今回は、ドコモの料金プラン・irumo(イルモ)について詳しく、そしてわかりやすく解説していきます。
常に安くてお得なプランである反面、注意点も多く存在しています。
私もうっかり確認を怠っていたため、非常に使い勝手が悪い状態で数ヶ月利用し続けていたりもしました。
私が陥った失敗も合わせて、ご案内しますので、必ずirumoご利用の前に確認されてください。
irumoの料金プラン詳細/月額料金はいくら?
irumo、各種割引適用前基本料金
・0.5GBプラン:月額550円(税込)
・3GBプラン:月額2167円(税込)
・6GBプラン:2827円(税込)
・9GBプラン:3377円(税込)
irumoの0.5GBプランは、現在ドコモが提供している、ahamoを加えた料金プランの中で、最安料金の設定となっています。
ドコモのキッズケータイプランが同じ税込550円なので、それと同じ金額でスマホを利用できると考えると、如何に安い設定になっているかがわかります。
実際、私はirumoを申し込みした当初、この0.5GBプランを利用していました。
ただ、安い分通信容量は0.5ギガということで、使い方によってはかなり早い段階で上限到達してしまうくらいに少なめの容量設定になっています。
そのため、基本的に毎月、通信制限がかかってしまうことは織り込んでおいた方がいいでしょう。
通信制限がかかっても特に問題ない、という人でなければ、この少容量では大きな不便を感じてしまうかもしれません。
通話に関しても、ahamoとは異なり5分通話無料オプションなどもデフォルトでついているわけではないので、電話をかければその時点ですぐに22円/30秒の通話料金が発生します。
上記料金は、dカードお支払割(187円割引き)、ドコモ光セット割/home 5G セット割(1100円割引き)という二つの割引きを適用する前の料金です。
以下は、両割引適用後の料金となります。
irumo、dカードお支払割・ドコモ光セット割適用後基本料金
・3GBプラン:880円(税込)
・6GBプラン:1540円(税込)
・9GBプラン:2090円(税込)
0.5GBプランについては、dカードお支払い割・ドコモ光セット割に対応していないため、いずれの場合も月額料金は変わらず550円(税込)です。
割引適用後の料金は、3GB、6GB、9GB、それぞれahamo(アハモ)の2970円(税込)よりも安く設定してあるため、20GBも容量が必要なく、なおかつ5分通話無料オプションもなくても問題ない、ということであれば、イルモを利用する価値は非常に大きいと言えるでしょう。
他のプランから変更する場合、即時適用か翌月からの適用か選択することができますが、irumo内でのプラン変更の場合は翌月適用となります。
irumoの通話オプションは5分通話無料とかけ放題
irumoにおける通話オプションは二つ、かけ放題オプションと5分通話無料オプションです。
通話をどれくらい利用するかによって、選択しましょう。
どちらも選ばなければ通話料はそのまま30秒あたり22円(税込)がかかりますので、長電話には気を付ける必要があります。
また、irumoはファミリー割引の構成回線にはなりますが、irumo回線からかける場合、家族間通話無料にはなりませんので、注意が必要です。家族だから、と思って長時間通話をしてしまうと、高額になってしまいます。
もし相手側が家族間通話無料の対象回線であれば、相手からかけてもらうようにしましょう。
irumoのメリット
irumoのメリットは、言わずもがなですが、料金の安さです。
月額料金を出来る限り抑えたい、という方には大きなメリットと言えます。
一方で、通信容量がプランによってはかなり少ないですし、通話のオプションも選択して付けない限りは何もないので、使い方を間違うと非常に使い勝手が悪かったり、通話料金がかさんで逆に高くなってしまう可能性もあるため、自分の利用環境を見極めた上で申し込みをする必要があります。
irumoとahamo(アハモ)の違い/irumoのメリット二つ目
さらにirumoのもう一つのメリットとしては、オンライン申し込み専用プランであるahamoとは違い、ドコモショップでもしっかり対応してもらえる、という点が挙げられます。
どうしてもネットでの手続きには抵抗がある、という場合、ドコモショップに予約をして来店し、その上で話をしっかり聞いてから申し込みをその場で実施することもできます。
irumoとahamo(アハモ)料金比較
イルモとアハモの料金について、比較してみます。
