各種MVNO・格安SIMに様々なサービスが登場してきており、あまりにも数が多く複雑で、ユーザー側としてその中から一社を選択をするのも一苦労、という時代になってきています。
そんな中で、私個人が考えている最強MVNOの一つは、やはりOCNモバイルONEです。
他にも安いMVNOはたくさんあるじゃないか、という意見もあると思いますが、私がOCNモバイルONEを押すのには明確な理由があります。
MVNO最強の秘密・まずは公式サイトを見るなら→OCN モバイル ONE
実際に申し込みしてみた流れを確認したいなら→「OCNモバイルONEを申し込みしてみた」
目次
- 1 OCNモバイルONEの110MB/日コース
- 2 OCNモバイルONEの容量シェア
- 3 データ容量確認ができるOCNモバイルONEアプリ
- 4 OCNモバイルONEアプリには容量確認ウィジェットもある
- 5 ターボ機能OFFを最大限活用
- 6 OCNモバイルONEのバースト転送でターボOFFが怖くない
- 7 OCNモバイルONEのバースト転送機能を試してみる
- 8 OCNモバイルONEには無料Wi-Fiサービス「Wi-Fiスポット」がある
- 9 OCNモバイルONEの光モバイル割
- 10 クラウド/オンラインストレージを使うならOCNマイポケット
- 11 OCNモバイルONEの料金プラン詳細
- 12 OCNモバイルONE/0SIM比較
- 13 OCNモバイルONEと0SIMの画期的活用方法
- 14 OCNモバイルONE最大の弱点が解消
- 15 OCNモバイルONEを二年以上利用しての感想
- 16 OCNモバイルONEの「あんしん補償」でさらに最強に
- 17 OCNでんわ 5分かけ放題オプションは10分かけ放題オプションへ
- 18 OCNモバイルONE・2018年3月総決算セール実施中
- 19 OCNモバイルONEの申し込みの流れ
- 20 OCNモバイルONEのAPN設定
OCNモバイルONEの110MB/日コース
OCNモバイルONEがMVNO最強であると考える理由の一つに、110MB/日コースの存在があります。
他のMVNOには存在しない、日単位のプランです。
何より、「他のMVNOに存在しない」という点が何よりも大きな差別化要因となっています。
一日110MBで月900円ということは、単純計算一ヶ月を30日とするなら、一ヶ月で3300MB、約3GBです。つまり、最近のMVNOの標準である「月3GB900円」と同レベルであり、決して安くはありません。そもそも、月3GBコースはOCNモバイルONEに存在しており、月額料金は1100円と、一般的な料金より若干高めに設定されています。
では、それに対して110MB/日コースのメリットとは何なのでしょうか。
その答えとしては、通信制限がかかってから回復までの早さです。
一日単位であるため、その日110MBを超えて通信制限がかかってしまい、速度が低下したとしても、次の日にはまたリセットされて通常速度に戻ります。
速度制限がかかってしまって翌月まで待たないと回復しない、というケースが存在しないわけです。とりあえず、速度制限がかかったときに制限解除する「容量追加オプション」は用意されてはいるものの、その日だけで追加料金500円がかかります。翌日まで待てばいい話なので、この110MB/日コースにおいて容量追加オプションはよほどのことがない限り必要ありません。
使い勝手を考えたときに、この「速度制限が怖くない」という点は非常に大きいわけです。
さらにもう一点。この110MB/日コースは、データ容量繰越にも対応しています。これが実は非常に大きいのです。
自宅にWi-Fi環境があれば、一日利用してみても、そんなに毎日毎日110MBをフルで利用するということは多くないと思います。
実際私が110MB近く利用することがあるのは、休みの日に遠出をしたときくらいのものです。
つまり、通常はかなりの容量が翌日に繰り越されるのです。すなわち、翌日に、多ければ200MB以上の容量が利用できる状態にあるのです。
そしてこの繰り越しが延々繰り返されていくので、結果的に毎日のように利用可能容量は200MBを超えている状態になっているのです。
仮に、たまに大容量を利用して利用制限がかかったとしても、その翌日はそれほど使わないのでまた繰り越し分が生まれます。その繰り返しです。
使い勝手という意味では、これほど使いやすいMVNOはありません。
参考:公式サイト「OCN モバイル ONE 」
OCNモバイルONEの容量シェア
さらにOCNモバイルONEの利点を続けます。
一人で利用する場合であっても、110MB/日コースを利用すれば非常に使い勝手がよくなるのですが、これは家族で利用する場合であっても同様です。
