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ドコモのベーシックパック/ベーシックシェアパックを完全理解する

更新日:

※ベーシックパックは2019年5月31日をもって、新規受付を終了します。

以後、新プラン「ギガホ/ギガライト」が提供開始されます。なお、新プランへの変更を行わない場合、引き続きベーシックパックの利用は可能です。→「ドコモのギガホ/ギガライトをわかりやすく完全解説

 

ドコモより発表された新プラン・「ベーシックパック」・「ベーシックシェアパック」が2018年5月25日より提供開始され、もうずいぶん一般的に定着もしてきました。

このベーシックパックおよびベーシックシェアパックの提供開始に伴い、2018年5月24日をもって、「データSパック」、「データMパック」、「シェアパック5/10/15」、「ビジネスシェアパック5/10/15」の新規申し込みが終了しています。つまり、以下のような形です。

 

 

今までずっとメインのプランとして提供されていたパケットパックがなくなってしまったため、当初は戸惑いもあったでしょうが、それらの違和感も少しずつなくなってきているのではないでしょうか。

以前と何がどう変わり何がお得で何に気を付けるべきなのか、ベーシックパック・ベーシックシェアパックの詳細を見ていかないと理解できないと思いますので、そうした点を細かく解説していこうと思います。

目次

ベーシックパック/ベーシックシェアパックとは何か

 

ベーシックパック/ベーシックシェアパックの料金詳細

ベーシックパック、ベーシックシェアパックを一言で表すなら、「ドコモ版auピタットプランのようなもの」です。→「au ピタットプラン/au フラットプランは本当にお得なのか

つまり、ベーシックパックとベーシックシェアパックは、安めの定額料金(ベーシックパック:2900円・ベーシックシェアパック:6500円)がまず設定されており、そこから利用データ量に応じて4段階制の料金が適用されるプラン、というわけです。

 

一人で利用する人向けのベーシックパックは、1GB2900円から、家族で利用する人向けのベーシックシェアパックは5GBで6500円からと設定されています。

 

具体的には、ベーシックパックは1GB2900円をスタートに、3GBまでが4000円、5GBまでが5000円、20GBまでが7000円とされています。

上限の20GBを超えると、速度制限が実施される形となります。

 

 

ベーシックシェアパックの場合は、同じように5GB6500円をスタートとし、10GBまでが9000円、15GBまでが12000円、30GBまでが15000円となります。

上限30GBを超えると速度制限対象となります。

 

 

具体的な料金は以下、表のとおりです。

 

 

ベーシックパック/ベーシックシェアパックでは、2018年5月1日にスタートした2ndステージからプラチナステージまでの「ずっとドコモ割プラス」が適用されます。→「ずっとドコモ割プラスでdポイントが選択可能に

段階制プランということで、使わなければ安く、使えば高くという仕組みとなり、あまり利用することがないユーザーにとっては無駄に料金を高めに支払う可能性が減るため、大きなメリットがあると考えられます。

しかし、逆に大きな注意点としては、うっかり使ってしまった場合に一定のラインで止まることがなく、最終的に上限額(ベーシックパックなら7000円、ベーシックシェアパックなら15000円)まで料金が上がってしまう可能性がある、という点です。

ここは特に注意が必要になりそうです。例えば「現在毎月のようにデータ容量上限まで消費しており、速度制限にかかってしまっている人」がベーシックパックに変更した場合、制限がかからず今までの水準を超えて容量を利用してしまうことにより料金も上がる形になる可能性が高まります。

ただ、各ステップ前後では、データ量をメールでお知らせしてくれるという仕組みが用意されているため、その点はやや安心です。次項で詳しくみていきます。

 

各ステップ前後・速度低下前後にデータ量をメールでお知らせ

ベーシックパック/ベーシックシェアパックにおいて、「各ステップの前後」および「速度低下前後」に、データ量をメールでお知らせしてくれる機能があります。

「ステップ」とは、データ量に応じて変動する定額料(ベーシックパック2,900円・4,000円・5,000円・7,000円、ベーシックシェアパック6,500円・9,000円・12,000円・15,000円)の各段階の総称となっています。