元々、格安プランとして先に登場したahamoですが、劇的に安かったわけではなかったので、20GBも必要ない、という人からすれば、まだまだ不満の残るプランでした。
そうした要望を受けて、OCNモバイルONEの料金体系をおおよそ引き継ぐ形で登場したのがirumoでした。
0.5GBプランは、ahamoと比較しても劇的に安く、容量を必要としない人からすれば非常にありがたいプランと言えるでしょう。
注意点として、irumoの3GBから9GBまでのプランは、ドコモ光セット割・dカードお支払割を両方適用して、OCNモバイルONE時代と同等の料金になる、という点です。
その両割引が適用されない場合、以前よりも割高となります。
特に、ドコモ光セット割の割引き条件を満たしていない、という場合には、irumo3GB以下を選択しない限りにおいて、ahamoを優先して選択した方が間違いないと言えそうです。
一方、両割引の条件を満たしている場合。
その場合は、上記表を見てもらってもわかる通り、irumo最大容量の9GBを選択してもなお、ahamoよりは安いので、9GBあれば十分ということであれば、irumoは最良の選択肢となります。
ただし、注意点として、ahamoの料金は、はじめから5分通話無料を含んでいるため、その点は考慮しておきましょう。
irumo9GBに5分通話無料オプションを付けた場合、ahamoと同等の金額になってしまうため、その場合にはahamoを選択した方が20GB使える分お得、ということになります。
irumo(イルモ)とeximo(エクシモ)料金比較
正直ここは比較する意味もあまりないのですが、一応。
irumo(イルモ)とeximo(エクシモ)です。
エクシモは大容量プランでありながら、あまり容量を使わなかった月に安くなる、という特徴も併せ持つので、イルモと比較できなくもありません。
ただし、そもそも容量を3GB以下しか使わないシーンはほぼ想定されていないと考えられます。
ドコモ光セット割、dカードお支払い割適用前の状態では、それこそ料金の差は歴然です。
割引適用後の料金を見ても、eximoの高さは明確です。
以下の通りです。
つまり、eximoを利用する場合には、初めから3GBどころかahamoの20GBをも超える無制限の利用を想定していなければ、利用する意味はない、といえます。
そのため、irumoとの比較は、対象ユーザーが違い過ぎて、ほぼ意味をなしません。
irumoのデメリット/イルモは注意点も多い
irumoは非常に安くてお得なプランである反面、注意点も多いです。
irumoには家族通話無料がない
まず、irumo全プランに共通する注意点として、家族通話無料が対象外、という点です。
仮にファミリー割引を組んでいたとしても、irumo回線から家族への通話については通常の通話料金として22円/30秒(税込)がかかります。無料と勘違いして家族で長電話をしてしまうと、大きな通話料の請求がきてしまいます。
ただし、ファミリー割引のグループ構成回線としては認識されるため、相手側の回線がirumoでなければ、相手からファミリー割引を組んでいるirumo回線に電話があった場合には、通話料無料は適用されます。
つまり、irumo回線の家族からは発信せず、irumo以外の家族から発信するようにすることで、通話料を節約することが出来ます。
irumoには無料通話分はない
irumoは、家族間通話無料だけでなく、通話に関する無料枠は一切存在しません。
そのため、電話をかければすぐに通話料22円/30秒がかかってしまいます。
電話を多くかける場合には思いのほか高額になってしまう可能性も考えられるため、5分通話無料オプション(880円/月)、またはかけ放題オプション(1980円/月)の利用を検討しましょう。
ドコモメールオプションを利用しないとドコモメールは使えない
irumoへのプラン変更と同時にドコモメールオプションの契約がない場合は、ドコモメールアドレス(@docomo.ne.jp)を利用することが出来ません。
ドコモメールを引き続き利用したい、と考えている人にとっては大きな注意点となります。
一方で、既にドコモメールはほとんど利用していないし特に必要でもない、という方の場合はまったく気にする必要はありません。
dカード GOLDの還元率が1%
dカード GOLDは従来、ドコモの利用料金に対して10%還元が大きなメリットとされてきましたが、irumoにおいては1%還元(毎月の利用料金税抜1000円につき)と、還元率が9%も減らされてしまっています。
ただ、元々irumoは料金が安いこともあり、ポイントが仮に10%還元であったとしても非常に小さなポイントとしてしか反映されないため、あまり気にしなくてもいいかもしれません。