「容量シェア」を利用することによって、SIMカードを追加し、容量を複数のSIMカードでシェア(分けあい)することができるのです。SIMカードを1枚追加するごとに、月額450円(※2017年2月1日より値下げ・450円➡400円)が追加されます。
家族の利用状況にもよりますが、実際のところWi-Fi環境がある場合、それほど家族全員の利用状況は変わらないことが多いと思われます。
その場合、一日110MBあれば十分な可能性も高いのです。そして、上記で説明した通り、余った分は繰り越されるので、うまくいけば毎日200MB近い容量が使える形になることもあります。
もし万が一、家族の人数が3人、4人と多い場合には、さすがに110MB/日では足りない可能性もありますが、その場合には170MB/日コースもあります。まさにこのコースは家族で容量シェアをするために準備されているようなコースです。
データ容量確認ができるOCNモバイルONEアプリ
さらに、OCNモバイルONEの強みを続けます。
110MB/日コース・170MB/日コースを利用している場合に気になるのは、その日利用したデータ容量です。
もちろん、一日ごとに制限がかかるのですから、リアルタイムで現在どれくらいの容量を使っているのかを知りたいと思うのは自然なことであり、この要求にこたえられないのであれば、使い勝手はやはりかなり悪くなってしまいます。
しかしOCNモバイルONEは、この点にも的確に対応してくれます。
その答えがOCNモバイルONEの「OCNモバイルONEアプリ」です。データ容量確認が簡単にできます。
このアプリを利用すると、リアルタイムで本日どれくらいの容量を自分が利用し、かつ家族がどれくらい利用しているかなどを簡単にみることができます。
当日の利用容量、残容量、今月の利用容量や過去分などまで確認が容易にでき、その日の利用を自分でうまく調整できるようになっています。
もちろん繰り越しして利用できるようになっている分も反映されるため、正確な残量が把握できます。
さらに、データ容量を節約するための秘策としてターボのON/OFF機能もこのアプリには搭載されています。
つまり、ターボをOFFにしておくと高速通信を止めることができ、当日の残りの容量を消費しません。つまり、それほど大容量を使わないときはターボをOFFにしておくことにより、無駄な浪費を防ぐことができるわけです。
ただ個人的には、このターボ機能OFFを利用するまでもなく、一日の利用は軽く110MBに収まると感じているので、あまり利用したことがありません。実際のところ、それほどヘビーユーザーではなければ、気にせず利用しても大丈夫かもしれません。
実際に利用してみて、その上で制限にかかることが多くなるようであれば、このターボ機能OFFを調整のために利用してみてもいいかもしれません。
参考:公式サイト「OCN モバイル ONE 」
OCNモバイルONEアプリには容量確認ウィジェットもある
OCNモバイルONEアプリは、非常に便利に活用することができるアプリですが、その中でもウィジェット機能は非常に使えます。
ホーム画面に好きに設置することができ、一目で現在のデータ容量の残量が確認できます。その横にはターボ機能のON/OFFスイッチも容易され、最もよく使うOCNモバイルONEの機能をウィジェットにまとめて利便性を高めてあります。
そのほかにも、請求内容の確認だったりコース変更などもアプリからアクセスができます。非常に便利なので有効に活用していきましょう。
関連記事:「OCNモバイルONEアプリ使いこなし」
ターボ機能OFFを最大限活用
OCNモバイルONEのターボ機能OFFは、110MB/日コース、170MB/日コースでは、利用状況によってはまったく必要としないことも多いと思います。
それでも、限定した一日に非常に多くのデータ容量を必要とし、かつ前日分を繰り越した最大容量でも足りない可能性がある、という場合。その場合にはターボ機能が非常に役立ちます。
前述した「OCNモバイルONEアプリ」を利用して、ターボ機能のON/OFFはワンタッチで簡単に切り替えすることが可能です。
通常の利用時にはターボ機能をOFFにしておき、インターネットのブラウジングやLINEなどの利用にはターボ機能は使わないようにします。LINEは写真や動画を送受信しない限りほとんど影響を感じません。これにより、LINEモバイルが打ち出す「カウントフリー機能」に対抗できます。
ですが、ブラウジングはやはり切り替わりが遅いと感じられることもあると思います。ただ、利用できないほどではないので、どうしても我慢できない場合や早く調べ物をしないといけない場合に関してのみ、ターボ機能をONにするようにします。