 

・次のステップに上がる前: 「ベーシックパック」の場合は残り約200MB、「ベーシックシェアパック」の場合はステップ変動まで残り約1GB到達時。

・速度が低下する前:「ベーシックパック・ベーシックシェアパック」ともに速度低下まで残り約1GB到達時。

 

どちらの場合も、現在も提供されている「データ量到達通知サービス」の契約が必要です。つけ忘れがないように注意しましょう。

また、通知は実際の利用データ量と、メールでお知らせが来るタイミングが異なる場合があるということなので、あくまで目安として考えておく必要があります。ある程度は自分でやはり、チェックしておくのが間違いなさそうです。

 

ベーシックパック/ベーシックシェアパックはdocomo with・シンプルプラン併用可能

ベーシックパックおよびベーシックシェアパックは、シンプルプランと合わせて利用することができ、同時に格安料金プランのdocomo with(ドコモウィズ)も利用することができます。そこに「ずっとドコモ割プラス」を合わせることで、非常に安い料金を実現することができます。

 

【ベーシックパック利用の場合】

シンプルプラン+spモード+ベーシックパック-docomo with-プラチナステージ

980円+300円+2900円-1500円-200円=2480円

 

【ベーシックシェアパック利用の場合】

シンプルプラン+spモード+ベーシックシェアパック-docomo with-プラチナステージ

980円+300円+6500円-1500円-900円=5380円(親回線)

 

シンプルプラン+spモード+シェアオプション-docomo with

980円+300円+500円-1500円=280円(子回線)

 

ベーシックパック・ベーシックシェアパックにシンプルプラン、docomo withが併用できるといっても、基本的に今までもその辺りはそういう仕組みだったわけなので、最低料金で考えると、家族の場合の最低料金は今までと全く変わりません。ただ、個人の場合は今まで最低ラインだった2GBよりさらに下の1GBがスタートラインになるため、若干ですが安くなります。

 

ベーシックパックはシンプルプラン・カケホーダイプラン・カケホーダイライトから選択可能

ドコモの料金プランの構造として、通話部分は「シンプルプラン/カケホーダイプラン/カケホーダイライトプラン」から選択が可能となっていますが、それに加えてデータ通信部分で「ベーシックパック/ベーシックシェアパック/ウルトラパック/ウルトラシェアパック」を選択する形となります。

つまり例を挙げると、

 

カケホーダイプラン+ベーシックパック

カケホーダイライトプラン+ベーシックシェアパック

シンプルプラン+ウルトラパック

 

というようなイメージです。

通話をかけるのか(カケホーダイプラン)、通話を時間制限でかけるのか(カケホーダイライト)、ほぼ通話はかけないのか(シンプルプラン)でまずは判断し、続けてデータ容量をどれくらい利用するかで、ベーシックパックか、ウルトラパックかを選ぶ、という流れになります。

 

ウルトラパックのユーザーはベーシックパックに替えるべきか

既にウルトラデータパックを利用しているユーザーにとって、ベーシックパック/ベーシックシェアパックはそれほど魅力的なプランには思えないかもしれません。

 

仮に、ウルトラパック20(月額6000円)を利用しているユーザーが、ベーシックパックに変更した場合、もし上限まで到達してしまうと、20GBまでで7000円かかるため、逆にウルトラパック20よりもマイナスになってしまいます。

ですが、もし使い方に波があり、ある程度容量を抑えることができるのであれば、ベーシックパックがお得では?とも考えられるのですが、その場合、5GBまで5000円のステップ3でベーシックパックは止めなければならなくなり、容量の差が顕著です。

そのため、データMパックを今まで利用していたユーザーならまだしも、ウルトラパックユーザーがベーシックパックに変更することは、現実的ではありません

 

