ドコモの5Gサービスがいよいよ、2020年3月25日より開始されました。
通信速度としては、提供開始時点で受信時最大3.4Gbps、6月以降は受信時最大4.1Gbpsとなります。
5G対応エリアに関しては、2020年3月末時点で、全国150ヶ所、2020年6月末には全都道府県へ展開される予定ということです。
開始当初は特に、まだまだエリア的な問題で5Gを最大限体験できるかは微妙なところですが、今後順次広がっていく形となります。
その5Gサービスを利用するための新料金プラン「5Gギガホ/5Gギガライト(※ギガホライトではありません)」が新しく展開されています。
今回はその両プランについて、詳しく見ていこうと思います。
5Gギガホは当面データ量無制限使い放題
ドコモの5Gギガホは、5G対応スマホをご利用の方向けの料金プランです。
基本料金は7.650円と、通常のギガホ2(7,150円)より500円ほど高い設定です。dカードお支払割適用時には、170円割引きされて、月額7,480円となります。通常のギガホ同様、spモード分の料金が含まれています。
従来のギガホ/ギガホ2同様、みんなドコモ割、ドコモ光セット割が適用するため、イメージとしてはほぼ今までと同じような感覚になります。
また、あらたに5Gギガホを契約してから最大6か月間は、月額料金を1,000円割引く「5Gギガホ割」が提供されるため、すべての割引きを適用すると、月額4,480円から利用することが可能です。
気になる5Gギガホの利用可能データ容量については、通常時は100GBが利用可能ですが、当面の間はデータ量無制限キャンペーンが実施されるため、国内利用であればデータ量上限を気にすることなく、使い放題で利用することができます。
【5Gギガホ・料金イメージ】
5Gギガホ | 7,650円/月 |
みんなドコモ割(3回線以上) | -1,000円/月 |
ドコモ光セット割 | -1,000円/月 |
5Gギガホ割 | -1,000円/月(最大6か月間) |
dカードお支払い割 | -170円/月 |
お支払い料金 | 4,480円/月 |
さらに、5Gギガホを契約している方が、「かけ放題オプション」または「5分通話無料オプション」を申し込みした場合、最大1年間月額700円を割り引く「5Gギガホ音声割」も提供されます。
つまり、5分通話無料オプションは事実上1年無料、かけ放題オプションは事実上1年月額1,000円で利用できる、ということですね。
5Gギガホは万が一データ容量超過後も3Mbpsで利用可能
当面、データ量無制限キャンペーンが実施されるので関係ない話となりますが、仮にキャンペーン終了後、5Gギガホを利用していてデータ量上限の100GBを使い切ってしまった場合、例によって速度制限がかかることになります。
ただ、5Gギガホの場合、速度制限時の通信速度が、なんと送受信時最大3Mbpsということで、速度制限時とは思えない速度で利用することができます。従来のギガホの速度制限時速度の1Mbpsの実に3倍です。
この時点で、100GBという制限はあってないようなものと考えてもよさそうです。キャンペーン終了後も、事実上の使い放題と考えてよさそうです。
キャンペーン終了時も+500円で従来のギガホよりも速く使い放題で利用できるから非常にお得
ドコモの5Gギガホは、5Gギガホ割適用中は従来のギガホよりも安いですし、それが終了したあとも、+500円でデータ量無制限キャンペーン中ならデータ量使い放題、通常に戻っても100GB、超過しても3Mbpsで利用可能と考えると、非常にお得です。
より速く、より大容量を使いたいと考えている人にとっては、非常に嬉しい内容といってよさそうです。
まずは5G対応スマートフォンを手に入れるところから始める必要があります。
5Gギガライト(ギガホライトではない)は料金据え置き/現状と変わらず利用可能
ドコモの5Gスマホを利用の際に選択可能な料金プランとして、5Gギガホと別にもう一つ、5Gギガライトが用意されています。
5Gギガライトは、利用データ量に応じた料金が段階的に適用となるプランで、従来のギガライトと内容はほとんど変わりません。
みんなドコモ割、ドコモ光セット割、dカードお支払割もそのまま適用します。
最低料金としては、月間利用データ量が1GB以下の場合に、月額1,980円から利用することができます。つまり、いままでと同じです。
利用可能データ容量も、速度制限時の速度についても全く変わりません。
利用容量を限定する5Gギガライトでは、5Gの最大の恩恵を受けることが難しいということもあり、料金的には変わっていないものと思われます。
そう考えると、5Gギガライト利用の方の場合、あえて5Gスマホを急いで選ぶ必要はないと言ってもいいかもしれません。
5Gギガホ/5Gギガライトは、5G対応スマホ利用時のみ選択可能
例えば、現在利用しているスマホが4GLTE対応スマホだとして、プランのみ5Gギガホ/5Gギガライトに変更することができるのか、というと、これは不可となります。
あくまで、5Gギガホ/5Gギガライトは、5G対応スマートフォン利用の方についてのみ利用することができる料金プランとなっています。
そういう意味では、逆に4Gスマホ利用中の方が間違って5Gギガホ/5Gギガライトに変更してしまう、ということはないと言えるため、安心ではあるかもしれません。
ドコモの5G概要
ドコモの5Gサービスについて、合わせてまとめておきます。
通信速度
対応時期(予定) | 速度 |
2020年3月 | 受信時最大:3.4Gbps 送信時最大:182Mbps |
2020年6月以降 | 受信時最大:4.1Gbps 送信時最大:480Mbps |
当面の間、ドコモの5Gは対応エリアの問題を抱えることになりますが、対応エリアにおける通信速度についても、当初はやや控えめの速度となります。また、対応スマホによっても、最大速度は変わってくるのですが(Xperia 1Ⅱは通信速度が速いミリ波非対応・arrows 5GやGalaxy S20+は対応、など)、対応時期にも違いがあります。
より速い速度については、2020年6月以降、順次対応していくことになります。
また、その辺りの速度にこだわるなら、ミリ波帯に対応した5Gスマホを選んでおく必要があります。
対応エリア
対応時期(予定) | 対応エリア |
2020年3月末 | 全国150か所 |
2020年6月末 | 全都道府県に導入 |
2021年3月末 | 全政令指定都市に導入 |
2021年3月末 | 500都市以上に導入 |
5G対応エリアは、順次拡大していきます。しばらくの間は主要都市のみ、という形になりますが、2021年3月末にはかなり拡大している予定ですので、拡大のスピードとしてはかなり早いのではないでしょうか。
期待したいところです。
ドコモの5G対応スマートフォン一覧
発売時期 | 機種名 |
3月25日(水曜) | Galaxy S20 5G SC-51A |
3月25日(水曜) | AQUOS R5G SH-51A |
5月11日発売予定 | LG V60 ThinQ 5G L-51A |
5月下旬以降 | Xperia 1 II SO-51A |
5月下旬以降 | Galaxy S20+ 5G SC-52A |
6月下旬以降 | arrows 5G F-51A |
5月下旬以降 | Wi-Fi STATION SH-52A |
発売中止 |
ドコモの5Gサービス開始と同時に発売されるのが、Galaxy S20とAQUOS R5G、それ以降は夏に向けて発売されていきます。
時期的には従来通りの夏モデルの発売時期になるものもありますね。4G機種も含めると全13機種も発表されていますので、今回は今年の夏モデルの発表を兼ねていると考えて間違いなさそうです。
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