ドコモの2019年夏モデル・Galaxy S10 SC-02Lの予約購入キャンペーン分のGalaxy Budsが、ようやく届きました。
かなり早い段階で届いていた人もいるようだったので、なかなか届かず不安にもなりましたが、どうにか送られてきてほっとしました。
ということで、早速利用してみた感想を、と思ったのですが、せっかくなのでiPhoneのAirPodsと、さらについ先日発売されたばかりのSONYの完全ワイヤレスヘッドホン「WF-1000XM3」とで、比較してみることにしました。
音に関して一家言を持っているわけではないので、精密な音の差まで聞き分けることはできませんが、素人でもわかったそれぞれの差、という認識で参考にされてみてください。
Galaxy S10予約購入キャンペーンのGalaxy Budsがようやく届いた
Galaxy S10の、予約購入キャンペーンの特典であるワイヤレスヘッドホン(イヤホン)・Galaxy Budsがようやく届きました。
元々6月末以降順次発送予定とされていましたし、事実もっと早く届いていた人たちを見かけていたので、結構遅かった印象ではありますが、とりあえず届いたのでよかったです。
Galaxy Budsは購入すれば1万5,000円程度するワイヤレスヘッドホンで、かなり高価な品です。なかなか届かないと、何か手続きを間違っただろうか、キャンペーンの条件等を見逃していただろうか、など、やはり不安になりますよね。品薄、在庫が足りていないという話も見かけましたので、もしかしたらまだ届いておらず、もう少し時間がかかる方もいらっしゃるのかもしれません。
どうしても不安な場合には、予約購入キャンペーン事務局(0120-508-163)に確認してみてもいいかもしれません。
開封してみました。充電ケースとワイヤレスヘッドホン本体、A to Cの充電ケーブル、交換用のウィングチップ、イヤーチップなどが入っていました。
充電ケースの中に、Galaxy Buds本体が収納されています。
充電は、ケースに収納した状態で実施されます。充電ケース自体の充電は、外部のタイプC接続端子にCケーブルを接続することで充電可能です。USB Type-Cは、最近のスマホ用の充電端子ですね。
Galaxy Buds本体には、物理的なボタンなどは全くついていませんが、一番広い面がタッチパッドになっています。
外観については、以下の動画も参考にされてください。
SONYの業界最高クラスノイズキャンセリング搭載WF-1000XM3の外観
2019年7月13日に発売されたばかりの、SONY製完全ワイヤレスヘッドホン「WF-100XM3」を購入してみました。
様々な特徴がありますが、最大の注目ポイントは業界最高クラスのノイズキャンセリングを搭載しているという点です。
オープン価格ですが、ソニーストアで購入すると25,880円(税別)です。カラーが2色、ブラックとプラチナシルバーが用意されていますが、今回はプラチナシルバーを購入してみました。
充電ケースにも本体にも電源ボタンなどはまったくついていません。
充電ケースから本体を取り出すと自動的に電源オンになり、逆に充電ケースにセットすると電源オフになります。
本体のSONYロゴの右側に、タッチセンサーが搭載されています。ここをタップしたり触れたままにしたりすることで様々な操作が可能になります。
外観については以下の動画も参考にされてください。
WF-1000XM3のBluetooth接続方法
SONYのワイヤレスヘッドホン・WF-1000XM3とスマホなどとのBluetooth接続、つまり機器登録(ペアリング)の方法には大きく分けて二つの方法があります。
一つは、Bluetooth機器登録(ペアリング)モードを利用する方法。もう一つは、NFC機能を利用したBluetooth機器とのワンタッチ接続です。
Bluetooth機器登録(ペアリング)モードでの接続方法
SONYのWF-1000XM3は、両耳に装着した状態で左右のタッチセンサーを同時に触れ、そのまま約7秒待つとBluetooth機器登録(ペアリング)モードに切り替わります。
左側から「Bluetooth pairing」という声が、少し遠いですが聞こえますので、すぐにわかると思います。
ペアリングモードにしてしまえば、後は通常のBluetoothイヤホンなどを接続するのと方法はまったく同じです。
