昨今、首都圏など一部地域では、「自家用車はいらない」という人が急速に増えています。
若い人を中心に自動車は、「購入するもの」ではなく、「必要な時に借りて乗る」という新しい考え方が普及しつつあります。
そして、まさにそんな方にこそお勧めと言えるドコモのサービスが、dカーシェアです。
dカーシェアは、自動車を借りて乗る「カーシェア」・「レンタカー」、そして、他人所有の自家用車を借りたり貸したりすることができる「マイカーシェア」という、3つのサービスを集約しています。
大きな特徴の一つとして、ドコモのケータイをお持ちでなくても利用可能であり、他のカーシェアサービスと異なり、月額料金も発生しません。
そしてなんと、最短5分で利用を開始することが出来ます。(※状況によって審査時間や所要時間は異なります)
地方でも、ライフスタイルの変化によって自家用車を利用せず、必要な時にだけ借りる、というスタイルを選択する人も増えてきており、「買う」のではなく「借りる」サービス全体として、今後ますます伸びてくると考えられます。
今のうちから内容を把握し、注目しておきましょう。ということで今回は、dカーシェアの詳細内容を確認しご案内していきます。
また、実際に、dカーシェアで利用できる「オリックスカーシェア」のステーションを見てきたので、その内容についてもお伝えします。
関連記事:「dカーシェアを実際に使ってみたら非常に便利だった!」
dカーシェアの三つのサービス
前述した通り、dカーシェアには、基本的なサービスが大きく分けて三つあります。
カーシェア、レンタカー、マイカーシェアです。
カーシェアとレンタカーの違いは少しわかりにくいかもしれませんが、どちらも必要な時に自動車を借りることが出来るサービスです。よりカーシェアの方が手軽で、無人のステーションに最低1台から自動車が用意してあり、スマホ操作のみで手続きを完了させ、自動車を借りることが出来ます。
dカーシェア開始当初はオリックスカーシェアのみが取り扱いされていましたが、現在は「カレコ・カーシェアリングクラブ」、「名鉄協商カーシェア カリテコ」も合わせて利用可能です。
レンタカーは、カーシェアよりも馴染みがある人は多いかもしれません。
dカーシェアでの取り扱いレンタカーも数多く、トヨタレンタカー、オリックスレンタカー、ニッポンレンタカー、日産レンタカー、Jネットレンタカー、バジェット・レンタカー、スカイレンタカー、エルモンテRV、INTERSECTが取り扱いされています。
カーシェアはエリア的に対応していない地域もありますが、レンタカーについては対応レンタカーが非常に多いため、日本全国基本的にほとんどの地域で利用できます。
最後の一つ、マイカーシェアについては、個人間で車の貸し借りができるシェアサービスとなっており、個人の車を借りたり、または自分のマイカーを登録して他人にシェアすることができます。
個人対個人、ということになるため、登録車さえ近くにいれば、レンタカーよりもさらに身近で、しかも普通なら乗れないような自動車にも乗れることもあり、非常に面白いサービスといえます。
初期費用・月額費用ともに無料! 0円!
例えば、有力な他社カーシェアサービスでは、毎月月額基本料金が発生します。
しかし、dカーシェアでは、初期費用も月額料金もどちらも完全に0円、無料です。そのため、登録だけしておいて本当に使いたい時にだけ使うことができて非常に便利です。
登録は非常に気軽に実施できますので、初期費用・月額費用無料という特徴を活用し、まずは登録をし、実際の利用に備えるのがお勧めです。
実際にカーシェアやレンタカー、マイカーシェアを利用する際の料金は、車種や借りた時間などによって変わりますが、手続き時にしっかり確認ができるので安心です。何はともあれまずは登録しておくと、いざという時にすぐに使えて非常に便利なサービスと言うことができます。
予約はなんと、最短5分!
