ドコモの下取りサービスは、実は店頭下取りだけではなく、郵送下取りにも対応していることをご存知でしょうか。
基本的に下取りは、機種変更、または新規契約などの機種購入時に手続きを実施する形となり、店頭申し込みもしくはドコモオンラインショップでの手続きとなります。
店頭下取りの場合、ショップでそのまま下取りしてもらうこともできますし、一旦それまで利用していた機種を持ち帰り、後から郵送で出すこともできます。
ドコモオンラインショップ購入の場合は、現在は郵送方式のみ選択可能となっています。
これからドコモの機種購入を予定している場合には、下取りは有効な割引手段の一つなので、そこまで想定しておいた方がいいと思います。
今回は特に、郵送での下取りのメリットデメリットを確認していきます。
下取りの条件は店頭も郵送も同じ
ドコモの「下取りプログラム」は、すでにキャンペーンというよりもレギュラー受付となっており、機種購入時には常に想定しておいた方がいい内容と言えます。
利用機種の状態や下取り価格によっては、あえて下取りに出さずにネットオークションなどで転売した方が利益が出ることもありますが、手間を考えるとわざわざそこまでせずに、素直にドコモに下取りしてもらった方が簡単です。
ただし、下取りに出すためには一定の条件があります。そしてこの条件は、店頭下取りでも郵送下取りでも同様の内容です。
例えばある程度の画面破損であれば下取りしてくれるものの、明らかな故障、水濡れ、著しい外観破損があると下取りをしてくれません。
まぁこれは、当然といえば当然ですね。オークションに出すにも、故障していてはそれこそジャンク品としてしか販売できませんしね。
ある程度綺麗な状態で利用できていれば、そのまま下取りをしてもらえるのですが、あとはその利用端末が下取り対象機種かどうか、という問題があります。
基本的に利用履歴のある端末であれば下取りはしてくれるものの、あまりにも以前の機種だと下取りしてくれても100ポイントにしかならなかったりするため、あまり意味がないこともあります。100ポイントで下取りしてもらうくらいなら、むしろ持って帰って何かの時のために残しておいた方がいいとも言えます。
そしてもう一つ下取りに必要な内容としては、データを消去できること、という条件があります。
操作ができなければデータ消去もできないため、画面破損で下取りしてもらえると言っても、データ消去ができないくらい動作もしない状態では下取り不可となります。
そのため、一見故障していないように見えても、なんらかの原因により初期化できない状態の場合には下取りしてもらえません。
個人情報となるデータはすべて、消去してしまってから下取りに出す形となります。
・ドコモが販売したAndroidスマートフォン・タブレット・ドコモ ケータイ・iPhoneなどの場合、下取り申込みする自回線の機種購入履歴に登録されており、その購入において不備・不正や機種購入代金の未払いがないこと
・他社が販売したAndroidスマートフォン/iPhoneの場合、以下条件を満たす必要あり
1.下取り申込み機種が正規店で購入されたAndroidスマートフォン/iPhoneであること
2.新規契約(MNP含む)と同時に、ドコモのiPhone・iPad・スマートフォンやタブレット、ドコモ ケータイを購入し、下取りの申込みをすること
・下取り申込み機種にネットワーク利用制限がかかっていないこと
・下取り申込み機種に故障、水濡れ、著しい外観破損がないこと
・下取り申込み機種に記録されているメモリ・データが消去できること
・改造していないこと
・申出者が下取り申込み機種の所有権を有していること
・電源ボタン・リアカバー・充電口のキャップ・電池・アンテナなど、購入時に本体に付属しているものについて紛失していないこと
郵送下取りのメリットはデータをバックアップする猶予が生まれること
店頭で機種購入を実施し、あえて郵送下取りを選ぶ最大のメリットは、データの取り扱いに関係してきます。
すなわち、店頭で下取りに出すにはデータ消去してドコモにその場で預けなければいけないわけですが、どうしてもとっておきたいデータがあるとか、まだ初期化することはできないデータが残っている、というケースがあると思います。
特に多いのは、店頭下取りで来店者が家族や代理人の場合で、利用者が来店していないケースですね。
下取りに出したいのだけれども、まだデータは本人に確認しないとわからないとか、いったんそれまで利用していた機種を持ち帰って確認したい、というようなケースです。
そんなときに、店頭で出さずに一度持ち帰り、あとから郵送で下取りに出すことができるのです。
郵送下取りでも価格は変わらない
ドコモの下取り価格には全部で四つのパターンがあります。以下の通りです。
1.「店頭下取り」かつ「良品」
2.「店頭下取り」かつ「画面割れ品」
3.「郵送下取り」かつ「良品」
4.「郵送下取り」かつ「画面割れ品」
かつては、このそれぞれのパターンで、下取り価格が違っていました。
具体的には、店頭下取りと郵送下取りで価格が違ったわけです。しかし、現在では店頭下取りと郵送下取りでは価格設定が全く同じになっていますので、上記のパターンで言えば、「1」と「3」は全く同一、「2」と「4」は全く同一の価格設定となっています。
