ドコモdカード(旧DCMX)の裏

dカード GOLDの紐づきを自分名義別回線に変更して、dカードケータイ補償対象を変更することができるという話

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少しややこしい話をします。

ドコモのdカード GOLDを所有している場合、自分のメイン回線にdカード GOLDが紐づけられるわけですが、もしこれが、自分名義で複数回線を所持している場合にはどうなるか、ご存知でしょうか。

その答えとしては、仮に自分名義で複数回線があったとしても、dカード GOLDが複数回線に対して紐づけられるわけではないので、dカード ケータイ補償が適用されるのは、メイン回線で購入した機種(3年以内)のみということになります。

ただ、メイン回線で購入した機種が価格の安いdocomo with機種で、別回線で購入した機種がiPhone XS、という場合に、どうしてもiPhone XSの回線にdカードケータイ補償を適用させたい、というケースが起こりうると思います。

こんな時、一体どうすればいいのか、何か方法はあるのか、また、複数回線所持の場合にdカードケータイ補償を複数回線に適用させる方法はないのか、解説していきます。

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ケース1:自分名義のメイン回線にdカード GOLDが紐づいている場合

一般的なケースから考えてみます。

dカード GOLDを申込した場合、または既に所有している場合、基本的には自分名義のドコモ回線にそのまま紐づき、その回線で購入した3年以内の機種に対してdカード GOLD ケータイ補償が適用されます。

ここで重要なのは、そのメイン回線で購入した機種で購入から3年以内であれば、そのすべての該当機種が補償対象になる、という点です。

つまり、極端な例ですが、2017年1月にXperiaを購入、2018年2月にiPhoneを購入、2018年7月にGalaxyを購入している場合、すべてdカード GOLDが紐づいているメイン回線での購入で、しかも購入から3年以内であるため、3機種すべてがdカード GOLDケータイ補償の対象端末になる、というわけです。

 

そこまで極端な例でなくても、2年で機種変更した、というケースはよくあると思います。この場合、購入から3年経過していない旧機種は、通常のドコモのケータイ補償サービスについては一般的に新機種に移す形になるでしょうから対象外になりますが、dカードケータイ補償についてはそのまま購入から3年を経過するまで対象であり続ける、ということです。

 

まずはこの基本を押さえておきましょう。

 

ケース2:自分名義の回線を複数所有している場合

では次に、自分名義のドコモ回線を複数回線所持している場合です。仮に、A、B、Cの3回線を自分名義で所有しているとします。

 

A:arrows Be(本人利用)・dカード GOLD利用登録回線

B:iPhone XS(本人利用)

C:Xperia XZ3(家族利用)

 

自分一人で3回線も持っている、というのはさすがに不自然であまりないケースかと思いますが、たとえば2回線は自分のプライベート用と仕事用、もう1回線は家族用、というケースならあり得ると思います。

Aの回線にdカード GOLDは紐づいているため、dポイント10%還元やdカードケータイ補償などdカード GOLDの特典はAに対して適用されます。(※毎月のドコモのケータイ/ドコモ光利用料金の1,000円(税抜)ごとに税抜金額の10%還元/利用料金1,000円(税抜)につき100ポイント)

ただ、A回線の最新購入機種はdocomo withのarrows Be、せっかくdカードケータイ補償が適用されるのなら、もっと価格の高い機種に適用させたい、と考えて、B回線にdカード GOLDの紐づきを移行したい(B回線をdカード GOLDの利用登録回線にしたい)、と考えたらどうなるでしょうか?

 

これは、dカードゴールドデスクに電話をして、利用登録回線を変更したいと申し出ることで、簡単に実施できます。つまり、以下のようになります。

 

A:arrows Be(本人利用)

B:iPhone XS(本人利用)・dカード GOLD利用登録回線

C:Xperia XZ3(家族利用)

 

結果、A回線はdカード GOLDの特典を失いますが、代わりにB回線が10%還元やdカードケータイ補償の対象回線へと変更になります。

この場合、既にiPhone XSは購入済みですが、購入から3年以内の回線はdカードケータイ補償の対象となるため、全く問題なくiPhone XSはdカードGOLDによるケータイ補償の対象になります。

 

ちなみに、C回線も名義は同じなので、利用者が本人ではなく家族であっても、変更することは可能です。つまりこういうことです。

 

A:arrows Be(本人利用)

B:iPhone XS(本人利用)

C:Xperia XZ3(家族利用)・dカード GOLD利用登録回線

 

ただ、これはあまり意味がないので、実際に実施することはないと思います。この形をとるくらいなら、家族カードを活用すればいいからです。つまり、例えばA回線をdカード GOLD本会員の回線にし、C回線を家族カード会員回線にすればいい、というわけです。

 

ケース3:自分名義の回線に家族カードを紐づける

A:arrows Be(本人利用)・dカード GOLD利用登録回線

B:iPhone XS(本人利用)

C:Xperia XZ3(家族利用)・dカード GOLD家族カード利用登録回線

 

C回線の名義は自分自身ですが、利用者は家族なので、その家族の名前で家族カードを作り、紐づけます(※家族カードを作る条件は満たしているものとする)。

こうすれば、A回線とC回線の両方が、dカード GOLDの特典対象となります。

もし、家族カードをもう1枚作れる家族がいるなら、年会費1,000円がかかっても問題ないのであれば、こういう形にもできます

 