スマホ側でBluetoothをONにして、WF-1000XM3とペアリングし、接続すれば「Bluetooth connected」という音声が流れ、通信が可能になります。その状態ですぐに、通話をしたり音楽を聴いたりすることができます。
ちなみに、Androidスマートフォンの場合もiPhoneの場合も、全く同じように接続することができます。
NFC機能を利用してBluetooth機器とワンタッチ接続
スマートフォン側がNFC機能を搭載している場合、「タッチするだけ」で簡単にBluetooth接続を完了させることができます。
タッチする場所は、充電ケースを開けたところにある「N」のマークの部分です。この部分を、スマホのNFC/フェリカマークの部分を重ねるようにすると、すぐに接続が完了します。非常に簡単です。
実際に試してみましたので、下の動画を参考にどうぞ。
パソコンとも接続可能
WF-1000XM3はBluetooth接続なので、Bluetooth対応のパソコンとも接続することが可能です。万が一Bluetooth接続のキーボードやマウスを使っているとしても、イヤホン/ヘッドホンとはプロファイルが異なるため、問題なく使えるはずです。
ちなみに私も自宅のパソコン2台と接続を試してみましたが、まったく問題なく接続することができました。
パソコンで動画を見たりするときなど、非常に便利です。
接続の方法としては、ペアリングモードにした上でパソコン側から接続するだけなので、基本はスマホの場合と方法も一緒で非常に簡単です。
WF-1000XM3のBluetooth操作方法
WF-1000XM3の特徴的な使い方として、両側のタッチセンサーをタップすることによって、外音コントロールや再生コントロールを実施することができます。
デフォルトの状態では、左側に外音コントロール、右側に再生コントロールが割り当てられています。
変更したい場合は、Sonyのアプリ「Headphone Connect」から設定変更が可能です。
初期の操作は以下の感じになっています。
L側(外音コントロール) | R側(再生コントロール) | |
1タップ | ノイズキャンセリング ↓ アンビエントサウンドモード ↓ アンビエントサウンドモードオフ ↓ ノイズキャンセリング |
再生/一時停止 |
ダブルタップ | 受話/終話 | ・次の曲の頭出し ・受話/終話 |
トリプルタップ | なし | 前(再生中)の曲の頭出し |
触れたまま | クイックアテンションモード | 音声アシスト機能(Siri/Googleアプリ)の起動/解除 |
左右同時に触れたまま(約7秒) | 機器登録(ペアリング)モード |
再生コントロールの方は特に説明はいらないと思います。曲を聴いている時などに利用できます。
外音コントロールについては、見慣れないワードがいくつか出てきます。
ノイズキャンセリング、アンビエントサウンドモード、クイックアテンションモード、ですね。
ノイズキャンセリングについては、SONYが今回のWF-1000XM3の開発に際して最もこだわっている部分であり、世界最高水準を誇るほどの技術でもあります。簡単に言えば、外部の騒音を打ち消してくれることで、外の音を気にすることなく音楽や映像の音に集中することができる、という機能です。
ノイズキャンセリングの使用感はこの記事後半で詳しく解説しますが、WF-1000XM3を装着してノイズキャンセリングにしておくと、外部の音が本当に聞こえなくなります。
アンビエントサウンドモード、というのは、「外音取り込み機能」とも表現されており、日本語にするとそのままの意味です。ノイズキャンセリングでは外音をシャットアウトしてしまうので、少し外音が聞こえる状態にしておきたい、という時に活用します。
左側のタッチセンサー(外音コントロール)を1タップすると、ノイズキャンセリングとアンビエントサウンドモードのON/OFF、という形で順番に回る形になり、簡単に切り替えて使い分けることができます。
左側のタッチセンサーを触れたままにした時に利用できる「クイックアテンションモード」は、一時的に音量を抑え、外音を聞こえるようにするモードです。
その他、右側のタッチセンサーを触れたままにすると、Siri/Googleアシスタントなどの音声アシスト機能が立ち上がります。これはそのままスマホと連動しているので、わざわざスマホでSiri/Googleアシスタントを立ち上げなくても利用できるところが便利です。少しスマホから離れていても使えるのもいいな、と思いました。
iPhoneのAirPods