同様のことが、ウルトラシェアパックでも言えます。

ウルトラシェアパック30(月額13500円)をベーシックシェアパックにした場合、上限の30GBまで利用してしまうと15000円かかってしまいますのでマイナスです。

そこでデータ容量を抑えようとすれば、ステップ3が12000円ですが、容量は15GBです。今までの半分に容量を抑えなければいけなくなり、こちらもかなりハードルが高いです。

となると、やはりウルトラシェアパック30のユーザーはそのままベーシックシェアパックには変更しない方がいい、という結論になります。

 

ベーシックパック/ベーシックシェアパックを新規申し込みでは日割りになる

例えば、既存のシェアグループに追加で1回線新規契約した場合、シェアグループへの追加は翌月からとなり、当月はベーシックパックが適用されます。

その際のベーシックパックは、日割り計算が適用されます。

ベーシックパックは元々料金が変動するプランですが、その日割り、というのはどう計算されるのかというと、例えば当月の利用がステップ1に収まった場合、2,900円の日割り、ステップ3まで利用した場合は5,000円の日割り、という形で、利用した容量水準の料金を日割りする形になります。

 

一方、シェア代表回線を新規契約した場合には、シェアパックは当月から適用されますが、この場合はベーシックシェアパックが日割りとなり、考え方はベーシックパックの時と同じ形での日割り料金となります。

さらに、その新規回線に同月中に追加で新規契約かつシェア子回線で申し込みをした場合、これは当月からシェアグループへの追加が可能となり、なおかつ同じようにシェアオプションが日割りとなります。

 

ベーシックパック/ベーシックシェアパックのデメリット

データS・Mパック/シェアパック5・10・15がなくなった

過去、各データ容量の段階で選択する必要があったパケットパック・シェアパックですが、ベーシックパック・ベーシックシェアパックの登場により、データ容量を選択する必要がなくなりました。

一人で20GB以上必要、という場合や、家族で30GB以上必要、という場合に限り、ウルトラパックおよびウルトラシェアパックが今までと同じように選択可能となりますので、選択肢としては、ベーシックパック/ウルトラデータLパック・ウルトラデータLLパック、またはベーシックシェアパック/ウルトラシェアパック30/50/100という形に、シンプルにはなります。→「ウルトラパックのメリットデメリット詳細まとめ

 

ただし、前述しましたが、データSパックの2GB、またはデータMパックの5GBで止まってもらった方がよかった、というケースだったり、シェアパック5で使いすぎないように止まる仕組みの方が便利だった、という意見もあると思います。

上限が上がるということはすなわち、各ステップ前後で通知が来るとはいえ、今までのスピードモードが自動的に何GB分もつけられているようなイメージになってしまうわけです。もちろん、スピードモードよりはかなり効率いい料金で利用可能ではあるのですが、やはり自動的に上がる、という点が問題です。

 

対策としては、上限が上がってもらっては困る、という人は、もしまだベーシックパックに変更していなければ、現状の料金プランをそのまま利用し続ける、という方法があります。

とはいえ、いつかはベーシックパック/ベーシックシェアパックに変更しなければならなくなる可能性が高いため、いずれ自分および家族の使い方を一度、考え直す必要がありそうです。

 

パケットくりこしができない

これはデメリットでありながらメリットでもあるのですが、ベーシックパック/ベーシックシェアパックで、パケットのくりこしはできません

何故なら、元々利用した分の料金、という仕組みなので、余るパケットが存在しないわけです。

プラスに考えるならば、「余らない=効率よく利用できる」、という意味でもあります。

くりこしができない代わりにパケットが余ることもないので、無駄に高いパケットパックを契約していた、というケースは減ると思われます。

ただ、くりこしをうまく調整しながら利用していた、という人にとっては、やはりデメリットに感じられるケースもあると考えられます。→「ドコモのパケットくりこしを理解する