A:arrows Be(本人利用)・dカード GOLD利用登録回線

B:iPhone XS(本人利用)・dカード GOLD家族カード利用登録回線

C:Xperia XZ3(家族利用)・dカード GOLD家族カード利用登録回線

 

実際回線Bを利用しているのは本人であって家族ではないのですが、この場合その家族の名前を借りて家族カードを作り、自分利用分のB回線に紐づけて特典対象にした形です。

とりあえずこのケースでは、そもそも家族カードを作れる対象の家族がいるかどうか、ということと、家族カードの年会費分、元を取れるかどうか、というところを考えて実行する必要があります。

 

自分名義複数回線内でdカード GOLDの利用登録を変更する際の注意点

自分の名義の回線が複数あれば、その中でdカード GOLDの利用登録回線を変更できる、ということは理解できたと思いますが、安易に実行してしまうと大きなマイナスになる可能性があるので、注意しましょう。

二つ、注意すべき大きな要素があります。

 

シェアグループ代表とdカード GOLD利用登録回線は揃える必要がある

一つは、シェアグループについてです。例えばこの形。

 

A:arrows Be(本人利用)・シェア代表・dカード GOLD利用登録回線

B:iPhone XS(本人利用)

C:Xperia XZ3(家族利用)

 

シェアパックの代表と、dカード GOLDの利用登録回線は必ず一緒にしておかないと、dポイントの獲得分がかなり減ってしまいます。以下のような形になると、これは最悪なパターンです。

 

A:arrows Be(本人利用)・シェア代表

B:iPhone XS(本人利用)・dカード GOLD利用登録回線

C:Xperia XZ3(家族利用)

 

シェア代表はA回線なので、A回線の料金が最も大きいわけです。にもかかわらず、シェア子回線で料金が非常に安いB回線にdカード GOLDを紐づけてしまうと、dポイントの獲得分が微々たるものになってしまい、大きなマイナスになります。

なので、もしB回線にdカード GOLD利用登録を移すのであれば、シェア代表も同時にB回線に移す必要があります。

 

A:arrows Be(本人利用)

B:iPhone XS(本人利用)・シェア代表dカード GOLD利用登録回線

C:Xperia XZ3(家族利用)

 

これが正しい形となります。この形なら、B回線がシェア代表で料金も最も大きくなり、それに対してdカード GOLDによる10%還元が入るため、最もお得となります。

 

ドコモ光ペア回線とdカード GOLD利用登録回線は揃える必要がある

もう一つ重要な要素が、ドコモ光です。以下のような形になると、ドコモ光利用分に対するdカード GOLDの10%還元が適用されません。

 

A:arrows Be(本人利用)・シェア代表・dカード GOLD利用登録回線

B:iPhone XS(本人利用)・ドコモ光ペア回線

C:Xperia XZ3(家族利用)

 

ここでできる手続きとしては、ドコモ光のペア回線をA回線に移す、という手続きが一つ。

または、シェア代表をA回線からB回線に、dカード GOLD利用登録回線をA回線からB回線に移す、という手続きがもう一つの方法となります。つまり、以下の形です。

 

A:arrows Be(本人利用)

B:iPhone XS(本人利用)・ドコモ光ペア回線シェア代表dカード GOLD利用登録回線

C:Xperia XZ3(家族利用)

 

A回線に揃えてもB回線に揃えてもどちらでも問題はありませんが、とにかく同じ回線にまとめる必要がある、という点だけ覚えておきましょう。これがバラバラだと、非常にもったいない状態になってしまいます。

ドコモ光のペア回線は、同一名義であればドコモインフォメーションセンターに電話をすれば、その場ですぐに変更手続きをしてもらえます。

 

もちろん、ドコモ光ペア回線に家族カードが紐づいていれば、その回線にも10%還元が適用されるので、その場合はわざわざdカード GOLDやシェア回線の変更をする必要はありません。

 

A:arrows Be(本人利用)

B:iPhone XS(本人利用)・シェア代表dカード GOLD利用登録回線

C:Xperia XZ3(家族利用)・ドコモ光ペア回線・dカード GOLD家族カード利用登録回線

 

少しややこしいと思いますが、要は、dカード GOLDの10%還元が、最も効率よく所有回線グループの中で適用されているかどうか、という点を意識するといいと思います。

 

複数回線所有時のdカード GOLD利用登録まとめ

普段は深く考える必要はないのですが、うっかりしていると獲得できるはずのdポイントを逃してしまっていたりするかもしれませんので、一応意識して注意しておきましょう。内容を把握しておいて損はありません。主なポイントをまとめておきます。

 

・dカード GOLDの利用回線登録が実施されていて紐づいている回線のみがdカード GOLDの特典を受けられる。

・家族カードでも可。

・dカード GOLDの紐づき回線は変更可能。

・dカード GOLDの紐づいた回線をシェア代表にする必要がある(効果的なdポイント獲得のため)。

・dカード GOLDの紐づいた回線をドコモ光ペア回線にする必要がある(効果的なdポイント獲得のため)。

・dカード GOLDケータイ補償を複数回線で受けることはできないので、複数回線を対象にしたい場合には家族カードを利用する。

・dカード GOLDケータイ補償は、同一回線で3年以内に購入した機種なら、複数回線が対象になる。

 

最大限に効率よくdポイントを獲得し、dカード GOLDの特典を享受するために、内容をしっかり理解しておきましょう。

もっと詳しくdカード GOLDについて理解したい方・検討中の方はコチラも参考にどうぞ。→「dカード GOLDは本当にお得なのか



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