一日の間でどれくらい残りの容量があるかはその都度アプリにて確認が可能なため、容量が余りそうならターボ機能ON、足りないようならターボ機能OFF、これを繰り返して利用すれば、一日の容量が足りなくなるということはまず考えにくいと思われます。
このターボ機能ON/OFFをうまく使うことにより、OCNモバイルONEの110MB/日コースと170MB/日コースはほとんどスキのないプランになります。
参考:公式サイト「OCN モバイル ONE 」
OCNモバイルONEのバースト転送でターボOFFが怖くない
2016年6月16日から実装が延長されていた、OCNモバイルONEの「バースト転送」が、ついに2016年9月6日より提供開始されました。
この機能の追加により、さらにOCNモバイルONEは最強に近づきました。
バースト転送機能とは、コースごとの容量超過後の速度規制時(200Kbps)に、通信開始時の一定量(150KB)のみ高速通信(最大通信速度262.5Mbps)が可能となる機能です。
この機能があれば、インターネットを利用する際、最初の一歩の通信が快適に利用出来るため、ある程度のサイトであれば体感として遅いと感じることなく、ターボOFFの状態でも利用出来るようになるわけです。
それほど容量が大きくないサイトやSNSなどであれば、ほとんどターボONの状態と変わらず利用出来るようになります。
通常利用時はターボOFFにしておき、本当に利用したい時にだけONにするという活用が出来るようになります。
関連記事:「OCNモバイルONEのバースト転送機能」
OCNモバイルONEのバースト転送機能を試してみる
実際のサービス提供開始に合わせて、実際にターボ機能をOFFにして、体感の通信速度を試してみました。
わかりやすく、通常開いて閲覧することが多いヤフーのサイトとニュースを、何ページが実際に開いて確認してみました。
その結果としては、確かに画像が少なく文字が多いページへのアクセスはかなり早いと感じました。普通にターボONになっている高速通信を実施しているイメージそのままといってよさそうです。
ただ、やはり容量が大きそうな画像があるページになると、途端に速度が落ちます。画像のダウンロードに手間取り、おそらくバースト転送の150KBをあっさり超えてしまったためと思われます。
その状態になると、もどかしくて次のページへのリンクをさらに続けてタップしてしまったりしがちですが、やはりまだ通信を行っている状態が継続しているためか、初速が早いという印象がまったくありませんでした。おそらく、いったん通信が完全に切れる状態にならないと、バースト転送は働かないと感じました。
つまりバースト転送機能を有効に次々利用していきたいのであれば、アクセスしたページごとにしっかり通信を終わらせるということが大事です。
アクセスしたサイトの文字がバースト転送によって一気に開いたのに、画像だけ時間がかかるということはよく起こることだと思います。それを我慢できずに次の通信を行おうとしても、通信がいったん切れる状態にならず継続していることで、次の通信にバースト転送が反映されずに時間がかかってしまうというパターンに陥っていました。
バースト転送をしっかり活用するのであれば、一度アクセスをしたら、その都度通信は一旦切るつもりで利用したほうが快適に動作するようです。
参考:公式サイト「OCN モバイル ONE 」
OCNモバイルONEには無料Wi-Fiサービス「Wi-Fiスポット」がある
2015年1月よりスタートしている無料Wi-Fiトライアルサービスが、2016年7月1日より正式サービスになりました。
既に私はずいぶん前からこの無料Wi-Fiトライアルサービスを利用しています。
専用アプリもありますので、設定自体は難しくないのですが、開始当初はなかなか思うように接続がうまくいきませんでした。その時は、やはり無料トライアルゆえの不安定感かなと思ったものですが、現在はまったく問題なく利用出来ています。
設定をしてそのまま常時Wi-FiはONにした状態でスマホを持ち歩いているため、気が付いたらいつの間にかSecured Wi-Fiのエリアに入っており、Wi-Fi通信に切り替わっていることもしばしばあります。
ああ、近くにSecured Wi-Fiのスポットがあるのだなと思いながら、有効活用しています。たまたまそうしたOCNモバイルONEの無料トライアルWi-Fiスポットを見つけた時には、ここぞとばかりに容量をたくさん利用する通信を使ったりします。
1日110MBでも、そうした利用を習慣づけると、ほとんど困ることなく利用することが可能です。
