ドコモdカード(旧DCMX)の裏

dカード/dカード GOLDの支払い滞納をするとニッテレ債権回収から通知がくる件

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あまりにも聞きなれない「ニッテレ債権回収株式会社」。

どう考えても怪しい・・・。

そう感じても仕方がないと思います。確かに名称からしてかなり怪しいです。

そんな会社からある日突然、見知らぬ請求が来たらどう感じるでしょうか。

「新手の詐欺か!」

おそらくこうなるでしょう。おそらく何も知らなかったら私もそう思うと思います。そんな会社に一円たりとも払ってなるものか!と思うと思います。

しかもインターネット上で検索してみると、「ニッテレ債権回収は詐欺会社?」などという情報を見かけたりもします。

しかしです。実際のところ、ニッテレ債権回収は、詐欺でもなんでもなく、債権回収を業務とする民間企業です。ニッテレ債権回収からの請求は、実はまっとうなものであり、そしてドコモのdカード/dカード GOLDの利用料金の支払いが滞った場合にのみ、あなたの前に突如登場するのです。

広い心で出迎えてあげましょう。

関連記事:「dカード GOLDは本当にお得なのか/年会費を回収する方法まとめ

ドコモからNTTファイナンスへの料金債権譲渡

2012年7月請求分から、それまでNTTグループで個別にユーザーに対して請求していた料金を、債券としてNTTファイナンスが譲り受け、すべてNTTファイナンスが回収業務を行う形での改定が入りました。

それにより、NTT東日本NTT西日本NTTコミュニケーションズ、そしてNTTドコモの4社の料金請求は、料金確定後に債権としてNTTファイナンスにうつり、ユーザーに対する実際の請求はNTTファイナンスから行われる形になりました。2016年現在でもこの内容は変わっていません。

ドコモの料金もNTTの料金も同じNTTファイナンスからくるからどちらがどちらかわからない、という人も中にはいると思います。

しっかり内訳を確認しないと、NTT分の料金かドコモ分の料金かは、なかなかわかりにくいと思われます。

加えて昨今、以前は当たり前に送られていた請求内訳が紙ベースでは基本的に送られなくなりました。必要な人のみ別料金を支払い送ってもらう形に変更することはできますが、基本的にはインターネット上で内訳を確認するシステムにNTT全体がシフトしてしまっています。

NTTドコモではeビリングNTT東日本では@ビリングNTT西日本ではMyビリングという名称で、そうしたWEBビリングサービスが展開されています。ビリングとは、英語そのままで「billing(請求書作成)」のことです。

 

そんなNTTグループ全体での事情から、ドコモの料金を滞納した場合に送られてくる請求書は、NTTファイナンスから送られてきます。

ドコモの利用と請求の基本的な流れとしては以下の通りです。

 

 利用/請求 利用期間 振替日 再振替日 利用停止
6月利用分(7月請求分) 6月1日~30日 7/31 8/15 8月20日頃から
7月利用分(8月請求分) 7月1日~31日 8/31 9/15 9月20日頃から
8月利用分(9月請求分) 8月1日~31日 9/30 10/15 10月20日頃から

 

振替日については、いずれの場合でも土日祝日と重なった場合には、翌営業日になります。つまり、7月31日は日曜日なので、6月利用分の振替日は正確には次の月曜日、つまり8月1日となります。再振替日も同じルールが適用されます。

毎月、再振替でも口座引き落としがされなかった場合に、NTTファイナンスより通知と請求書が送られてきて、20日ころからは通話通信の利用が停止されはじめます。どのタイミングで止まるかは、利用者の状況によっても変わるらしく、正確な決まりはないようです。順次、ということで、いつ止まってもおかしくないから早めに支払いを、ということのようです。

ただしこれが、dカード/dカード GOLDを定期クレジットに設定している場合にはまた話が変わってきます。

 

dカード/dカード GOLDの請求はSMC(三井住友カード)が請け負い

dカード/dカード GOLDは、元々その審査・請求・回収などのクレジットカード業務そのものは、三井住友カード(SMC)が請け負っています。

あまり知られていない事実ですが、この内容を知ることで、三井住友カードに馴染みがある人は、dカード/dカード GOLDを持つことに対して、より安心できると思われます。

 

ただ、dカード/dカード GOLDの支払いが滞納してしまった場合には内容が大きく変わってきます。

ドコモの請求を定期クレジットに設定し、dカード/dカード GOLDを支払いカードにしている場合、ドコモは既にdカードから支払いを受けている形になるため、料金滞納が発生することはなくなります。つまり、事実上、カードが利用できる状態である限り、ドコモの料金未払いによる利用停止が発生しなくなります。

それはそれで未払いになってしまった人は助かると思いますが、問題点としては、dカードを定期クレジットに設定している状態で支払い口座にお金が入っていなかったことに気づき、ドコモに支払いに出向いても、受け付けてもらえなくなるという点です。

何故なら、定期クレジットにしている時点で、ドコモには未払いが存在しないからです。

未払いが存在するのは、ドコモに対してではなく、dカードに対して、ということになるのです。そして、このdカードの未払いが発生した場合に、三井住友カードは債権回収処理を行うため、外部に業務委託をするのです。

その業務委託先こそが、「ニッテレ債権回収株式会社」なのです。

 

SMBC債権回収からニッテレ債権回収へ

以前、まだdカードがDCMXと呼ばれていた頃、債権回収についてはSMBC債権回収が担当していた時期がありました。そのため、ドコモを利用していて見知らぬ「SMBC債権回収」から連絡がきた経験がある人も中にはいると思われます。

ただ現在は、その役割が丸ごとニッテレ債権回収へと移っています。一旦、債券回収のための業務委託が行われ、長期化する場合には債権譲渡が行われるようです。

ニッテレ債権回収へと移った回収業務により、dカードの未払いが発生した場合に、ユーザーに対して振込用紙や通知書が送られてきます。その用紙を使って金融機関から振り込み手続きを実施する必要があります。

ドコモの料金を簡単に支払うように、コンビニやドコモショップで料金収納することはできません。既にドコモの手から、あなたの「○月請求分」という債権は、完全に離れてしまっているからです。

ここまで理解できれば、「ニッテレ債権回収」から連絡がきたとしても、驚くことはないと思います。

「ニッテレ債権回収」は、dカードおよびdカード GOLDの未払い料金を回収するためのサービサー(法務大臣の許可を得た民間債権管理回収専門業者)なのです。

 

dカード/dカード GOLDの正しい使い方

ドコモの料金支払いと、dカード/dカード GOLDの請求の仕組みが理解できたと思います。

ただし、そもそも通常の利用をしてさえいれば、「ニッテレ債権回収」に出会うことはありません。ついつい支払いを忘れていたとか、どうしても支払いが滞ってしまった、というケースにのみ出てくる話なので、大半の人はおそらく知らないと思われます。ただ、いつ何時、「ついうっかり」や「行き違い」などで支払いが遅れ、「ニッテレ債権回収」から連絡や通知が来ないとも限りません。

そんなときに「詐欺会社だ!」と慌てふためくことがないように、とりあえず知識だけは持っておいてもいいのではないでしょうか。

そのうえで、安心のdカード/dカード GOLDライフを送りたいところです。



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