NTTドコモは、2018年11月1日より、フィーチャーフォンからスマホへ初めて移行するユーザー向けに、最大13ヶ月、1,500円を割り引く「ウェルカムスマホ割」が開始されました。2019年も継続実施されています。
注目ポイントとして、ドコモのFOMAフィーチャーフォン(ガラケー)ユーザーだけでなく、他社のフィーチャーフォンユーザーにも適用します。
また、docomo withと併用することも可能なため、13ヶ月の間はあわせて最大3,000円が割り引かれる計算となり、非常にお得です。
詳細内容を解説していきます。
関連記事:「docomo with(ドコモウィズ)は本当にお得なのか」
目次
ウェルカムスマホ割の割引き適用条件
ウェルカムスマホ割の割引対象
ウェルカムスマホ割の割引適用対象となるユーザーは以下の通りです。
1.FOMAからXiへの契約変更を行うユーザー
2.MNPポートインでの新規契約を行う、他社フィーチャーフォン利用中のユーザー
ここだけを見ると、「FOMAスマホを利用しているユーザーでも大丈夫なのかな?」と思ってしまいますが、利用中の端末もしっかり指定されています。続けてご案内します。
利用中端末
【契約変更の場合】
直近にドコモ販売店にて購入手続きされた機種が下記FOMA対象機種で、かつ18ヶ月以上利用していることが条件です。
・ドコモケータイ(iモード/spモード)
・らくらくホン(らくらくスマートフォンを除く)
・キッズケータイ
つまり、FOMAであってもスマホ利用中の場合はキャンペーン対象外となります。FOMAのらくらくスマホからの契約変更も対象外です。
逆にキッズケータイという年齢ではなくなってきたからXiスマホやiPhoneに変更したい、という場合や、ガラケーのらくらくホンかららくらくスマホに変更したい、という場合は対象となります。
【MNPポートインでの新規契約の場合】
契約時に他社フィーチャーフォンからのMNPポートインであることが確認できることが条件です。
MNPの場合、店頭では利用中の端末でMNPポートイン該当回線の自局番号の目視確認が必要となります。ドコモオンラインショップ購入の場合は、他社フィーチャーフォンを利用中であることがわかる写真と本人確認書類のアップロードが必要となります。
契約種別・契約者名義
契約種別はFOMAからの契約変更なので「Xi(クロッシィ)」となります。
契約者名義は、個人名義だけでなく、法人名義でも対象となります。
対象料金プラン
ウェルカムスマホ割の対象料金プランは以下の通りです。
・カケホーダイプラン(スマホ/タブ)
・カケホーダイライトプラン(スマホ/タブ)
・シンプルプラン(スマホ)
わかりやすくシンプルにしましたが、もう少し具体的に書き出すと以下の通りです。
・カケホーダイプラン(スマホ/タブ)
・カケホーダイプラン(スマホ/タブ)【iPhone】
・カケホーダイプラン(スマホ/タブ)(SIMフリー)
・カケホーダイライトプラン(スマホ/タブ)
・カケホーダイライトプラン(スマホ/タブ)【iPhone】
・シンプルプラン(スマホ)
・カケホーダイプラン(スマホ/タブ):定期契約なし
・カケホーダイプラン(スマホ/タブ)【iPhone】:定期契約なし
・カケホーダイプラン(スマホ/タブ)(SIMフリー):定期契約なし
・カケホーダイライトプラン(スマホ/タブ):定期契約なし
・カケホーダイライトプラン(スマホ/タブ)【iPhone】:定期契約なし
・シンプルプラン(スマホ):定期契約なし
つまり、カケホーダイプラン、カケホーダイライトプラン、シンプルプランのいずれかであれば、iPhone版でも、カケホーダイプランについてはSIMフリーでも、そしてすべてのケースで定期契約ありなしに関わらず対象、ということになります。
対象パケットパック
割引対象となるパケットパックは以下の通りです。
・ベーシックパック
・ベーシックシェアパック
・ウルトラデータLパック
・ウルトラデータLLパック
・ウルトラシェアパック30/50/100
・ビジネスシェアパック50~3000
・ビジネスベーシックシェアパック
・ウルトラビジネスシェアパック30/50/100
ちなみに、データSパック、Mパック、シェアパック5~シェアパック15といった過去のパケットパックも割引対象となります。
・データSパック
・データMパック
・データLパック
・シェアパック5/10/15/20/30
・ビジネスシェアパック5/10/15/20/30
対象ISP
割引対象となるためには、spモードが必須です。多くの人は問題なく加入することになると思います。
それ以外に、mopera Uスタンダードプラン、ビジネスmoperaインターネットも対象です。
ウェルカムスマホ割の割引き内容
ウェルカムスマホ割は、月額1,500円を毎月割引します。割引期間は、初回適用月から最大13ヶ月間です。
適用条件を満たすことで自動的に当月から適用されますが、対象パケットパックが翌月から適用の場合はウェルカムスマホ割も翌月適用となります。
