先日、Appleから発売された、ノイズキャンセリング機能付きのAirPods Proを、ドコモの最新スマートフォン・Xperia 5 SO-01Mで利用してみました。
AirPodsやAirPods Proは、iPhone専用と思われがちですが、見方を変えれば「Appleが発売しているBluetooth対応ワイヤレスヘッドホン」なので、普通にBluetoothでAndroidのスマートフォンとも接続することは可能です。
また、ゲームエンハンサー機能があるXperia 5で、アプリのゲームをプレイしてみた際の画面表示や動作等も、合わせて解説していきます。
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ドコモオンラインショップで取り扱いのないAirPodsとAirPods Pro
過去、多数のApple商品を取り扱いしてきたドコモオンラインショップですが、2020年1月現在、Apple WatchやAirPodsの取り扱いは失くなってしまっています。
今後、もう過去のように取り扱いが再開されることはないのか、それともまた販売されることもあるのか、この辺りは全くわかりませんが、少なくとも現時点でApple WatchやAirPodsが欲しくなったなら、ドコモユーザーの方は自動的に他キャリアか、またはAppleから直接買うしかありません。
ということで今回、私は直接Appleオンラインストアから、AirPods Proを購入しました。
ドコモのXperia 5で、本当にAirPods/AirPods Proが使えるのか試してみた
iPhoneでは普段から愛用しているAirPodsですが、よくよく考えたらAndroidでは今まで使っていませんでした。
まぁ、イメージとしては完全に、「AirPods=iPhone」ですから、無理もないですよね。
むしろ私のメイン端末はAndroidなので、AirPodsは使えないと思い込んで、別に使いやすいワイヤレスヘッドホンを探したりしていたくらいです。その結果手に入れたのが、Galaxy BudsだったりSONYのWF-100XM3というわけです。
Galaxy Buds | WF-100XM3 |
どちらも悪くはないのですが、日常利用という意味ではやはり、AirPodsが便利だと感じていたため、特に通話でAirPodsを使いたいがために、ドコモの音声SIMをiPhone 11 Proに入れて利用していました。
しかしよくよく考えたら、Androidスマホに音声SIMを入れてAirPods使えるならそっちが楽だな、と思い、とりあえず最新機種のXperia 5で試してみることにしました。
ちなみに、Apple公式ページには、以下のような記載があります。
Apple 以外の他社製デバイスでも、AirPods を Bluetooth ヘッドセットとして使えます。Siri は使えませんが、聴いたり話したりすることはできます。
これを読む限り、間違いなくAirPodsはAndroidスマホでも使えそうです。
接続に関しては、同じようにApple公式にある通りのやり方で設定を実施しました。
- Apple以外の他社製デバイスで、Bluetoothの設定画面を開き、Bluetoothがオンになっていることを確かめます。Androidデバイスをお持ちの場合は、「設定」>「無線とネットワーク」>「Bluetooth」の順に選択してください。
- AirPodsを充電ケースに入れた状態で、蓋を開きます。
- ケースの背面にある設定ボタンを長押しして、ステータスランプが白く点滅するまで押し続けます。
- AirPodsが Bluetooth デバイスのリストに表示されたら、選択します。
簡単ですね。
iPhoneの場合は、それこそAirPodsを近づけて蓋を開けるだけで接続設定が開始されるため、より便利でカンタンですが、Androidスマートフォンの場合も、一般的なBlutetoothの接続設定さえすれば、AirPodsで繋げることができます。
実際にXperia 5に接続してみた画面です。AirPodsと表示されています。問題なく接続に成功しました。
一旦接続を解除した後は、「以前接続されていた機器」の中に表示されていますので、再度ペアリング設定を実施しなくても接続することができるようになります。
AirPods Proも、全く同じように接続することができました。
SONY WF-100XM3でも試してみました。こちらは、接続名の下に、電池残量が表示されています。これは便利ですね。ちなみに、SONY製同士で相性がいいというわけではなく、Android端末であれば同じように電池残量表示されます。Galaxyでも確認済みです。