dカーシェアを利用する際、手続きがなんとなく面倒そう、と思われてしまうこともあると思います。
しかし実際には、会員登録完了後、なんと驚きの最短5分で予約することができ、非常にお手軽です。
ただし、状況によって審査時間や所要時間は異なりますし、特にマイカーシェアは会員登録後24時間以内の利用ができないということもあるため、登録だけは早めに実施しておきましょう。
会員登録に関しては、dアカウントと登録した免許証写真から必要な情報を自動的に入力してくれるため、簡単に終わらせることができます。
また、予約はスマホやタブレット、パソコンから簡単に実施できますし、カーシェアではスマホで開錠を実施することになります。※マイカーシェアの予約はアプリからのみ
dカーシェアではdポイントが使える! dポイントが貯まる!
dカーシェアはドコモのサービスであり、dヒッツやdアニメストアなどと同じ「d」を冠しているサービスという点でもわかる通り、dポイントとの親和性が非常に高いです。
そのため、利用に応じてdポイントが貯まったり、貯めているdポイントを支払いに使ったりすることもできます。
dポイントは貯まっているけれど、使い道がわからない、という方も中にはいらっしゃると思いますので、dカーシェア利用時にdポイント充当してお得に利用することも可能です。
利用に応じて付与されるdポイントはdアカウントと紐づいて進呈され、付与のタイミングとしてはマイカーシェアの場合が利用の翌月上旬頃、レンタカーとカーシェアの場合には翌々月上旬頃、ということです。
100円に1ポイント貯まるので、還元率は1%ということになりますが、dカード/dカード GOLDを利用して決済すれば、さらにクレジット決済分として1%分のポイントが付くのでますますお得です。
関連記事:「dカード GOLDは本当にお得なのか」
dカーシェアの「カーシェア」
dカーシェアで会員登録が完了すると、実際にカーシェアの申し込みができるようになります。
現在dカーシェアで利用できるカーシェアは、前述した通り「オリックスカーシェア」、「カレコ・カーシェアリングクラブ」、「名鉄協商カーシェア カリテコ」の3社で、利用に際しては近くのカーシェアのステーションを探す形となります。
ステーションとは、駐車場の一角に専用車両が設置されていて、申し込み後自由に利用できるようになるイメージです。実際に近場のオリックスカーシェアのステーションをみてきましたので、この記事の最後にご案内しています。
カーシェアの特徴としては、15分という短時間からの利用が可能な点で、人と一切会うことなくスムーズに利用できるのは大きなメリットと言ってよさそうです。そうした点については、レンタカーよりも優れています。
もちろん短時間だけでなく、長時間の6時間・12時間・24時間パックなどもあるため、利用シーンに応じて使い分けることができます。
例えば、たまに郊外のショッピングモールに買い物に行くとか、お子様の塾の送り迎えに短時間だけ利用する、という使い方も可能です。
カーシェア利用の流れ
全体としてのカーシェアの利用の流れは上記のように単純明解です。簡単でわかりやすいのですが、各カーシェア事業者ごとに利用方法が若干異なるため、詳しくはdカーシェア公式サイトの利用ガイドを確認しておきましょう。
ここではオリックスカーシェアの「予約」の流れを見ていきたいと思います。
オリックスカーシェア利用時のカーシェア予約の流れとしては、まず利用するステーションと車種を選択します。
料金プラン、空き状況などを確認後、利用時間として「開始予定日時」と「返却予定日時」を選びます。すると、自動的に料金が計算されますので、そのまま先に進みます。
オリックスカーシェアの「貸渡約款・プライバシーポリシー」を確認後、重要事項としてオリックスカーシェアにおける基本ルールの説明が表示されます。
その後続けて、利用方法が確認できます。
dカーシェアを利用するにあたっての注意点やおおまかな流れ等はここまでで確認をします。そのあとは、続けて支払い方法を設定します。デフォルトで「ドコモ払い」になっていますのでそのままだとドコモの利用料金に合算されます。
