着いているのであれば、それはそれで逆にすごいですし、そもそもフィルタリングがしっかりかけられていれば、いずれにしてもそうしたサイトに誤ってアクセスしてしまっても表示されないはずです。
ですがこの結果を見る限り、フィルタリングが実施されていない、またはWi-Fi環境でフィルタリングがかかっていないケースが多い、という事実が垣間見えます。
親のフィルタリングに対する意識の低さが、結局穴だらけの制限となってしまっているのかもしれません。
リスク3:中学生のスマホ破損・紛失は非常に確率が高い
さて、注目のリスク3です。
中学生でスマホデビューして紛失・破損などのトラブルに遭遇したことがあるのは約半数、一年未満でも25%。かなりの高確率です。
トラブル内容としては、破損、紛失、水没等、致命的なトラブルが並んでいます。そして実はこの辺りが、親世代として、その感覚がイマイチわからない部分ではないかと思うわけです。
つまり、中学生時代に初めてスマホを持った場合の、自分自身でのリスクコントロール。これは実際に中学時代にスマホを持ったことがなければ理解しようがありません。
なので、中学生がスマホを破損させてしまったり、紛失したり水没させてしまったりするリスクがどれくらいのものなのか、体感としてわからないのです。
今回のドコモのアンケート結果がすべてとは言いませんが、普段スマホを持ち歩く習慣がついていない中学生がスマホを持ち始めた場合、このアンケートで出てきた程度のリスクはある、と思うべきかもしれません。
となると、ここで親として考えておきたいのは、『いきなり中学生から高額なスマホやiPhoneを持たせるのは、経済的な意味でリスクが大きすぎるのではないか』ということです。大人でも破損させたり紛失したりすることもありますからね。中学生ではなおさらです。
仮に持たせるにしても、ドコモのスマホを利用させるにあたってのケータイ補償サービスまたはApple Care+の利用は必須である、ということがアンケート結果を根拠として明らかになった感じです。
仮に修理であれば費用的にはまだ抑えられるものの、ケータイ補償サービスで交換をすると、Androidスマホでは7500円、iPhoneだと最大11000円と、負担がかなり大きいです。
万が一ケータイ補償に加入していなかった場合、修理代金が高すぎたりそもそも修理ができず買い換えを余儀なくされ、大きな損を被ります。→「外してはいけないケータイ補償サービス」
となると、まだどんな感じでスマホを持ち安全に利用できるかわからない中学生の場合、例えば端末代金が安いdocomo with機種だとか、格安の648円スマホなどを中心に選択する方が、「とりあえず様子を見る」という意味では安心なのかもしれません。
中学卒業までトラブルなく利用することができたら、高校入学の段階で最新iPhoneなどに買い替えてあげる、という約束をしたりするのもありかもしれませんね。
リスク4:6割近くが経験している謎のトラブルとは?
これは質問があまりよくないと思うのですが、原因不明のスマホトラブル、という質問自体漠然としすぎていて、本当にトラブルなのかスマホ特有の動きなのかもよくわからないので、アンケート自体はあまり参考になりません。
ドコモで用意されている「おたすけロボット」を活用すれば、原因不明のトラブルも解決できますよ、ということだと思います。
私もこの存在自体知らなかったのですが、確かに「故障かな?」と感じることが出てきた際などには便利だと思いましたので、参考にされてみてください。→「ドコモのおたすけロボット」
リスク5:大人にも同じリスクあり・データ消去
このトラブルについては、中学生だから、ということは特になく、誰がいつどのように利用しても、常にデータ消去のリスクはある、ということを理解して、普段からバックアップを取る習慣をつけた方がいい、ということです。
写真についても動画についても、「絶対に消えないデータ」は存在しませんので、microSDカードなどの外部メモリ、またはパソコンやクラウドを有効に活用しましょう。
5GBまでならdフォトの写真お預かり機能を無料で利用できます。それ以上の容量については有料になりますので、中学生の場合は家族で相談、ということになりそうです。
中学生にスマホを持たせる際には事前に対策を
以上、親として特に気になると思われる内容は、やはりリスク1、リスク2、リスク3についてではないかと思います。
あまり深く考えずに子にスマホを買い与えているケースもあるかもしれませんが、こういうアンケート結果が出ているのですから、できる限りの対策はとっておきたいところです。
リスク1とリスク2に共通して言えるのは、まずはspモードフィルタを最低限利用しつつ、自宅のWi-Fi環境や外出先のWi-Fi環境でも機能する「あんしんフィルター for docomo(またはファミリーブラウザ)」は必ず利用させたいところです。(使い勝手があまりよくないという問題は確かにありますが・・・。)
折しもEMA認定終了が先日発表されたばかりで、2019年5月8日からはフィルタリング事業者の基準に従った制限に切り替わるため、どのような影響があるかは確認をしておきたいところです。
ルールについてはお互いが納得できるルールを、親子でしっかり話し合うことも大切ですね。
リスク3については、親の経済事情に直撃する内容でもあるので、リスク度に合わせて機種選定をしておきたいところです。
故障紛失時の修理代金やケータイ補償利用料金は変わらなくても、端末代金が単純に激安の648円機種が最もお勧めです。→「ドコモの648円機種は買うべき! 機種変更でdocomo withよりお得!?」
その他、状況に応じて、ドコモの学割等、キャンペーン内容も踏まえながら、適切なお子様の機種選びを実施していきましょう。→「ドコモ割引キャンペーンまとめ」