2017年3月31日をもって、ドコモの料金プランの新規申し込みから「らくらくパック」が姿を消しました。
既に利用中の場合はそのまま継続して利用可能ですが、新規での申し込みは終了しています。
そのため、仮にらくらくスマートフォンを今後購入したとしても、らくらくパックの申し込みはできず、データSパック、データMパック、ウルトラLパック、ウルトラLLパック、またはシェアパック/ウルトラシェアパックからプランを選択する必要があります。
これにより、最低通信料金2000円という、最安値のらくらくパックが消えてしまう形となりました。
シニア層向けの格安料金プランとして人気でしたが、今後は通常プランを選択していく必要が出てきます。
らくらくパックに代わる料金プランはどのプランなのか、現在らくらくパックを利用しているユーザーはどうすればいいのか、検証してみました。
最新らくらくスマートフォン4はらくらくパック非対応
そもそもの話として、現在販売されているらくらくスマートフォン4 F-04Jは、らくらくパックに対応していません。
らくらくパック対応機種は、「らくらくスマートフォン(F-12D)」、「らくらくスマートフォン2(F-08E)」、「らくらくスマートフォン3(F-06F)」とされており、Google Playに対応している「らくらくスマートフォンプレミアム F-09E」および、最新の「らくらくスマートフォン4 F-04J」については、元かららくらくパックには対応しておらず、申し込みもできません。
そのため、仮にらくらくパックがまだ新規申し込みを継続していたとしても、現行の最新らくらくスマートフォンを購入してしまえば、どちらにしてもらくらくパックは申し込みできなかったわけです。
月額料金2000円で200MBを利用できたらくらくパックについては、らくらくスマートフォン3 F-06Fとともにサービスの役割を終えたというわけです。
らくらくスマートフォン3は、既にドコモオンラインショップでも一部販売終了、一部の色のみ在庫なしとなっていますが、今後また入荷するかはわかりません。
リアル店舗においては、ドコモショップおよび家電量販店を探せば、まだ在庫が残っている店舗もあるかもしれません。
とはいえ、いずれにしてもらくらくパックの新規申し込みは終了していますので、今から購入を検討するのであれば、らくらくスマートフォン4を選んだ方が、最新スペックでアプリもインストール可能という点を見ても、長い目で見たらお得ではないかと思われます。
らくらくパックの代替プランとは
らくらくパックが新規申し込みを終了してどういう影響があるのかというと、もともとスマートフォンの利用においてインターネットの利用がほとんどなく、最低限のメールやLINE程度のデータ通信さえできればそれでいい、という高齢者層に対する事実上の料金の値上がりとなります。
それまでであれば利用することができていたはずのらくらくパックがなくなってしまったことで、単独での料金は若干上がります。
2700円(カケホーダイ)+300円(spモード)+2000円(らくらくパック)=5000円
1700円(カケホーダイライト)+300円(spモード)+3500円(データSパック)=5500円
単独の場合の最安値が、500円上がりました。
それでも少し前までだったら、カケホーダイとデータSパックで、6500円が最安値だったことを考えれば、カケホーダイライトがデータSパックに対応したことで、ずいぶんマシにはなりました。
こうなってくると、より家族のシェアグループに追加する方法が高齢者スマホに関しては望まれる形となってきます。その場合、単独であればデータSパックが必要となるところが、シェアオプション500円で済むからです。
さらに、現状まだ初めてスマートフォンを利用する60歳以上のシニア層に対しては、「はじめてスマホ割」および「シニア特割」が2017年5月31日までの期間限定で提供されていますので、今のうちに契約しておくようにしましょう。
新型らくスマはGoogle Play対応
2017年版新型らくらくスマートフォン4は、Google Playに対応しています。
そのため、今までのらくらくスマートフォン3とは異なり、アプリのダウンロードが可能となっています。他のAndroidスマートフォンと同じく、アプリをダウンロードする際にはGoogleアカウントの設定が必要となります。
アプリが利用できるということは、今までらくらくスマートフォン3を利用していて、もう少し色々な機能を使いたいと感じていたような人にとっては、絶好の買い替え対象機種になるのではないかと思われます。
ユーザーインターフェースはほぼそのままに、単純にアプリだけ追加インストールが可能になっていると考えれば、利便性はかなり良くなっていると言えます。
らくらくパックがあった頃と比べると、確かに若干トータルの料金が上がりはしますが、それでもアプリダウンロードが可能になったという点と、利用できるデータ量が今までの200MBというあっという間に消費してしまうような容量に対してデータSパックの最低2GBから利用できるようになったと思いたいところです。
現在らくらくパックを利用している場合
現在、「らくらくスマートフォン(F-12D)」、「らくらくスマートフォン2(F-08E)」、「らくらくスマートフォン3(F-06F)」を利用しているユーザーの多くが、らくらくパックを現在もまだ利用しているものと思われます。
特に問題がなければそのまま利用し続ければらくらくパックは継続利用が可能ですが、もし機種変更をする、ということになった場合には、ほとんどのケースでデータSパックなどに変更する必要が出てきます。
つまりは自動的に料金も上がります。
そのため、もし端末にケータイ補償サービスをつけているのであれば、もし問題が発生した時には修理やケータイ補償を利用して買い替えずにつないでいくしかありません。
料金にこだわるのであれば、もう一つの方法としては、完全にドコモから別の格安スマホへと移るという選択肢もあります。
ただ、元々らくらくスマートフォンを利用しているユーザーが格安スマホへ移行するのもなかなか骨が折れる話だと思いますので、らくらくパックはあきらめて素直に次のらくらくスマートフォン4へ買い替えるか、そうでなければ現状の利用機種をできる限り大切に扱い、使い続けましょう。
長く使い続けた場合にもしかしたら受けられるかもしれない恩恵としては、新しい料金プランがスタートするかもしれない、という点があります。
次のお得ポイントがやってくるまで、じっくり腰を据えて待つのも一つの戦略かもしれませんね。
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