ドコモの2017年春モデルとして、2月17日に発売されたV20 PRO L-01J。
既に先行して人気のXperiaやarrowsが発売されている中で、どれくらいの需要があるのかかなり疑問、と考えていたため、基本的にあまり興味がありませんでした。
ただ実際に店頭でモックアップを見てみると案外悪くないな、と思えたので、購入するとしたらどうだろうかと、検証してみることにしました。
目次
V20 PRO L-01Jのスペック
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(画像はドコモ公式サイトより) |
まず、V20 PROのスペックを確認しておきたいと思います。
ちなみにドコモの公式サイトによると、V20は「ブイ・ニジュウ」ではなくて「ブイ・トゥエンティ」と読むのが正解らしいです。まぁ読みやすい方でいいとは思うのですが。
カラー | Titan(ブラック) |
サイズ(高さ×幅×厚さ) | 約149mm×約72mm×約8.0mm |
重量 | 約146g |
OS | Android7.0 |
ディスプレイサイズ 解像度 |
約5.2インチ QHD(1440×2560) |
CPU | Qualcomm MSM8996 2.2GHz+1.6GHz クアッドコア |
メモリ(ROM/RAM) | 32GB/4GB |
外部メモリ | microSD:2GB microSDHC(UHS-I):32GB microSDXC(UHS-I):256GB |
カメラ | 約1620万画素 |
バッテリー | 2900mAh(内蔵型) |
電池持ち時間 | 約75時間 |
SIM | nanoSIM |
主な対応機能 | ワンセグ/フルセグ/Bluetooth/防水・防塵 おサイフケータイ/NFC/ハイレゾ/Wi-Fi/テザリング |
主な非対応機能 | 赤外線/MHL/FMトランスミッター |
充電端子 | USB Type-C(ACアダプタ06) |
カラーバリエーションが黒一色となかなか渋い感じになっています。
メインターゲットは最新ガジェットを好む男性ユーザーでしょうか。
全体的なスペックは非常に高く、ほぼ主要な機能は「全部入り」といってもいいくらいのスペックとなっています。RAM4GBはまだドコモのスマートフォンではGalaxy S7 Edgeしかありません。
まぁそこまで必要なのかどうかはともかくとして、スペックにこだわりがある方には刺さるのではないでしょうか。
ただ個人的な感想としては、RAM3GBでも特に不便を感じたことはないのでそこまでこだわらなくても、という部分ではあります。
外観はマットな仕上がりとなっているため、指紋を気にする必要がない点はうれしいポイントかもしれません。iPhone 7/iPhone 7 Plusのマットブラックと似た印象です。背面に電源ボタン、左側サイド部分に音量キーがあります。
注意点としては、充電端子がXperia XZ・Xperia X Compactと同じくUSB Type-Cという点です。
従来のAndroidスマートフォンの充電器では端子の形状が異なるため充電できません。そのため新たにACアダプタ06か、microUSB変換アダプタ B to C 01が必要となります。
さらに、ワンセグ/フルセグ機能を搭載していますが、アンテナは内蔵されておらず、同梱の「テレビアンテナケーブルL01」を利用する必要があります。
デュアルカメラ搭載でお勧めのカメラ機能
背面を見れば一目瞭然ですが、通常レンズと広角レンズの二つのレンズを搭載するデュアルカメラとなっています。
用途によって二つのレンズを使い分ける形となりますが、最近の機種でデュアルカメラ搭載機種としてすぐに思いつくのはやはり、iPhone 7 Plusですね。
カメラの性能がV20 PROの特徴の一つでもあるようですが、写りについては「普通にきれい」という以上は感じ方に個人差もあるので、気になる場合は実際に実機を触ってみるのが一番です。
ちなみにインカメラにも広角レンズが使われているので、自撮りもしやすくなっています。
V20 PROの電源ボタンの違和感に耐えられるか
最近のLG製スマートフォンの特徴の一つとして、電源ボタンが背面にある、という点が挙げられます(DM-02Hは除く)。
そしてこの点は、V20 PRO L-01Jを違和感なく使えるかどうかにかかわってくる重要なポイントだったりします。
とにかくこれも触ってみるのが一番ですが、触り方の癖や手の大きさなどによっても使い心地は変わってくると思いますので、注意しておきたい部分です。
例えば、ドコモのLG端末・G2 L-01FやDM-01Gあたりからの買い替えであれば、同じく背面に電源ボタンが配置されているので、違和感は少なく済むかもしれません。
ただ、ほかの機種のようにサイドや上部に電源ボタンがある機種に慣れている場合には、しっかり感覚を確かめておいた方がいいでしょう。
V20 PROのセカンドディスプレイという特徴
ドコモの公式ページではまったく触れられていませんが、V20 PRO L-01Jは、「セカンドディスプレイ」という他にはない特徴を備えています。
ディスプレイ部分上部、つまりアンテナピクトや電池残量が表示されている部分のさらに上、TFT液晶であるメインディスプレイと異なり、サブとして有機ELで表示部分が設けられています。
このセカンドディスプレイに、時間や通知、よく使うアプリなどが表示できるようになっています。イメージとしては、ドコモで以前発売されたGalaxy Note Edgeのエッジ部分に搭載されたサブディスプレイと似ています。
このセカンドディスプレイが、実は意外と好評のようです。常時セカンドディスプレイを表示をしておくのか、消しておくのかは選択できますが、当然常時表示にしておくと若干電池の持ちに影響が出ます。
ただ、それでも気にならない程度、という評価もあるようなので、V20 PROを手に入れたら一度利用してみたい機能と言えそうです。
SIMロック解除と格安SIM利用時は?
V20 PROは、他のドコモスマートフォンと同様に、SIMロック解除にも対応しています。
SIMロック解除の詳細については各種条件がありますので、別記事「SIMロック解除の詳細をまとめてみる」を参照していただくとして、そもそもSIMロック解除を実施しなくても、ドコモ系MVNOが提供する格安SIMであれば、特にSIMロック解除を実施することなくそのままでも利用が可能です。
そのため、将来的にはドコモを飛び出してV20 PROを格安SIMで利用し続けるなんて使い方も想定できます。
V20 PROに楽天モバイルやLINEモバイル、OCNモバイルONEのSIMカードを入れて利用するというような使い方ができるわけですね。
V20 PROの価格帯
2017年2月発売ということで、かなり新しい機種である上にハイスペックとなれば、非常に高い端末代金を想像してしまいますが、V20 PROの価格帯は比較的低めに抑えられています。
機種変更時はさすがに実質金額が3万円を超えますが、新規契約時には端末購入サポート適用により15000円程度で抑えられるため、スペックと価格を見比べるとかなりお買い得、と言っていいのではないでしょうか。
そもそもLGというメーカーに抵抗があればどうしようもありませんが、GoogleのNEXUSシリーズにもよく採用されているメーカーでもありますし、何よりドコモでの実績もあります。
トータルでの評価としては、決してXperiaシリーズやarrowsにも引けを取りません。
実際に見て、触って、購入機種の候補として検討してみてはいかがでしょうか。