割引額の充当順位としては、パケット定額料、基本使用料、ISP月額使用料の順となります。
シェアパック子回線で割引対象金額が割引額に満たない場合は、シェアパック代表回線に割引充当されます。
翌月への割引きの繰り越しなどは行われません。
ウェルカムスマホ割適用時の料金イメージ
シンプルプランとspモード、ベーシックパックを一人で利用した場合、docomo withとの併用によって、最大13ヶ月の間、最低料金が月額980円になります。ベーシックパックのステップ1の2,700円は、プラチナステージ適用時の料金です。
家族利用分のイメージです。子回線で割引しきれない分は、シェアパック代表回線へと割引が回りますので無駄にはなりません。
docomo with併用か、格安機種選択か
ウェルカムスマホ割が非常にお得な理由の一つが、前述したとおり、docomo withの割引きと同時に適用させることができるという点です。
もちろんハイエンドな機種を選んで割引を適用させることもできるのですが、ウェルカムスマホ割の性質上、初めてスマホを持たれる方がほとんどでしょうから、そこまで価格が高い機種は望んでいない、というケースも少なくないでしょう。
そんな時には、まさにdocomo with対象機種はうってつけです。端末価格も安く、また、毎月の利用料金も1,500円の割引が適用して、非常にお得に利用することができます。
しかも、ウェルカムスマホ割が一年後に終了した後も、docomo withの割引きはそのまま継続してずっと残るので、月額料金はかなり有利に利用続けることができます。
しかし一方で、もう少しスペックの高い機種が欲しい、とか、目の前の端末価格をdocomo with機種よりも安くしたい、という場合には、もう一つ選択肢があります。
2018年12月現在、ドコモオンラインショップにて、なんと一括648円機種が登場しています。
その中でもお勧めなのが、SONYの人気シリーズ・Xperia XZ1 Compact SO-02K、そしてarrows NX F-01Kです。
どちらも非常に高い性能を持ちながら、なんと他社からのMNP新規、またはFOMAからの契約変更の場合、端末購入サポートによる割引後の一括価格が648円になるのです。嘘みたいなホントの話です。
実際にドコモオンラインショップ公式サイトで確認してみてください。
この648円機種の魅力は、docomo with機種と比較した場合のスペックの高さととにかく安い本体価格です。
docomo withのように、毎月1,500円割引してくれる、というわけではないので、3年、4年と長期的に考えるとやや不利にはなります。
しかし、その不利を解消するウルトラCとして、端末購入サポート解除料が発生しなくなる正味14ヶ月後以降に、docomo with機種に買い替えるという技も使えるわけです。
当然その際、ウェルカムスマホ割はばっちり適用されます。
そういう意味で、この方法もかなりお勧めです。詳細は下記記事でも解説しています。→「ドコモの648円機種は買うべき! 機種変更でdocomo with機種よりもお得!?」
648円機種でウェルカムスマホ割を適用させた場合のイメージ
もう少し具体的に、648円機種でウェルカムスマホ割を適用させ、2年目にdocomo with機種に買い替えるイメージを見ていきます。
仮に該当回線がシェアパック子回線なら、980円+300円+500円で合計1,780円、一年間ウェルカムスマホ割による1,500円引きで280円運用が可能です。
2年目以降は1,780円ですね。ただし、重要なポイントとしては、端末代金が648円ぽっきりなので、最初に一括で支払ってしまえばその後一切端末代金が乗ることがありません。
docomo with機種を選んだ場合は、1年目はウェルカムスマホ割とdocomo withをあわせて3,000円が割引されるため、子回線だけでは割引しきれない分が発生します。その分、シェアグループの親回線に割引残りが回り、2年目以降は280円です。ただし、1年目、2年目ともに、端末代金を24回割賦にした場合はその代金が乗ってきます。
648円機種を購入した場合、2年目以降docomo withの割引きを受けられないという点が響いてきますので、そこで端末購入サポートの期間終了と同時に、docomo with機種に買い替えてdocomo withの割引きを2年目以降は受ける、という方法を考えます。
その場合、改めてdocomo with機種の端末代金は乗ってきますが、その代わりdocomo withの1,500円引きがずっと適用されるようになり、さらにここで重要なのは648円で手に入れた機種がそのまま手元に残るという事実です。
そのまま使い続けるもよし、家族に渡すもよし、転売するもよし、様々な選択肢が取れるため、お勧めの方法です。
ドコモの学割は重畳適用せずウェルカムスマホ割が優先されるけど、損はしない仕組み
ドコモの学割が、2018年12月1日から受付開始しています。今年は早いですね。