ただ、もしdカード/dカード GOLDを所有しているのであれば、クレジット利用分としてのポイントも付くため、忘れずに利用しましょう。
支払い方法変更から、dカードでのお支払いを選択します。
なお、もしdポイントを利用してdカーシェアの料金に充てる場合には、同じ場面で利用ポイントを入力します。
あとは最終確認をして、予約完了です。
dカーシェアは「最短5分で予約ができる」とされていますが、慣れてしまえばもしかしたら5分もかからないかもしれません。
料金も非常に安く、上記はお試しの30分で手続きをしてみたのですが、コンパクトカーならたった460円です。短時間であれば回数を繰り返してもそれほど大きな負担にはならなそうです。
使い方によっては、自家用車の維持費よりもかなり安く抑えられそうなので、そうなると自家用車を所有する意味は今まで以上になくなってしまうのかもしれません。
まずは一度利用してみるところから始めてみましょう。
カーシェアの料金
dカーシェアにおける「カーシェア」利用料金は、時間料金+距離料金で決定します。
通常自動車を動かすためには、ガソリン代、保険料、駐車場代など、様々な追加料金が発生してしまいますが、dカーシェアの「カーシェア」ではそれらの車両にかかる費用と消費税を含んでいるため、「時間料金+距離料金」以外に料金が発生することは基本的にはありません。
ただ、例えば予定していた利用時間内に返却が難しい場合など、次の予約に影響がない範囲で延長することができるのですが、この場合は延長料金がかかります。
もし返車時間を過ぎて延長手続きをしてしまうと、超過料金として通常の時間料金の倍額がかかってしまうため要注意です。
他の予約が直後に入っているにも関わらず返車時間に間に合いそうにない場合は、必ずオリックスカーシェア問い合わせ受付センターまで連絡が必要です。
料金は、車種によってスタンダードクラス・ミドルクラス・デラックスクラス・デラックスクラス(MIRAIキャンペーン)の4パターンから選ぶことができます。
スタンダードクラスは、アクア・ソリオ・ノート・フィット・デミオなどのコンパクトカー、フィットシャトル・シャトルなどのステーションワゴンです。
ミドルクラスは、カローラアクシオ・プリウス・インサイトなどのセダン、カローラフィールダーなどのステーションワゴン、フリードなどのミニバン、エクストレイル・ヴェゼルなどのSUVです。
デラックスクラスは、セレナ・ステップワゴンなどのワゴンと、MIRAIキャンペーンが実施されています。
コンパクトカーで、通常料金15分230円から、6時間パックは4,280円から利用でき、20時から翌9時までの夜間パックなども用意されていてお得です。
カーシェア利用時の安心・安全のための保険補償制度
dカーシェアで提供されるオリックスカーシェアには、以下の保険・補償額が利用料金に含まれており、下記の保険・補償制度が適用されるため、万が一の事故やトラブルなどの場合にも安心です。
やはり「車を借りる」というサービスの性質上、万が一のことがあったらどうしよう、という不安を感じてしまうこともあると思いますが、こうした保険・補償によってしっかり守られていますので心配無用です。
保険・補償額
対人 | 1名限度額 無制限 (自賠責保険含む 免責0円) |
対物 | 1事故限度額 無制限 (免責0円) |
車両 | 1事故限度額 時価額 (免責0円) |
人身損害 | 1名につき3000万円まで |
あんしん補償サポート for dカーシェア(オリックスカーシェア)
dカーシェアでオリックスカーシェアを利用される場合、利用中トラブルの多くを占める7項目を無料で補償してくれる、あんしん補償サポート for dカーシェアがあります。
1.事故におけるNOC免除(※NOC(ノン・オペレーション・チャージ):事故による修理などで該当車両で営業できない期間の補償金額)
2.タイヤパンク
3.鍵のインロック
4.利用中のバッテリー上がりに伴う現地ジャンピング費用
5.事故等のレッカー対応
6.ガス欠での現地給油
7.事故・故障時の代車費用
いずれも安心してカーシェアを利用するためには非常に重要な保険・補償であり、詳細まで理解しておきたいところです。
ボリュームが大きいので、dカーシェアの公式サイトにて細部まで必ず確認しておきましょう。→dカーシェア保険内容詳細
