2020年もいよいよ、2月17日(月)から3月16日(月)まで、確定申告が実施されます。
最近は副業を解禁している企業も徐々にではありますが増えてきていますし、株為替での利益、そしてさらに最近は仮想通貨より非常に大きな金額を儲けている人も多いと思いますので、たとえ会社員であっても確定申告が必要、という人も少なくないと思います。
しかし、その確定申告を前にして、ドコモの「支払証明書」や「ご利用料金証明書」が必要、という人はやはり、法人か個人事業主の方に限られてきます。
つまりドコモの利用料金を経費として計上するため、ということですね。
そもそもドコモの支払証明書もご利用料金証明書についても初めて聞いた、という人も多いと思います。
ということで、今回は実際に取り寄せたご利用料金証明書とともに、その違いと内容について解説していこうと思います。
関連記事:「ドコモオンラインショップで個人名義で購入後、法人名の領収書が必要な場合の手続き方法解説」
ドコモの利用を証明する書類
まず、「支払証明書」や「ご利用料金証明書」の前に、ドコモの利用を証明することができる、基本となる書類について解説しておきます。
ご利用料金のご案内/口座振替のご案内
ドコモの利用料金を証明するための書類として昔から利用されていたのは、毎月郵送されてくる利用内訳でした。口座振替にしている場合には「口座振替のご案内」が、クレジットカード払いでは「ご利用料金のご案内」が送られてきていました。
税務上必要な書類として、郵送してきた分を間違いなく保管しておけばよかったので、非常に簡単でした。
しかし2015年、ドコモの「環境負荷低減の取組みの一環」として、「ご利用料金のご案内/口座振替のご案内」つまり利用内訳の郵送は、希望する人を除いて2015年2月請求分より、すべてeビリングを標準として切り替えられました。
これにより、今まで当たり前に送られてきていた利用内訳は、自らドコモに郵送継続の申し出をし、有料(発行手数料50円)で送付してもらうか、そうでなければMy docomoで確認・印刷をしなければならなくなったのです。
発行手数料1通あたり50円が年間通して発生すると地味にもったいないため、以下に説明するMy docomoでの印刷が、現在は標準となっています。
My docomoでの利用内訳の印刷・ダウンロード
ドコモの利用料金を証明するため、My docomoで確認することができる「利用内訳」をダウンロードしそのまま保管、または印刷しておく必要があります。
My docomoの「料金」、「ご利用料金の確認」、「詳細内訳」の中の「利用内訳をダウンロードする」を選びましょう。
「ご利用料金の確認」は画面下の方にあります。
「詳細内訳」の中で確認したい月を選べます。最新の月はタイミングによってはダウンロードが選べないことがあります。
ダウンロードして残しておくだけでも、印刷して紙として保管しておいても、どちらでも問題ありませんが、確実に行くなら両方残しておけば間違いないでしょう。ドコモ利用の証明として、税務調査が行われた場合にもしっかり役割を果たしてくれます。
ただ、この利用内訳のダウンロード・印刷には問題点があります。それは、過去4ヶ月分までしかさかのぼって確認ができない、という点です。
つまり、11月に確認できるのは、10月利用分(11月請求分)、9月利用分(10月請求分)、8月利用分(9月請求分)、7月利用分(8月請求分)の合計4ヶ月分です。
しっかり忘れずに毎月利用内訳を印刷・ダウンロードしておけば何の問題もないのですが、年末まとめて処理をしようと考えていた場合、どうしてもそれ以前の書類も必要になってくるわけです。
こういう時に利用できるのが、「支払い証明書/ご利用料金証明書」なのです。
ドコモの支払証明書とご利用料金証明書の違い
確定申告に臨む際、ドコモの利用料金を経費として計上しようと考えているのであれば、その利用を証明できる書類を残し保管しておく必要があります。
それが、前述の「ご利用料金のご案内/口座振替のご案内」だったり、My docomoで利用内訳を印刷・ダウンロードしたものだったりするのですが、過去の分が残念ながら手元にない、という場合、ドコモインフォメーションセンターに電話をすることで、ドコモの支払証明書、またはご利用料金証明書を発行してもらうことができます。
それぞれの違いについては以下の通りです。
支払証明書 | ご利用料金証明書 | |
概要 | 月々のご利用料金のお支払い済みの金額を証明 | クレジットカードによる支払いの場合など 月々の利用金額を証明 |