仮に遠出をした場合などでも、Secured Wi-Fiエリアはコンビニを中心によく見つけることができますし、2016年7月15日からは、DoSPOTエリアでもOCNモバイルONE利用であれば無料Wi-Fiが利用できるようになりました。
今までは日本全国に40000ヶ所存在していたWi-Fiスポットが、一気に倍の約82000ヶ所となりました。
もはや怖いものなしのOCNモバイルONEといえそうです。
関連記事:「格安SIMの公衆無線LAN/OCNモバイルONEのWi-Fiスポット」
OCNモバイルONEの光モバイル割
OCNは、言わずと知れたNTTコミュニケーションズが運営する業界最大手ISPであり、インターネットの初期のころから多くのユーザーを獲得してきた実績あるプロバイダーです。
そのため、NTTのフレッツ光とのセットでOCNを利用している人やADSLでそのままOCNを利用している人も非常に多く、馴染みがあるユーザーも多いと思います。
そこでOCNモバイルONEを利用するときに使えるのが、OCN光モバイル割です。
OCN光モバイル割は、OCNモバイルONEの料金からさらに200円割引をしてくれるセット割引です。
対象となるOCNの「光サービス」も種類が多く、以下の通りとなります。
OCN 光/OCN 光 with フレッツ/OCN 光 おまかせプラン with フレッツ/OCN 光 「フレッツ」(OCN 光 「フレッツ」 WiFiアクセスを除きます。)/OCN 光 おまかせプラン 「フレッツ」/OCN 光 あんしんプラン 「フレッツ」
この割引の対象とならないOCN光サービスの中には、例えばドコモ光などがあります。あくまでNTTとOCNの光、もしくは光コラボによるOCN光の場合にOCN光モバイル割が適用されます。
ドコモ光などの対象外サービスに転用していなければ、OCNユーザーならそのまま割引適用対象となりますし、もしプロバイダーを別で利用していたとしても、この割引を目的としてISPの方をOCNに変えてしまってもいいでしょう。
この割引が適用されれば、110MB/日コースは900円から200円割引され、月額700円となります。仮に一枚家族と容量シェアをしたとしても、追加料金SIM1枚で400円なので、合計SIM2枚・月額1100円で110MB/日コースを利用できる形になります。
非常にお得ですね。
関連記事:「OCNモバイルONEにはOCN光がおすすめ」
参考:公式サイト「OCN モバイル ONE 」
クラウド/オンラインストレージを使うならOCNマイポケット
OCNモバイルONEユーザー向けにお勧めできるオンラインストレージサービス/クラウドサービスとして、OCNマイポケットがあります。
クラウドサービスには、ほかにもDropBoxやGoogleドライブなど有名かつ便利なサービスが多数存在しますが、そんな中でOCNマイポケットは、OCNモバイルONEユーザーであれば「カウントフリー」対象にしてくれるため、データのアップロードやダウンロードに関して、通常のデータ使用量にカウントされることなく無制限で利用することができます。
そのため、仮にWi-Fi環境を持たなかったとしても安心してOCNマイポケットを利用し、データのバックアップを取ることができます。
災害時など、万が一のデータ紛失を防ぐためにも、有効に活用することができますので、ぜひ有効に活用してみたいところです。
詳細は別記事を参照ください。「OCNマイポケット詳細まとめ」
OCNモバイルONEの料金プラン詳細
ここまでOCNモバイルONEのメリットを先に見てきましたので、ここでOCNモバイルONEの料金プラン全体を確認しておこうと思います。
OCNモバイルONEには、大きく分けて8つ、プランがあります。
そしてそのプランに、SMS(+120円)をつけるのか、音声通話(+700円)をつけるのかでまた料金が変わってきます。
<データ専用SIMカード>
110MB/日 | 170MB/日 | 3GB/月 | 6GB/月 | 10GB/月 | 500Kbps(15GB/月) |
900円 | 1380円 | 1100円 | 1450円 | 2300円 | 1800円 |
20GB | 30GB |
4150円 | 6050円 |
利用容量上限が一日単位となるコースが2つ、月単位となるコースが6つから全プランが構成されています。
すべてのプランにおいて、定められた通信容量を超過すると、速度制限がかけられ下り200Kbpsとなります。月コースは翌月になれば解除され、日コースは翌日になれば解除されます。
逆にいえば、仮に速度制限がかけられたとしても、日コースであれば翌日になれば解除されるため、制限がかけられた状態が長く続くことは少なくなります。そしてこの日コースこそが、ほかの主要MVNOにはない差別化ポイントでもあります。