元々私が完全ワイヤレスヘッドホンに興味を持ったのは、AirPodsがきっかけでした。
それまでケーブル付きのイヤホンやオーバーイヤーのヘッドホンしか使ったことがなかったのですが、あまりにもAirPodsが便利で、「Androidでも使えるワイヤレスヘッドホンが欲しい」とそこから思い始めました。
現在メインで利用しているスマートフォンがAndroidスマホなのでAirPods以外のワイヤレスヘッドホンに目が向いたものの、とはいえAirPodsの完成度は非常に高いです。
とにかくコンパクトで、使いやすく、音質もいいです。とりあえずiPhone利用中でAirPodsを持っていたら、他のワイヤレスヘッドホンを検討する必要はほぼ皆無だと言ってもいいくらいだと思います。
そんなAirPodsの詳細については別記事で解説しています。→「AirPodsを利用してみたら非常に使い勝手が良かった話」
そういう事情もあり、iPhoneとAirPodsを持っている人が他のワイヤレスヘッドホンを検討する余地があるとしたら、やはりノイズキャンセリングにどこまでこだわるかによる、と思います。
Galaxy Buds/WF-1000XM3/AirPodsを比較してみた
ということで、3つのワイヤレスヘッドホンが揃ったので、それぞれ使って比較し、一覧にしてみました。
Galaxy Buds | WF-1000XM3 | AirPods | |
装着しやすさ | △ | △ | 〇 |
使いやすさ | 〇 | 〇 | 〇 |
音質 | × | 〇 | 〇 |
通話の安定性 | △ | 〇 | 〇 |
ノイキャン | × | 〇 | × |
デザイン |
△ | 〇 | 〇 |
ケースの持ちやすさ | 〇 | × | 〇 |
まず一番大事と思われる音質についてですが、3つの中で明らかに劣ると感じられたのがGalaxy Budsです。これは、ある程度誰が聴き比べてもそう感じるのではないかと思います。
Galaxy S10などはスマホのスピーカーで聴くと本当にいい音質で聴くことができるのですが、Galaxy Budsでは完全にSONYやAppleには及びませんでした。
普段スマホでは、「GalaxyよりXperiaが上です!」と言えることが正直少ないので、ここは力を込めて言っておきます。ワイヤレスヘッドホンにおいては、SONYの方がGalaxyより上です。
ただ、予約購入キャンペーンでGalaxy Budsが送られてくるのを楽しみに待っている方もいらっしゃると思いますので一応補足しておくと、両者の差は「比較したからこそわかる差」です。Galaxy Budsの音だけで判断した場合、これはこれで十分すぎるほどきれいに聞こえますのでご心配なく。
AirPodsについては、なんだかんだで音質は非常にいいです。ただ、ノイキャンがないため、周囲の音がうるさい場所での利用には向いておらず、外音を完全にシャットアウトした上で通話をしたり音楽を楽しんだりすることができるSONY WF-1000XM3の方がやはり優れています。
個人的には、音楽もそうなのですが、映像を見ている時の方が、ノイズキャンセリングの効果を体感できるような気がしました。映像世界への没入感はかなり高まります。タッチセンサーで外音取り込みモードやクイックアテンションモードが簡単に使える点もポイントが高いです。
上記の比較には入れませんでしたが、接続の速さについてはやはりAirPodsが確実に速いと思うのですが、WF-1000XM3の場合、耳に装着するのにやや時間がかかる分、結局装着した時点では接続できていたりするので仮にAirPodsよりやや遅くても全く遅いと感じることはありません。
また、WF-1000XM3は、通話の安定性も今のところ全く問題ありません。
Galaxy Budsについては、通話利用時にやや音割れや切断があったのと、通話音質もやはりやや劣ります。
AirPodsは私も今までかなり通話に利用してきましたが、抜群に安定しています。
充電ケースの大きさ、デザインについてですが、SONYの充電ケースやイヤホン、そしてこれらが封入されていた箱もそうですが、高級感があり、カッコいいです。ただ、とにかくGalaxy BudsやAirPodsと比べると大きいのが難点です。
それは上記の比較写真を見てもらえればわかりますが、AirPodsの充電ケースの倍以上あります。
ただ、個人的にこれくらいのサイズならそこまで気にならない、と感じましたし、何を重視するかにもよりますが、「高級感溢れるSONY製ワイヤレスヘッドホン」と考えれば所有欲も満たしてくれるでしょうし、今回私は購入したことを一切後悔していません。