 

毎月上限に到達するならウルトラパックが確実に有利

もし、ベーシックパック/ベーシックシェアパックを利用していて、毎月のように上限額であるステップ4まで到達するのであれば、初めからウルトラパック20またはウルトラシェアパック30を利用する方が確実にお得です。つまり、以下の通りです。

 

ベーシックパック
ステップ4(~20GB)
7000円 ウルトラパック20 6000円
ベーシックシェアパック
ステップ4(~30GB)
15000円 ウルトラシェアパック30 13500円

 

ただし、利用容量は実際に使ってみないとなんとも言えないところではあるので、一度ベーシックパックに変更し、様子をみてウルトラパックを検討するのはありかもしれません。

 

ベーシックパック/ベーシックシェアパックのメリット

わざわざ複雑なプランを選択する必要がなくなる

逆に、ベーシックパックおよびベーシックシェアパックのメリットとしては、過去のようにデータSパック、Mパックなどと、細かくプランを選択する必要性がなくなったため、パケットについてはベーシックパックかウルトラパック、という形でより二者択一に近い形でプランを簡潔に選びやすくなったというメリットがあります。

事実、同じ仕組みを展開しているauでは、パケット部分はau ピタットプラン/au フラットプランという形にお勧めプランをほぼ限定しているため、非常にわかりやすく選びやすいわけです。

それと同じことが、ドコモでも展開されているわけです。

 

ベーシックパック/ベーシックシェアパックは段階制のため、一部データ容量時点での料金はお得に

例えば、データSパック(2GB)の基本料金は3500円ですが、ベーシックパックでは1GB未満までは2900円です。

シェアパック10の基本料金は9500円ですが、ベーシックシェアパックでは10GB未満までは9000円です。

微妙なラインではありますが、該当のラインでデータ容量を利用している人にとっては、ベーシックパック、またはベーシックシェアパックは以前以上にメリットがあると言えます。

 

また、利用に波があり、使うときはそれなりに使うけれど、あまり使わないことも多い、というケースでも、使わなければ最低料金で抑えることができるベーシックパック/ベーシックシェアパックは優秀ということができそうです。

 

データSパック/Mパックおよびカケホーダイライト利用のユーザーは確実にお得にできる?

例えば、まだデータSパック/データMパックを利用しており、今までシンプルプランを利用したくても利用できなかったユーザーは、大きなメリットがあります。

ベーシックパック利用に伴い、カケホーダイライト→シンプルプランに変更できるようになりましたので、720円安くなり、さらにデータSパックがベーシックパックになることで、もし最低料金のステップ1(~1GB)で抑えることができたなら、2900円でデータSパックよりも600円安くなります。

合計すると、1320円が毎月安くなるわけです。

docomo withやずっとドコモ割プラス、ドコモ光セット割などの追加割引きを計算に入れなかったとしても、月額4180円と、非常に安くなります。

もしそれらの割引きをすべて適用すると、なんと月額2380円まで安くなります。

 

注意点としては、ステップ1の1GB内に収まらず、ステップ2の3GB4000円になってしまうと、シンプルプランと合わせても5280円となり、今までのカケホライト+データSパックの5500円とほぼ変わらなくなってしまいます。

 

ベーシックパックによりシンプルプランの最安値更新

今までシンプルプラン利用時の最安値は、シェアパック5利用時の料金でした。

シェアパックユーザーには非常にお得になるとはいえ、シェアパックを利用していない単独ユーザーにとっては、ウルトラデータLパックを利用しなければシンプルプランは利用できなかったので、結局カケホーダイライトプランで我慢するしかなかったのです。

 

しかしベーシックパックを利用することでシンプルプランの利用が実現することで、単独回線としては最安値だったカケホーダイライト+データSパックを一気に1320円も下回る最安値プランが実現しました。

