「ドコモでんき」は2022年の3月1日より提供開始されています。ご利用されている方も少しずつ増えてきていますが、それでもまだまだご存知ない方も多いのではないでしょうか。
実は、ドコモを利用されていてドコモでんきに切り替えずそのままにしておくと、非常にもったいないケースが多いのです。早めにドコモでんきについて詳しく調べていただくことで、よりお得な状態に切り替えられます。
ドコモでんきに変更するだけで、今まで以上にお得になる、ドコモでんきBasic、そして、基本料金がドコモでんきBasicよりも月500円上がるものの、トータルではドコモでんきBasicよりお得になる可能性も高い、ドコモでんきGreen、その二つのプランがドコモでんきでは提供されています。
今回は、ドコモでんき、二つのプランのうちの、よりお得なプラン、ドコモでんきグリーンについてわかりやすく解説していきます。
関連記事:「ドコモでんきベーシックのお得さをわかりやすく解説」
ドコモでんきグリーンの特徴まとめ
ドコモでんきグリーンについて、まずは要点をまとめます。
【ドコモでんきグリーンの特徴まとめ】
・ドコモでんきグリーンの料金は、従来の電気料金+500円
・dカード GOLDを持ち、ahamoやドコモのギガプランを利用することでdポイント還元率10%(※)
・ドコモでんきグリーンは、CO2排出量実質ゼロの地球にやさしいプラン
・手数料や解約金、工事の立ち合い等一切不要
・申し込みは下記サイトから簡単にできる → ドコモでんき公式サイト
・申込時に必要なのは、供給地点特定番号と現在契約中の電力会社のお客様番号。検針票を確認
・ドコモでんきグリーンの利用料金はドコモ利用分と合算
・ドコモでんきは申し込みできないケースとして、一括受電の場合、エリア外がある。オール電化の場合はお勧めしにくい
(※)
対象のケータイ料金プランのご契約でドコモでんき Greenの電気料金100円(税抜)ごとに税抜金額の10%ポイント還元
※5Gギガホ・ギガライト、ahamoなど
※燃料調整費、再⽣可能エネルギー発電促進賦課⾦は対象外。
※ ドコモでんき提供エリア:全国 ただし沖縄県、島しょ部の一部を除く。
以下、それぞれ詳しく解説していきます。
ドコモでんきグリーンの料金と内容
ドコモでんきGreen(グリーン)の料金は、ドコモでんきBasic(ベーシック)の料金に500円上乗せした金額となります。
ドコモでんきベーシックの料金は、今利用されている料金(地域電力会社の重量電灯相当の料金)がそのままかかります。→「ドコモでんきベーシックのお得さをわかりやすく解説」
そのため、ドコモでんきグリーンに変更すると、現在の料金から500円電気代が上がる、ということになります。
(40A) | 北海道電力従量電灯B | ドコモでんきBasic | ドコモでんきGreen |
基本料金 | 1364円00銭 | 1364円00銭 | 1864円00銭 |
従量料金第一弾 | 23円97銭 | 23円97銭 | 23円97銭 |
従量料金第二弾 | 30円26銭 | 30円26銭 | 30円26銭 |
従量料金第三弾 | 33円98銭 | 33円98銭 | 33円98銭 |
ポイント還元 | なし | 3% | 3%/5%/10% |
※北海道電力の場合の料金例
ただ、上がるのは基本料金だけで、それ以外の電気の従量料金についてはそのままです。
基本料金が上がるのなら、わざわざ変更したくない、というのは当然の気持ちですが、それを上回るメリットとしてドコモでんきで提供されるのが、ドコモでんき利用料金に対するポイント還元です。
ドコモでんきグリーンでは、dカード GOLDを所有しており、なおかつドコモでんきグリーンの料金をdカード GOLDで支払いをすることにより(電気料金の請求月の前月末時点で、ドコモでんきの契約が紐づいている携帯電話回線をdカード GOLDのご利用電話番号として登録)、10%、dポイント還元されます。※
※対象のケータイ料金プランのご契約でドコモでんき Greenの電気料金100円(税抜)ごとに税抜金額の10%ポイント還元
※5Gギガホ・ギガライト、ahamoなど
※燃料調整費、再⽣可能エネルギー発電促進賦課⾦は対象外。
※ ドコモでんき提供エリア:全国 ただし沖縄県、島しょ部の一部を除く。
10%なので、例えば毎月1万円の電気代がかかっている場合、1,000ポイントがdポイントで還元されるという計算となります。
年間にすると、実に12,000ポイントになります。毎月の利用料金が500円上乗せされたとしても、この場合毎月500円分はプラスになるため、年間通すと6,000円分のトク、ということです。