AirPodsの電池残量の確認は、iPhoneの場合、近づけて蓋を開けると自動的に残量を表示してくれるという非常に便利な機能があります。
が、残念ながら、Androidスマートフォンの場合は、このような表示は実施されません。そのため、視覚的にAirPodsの電池残量の確認ができません。ここは、大きなデメリットの一つですね。
ただ私の場合、利用していない時は常に充電ケースの中に入れていますし、気が付いた時にはケース自体も充電するようにしているため、少なくとも不便を感じたことはないです。
メイン端末でなくても、iPhoneが手元に一台あるのであれば、近づけて蓋を開けば確認できますしね。
AirPods Proのノイズキャンセリングのすごさ
ここで、改めてAirPods Proについて簡単に触れておきます。
箱はお馴染みのAppleらしい箱です。
Airpodsではワイヤレスチャージングケースはオプションですが、AirPods Proは初めからセットで入っています。
デザインはこんな感じです。そのまま見るとよくわかりませんが、AirPodsと比べると違いがよくわかります。
耳に入る部分が、AirPods Proの方がかなり大きくなりました。ノイズキャンセリング機能を搭載しているため、隙間なく耳にフィットするような感じになります。感じ方によっては圧迫感も覚えるかもしれません。
まぁその辺り、ノイキャン搭載だとどうしてもそうなってしまいますが、そういう意味では通常のAirPodsの方が気楽に装着できる感はあります。
全体として長さが短くなったのは、AirPods Proのいい面です。AirPodsは、耳から下にダラッと垂れている感が個人的にあまり好きではないので、外からの見た目はAirPods Proの方がいいのではないかと思います。
実際のノイズキャンセリング機能の実力としては、考えていた以上に優秀です。SONYのWF-100XM3と同等かそれ以上くらいの性能はあると感じました。
WF-100XM3は、実際に買ってみてわかったのですが、思った以上に使う気にならないです。何故なのだろうかと考えたのですが、おそらく「気楽に装着できない」という点が大きいと思いました。
AirPods Proの方がケースから取り出しやすく、装着しやすいため、WF-100XM3と比較してどちらをより使うだろうか、と考えた場合、間違いなくAirPods Proを使うと思います。
さらに、WF-100XM3をあまり使う気になれなかったもう一つの理由としては、ノイズキャンセリングは外音をシャットアウトできるという点が最大のメリットでありながら、同時に外からの音がまったく聞こえないという点がマイナス要素にもなり得るので、完全に没頭できる状況にないと使いにくい、ということがあります。
もちろんその点、AirPods Proも同じなので、そういう意味では今までのAirPodsの方が使い勝手はいい、と感じました。
事実、AirPods Pro購入後も、通話などには引き続きAirPodsをそのまま利用しています。
つまり、利用シーンごとにケースバイケース、ということですね。日常生活の中で基本静かな環境にいる、という方は特に、ノイズキャンセリング、そう必要ないのかもしれません。
逆に、外がかなり騒々しい衆人環境で通話をしたりすることがある、という場合には、ノイズキャンセリング機能に優れ、比較的装着もしやすいAirPods Proは、第一の候補になると思いました。
Xperia 5でアプリゲームを試してみた
Xperia 5の推しポイントの一つに、ゲームサポート機能があります。
21:9ディスプレイでのゲーム体験だったり、ゲームをより快適に楽しめるよう、ゲームエンハンサー機能も搭載しています。
どういう使い方が出来るのかというと、例えば高速連写のスクリーンショットが撮影できたり、ゲーム中の録画ができたり、その動画内でボイスチェンジャーを使えたり、電話の通知オフができたり、様々な機能があります。
ただ、普通にゲームを楽しむ分には、それほど頻繁に使う、というほどのものではないです。
ゲーム画面中に表示されているカラフルな円状のマーク、これがゲームエンハンサーです。
実際のゲーム中にはかなり薄く表示されるので、あまり気になりませんが、気になる場合にはゲームエンハンサー内の設定で、「プルダウンバー」を選択すれば基本は全く見えなくなります。
ゲームエンハンサーのアイコンをタップすると設定が表示されます。
設定内で、表示に関してフローティングアイコンとプルダウンバーが選択できます。
ちなみに上のゲームはパズドラですが、画面のサイズがXperia 5ではやや合わず、上部と下部、両方に空白の部分ができます。