そういう意味では、シェアパックを利用していない単独回線のユーザー、特に電話もネットもあまり利用しないライトユーザーほど、ベーシックパックは要注目かもしれません。

 

ベーシックパック/ベーシックシェアパックにもドコモ光セット割は適用する

ドコモ光利用中だったり、これからドコモ光を検討している場合に気になるのが、ベーシックパック/ベーシックシェアパックはドコモ光とのセット割引に対応するのか、という点だと思います。

しかしこの点は、全く心配はいりません。

ベーシックパック、ベーシックシェアパックいずれに対しても、ドコモ光利用時のセット割引は適用されます。

新プランが4段階制のプランという特性上、ドコモ光利用時の割引きについても、段階的に変化する形となります。

データ利用量が1GB未満の場合の「ステップ1」で100円の割引き、3GB未満の「ステップ2」で200円の割引き、5GB未満の「ステップ3」で800円割引き、20GB未満の「ステップ4」で800円の割引きです。

同じようにベーシックシェアパックの場合も、段階的に割引が変化します。

 

ベーシックシェアパック データ量 ドコモ光セット割
ステップ4
~30GB
1800円
ステップ3
~15GB
1800円
ステップ2
~10GB
1200円
ステップ1
~5GB
800円
ベーシックパック ステップ4
~20GB
800円
ステップ3
~5GB
800円
ステップ2
~3GB
200円
ステップ1
~1GB
100円

 

ドコモ光を利用・検討している場合も、安心して利用可能です。

関連記事:「ドコモ光は本当にお得なのか

 

ずっとドコモ割プラスでポイント進呈を選択すると今までよりもお得に

2018年5月1日に実施されたdポイントクラブリニューアルに伴う「ずっとドコモ割プラス」開始によって、割引ではなく「ポイント進呈」を選んだ場合には、非常にお得になります。

これはずっとドコモ割プラスについての記事を確認していただきたいのですが、通常の割引きより「ポイント進呈」を選択することで、もらえるポイントは1.2倍多くなります。

ポイントはdポイント(期間・用途限定)ではあるのですが、それでもしっかり活用していけば、確実にお得にはなります。

関連記事:「ずっとドコモ割プラスでdポイントが選択可能に

 

ベーシックパック/ベーシックシェアパックの申し込みチャネル

ドコモのベーシックパックおよびベーシックシェアパックの申し込みチャネルは、他の料金プランなどと同じくドコモショップおよびインフォメーションセンター、My docomoでの手続きが可能となっています。

わざわざドコモショップに足を運んで、プランを変更するだけなのに何時間も待たされるくらいなら、My docomoでサクッと手続きしてしまう方がはるかに簡単です。

WEBでの手続きには抵抗がある、という方も是非一度試してみましょう。

 

ベーシックパック/ベーシックシェアパック利用時もdカード GOLDで10%ポイント還元

ドコモ利用分およびドコモ光利用分に対して10%ポイント還元されるdカード GOLDですが、ベーシックパック/ベーシックシェアパック利用時も、引き続きその料金に対して10%分がdポイント還元されます。(※毎月のドコモのケータイ/ドコモ光利用料金の1,000円(税抜)ごとに税抜金額の10%還元/利用料金1,000円(税抜)につき100ポイント)

ベーシックパック/ベーシックシェアパックの4段階・従量制という特徴により、ポイント還元額は毎月変わる形にはなりますが、3000円の利用があれば300ポイント、5000円の利用があれば500ポイントという形でdポイント還元されます。

元々dカード GOLDを所有している場合には、何も心配することなくベーシックパックを選択することができますし、これからdカード GOLDの申し込みを検討している方も、非常にお得なので早めに申し込みをしておきましょう。

関連記事:「dカード GOLDは本当にお得なのか

 

料金プラン見直しという概念がより希薄に

パケットパック/シェアパックの多くがベーシックパック/ベーシックシェアパックにまとめられることによって、以前よりもドコモにおける料金プラン見直しという状況が生まれにくくなりました。