110MB/日コースはOCNモバイルONEの目玉
この110MB/日コース最大のメリットは、前述したとおり、速度制限がかかったとしても翌日にはそれが解除されるという点です。
つまり、翌月までまだ何日もあるのに速度制限がかかってしまい、残り日数のすべてを速度制限と付き合わなければならないということがありえないわけです。これは非常に大きなメリットです。
しかし、一日あたりがたった110MBで果たして足りるのだろうかと感じると思います。これは利用状況に個人差がある限り一概には言えませんが、前提としてまず自宅にWi-Fi環境があり、普通にインターネットをそれなりに利用する程度であれば、まず上限まではいかないと思います。
もちろんそこにアプリダウンロードや動画が絡めば一発で速度制限がかかる可能性はありますが、外出先でよほどインターネットを利用するユーザーでなければ問題ないと思われます。
それでも容量が足りないと感じる場合もあると思いますが、中には利用が少ない日もあると思います。
そんな時には、一日あたりの残った容量がなんと翌日に繰り越されるのです。この機能は非常に便利に活用することができる、ユーザーとしてはうれしい機能です。
この機能をうまく活用すれば、翌日の利用可能容量を200MB以上にすることができるわけです。
一日200MB、Wi-Fi環境を持つユーザーであればなかなかいかない水準と言えます。
そうした点を踏まえて考えると、OCNの場合、ほかのMVNOと比較しても若干高い3GB/月コースよりも、こちらの110MB/日コースを選択した方がメリットがあると言えそうです。
SMSを追加する意味
OCNモバイルONEには、通常のデータ専用プランSIMカードだけではなく、SMS対応SIMカードが存在します。
データ通信のみか、SMSをつけるかで月額料金が120円変わってきます。
<SMS対応SIMカード>
110MB/日 | 170MB/日 | 3GB/月 | 6GB/月 | 10GB/月 | 500Kbps(15GB/月) |
1020円 | 1500円 | 1220円 | 1570円 | 2420円 | 1920円 |
20GB | 30GB |
4270円 | 6170円 |
SMSといっても、そんなに利用頻度は大きくないし、ないならないでまったく問題ない、という人が大半だと思います。それなのになぜ、わざわざSMS対応SIMカードなどが存在しているのか、というところがポイントです。
その理由としては、「セルスタンバイ」という問題がこのSMS対応SIMカードの裏には隠れているのです。
データ専用プランの場合、音声機能を持たないために端末によっては電波状態を表現しているアンテナピクトが立たない場合があります。もちろんそれでも通信はできるのですが、電波を見つけられていないと端末が誤解してしまい、常に電波を探そうとするために異常に電池が消耗する、というのが「セルスタンバイ問題」です。
つまり要約すると、SMS機能がないデータ通信専用SIMカードを入れると、異常に電池を消耗してしまう機種がある、ということです。そのため、そうした「セルスタンバイ問題」による電池消耗に対応するために、SMS機能付きのSIMカードが存在するのです。
SMS自体が通話と同じ機能を持つため、SMS対応SIMカードでは「セルスタンバイ問題」が発生しません。利用端末がこのデータ通信専用SIMを入れたときにこの「セルスタンバイ問題」が発生するかどうかは入れてみないとわからないため、念のためにはじめからSMS対応のSIMカードを利用しておけば安心、ということもできます。
さらにもう一つ、SMSのもつ重要な役割としては、Twitter、Facebook、LINEなどのソーシャルネットワーキングサービス(SNS)を新規利用する際の認証に、SMSが必要になります。
つまりデータ通信専用SIMでは、SNSを新しく登録して開始することができないわけです。今まで利用していた登録を持ってくるのであれば問題ないのですが、これからSNSを新規利用開始しようと考えている場合には、SMS付き、もしくは音声通話付きSIMを選択するようにしましょう。
OCNモバイルONE/0SIM比較
OCNモバイルONEと、人気の0円MVNO・So-netの「0SIM(ゼロシム)」を実際に利用して比較してみました。
0SIMの良さは当然0円からスタートするその安さですが、残念なことにOCNモバイルONEのようなリアルタイムで容量を確認することができるアプリが用意されておらず、容量の確認ができるサイトも毎回ログインする必要があるなど非効率で使い勝手が非常に悪くなっています。