一方で、また一つ、ドコモでdカード GOLDを利用するメリットはなくなったことになります。
0.5GBプランには注意点が多い
特に注意が必要なのは、irumoの中でも最安料金プランの0.5GBプランの場合です。
0.5GBプランは通信容量が少ないだけでなく、それ以外に通信速度面でも不利な設定になっています。
irumoの中で0.5GBプランだけ、他のプランと異なり、通信速度が最大3Mbpsとなっており、ahamoやeximoよりも遅い通信速度が設定されています。
また、5Gは使うことができず、エリアに関わらず4G(LTE)ネットワークでの利用となります。
さらに、データ容量超過後速度が、他のプランの場合には300Kbpsですが、0.5GBプランの場合のみ128Kbpsです。通信混雑時や大容量通信時などは、通信速度の制限が実施されることがありますが、その場合、他のプランよりも先に0.5GBプランが制限の対象とります。
こうしてみるとわかる通り、0.5GBプランは、こと通信においては、容量の少なさだけでなく、圧倒的に不利な条件が設定されている、というわけです。それを不満に感じられるのなら、最低でも一つ上の3GBプランを選んだ方がいいかもしれません。
<irumo・0.5GBプランにおける注意点>
・通信容量が少ない
・通信速度が最大3Mbpsで他のプランよりも遅い
・5Gは使えず、エリアに関わらず4G(LTE)での利用
・容量超過時の速度制限がかかった状態での速度が、128kbps
関連記事:「irumo・0.5GBプランの速度制限時の速さとは? 実際に試してみた結果」
irumo0.5GBプランよりも3GBプランを選んだがいい理由
いくら毎月の料金を安くしたいとは言っても、スマホでのネット利用に大きな制限が入るのであれば、スマホを利用している意味がありません。
そこで、少しでも通信環境をよくするために、0.5GBプランより一つ上の3GBプランを検討してみましょう。
特に、dカードお支払割とドコモ光セット割を受けることが出来るのなら、なおさらです。
私がirumoを利用しながら失敗していたのは、この点でした。
何故なら、dカードお支払割とドコモ光セット割の両方の割引きが適用された場合、irumo3GBプランの月額料金は税込880円になるためです。
つまり、0.5GBプランとたった330円の違いしかありません。
330円の違いでデータ容量は2.5GB多く、さらに通信速度も通常のahamoやeximo同様、速度制限がかかったとしても300Kbpsということで、0.5GBプランの倍の速度が維持できます。
私はこの事実に気づいてからはすぐに、使い勝手を考えて、当初選んでいた0.5GBプランから、早々に3GBプランに変更しました。
ドコモ光にも、dカードお支払割も適用される状態だったにも関わらず、使い勝手が悪いままに我慢して利用していたわけです。
早めに気づいていれば、最初から3GBプランを選んでいたはずなので、無駄に数か月間、使い勝手が悪い状態に苦しめられてしまいました。(加えて言うなら、0.5GBプランは速度制限時の速度が300Kbpsではなく128Kbpsという事実にも気づいていませんでした・・・。)
irumoにはポイ活プランが存在しない
ドコモポイ活プランが2024年4月1日よりスタートしましたが、対象となる料金プランは当初はahamoのみ(「ahamoポイ活」)、その後、開始予定とされているのが「eximoポイ活」、つまり対象プランはeximoです。
残念ながら、irumoはポイ活プランの対象プランから外されてしまいました。
ただ、「ahamoポイ活」を見る限りにおいて、対象外でも全く問題はない、と言えるかもしれません。
ドコモポイ活プランのahamoポイ活については、以下の記事にて詳しく解説しています。
関連記事:「ドコモポイ活プラン・ahamoポイ活は本当にお得なのか検証した結果」
現在の残り容量が一目でわかるirumo WEBアプリも
2024年3月18日より、irumoサイトをより簡単により便利に利用することが出来る、irumo Webアプリの提供が開始されました。
Webアプリでは、当月の利用通信量と残容量の確認が一目でできるなど、非常に便利に活用することが出来ます。
現在、終了時期未定でirumo Webアプリの利用設定をした上でキャンペーンページエントリーを実施すると、dポイント(期間・用途限定)が30ポイントもらえるキャンペーンが実施されています。
忘れずにもらっておきましょう。