もはや、見直しするほどのプラン数もない、という状況です。

パケットについては、ベーシックパックかウルトラパックの二者択一です。あとは単独か家族で利用かの違いですね。

そういう意味では単純明快になってきているので、よりドコモショップに頼らず、オンライン上でのプラン変更、機種変更が今まで以上に実施しやすくなっていくと考えられます。

あらゆる業種で、「人」が不要になる未来が近づいているのだとしたら、ドコモにおいても「ショップ」自体を減らせるなら減らした方が収益を押し上げられるのは間違いないでしょうから、今後今まで以上にドコモオンラインショップの存在意義は高まってくるのかもしれません。

関連記事:「ドコモオンラインショップでの機種変更/購入がリアル店舗より圧倒的有利な件

 

ベーシックパックによるスピードモードへの影響

ベーシックパック提供開始に伴い、スピードモードの考え方にも変化が生まれています。

そもそも、ベーシックパック自体が4段階とはいえ事実上の従量制プランであるのですから、上限到達時にさらに上に容量を自動的に押し上げるスピードモードは、ベーシックパックにおいては事実上使い道がほぼなくなります。

現実問題として、どうしてもスピードモードが必要になるような利用容量が毎月あるのであれば、これはベーシックパックではなく初めからウルトラパックを選択しておいた方が料金も安くお得です。

 

ベーシックパック+スピードモード1GB
(合計21GB)
8000円 ウルトラパック20+スピードモード1GB
(合計21GB)
7000円
ベーシックシェアパック+スピードモード1GB
(合計31GB)
16000円 ウルトラシェアパック30+スピードモード1GB
(合計31GB)
14500円

 

以上の内容から、ベーシックパック/ベーシックシェアパックにおいては、スピードモードは必要ありません。

よほど緊急での追加容量が必要な場合は、1GB追加オプションを利用するようにした方がいいでしょう。無駄に追加料金が継続してかかるリスクを抑えられます。

 

月々サポート・端末購入サポートはそのまま適用する

ベーシックパック/ベーシックシェアパックを利用した場合でも、月々サポートおよび端末購入サポートは適用します。

 

ほぼ近い内容のau ピタットプランの場合、毎月割が適用しないということを考えると、ドコモのベーシックパック/ベーシックシェアパックで月々サポート/端末購入サポートが適用するのかはかなり大きいといえます。

ちなみにauは、auピタットプランに毎月割を適用させないことで、端末代金を割引なしの価格で販売する、いわゆる分離プランに一足先になっているのですが、ここで登場するのが最近何かと話題の48回払いau アップデートプログラムEXです。

このプログラムを適用させることで、二年で機種変更するのであれば、事実上端末価格の半額しか支払わなくて済むため、見た目の料金は毎月割を適用している状態とほぼ同じようにすることができるわけです。

ただ、この販売手法も総務省によってかなり問題視されているため、今後ドコモの新プランがどういう形になるかは注目です。

 

2017年4月3日以前に機種購入し、シェアパック5などで月々サポート減額になっている方はどうなるのか

問い合わせいただいた内容で、重要なポイントがありましたのでこの場で共有したいと思います。

2017年4月4日以降に機種購入した方はまったく問題ないのですが、2017年4月3日以前に機種購入をした方で、シェアパック5、またはデータSパックを利用している場合、月々サポートが432円減額される、という仕組みが存在しており、現在も適用されている方がいらっしゃると思います。

この時期の月々サポートを、ドコモの方は増減型月々サポートと表現されていました。つまり、データMパック以上、シェアパック10以上を利用していることで減額されていない方も、プランをひとたびデータSパック、シェアパック5に変更すると減額が適用される状態の方、というわけです。

もしその増減型月々サポート適用の方が、機種購入を伴わずシェアパック5、またはデータSパックから、ベーシックシェアパック、またはベーシックパックに変更した場合、月々サポートはどうなるのか、という内容です。