仮に毎月の電気料金がもっと大きい方であれば、さらにお得分は大きくなっていきます。
これが、ドコモでんきグリーンに切り替えた方がいい理由です。
つまり、dカード GOLDを元から所有している方は、早期の切り替え必須、ということになります。
また、今現在dカード GOLDを所有していない方も、これから利用開始することで、ドコモでんきを合わせてお得に利用することが出来るようになりますし、元々のドコモ利用料金や毎月のショッピング利用などに対してもポイント還元されることで、トータルで見ると非常に大きなプラスとなっていきますので、早めの切り替えが圧倒的にお勧めです。
関連記事:「dカード GOLDは本当にお得なのか」
ドコモでんきグリーンはdカード GOLDとahamo/ドコモのギガプランとの相性が最強
ドコモでんきグリーンで、最高還元率である10%の還元を受けるためには、dカード GOLDを所有していること以外にもう一つ、重要な条件があります。
それは、ドコモの携帯回線の利用プランです。
料金プラン | dカード GOLDの有無 | dポイント還元率 |
ギガホ・ギガライト・ahamo(アハモ) その他 |
dカード GOLD会員 | 10% |
上記以外 | 5% | |
上記以外プラン・ドコモ回線契約を お持ちでない方 |
3% |
ドコモのギガプラン、ahamo(アハモ)を中心として、以下の料金プランを電気料金の請求月前月末日時点で契約している場合に、dポイント10%還元(※)が実施されます。
※ドコモでんき Greenの電気料金100円(税抜)ごとに税抜金額の10%ポイント還元
※燃料調整費、再⽣可能エネルギー発電促進賦課⾦は対象外。
※ ドコモでんき提供エリア:全国 ただし沖縄県、島しょ部の一部を除く。
対象プラン:5Gギガホ プレミア/ギガホ プレミア、はじめてスマホプラン、ahamo、5Gギガホ/5Gギガライト/5Gデータプラス、ギガホ2(Xi)/ギガライト2(Xi)/データプラス2(Xi)/ケータイプラン2(Xi)/キッズケータイプラン2(Xi)、home 5G プラン、LTE上空利用プラン、U15はじめてスマホプラン、homeでんわプラン
ドコモのスマホを利用していれば、多くは以上いずれかのプランに当てはまると思いますが、注意点としては以前のシェアパックやベーシックパック、docomo withなどを以前として利用されている場合には10%還元は対象外となってしまいます。その場合、早めに使い方に合わせてahamo等に変更しておくと、ドコモでんきグリーンにおけるdポイント還元を最大限、享受できます。
もし仮に、上記プランを利用してはいるものの、dカード GOLDは利用していない、という場合。この場合には、dポイント還元率は、5%となります。
さらに、シェアパックやベーシックパックを利用していたり、そもそもドコモの回線を持っていなかったりする場合には、ドコモでんきグリーンにおけるポイント還元率は3%となります。
この場合、500円毎月加算される分が単純にもったいなくなってしまうので、ドコモでんきベーシックを選択し、ドコモ回線を持っていない場合などに適用される、還元率2%を受けるようにする方がいいでしょう。
まとめると、ドコモでんきグリーンは、dカード GOLD+ahamo(アハモ)/ドコモのギガプランとの相性が最強、ということです。
なお、注意点として、 ポイント還元対象は、基本料金と従量課金分となります。燃料費調整額・再生可能エネルギー発電促進賦課金はポイント進呈の対象外です。
ドコモでんきグリーンの品質・安定性
ドコモでんきグリーンを利用するにあたって、もう一つ気になるのは、従来の電力会社と契約している場合やドコモでんきベーシックと比較して、品質や安定性に問題がないのか、という点だと思います。
これについては、ドコモでんきグリーンも、今までの電力会社と同じ送電網を使って提供されるため、電力不足やトラブル時の対応品質が落ちることはありません。
また、災害時など停電が生じた際の復旧も、既存の送配電事業者が行いますので、ドコモでんきグリーンだから遅れる、ということはありません。
また、ドコモでんきベーシックとグリーン、ともに復旧速度に差異はありません。
よって、全く不安を感じる必要はない、ということです。
太陽光発電や風力発電などの「CO2(二酸化炭素)を排出しない環境的な価値」を持っている非化石証書の仕組みを利用し、再生可能エネルギー比率実質100%、CO2排出量実質ゼロの地球にやさしいプランとして、電気の品質はそのままに、かんたんに環境保全に貢献できます。