購入機種への即時値引きとdポイント還元
店頭下取りの場合は、機種代金への即時ポイント還元での割引が基本となりますが、ドコモオンラインショップ購入時を含む郵送下取りの場合には、後日dポイントでの還元という違いがあります。(※格安機種購入時に下取りポイントが上回った場合はそのままdポイントとして付与されます)
もし下取り金額分をすべて直接機種購入金額分の割引に充てたいということであれば、郵送下取りを選択しなくていいように、事前にデータのバックアップなどをしっかり実施しておき、ドコモ店頭であとは初期化するだけ、という状態にしておくと手続きがスムーズにすみます。
ただ最近は、ドコモオンラインショップでの購入の方が手数料が安く頭金もかからないなど、かなり有利になりますので、郵送下取りを選ぶ方もかなり増えていると思います。また、以前のように郵送下取りが金額的に不利になるということもなくなりましたので、郵送下取りを避ける必要性は限りなく少なくなりました。
ちなみに郵送下取りの場合は、後日自宅に下取り送付キットが送られてきますので、その中に下取り機種を入れて返送する形となります。
以前はドコモオンラインショップでの購入でも店頭下取りを選択することもできたのですが、現在は郵送下取りのみが選択可能となっています。
その影響で、100ポイント交換対象機種の場合には郵送下取りでは対応してもらえないので、同時にドコモオンラインショップ購入時も利用不可となります。
いずれにしても、ドコモオンラインショップ購入時のメリットはより大きくなっていますので、郵送下取りを利用してでも店頭よりも優先して機種購入時に利用したいところです。→「ドコモオンラインショップでの購入がリアル店舗より圧倒的有利な件」
郵送下取りの流れ
店頭での申し込み、またはドコモオンラインショップでの申し込み後、約一週間ほどで送付キットが自宅に送られてきます。以下、そこからの流れを見ていきます。
1.送付キットの受け取り
携帯電話機等の購入時の契約者住所に本人限定受取郵便(特例型)にて届く送付キットを契約者本人が受け取り。受け取れない場合には自動的にキャンセル。
本人限定受取郵便到着のお知らせが届いたら、お知らせに記載された方法で10日以内に契約者本人が受け取りの手続きを行う。
お受け取りの際には本人確認が実施されるため、本人確認書類を用意しておく。
本人限定受取郵便(特例型)は、まず送付物が届いているお知らせが自宅に届きます。それを確認後、郵便局に受取に行くか、自宅に配達してもらう日時を選択します。以下、実際に送られてきた送付キットです。
【送付キット同梱物】ポイント交換申込書/手順書、返信用封筒、エアクッション
同梱されている下取りの手順書には、かなり詳細に流れや注意点等が記載されているため、悩むことはまずなさそうです。流れ、下取り端末の初期化方法、申込書の記入方法、そしてiPhoneのモデルの判別方法まで説明してくれています。
確かに、iPhoneによっては「これは6sかな? 7かな?」と悩んでしまうケースはありそうですよね。
2.準備
・下取り申込み機種のデータバックアップを行い、データの消去および初期化を行う。
・携帯電話機・ポイント交換申込書の内容を確認し、同意の上、契約者本人が申込書に記入。未成年の契約者の場合は、親権者の同意が必要。
3.発送
下取り申込み機種をエアクッションに入れ、記入済みの携帯電話機・ポイント交換申込書と一緒に返信用封筒に封入して、郵便ポストに投函。購入日の翌月末日消印有効。
投函前に返信用封筒から追跡サービス用のシールをはがして保管。(送付状況を自身で確認可能)
4.到着・検品
「NTTドコモ下取り窓口」に到着後、携帯電話機・ポイント交換申込書と下取り申込み機種に不備がないか検品が行われる。
5.受付完了
【不備なし】
携帯電話機・ポイント交換申込書と下取り申込み機種が「NTTドコモ下取り窓口」に到着し、検品終了翌日に一括でdポイントを進呈。
ポイント進呈額の詳細はspモードやiモード、インターネットなどのWebサイト「ご利用料金の確認」サイトや、請求書のお知らせ欄にて案内。
【不備あり】
申込み者住所に返送。もし3か月間、受け取りが確認できない場合は廃棄される。
この流れの中で、最もネックになりそうな点としては、送付キットの受け取りが本人限定受取郵便(特例型)になっている、という点かもしれません。なかなか時間が合わず受け取れない場合など、郵便窓口まで取りに行く必要が出てくるケースも考えられます。
郵送と店頭ではどちらの下取りがお得なのか
かつては店頭下取りの方が完全にお得だったのですが、現在では郵送下取りでも条件が全く変わらなくなったことを踏まえて、手数料・頭金含む総額・手間等を考えた場合には圧倒的にドコモオンラインショップ利用での郵送下取りが有利となっています。
また、そもそもの問題として下取りを利用するべきなのかどうか、という問題もありますので、その辺りからしっかり考えておきたいところです。
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