加えて、そのサイトもリアルタイムでは更新されないなど安心して使うことはまったくできない内容となっています。
一歩間違うと、0円で抑えるつもりで0SIMにしたのに、いつの間にかオーバーしており、気づいた時にはOCNモバイルONEを利用するよりも料金が高くなってしまっていた、ということも十分考えられます。
何より、利用していて安心できないのです。これが最も0SIMの残念な点です。
一方でOCNモバイルONEについては、とにかく安心して利用できるという点が大きなメリットです。
前述したように、データ容量確認アプリでリアルタイム容量がチェックできるのが大きく、不便さを感じることはまったくありません。仮に間違って使いすぎたとしても、0SIMのように上限が上がっていくわけではなく定額のままという点もポイントが高い点です。仮に速度制限がかかってしまったとしても、次の日まで待てばまた利用可能という点でも安心感があります。
加えて、So-netがISP事業を展開しているにも関わらずまだISPセット割を実現できていない0SIMに対して、OCN光モバイル割によってISPでもOCNを利用しているユーザーはさらに恩恵を受けられるシステムも大きな魅力となります。
実際使ってみて、本当にデータ容量をほとんど使わないのであれば0SIMを利用する方がメリットは大きいでしょうが、ある程度の利用もあり、神経質になりながら利用をしたくない、というユーザーには0SIMは絶対的に向いておらず、料金がかかってもあまり容量のことなどは気にせず使っていきたいと考えているユーザーにとっては、OCNモバイルONEの110MB/日コースが最高に利用しやすいと思います。
ただ、OCNモバイルONEにも弱点があります。
OCNモバイルONEと0SIMの画期的活用方法
OCNモバイルONEを実際に利用しているユーザーは大体感じているのではないかと思いますが、お昼の時間帯、OCNモバイルONEは極端に通信速度が落ちます。
MVNOとしてのユーザー数もISP同様No.1のOCNですが、だからこそ回線が込み合ってしまうということもあり得ます。それを防ぐためにあえて昼食の時間帯だけはOCNが制限をかけているという話もあるようです。いずれにしても速度が遅いのは間違いないので、お昼休みにインターネットをたくさん楽しみたいと考えているユーザーからしてみれば、かなり使い勝手が悪いMVNOに思える可能性があります。
さて、ここで活用したいのがOCNモバイルONEと0SIMの併用です。
つまり、こうです。
まずはデュアルSIM対応のSIMフリースマートフォンを用意します。
そして、片方のスロットにOCNモバイルONE、もう片方のスロットに0SIMを挿します。
通常は、一日単位での利用ができるOCNモバイルONEをメインとして利用します。
通常はほとんどそれだけで用は足りてしまうのですが、前述したようにOCNモバイルONEには人気のMVNOであるが故の弱点もあります。利用している最中にもし、あからさまに通信速度が遅くなっていることに気付いた場合、そこが0SIMの活躍の場となります。
通信をもう一つのスロット、つまり0SIMに切り替えてしまいます。そうすると、同じドコモの回線を利用しているMVNO同士であっても、MVNEが異なる両者では通信速度や通信環境も異なっており、OCNモバイルONEがつながりにくい状況でも0SIMならつながりやすい可能性も高いわけです。
または、一日の利用を使い切ってしまって、どうしても引き続きインターネットを高速通信で利用したい場合などにも0SIMを活躍させることができます。
あくまで緊急避難的な利用になるので、月あたり499MBもあれば十分です。
0円で、0SIMは完全にOCNモバイルONEのサブとして有効に機能してくれるわけです。
※なお、この方法はOCNモバイルONEおよび0SIMをデータ専用SIMで利用することを前提としており、音声付きSIMを利用する場合にはデュアルスタンバイ対応端末でなければ、SIMを切り替えると通話もできなくなってしまうという別の問題が発生するのでお勧めしません。→「LINEモバイルSIM+ドコモSIMのデュアルスタンバイは最高の体験」
両者の特性と使い勝手を考えた場合、これが最善だと考え、現在実践中です。どちらのMVNO/SIMカードも、非常に特徴があり応用が利くシステムにもなっているので、利用状況に合わせていろいろな方法が考えられると思います。
参考:公式サイト「OCN モバイル ONE 」
OCNモバイルONE最大の弱点が解消
OCNモバイルONEを利用するにあたって、最大の弱点といえるのが大容量通信でした。
これは、OCNモバイルONEに限ったことではなく、MVNO全体としての弱点でもありました。