せっかくだから25歳以下の方は、是非学割を利用したいと考えていると思います。
しかし、残念ながら、ウェルカムスマホ割とドコモの学割は重畳適用しません。つまり、条件が重なる場合はウェルカムスマホ割が優先適用し、両方の割引が適用されることはありません。
それじゃあ、学割を使いたくても選べないのか?というと、選べません。ただ、選べなくても損をしないような仕組みになっています。
そもそもドコモの学割とウェルカムスマホ割の割引額は、全く同じです。申し込み当月+12ヶ月の最大13ヶ月1,500円の割引きです。
いやしかし、ドコモの学割には特典2として、dポイント(期間・用途限定)がシェアグループの回線数分もらえる特典があるじゃないか、と思われると思いますが、ドコモの学割の条件を満たし、ウェルカムスマホ割が優先適用された場合には、ドコモの学割の特典2は適用対象となります。
ここが、一番重要なポイントですね。
なので、仮にドコモの学割よりウェルカムスマホ割が優先適用されるからといって、損はしないようになっているわけです。→「ドコモの学割・2019年春・詳細まとめ」
ドコモオンラインショップでももちろん実施
ウェルカムスマホ割は、ドコモオンラインショップでももちろん実施されます。
機種代金の総額がより安いこと、手数料完全無料であることを含めて考えれば、非常にお得になります。
今すぐまずはドコモオンラインショップで気になる機種を確認してみましょう。→ドコモオンラインショップ
格安docomo with(ドコモウィズ)機種なら、機種比較記事を参考にご覧ください。→「docomo with機種比較」
他社ガラケーの家族をドコモに引き抜くなら最大のチャンス
意外に家族回線が様々なキャリアにバラバラになっている人は少なくないものです。
特に、一緒に同居していない両親だったり、子の趣味嗜好が反映された契約だったりは、意外に親がドコモでも他社になっているケースもあります。
そんな、家族なのに他社、という状態をまとめてドコモに切り替えるのであれば、ウェルカムスマホ割は最大のチャンスと言えます。
まとめてシェアパックの子回線に組み込んでしまえば、非常に安い料金が実現できますし、ウェルカムスマホ割とdocomo withを組み合わせることで、事実上端末代金しかかからないような状態を作り出すこともできます。
しかも、割引しきれない分が代表に回って値引きされることを考えると、負担はそれこそ最低限で済みます。
シェアパック代表である自分たちの一括請求グループに影響を一切及ぼさず、両親の、子のスマホを格安で持てるとなれば、検討しない手はありません。
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ウェルカムスマホ割の注意点まとめ
●ウェルカムスマホ割は、「ずっとドコモ割コース」と「フリーコース」のどちらにも対応します。ただし、現状ドコモを利用しているほとんどの方が「ずっとドコモ割コース」を選択していると考えられるため、この点、あまり意識する必要はありません。
●ハーティ割引適用の場合を除いて、定期契約あり(自動更新・解約金あり)の料金プランへの申し込みが必要です。
●2台目プラスを利用している代表回線の場合でも、適用されます。シェアパック代表回線・子回線のどちらも割引対象です。
●対象外料金プランへの変更、対象パケットパック、対象ISPの廃止、電話番号保管の申し込みなど、割引適用条件を満たさなくなった場合は、「ウェルカムスマホ割」は廃止となります。
●ウェルカムスマホ割が一度廃止されてしまうと、受付期間中であっても再申し込みはできません。
●ウェルカムスマホ割は、ドコモの学割とは重畳適用せず、ウェルカムスマホ割が優先適用されます。
●ただしその場合も、ドコモの学割の条件を満たしていれば、特典2のシェアグループ回線へのポイント進呈は実施されます。
ウェルカムスマホ割は名称と内容の異なる「はじめてスマホ割」
ドコモユーザーの方には、「はじめてスマホ割」を覚えている方もいらっしゃると思います。
「シニアはじめてスマホ割」なんてのもありましたね。
呼び名は今回違いますが、それらと基本的な内容は似たようなものです。
初めてスマホに替える際に、非常に安く、変更しやすくなります。ちなみにある時期のはじめてスマホ割では、2年間1520円引き、という内容でしたが、それと比べるとウェルカムスマホ割はやや物足りなさがあるかもしれません。
ただ、そこはdocomo withが適用するということを含めて考えるなら、当時以上にお得と考えることもできます。
とにかく、当時タイミングをついに逃してしまった方にも、チャンスが改めてやってきた、ということです。
まだフィーチャーフォンを利用中という方はかなり減ってきているとは思いますが、このチャンスこそは逃したくないところです。
とりあえず、いつまで、という期間が切られていないので、しばらくは展開されると思いますが、タイミングを見て終了する可能性はもちろんあります。
是非この機会に、はじめてのスマホを検討してみましょう。