横画面のゲーム「グリムノーツ」でも、両端の部分が空白になります。こちらのゲームでは、画面のタップを空白部分へのタップでは拾ってくれないので、地味にプレイに影響が出ます。こういうタイプのゲームは、Xperia 5には向いていないと考えてよさそうです。
最近人気の「ドラゴンクエストウォーク」です。こちらは全画面いっぱいに表示されるため、視野がかなり広くなります。
人気の音ゲー、「ラブライブ! スクールアイドルフェスティバル ALL STARS」では、当初、右端にスペースができ、左右でタップ場所の位置的なバランスが悪くなっていました。が、気が付いたらいつの間にか、アプリ側がばっちり対応してきていました。
これは、実際にアプリで遊んでいるユーザーにとっては嬉しいアップデートと言えます。すべてのアプリがこうして対応してくれたら嬉しいんですけどね。普通はそういうわけにはいきません。
マリオカートツアーは、一見、ほぼ全画面表示のようにも見えるのですが。
iPhone XS Maxと比較すると、やはり上下にややスペースができているのに気づきます。
まぁ、遊ぶのに支障はありませんけどね。
Xperia 5でAirPods Proを接続してゲームしてみた
それぞれのゲームを、AirPods Proを接続したXperia 5で遊んでみました。
まぁ、当たり前の感想なのですが、音に重厚感が出て、没入感がより高まります。
AirPods Pro、AirPods、WF-100XM3で比較してみた感じでは、
WF-100XM3 = AirPods Pro > AirPods
という感じです。音質に関してだけ比較した場合ですね。AirPods ProとWF-100XM3については、音に関してそれなりに耳がいい人でなければそこまで差は感じないかもしれません。私の耳では差を聞き分けることは困難でした。「こっちの方がいいかも」という程度の感想しか持てません。
ちなみに、同じようにXperia 5ではなく、iPhoneに接続して利用した場合は、そちらの方が音質が高く感じるのは間違いない気がしました。なぜそうなるのか、というところも含めて、その辺りの具体的な違いについては私は専門ではなく解説しきれないので、もっと詳しい方の説明を探されてみてください。ここではあくまで私の体感で留めておきます。
ゲーム中、ノイズキャンセリング機能のあるAirPods ProとWF-100XM3を利用している場合には、外部の音が極めて聞こえにくくなるため、外出中は周囲の状況が把握しにくく、自宅でも来客があった場合や、アラーム、タイマー等々、全く気づけない可能性もあるため要注意です。
AirPodsとAirPods Pro、買うならどちらがいいのか
実際にAirPodsとAirPods Proを色々使ってみて、買うならどちらがいいのか考えたのですが、なかなか判断が難しいところだと思いました。
気楽に脱着できるのは間違いなくAirPodsですが、AirPods Proも慣れればそれほど気になりません。
音質やノイキャンによる外音シャットアウトでの没入感の高さに関してはやはりAirPods Proです。
ただ、外の音があまりに聞こえないのもまずい、という場合にはAirPodsの方がいいと思いますし、価格が安いのもAirPodsです。
最終的には、どういう使い方をしてどういう機能を最も求めているか、というところで判断が変わってくると思いました。
Xperia 5はそれほどゲームに向いているとは思えない
色々試してみた結論ですが、Xperia 5は、ゲームをするのにそれほど不便というほどのことはないのですが、ゲームに向いているかと言われるとあまり向いていないのではないか、と感じる部分の方が多かったです。
21:9のワイドディスプレイとはいっても、結局アプリ側が対応していないと両サイドが空白になってしまうだけで、むしろやりにくいです。ゲームエンハンサーも、便利な面もあるのですが、別になければないで他の方法でどうにかなるような機能も多く、インパクトに欠けます。
音についても、AirPodsはもちろん、同じSONYのWF-100XM3を利用してもなお、iPhoneで遊んだ方が音質が高く聞こえてしまうのは痛いです。
ということで、この結果から、ゲームに関しては今まで通り、iPhone XS Maxで遊ぶことに決めました。
画面の大きさ、ディスプレイの美しさ、操作性の良さ、音質、どこをとっても不満はありません。
女性の方なら、iPhone 11ProやiPhone XSのサイズがちょうどいいかもしれません。
せっかくスマホやiPhoneを使うのですから、ゲームもより楽しく便利に遊びたいですよね。最適な機種探しのちょっとした参考になればと思います。