そもそも利用を抑えて格安を実現しようとするMVNOの特性上、これはどうしようもない点でした。
しかし、ついにそんなOCNモバイルONE最大の弱点が解消される日がやってきました。
2016年10月26日、他のMVNOに先駆けて楽天モバイル から大容量20GB・30GBのプランが発表されました。
このプランは、大手キャリアが提供を開始した20GB/30GBプランに合わせた料金体系となっています(ドコモのウルトラパック・auのスーパーデジラなど)。
そして遅れること3ヶ月ほど、2017年2月1日より、OCNモバイルONEからもついに、20GB/30GBプランが開始されました。
これまで、OCNモバイルONEをはじめ、MVNOを利用する場合の大前提として、自宅におけるWi-Fi環境はやはり必須と考えられていたわけですが、この20GB/30GBプランの登場により、状況がまた、変化しました。
Wi-Fi環境があれば、自宅にいるときにはWi-Fiで使い放題にしておき、外出したときのみOCNモバイルONEでの通信、という形で利用することにより、万が一大容量通信をする必要があった場合でも自宅のWi-Fiに接続した状態で実施すればよく、OCNモバイルONEやMVNOの契約には一切影響を及ぼしません。
元々大容量を使うことはない、という人の場合は何の問題もありませんが、大容量通信を行うこともある、という人の場合には、自宅のWi-Fiをフル活用する形が特に推奨されていたわけですが、20GB/30GBプランを利用すれば、Wi-Fiの利用が最小限になったとしても、ある程度問題なく利用できるものと思われます。
例えば引っ越し時、光回線が開通するまでの間など、限られた期間にのみ大容量プランを利用するという方法もあります。→「引越し時、光・Wi-Fiなしの環境を乗り切る方法」
20GB/30GBプラン開始に合わせて、OCNモバイルONEは、従来の5GBプランを料金そのままに6GBに1GB増量しています。
参考:公式サイト「OCN モバイル ONE 」
OCNモバイルONEを二年以上利用しての感想
個人的に、「OCNモバイル エントリーd LTE」という名前のころからOCNモバイルONEのことは認識していました。
もっとさかのぼるとISPとしてのOCNが、フレッツADSLとセットで販売されているころ、もっといえば既にないアッカ・ネットワークス(のちイー・アクセスと合併・現在ワイモバイル)とOCNのセットであるOCN ADSLという商品が販売されているころから実はOCNには馴染みがあります。
ということで、OCNモバイルONEを利用し始めて既に三年以上経とうとしています。
当初利用していたOCNモバイルONE・データ通信専用SIM/2GBコースが、その後3GBに容量アップされたこともあり、3GBも必要ないと判断して110MB/日コースに変更し、今に至ります。
2015年春にはNTTの光卸が開始され、ドコモ光はじめ、様々なコラボ光が登場しました。その中の一つとしてOCNも、OCN光サービスを開始しました。それに合わせて私もフレッツ光をOCN光に転用し、OCN光モバイル割を適用させるに至りました。
開始当初 | 2015年4月~ | 2015年夏頃 | ||
コース | 2GB/月 | 3GB/月 | 110MB/日 | 110MB/日+光モバイル割 |
料金 | 1100円+450円 | 1100円+450円 | 900円+450円 | 900円+450円ー200円 |
合計 | 1550円 | 1550円 | 1350円 | 1150円 |
当初から家族と容量シェアしていたため、SIM1枚追加分の400円が加算されるものの、SIMカード合計2枚で開始当初は1500円、現在はOCN光モバイル割も適用して実に1100円です。
格安、という意味ではもっと安いMVNOも存在しているものの、使い勝手を考えたらこれが最強です。
二年利用してきた中で、OCNモバイルONEに対する不満を感じたことはほとんどありませんし、速度制限もほとんどかかったことがありません。
2015年から2016年の利用状況です。ところどころ月あたりの容量は1GBを超えていますが、二人分ですし、110MB/日コースなのであまり関係ありません。110MBがほぼほぼ翌日以降に繰り越していくので、毎日200MB以上が残っているイメージです。
そんな中でOCNモバイルONEの問題点をあえて言うなら、やはり場所と時間による速度低下くらいのものですが、OCN光によるWi-Fi環境があるので特に気になりません。
特に替えるべき理由も見当たらないので、当分の間は今のままOCNモバイルONEと0SIMの併用を続けていこうと思います。
OCNモバイルONEの「あんしん補償」でさらに最強に