 

まず、もし機種購入を伴い、同時にベーシックパックに変更した場合は、当然ながら通常の月々サポートになりますので何も問題はありません。

しかし機種購入を伴わず、ベーシックパックに変更した場合、増減型月々サポートが適用されている方は、変更月の請求分から一律で432円減額されたままの状態での月々サポートがそのまま適用されます

ただ、もしデータ量利用実績がステップ3(~5GB)、もしくはステップ4(~20GB)となった場合、その月のデータ量利用実績確定後に、+432円の月々サポートが適用される、ということです。

つまり、従来のパケットパックによって増えたり減ったりする月々サポートと同様に、容量を一定水準以上利用すれば減額分が打ち消されて432円の月々サポートが適用されるため、実際の運用上は今までとほぼ変わらず、ただ利用容量によって自動で増減する仕組みが採用されるというわけですね。

なるほど、絶妙な仕組みとなっています。

ただ注意点としては、この増減型月々サポートの対象の方で例えばデータMパックを利用されていて月々サポート減額されていなかった方がベーシックパックに変更し、ステップ1ないしステップ2で抑えられてしまった場合、逆に月々サポートの減額が最初から適用されている状態なので、今までよりも月々サポート適用額が減ってしまう、ということはあり得ます。

ちなみに、ベーシックシェアパックの場合は一律で減額なし、という形になるそうです。

かなり細かいところではありますが、仕組みは一応理解しておきたいところですね。

 

まとめます。

【ベーシックパック】

ステップ1、ステップ2の場合・・・通常の月々サポート(今までの432円減額状態)

ステップ3、ステップ4の場合・・・月々サポート 432円追加適用(今までの432円減額なし状態)

 

【ベーシックシェアパック】

減額なし

 

実際にベーシックシェアパックに変更してみた結果

シェアパック5を今まで利用していたのですが、少し利用容量が足りなくなってきていたので、今回思い切ってベーシックシェアパックに変更してみました。シェアパック5は既に申し込みを終了しているので、もう元には戻せない片道切符です。

実際に利用してみて、ドコモの「My docomoアプリ」を利用してみて感じたことが一つ、あります。

 

 

ベーシックシェアパックの上限は30GBであるため、表示としてはその上限が出てくるのですが、実際のところ意識しておきたいのは次のステップ(ステップ1の場合はステップ2)までの容量だったりするのですが、それらの表記は一切どこにも出てきません。

出てくるのは合計利用容量の他、シェアグループ各回線の利用容量のみです(シェア代表回線の場合)。

そのため、次のステップまであとどれくらいの容量が残されているのかが、わかりません

1GB前にメールが送られてくるとはいっても、できれば毎日、次のステップまであとどれくらいの容量が残されているのかをチェックできた方が便利なので、今後是非改善してもらいたいポイントです。

同じように、ギリギリのラインでベーシックパックやベーシックシェアパックを利用しようと考えている人は、次のステップの容量が何GBなのか、しっかり事前に把握しておく必要があります

 

ベーシックパック/ベーシックシェアパックまとめ

使った分だけ4段階、という仕組みがプラスに働くのかマイナスに働くのかは、それぞれ使い方によって変わってくると考えられるため、お得!と断言はしにくいものの、使い方にさえ気を付ければ便利に使えるのではないかと思われます。

docomo with・シンプルプランに対応しているという点から、特にシンプルプランはデータSパックとは今まで組めなかったわけなので、ベーシックパックとシンプルプランが併用できることにより単独回線での最低料金は押し下げられた形となっています。

家族の場合には特に、全員の利用状況が把握できていないと思いのほか上限近くまで使ってしまう、という可能性も出てきますので、状況に合わせてベーシックシェアパックがいいのか、ウルトラパックがいいのか、それとも現行プランをそのまま継続した方がいいのか、それぞれで確認するようにしましょう。

 



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