手数料 | 400円 ※別途郵送料、収入印紙料が 必要となることあり ※「eビリング」を利用の場合、 暦年内の初回の申込に限り手数料など無料で発行 |
なし |
発行元 | NTTファイナンス | |
発行可能月 | 発行申込みの当月請求料金を含み、15か月までの請求料金 ※ただし、証明書1枚あたりで証明できる請求料金は、12か月分 |
|
注意事項 | 領収書の再発行はできないため、 領収書紛失の際の代わりの書類となる |
クレジットカードによるお支払いや、一括請求子回線の 回線単位の料金などについては、 「ご利用料金証明書」を無料で発行。 ただし、「ご利用料金証明書」は料金のお支払い金額を 証明するものではない |
つまり、ドコモの支払証明書は、領収書の代わりとなる証明書類となるため、発行手数料が400円かかります。ただし、「eビリング」を利用している場合に限り、暦年内の初回申し込み分は無料で発行できます。
一方、ドコモの料金をdカード GOLDなどのクレジットカード払いにしている場合などに発行される「ご利用料金証明書」については、支払金額を証明する書類にはならないため、領収書代わりにはなりません。そのため、印紙代もかかりません。
ただ、確定申告でドコモの料金を経費として計上する際にそれを確認するための書類としては機能し、今まで税務上問題があったという話もないということなので、過去分の利用内訳を手に入れ損なった場合には、忘れずに発行してもらっておく必要があります。
支払証明書/ご利用料金証明書の発行方法
口座振替の場合には支払証明書、dカード GOLDなどのクレジットカード払いの場合にはご利用料金証明書を発行することができますが、その方法としては、どちらもドコモインフォメーションセンターへの電話で手続きが可能です。
昔は、ドコモショップでも対応していましたが、現在はドコモショップでは対応してもらえず、インフォメーションセンターのみの手続きとなっています。
支払証明書/ご利用料金証明書・発行の流れ
ドコモのケータイ/スマホからであれば「151」、光電話や一般電話などからであれば「0120-800-000」で、普段からお馴染みのドコモインフォメーションセンターにつながります。
オペレーターにつながったあと内容を話すと、そのまま料金センターに繋いでくれます。「確定申告のために必要」と付け加えると、より伝わりやすくなります。そうしないと、通常の利用内訳がほしいのだと勘違いされる可能性もありますが、「確定申告」という言葉が出るだけで、ある程度相手も察してくれます。
料金センターにつながると、そこでネットワーク暗証番号による本人確認がありますので、4桁の数字を心の中に準備しておきましょう。
手続きはそのまま滞りなく進み完了します。
発行申し込み時の注意点
完了するまでの流れの中で、一つ注意点があります。
支払証明書/ご利用料金証明書の発行については、一括請求単位か、番号単位かを選択できます。
つまり、仮に3回線を一括請求でまとめている場合、経費として計上するのはその中のいくつかの回線なのか、すべての回線なのかで頼み方が変わってきます。
仮にすべての回線が業務で利用している回線であれば、それぞれ分ける必要はなく、一括請求合計金額についての証明書を発行してもらえばいいわけです。
しかし、一括請求の中の1回線だけが業務で利用している回線で、他の回線は家族がプライベートで利用している、というような場合には、必要な回線だけを指定して証明書を送ってもらうこともできます。
例えば、ドコモ回線分とドコモ光分、という風に指定した場合、上記のようにそれぞれで送られてきます。片方がドコモ光分、片方がドコモスマホ分です。
支払証明書例 | ご利用料金証明書 |
左の写真が支払い証明書の例です。私はドコモの支払いをdカード GOLDによるクレジットカード払いに設定しているため、支払証明書は送られてきません。送られてくるのは、ご利用料金証明書です。右の写真は、実際に送られてきたご利用料金証明書で、ドコモ光分です。
わかりにくいですが、表の上部に「電話番号等」とあり、その右側に「F」から始まる数字が書いてあります。これが、ケータイ/スマホ分の場合には、電話番号がそのまま書いてあります。
ちなみに上記右側のご利用料金証明書の料金が中途半端なのは、私がドコモ光を申し込みしたのが、同年の途中からのためです。
無事証明書を手に入れたなら、あとは確定申告時にその内容に沿ったドコモやドコモ光の料金を経費として計上し、その上で証明書はしっかりなくさないように保管しておきましょう。