OCNモバイルONEが2016年10月に開始した「あんしん補償」は、OCNモバイルONE以外で購入した端末に対しても補償を付与してくれるという非常に便利な補償サービスとなっています。
この補償を有効活用することによって、MVNO格安SIMの最大の弱点であるサポート部分も補うことができそうです。
自然故障・物損故障に対応してくれ、修理および有償交換が用意されてます。
詳細内容は別記事:「OCNモバイルONEのあんしん補償は本当に安心」を参照ください。
OCNでんわ 5分かけ放題オプションは10分かけ放題オプションへ
通話についても、OCNモバイルONEはサービス内容強化が進んでいます。
当初は050plusのみだったOCNモバイルONEは、090/080/070番号が使える通話サービスも開始し、さらに通話料金を最低限で抑えるための「OCNでんわ 5分かけ放題」を用意しました。
そして今回、利用料金はそのままに、かけ放題の時間を5分延長した「OCNでんわ 10分かけ放題オプション」を2017年2月1日より開始しています。
10分を超えた通話については、30秒あたり10円が課金されます。月額料金は850円です。
10分という時間をどうとらえるか次第ですが、今までの5分では到底無理だと思ったが10分なら・・・という人は少なくないのではないでしょうか。試してみる価値ありですね。
ちなみに、10分かけ放題を利用する場合にはOCNでんわアプリを利用してかけるのですが、ほとんど違和感なく通話を利用することができました。実際使ってみた感想は関連記事にて解説しています。
関連記事:「OCNでんわ 10分かけ放題オプションを使ってみた感想」
OCNモバイルONE・2018年3月総決算セール実施中
各種格安スマホとセットで購入することができる「らくらくセット」において、大幅値引きが実施されています。
年度末決算セールならではの安さです。
もしOCNモバイルONEを検討するのであれば、こうしたチャンスはしっかり活用したいところです。
詳細は以下関連記事にて解説しています。
関連記事:「OCNモバイルONE・キャンペーンまとめ/総決算セール」
OCNモバイルONEの申し込みの流れ
最後に、OCNモバイルONEの申し込みの流れについて簡単に触れておきます。
私が個人的に初めてOCNモバイルONEの申し込みをしたのは、もうずいぶん昔のことなのでどういう流れだったかは全く覚えていません。
そのため、今回ある機会を得たため、追加でOCNモバイルONEを久しぶりに実際申し込みをしてみました。
事実何年も利用しているわけだし、プランなど内容もある程度把握しているつもりだったので、簡単に完了するかと思っていたのですが、案外苦戦する部分などもあり、やはり実際に試してみないとわからないものだなと感じました。
そんな、詳細な流れに関して、別記事「OCNモバイルONEを申し込みしてみた」にて解説していますので、これから申し込みを検討しているという方はぜひ参考にされてみてください。
OCNモバイルONEのAPN設定
申し込みが完了したら、あとはスマホ本体にSIMカードを入れて、APN設定が完了すればそのまま利用することができるようになります。
まずはドコモ、SIMフリー共通のAndroidスマートフォンの場合のAPN設定についてです。
MVNOのSIMカードをスマホに入れたあとは、このAPN設定を実施しないとそのままでは通信することができません。
「設定」→「無線とネットワーク」→「モバイルネットワーク」→「アクセスポイント名」と進みます。
その上で、以下の項目を新しいAPN設定として追加しましょう。
ネットワーク名 | OCN(任意) |
APN | LTE端末用 :lte-d.ocn.ne.jp 3G端末用 :3g-d-2.ocn.ne.jp |
ユーザー名 | mobileid@ocn |
パスワード | mobile |
認証方式 | CHAP(推奨) / PAP |
以上の設定が完了し、接続するAPNからOCNを選択すれば、そのまま通信ができるはずです。
ユーザー名とパスワードについては、OCNのSIMカード台紙に印字してある認証IDとパスワードをそのまま入力しても接続可能となります。
iPhoneの場合には、端末上でAPN設定ができないため、別にOCNモバイルONEが準備しているAPN構成プロファイルをインストールする必要があります。以下のリンクより簡単にインストールできます。
設定が完了してもしばらくは、うまく通信をつかめないことがあったり、当日はターボのON/OFFができないなどの若干の制約はあるものの、基本的に翌日になったらある程度安定して利用できるようになります。
参考:公式サイト「OCN モバイル ONE 」