自分もお得で地球にもやさしい、それならドコモでんきグリーンに変更しておくしかないと言って間違いありません。
ちなみに、ドコモでんきの小売電気事業者は、NTTアノードエナジー株式会社です。
ドコモでんきの料金計算式
ドコモでんきにおける電気料金の計算は、
基本料金+従量料金+再エネ発電促進賦課金+燃料費調整額
とされています。詳細が気になる方は、以下のドコモサイトにて、確認が可能です。
ドコモでんきの解約金
ドコモでんきは、グリーン、ベーシックともに、いつ解約をしたとしても、解約金などは一切発生しませんので心配は不要です。
そもそも解約しなければならないような状況は想像しにくいですが、万が一の際に、解約という手段もあることが理解できていると、より切り替えもしやすいと思います。
また、切り替えの際、現在の電力会社への解約手続きや工事の立ち合い、来店なども一切必要ありません。
ドコモでんきの申し込み方法
ドコモでんきグリーンは、下記公式サイトから簡単に申し込みをすることができます。申し込みの際には、供給地点特定番号と現在契約中の電力会社のお客様番号が必要です。
検針票を見れば間違いなく記載されていますので、検針票を用意して手続きしましょう。→ドコモでんき公式サイト
ドコモでんきの支払い方法と支払期日
ドコモでんきの利用料金の支払いは、携帯料金やドコモのサービス利用料と合わせてまとめてお支払いが可能です。
また、請求金額や電気利用状況を簡単に確認することもできます。
確定請求額/過去利用明細
確定した利用明細(利用料金/電気使用量)と、次回の請求確定予定日が確認でき、過去の利用明細の履歴も確認できます。
電気使用の実績/予測
使用量や料金の概算を日々確認でき、どれくらいの電気代になりそうか事前に予測できます。また、日別/月別/年別などの実績も確認可能です。
ドコモケータイ回線の有無で支払日の考え方が違う
ドコモのケータイ回線を所有している場合のドコモでんきの支払いは、ケータイ回線の利用料金と一括請求になります。
そのため、ドコモでんきの料金請求は、ドコモでんき利用月(検針日/計量日の属する月)の翌月分のドコモケータイ回線の料金支払い期日と同日になります。
ドコモの支払期日は、ケータイ回線利用月の翌月末なので、ドコモでんき利用月からすると、翌々月末です。
ドコモの料金をdカード/dカード GOLD払いに設定している場合、さらにそこから翌月の10日の支払いなので、実際の利用からは期間が空きます。
例として、ドコモでんき3月利用分(2月の検針日/計量日の翌日から3月の検針日/計量日分まで)の料金支払い期日は、ドコモケータイ4月利用分の料金支払い期日と同日、つまり、5月末日、ということになります。
一方で、ドコモのケータイ回線をそもそも持っていない場合、ドコモでんき料金の請求月(検針日/計量日の属する月の翌々月)の末日が支払期日です。
つまり、3月利用分(2月の検針日/計量日の翌日から3月の検針日/計量日分まで)は、検針日/計量日が属する月である3月の翌々月末日、5月末日ということになり、基本的にはドコモケータイ回線を持っている場合と基本的には同じ、ということになります。
ただし、月末日が土曜・日曜・祝日にあたる場合には、その翌営業日が支払期日となります(ドコモの利用料金も同じ)。
ドコモでんきの申し込みができない/お勧めできないケース
ドコモでんきは、利用したくても利用できないケースと、利用を積極的にはお勧めできないケースがあります。
ここだけはしっかり事前に押さえておきましょう。
ドコモでんきが利用できないケース:現在の契約が一括受電の場合
現在住んでいるのがマンションで、そのマンション全体で一括受電契約がなされている場合には、ドコモでんきに切り替えをすることができません。
ドコモでんきがお勧めできないケース:オール電化からドコモでんきに変更する場合
オール電化住宅にお住いの場合、元々がオール電化に特化した電気プランを契約しているケースが多く、その利用状況でドコモでんきに切り替えた場合、かえって料金が高くなってしまうケースが考えられます。
そのため、何も考えずに変更するのはお勧めしません。詳細に料金内容を精査の上、本当にお得、と確信したなら変更を実施しましょう。
ドコモでんきのエリア外
当然のことですが、そもそもドコモでんきの影響エリア外であればドコモでんきを利用することはできません。
ドコモでんきの提供エリアは、沖縄電力エリア全域および離島等を除く日本全国です。
沖縄電力エリアでは利用できませんが、そのほかの地域では、一部地域を除いて利用可能です。
詳しくはドコモでんきの公式サイトにて、提供エリアが案内されています。→ドコモでんき公式サイト