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防水スマホは2年に1度の部品交換が必要?

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防水のスマートフォンは、100%完全な防水というわけではない、という事実をご存じでしょうか。

実は薄々そのことに気付いている人もいますし、なんとなく感覚的に「防水とはいえやはりある程度以上水につけるのは怖い」と思っている人もいると思います。スタンスとしてはそちらの方が実は正解です。

なぜなら、防水スマホでも水濡れをすることはあるからです。防水機能を有していても、100%水を防げるわけではないのです。

あくまで、条件付きの防水、それがスマートフォンの防水機能です。

そして、もう一つあまり知られていない事実があります。

スマートフォンの防水には、2年に1度は部品交換が推奨されているという事実があるのです。

梅雨時期に合わせて、改めて防水防塵機能の基礎から検証していきます。

水の浸入に対する保護等級

スマートフォンの防水防塵機能に関する表記を確認するときに必ず見かける「IPX5/7」「IP6X」などの表記。

気になってはいたけれど意味は知らない、わからないという人も多いと思います。

一言でいえば、この表記こそがそのスマートフォンにどの程度の防水機能があるのか、防塵機能を有しているのかを示している表記なのです。

「IP」の後に「X」、そして数字が入るのが防水に関する保護等級、「IP」のあとにすぐ数字が入り、そのあとに「X」が来るのが防塵に関する保護等級を示しています。

防水に関する保護等級の詳細な内容は以下の通りです。

 

保護等級 内容
0級 特に保護がされていない
1級 鉛直から落ちてくる水滴による有害な影響がない(防滴I形)
2級 鉛直から15度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防滴II形)
3級 鉛直から60度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防雨形)
4級 あらゆる方向からの飛まつによる有害な影響がない(防まつ形)
5級 あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない(防噴流形)
6級 あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない(耐水形)
7級 一時的に一定水圧の条件に水没しても内部に浸水することがない(防浸形)
8級 継続的に水没しても内部に浸水することがない(水中形)

 

防水に対応しているスマートフォンの場合、IPX5/IPX7/IPX8のいずれか、もしくは複数に対応しているケースがほとんどです。

もう少し具体的な内容を確認してみます。

 

IPX5・・・内径6.3mmの注水ノズルを使用し、約3mの距離から12.5L/分の水を最低3分間注水する条件であらゆる方向から噴流を当てても、電話機としての機能を有する。

IPX7・・・常温で水道水、かつ静水の水深1mのところに静かに沈め、約30分間放置後に取り出したときに電話機としての機能を有する。

IPX8・・・常温で水道水、かつ静水の水深1.5mのところに静かに沈め、約30分間放置後に取り出したときに電話機としての機能を有する。

 

IPX5に関しては、強い短時間の水圧に対する防水性能であるのに対して、IPX7、IPX8に関しては潜水に対する防水性能を示しており、それぞれ対応する状況が異なるため、両方を併記するケースが多くなっています。

 

外来固形物に対する保護等級

外来固形物、というと何のことなのか伝わりにくいですが、要は「ちり」や「ごみ」、粉塵のことです。

等級自体は0から6等級までありますが、6等級以外は「何らかの固形物が内部に侵入する」状態なので、防塵機能を有するスマートフォンは、基本的に6等級であるIP6Xに対応しています。

具体的には以下の通りです。

 

IP6X・・・保護度合いを指し、直径75μm以下の塵埃が入った装置に電話機を8時間入れて撹拌させ、取り出したときに電話機の内部に塵埃が侵入しない機能を有する。

 

スマートフォンの防水防塵機能は2年限定?

さて、こうしたスマートフォンの防水防塵機能は、果たしてどれくらいの期間有効なのでしょうか。

実は、どの防水機種をとっても、取り扱い説明書にこういう記載があることに気づきます。

 

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「防水/防塵性能を維持するため、異常の有無に関わらず、2年に1回、部品の交換をおすすめします。部品の交換は端末をお預かりして有料にて承ります。ドコモ指定の故障取扱窓口にお持ちください」

 

上記で解説した防水防塵機能を維持していくためには、2年に1度の部品交換が推奨されている、ということです。

たとえば利用状況によって、たとえば経年劣化によって、防水防塵という極めてセンシティブな機能についてはその役割を果たさなくなる可能性がある、ということですね。

防水防塵だからといって、いつまでもその機能が維持できるわけではないよ、ということです。

問題点を挙げるとすれば、2年ごとに無料メンテナンスをしてくれるというニュアンスではなく、「有料にて」メンテナンスを実行する必要があるという点ですね。

 

スマホ防水防塵機能の注意点まとめ

以上の内容により、スマートフォンの防水・防塵機能に関しては、100%水や塵を防いでくれるものではなく、あくまで条件を満たした場合に期間限定で有効に働く機能である、ということです。

ありがちな以下のケースでは防水防塵機能が働かない可能性もあります。

 

・お風呂での利用(常温ではないため)

・海水につける(水道水でないため)

・洗濯機で回す(静水ではないため)

・トイレに落とす(落とした衝撃があるため)

・ジュースをこぼして濡れてしまう(水道水でないため)

・2年以上利用しており、雨に濡れた(2年以上部品交換していないため)

・毎日10時間以上、埃の多い職場に置きっぱなし(塵埃の中に置く時間が、長時間・長期間すぎるため)

 

と、並べてみたものの、個人的な体感としては、お風呂での利用などについては湯船に入れたりしなければそれほど問題ないのかなと思っています。ジュースや海水についても、逆に洗い流せばいいので問題ないといえばないのですが、利用状況や年数にもよりますので、スマートフォンの防水防塵機能を過信しすぎてはいけない、ということですね。

あくまで厳しい条件を満たした場合にのみ適用される防水防塵であると認識しておく必要があります。

防水防塵とはいえ、精密機械であるのは間違いないのですから、基本的には水濡れや塵埃には注意して取り扱いするようにした方が安心ということですね。

 

それでも梅雨時期には安心できる防水機種

とはいえです。

やはり防水防塵機能があると、特に日本の梅雨時期など雨が多い季節には安心です。

夏になると突然の夕立ちに降られて全身びしょ濡れになってしまうということもあるかもしれません。そんなときでも防水機能が搭載されているスマートフォンであれば、水濡れを心配する必要がないのは何より心強いです。

私個人の例でいえば、雨の日は防水がないZenFone 3を待ち歩くのはやはり怖いですが、iPhone 7 PlusやXperia X Performanceは何も心配いらない、という具合ですね。

特にこの時期は防水のありなしに注目が集まる季節なので、防水なしの格安スマホを使おうと考えている場合や、防水ありでも長年利用し続けている場合には、水濡れには特に注意したいところです。

 

 



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