特に、Androidスマートフォンを利用されている方には、間違いなくお勧めのワイヤレスヘッドホンと断言できます。
お勧めはSONY! ただ押さえておきたいWF-1000XM3の3つの弱点
ここまで見てきた結論として、もし今から購入を検討するとしたら、iPhoneならAirPodsかSONY WF-1000XM3、AndroidスマホならWF-1000XM3がお勧めです。
Galaxy Budsは今回の予約購入キャンペーンでもらったり、Galaxy S10+ オリンピックエディションの同梱分を使うのなら全然いいと思うのですが、わざわざ購入するのなら、もう少しお金を出してWF-1000XM3を買うことをお勧めします。
ただ、非常にお勧めのSONY WF-1000XM3なのですが、気になる点が3つほどあります。
もし購入を検討される場合は、しっかり以下の3つを踏まえた上で検討されてください。
ノイキャンの性能が高すぎて外での利用に危険を感じる/子育て中だと子の動きを見落とす可能性
そもそもイヤホンやヘッドホンを移動時に使うこと自体、危険を伴いますが、ノイズキャンセリングの機能が秀逸のWF-1000XM3の場合、外部の音のかなりの部分をカットしてしまうため、その危険度はさらに倍増です。
自動車の運転中、バイク、自転車、さらには徒歩でも人通りの多い場所や、逆に人通りの少ない夜中の女性の一人歩きなど、完全に周囲の気配が感じられず非常に危険です。
そういうシーンでは利用自体お勧めできませんが、どうしてもやむを得ず利用する場合でも、ノイズキャンセリングだけは絶対に切り、アンビエントサウンドモード(外音取り込みモード)にしておくようにしましょう。
また、外出中でなくても注意したいのが、乳幼児がいる場合です。乳幼児で特にはいはいをするようになってからは、自分の力で家中を歩き回ります。
その際、ノイズキャンセリングを利用しつつWF-1000XM3を利用していた場合、子の動く気配を見過ごし、子に危険が迫っていても気づかない可能性が高いです。
子の動きは親の予測を軽々と超えますので、子育て中の自宅でのイヤホン・ヘッドホン利用は、できる限りやめた方がいいと思います。
防水ではないので雨など水濡れには要注意!
SONYのワイヤレスヘッドホンには、防水タイプのものもありますが、WF-1000XM3には防水機能は搭載されていません。そのため、雨の日の利用などには注意をしましょう。
急に雨が降り出したけれど傘なども持っておらず水に濡れることを防げなかった、という状況に陥ると、あっさり壊れてしまう可能性もあります。
まぁ、AirPodsもGalaxy Budsもそういう意味では条件は同じなのですが。
そもそも雨に濡れるようなケースがどれほどあるのか、というところではありますが、防水にこだわりたい場合はまた別のワイヤレスヘッドホンも候補に入れてみましょう。
高すぎる!? 2万円を超える価格に納得できるかどうか
ワイヤレスイヤホン・ヘッドホンの価格、と言われて、どれくらいの金額を想像されるでしょうか?
正直私は、AirPodsの価格を初めて知った時、高すぎて絶対買うことはない、と確信しました。
その理由としては、ドコモオンラインショップやドコモショップで販売されているBluetoothヘッドセット、3,000円とかなんですよね。その印象をずっと持ち続けていたので、2万円以上もするAirPodsはちょっとあり得ない、と思ったわけです。
今でこそ、初めてAirPodsの購入に踏み切り、その使い勝手のすばらしさから、他の高価格帯のワイヤレスヘッドホンも試してみようという気になりましたが、以前の私なら絶対に買わなかったと思います。
そういう意味では、総額2万6千円以上のSONY WF-1000XM3など買えたものではない、という判断を下す人も相当数いらっしゃると思います。何なら、もう少し出せば、エントリーモデルのスマホ、例えばAQUOS sense2やarrows Be3あたりが買えちゃいますからね。
それこそ何に価値を見出すか、というところですが、とにかく音にこだわってみたい方は、AirPodsにしろWF-1000XM3にしろ、一つ手元に置いておいても後悔しないワイヤレスヘッドホンだと思います。
家電量販店でも取り扱いされていますが、もしお近くにソニーストアがある方は、体験もできるようなので是非一度覗きに行かれてみてください。