カーシェアまとめ
カーシェアの最も大きな特徴として、最短15分から利用できるという手軽さが挙げられます。
例えばショッピングモールへの買い物だったり、家族の送り迎えだったりという、些細な日常利用も可能です。
ただし、さすがに日常での利用をあまり頻繁に繰り返していると、料金がそこそこかさんでしまうため、基本的には何か特別な用事がある場合に利用する、というケースの方がメインになってくるかと思います。
その場合は、短時間ではなく、それなりに時間をかけることが多くなるかもしれません。
そこで活躍するのが、dカーシェアにおける「レンタカー」です。
dカーシェアの「レンタカー」
dカーシェアのレンタカーは、各営業所からクルマをレンタルする、従来のシェアスタイルです。複数のレンタカー業者が登録されており、その業者間を横断して希望の車を検索することができるのが、何より便利です。
カーシェアやマイカーシェアと比較しても、レンタカーは、とにかく全国各地に無数の営業所があるため、最も馴染みもあり知名度も高いシェアサービスです。
エコカーから高級車まで、多様なニーズにも対応してくれます。
レンタカー利用の流れ・料金
レンタカーの強みは何と言っても、事業社や営業所の多さです。カーシェアと同じように車を検索して予約し、営業所に足を運んで手続きと支払いを行う形となります。
無人の状況で車を借りるカーシェアよりも、人と対面して借りる従来の方式の方が安心できる、という方もいらっしゃるでしょうから、好みに応じて使い分けてもいいと思います。
具体的な料金については事業者・車種ごとに異なるため、都度確認が必要です。
dカーシェアにおけるレンタカー対応事業社
dカーシェアで利用することができるレンタカー業者は以下の通りです。
トヨタレンタカー、オリックスレンタカー、ニッポンレンタカー、日産レンタカー、Jネットレンタカー、バジェット・レンタカー、スカイレンタカー、エルモンテRV、INTERSECT
サービス開始当初よりも対応事業社が増えており、ますます使い勝手がよくなっています。
dカーシェアの「マイカーシェア」
dカーシェアの中で、最も現代的なサービスが、「マイカーシェア」です。
完全に個人所有のマイカーを、別の個人にシェアする、というサービスです。
慎重な日本人の性格ゆえか、「もし何かトラブルになったら・・・」と考える人が多いのか、まだまだ登録者は多くはなく、実際に借りたいと思っても希望に沿った場所・車種で探すのはなかなか大変です。
しかし今後は、dカーシェアの認知度がますます高まっていくにつれて、確実に利用者は増えていくと考えられます。何より、貸す側は維持費を節約することができますし、借りる側も普段は乗れない車や気になる車に乗れるということであれば、借りたいと考える人も確実に増加するはずです。
今のうちから使い方をチェックして、もし貸し出せる車を所有しているのであれば、オーナーとして貸し出すのもありだと思います。
マイカーシェア利用の流れ
上記流れを見ていただくとわかりますが、dカーシェアを通すとはいえ、基本は個人対個人の交渉による、共同使用のための契約締結になります。
最近は様々な場面で個人が個人とネットを通じて交渉して売り買いをする場面もかなり一般的になってきていますので、それと近い感覚で考えることができれば、そう違和感なく利用することができると思われますが、やはり実際に赤の他人と会う、知らない人にマイカーを貸す、という不安を乗り越えられるかどうかがポイントになりそうです。
マイカーシェアの利用料金
マイカーシェアでは、共同使用料と保険料の合計金額が、借りる側にかかります。
オーナーは、共同使用料を車両情報に基づいた上限額の範囲内で、24時間単位で自由に設定することができます。
合わせて保険料については、24時間1500円から利用できる1日自動車保険に加入する形となります。
スタンダードプランとプレミアムプランがあり、プレミアムプランの場合には24時間2100円となります。
カーシェアやレンタカーの場合も同じですが、保険については必ず内容をしっかり確認しておきましょう。
dカーシェアの会員登録は非常にカンタン!
dカーシェアを利用するための会員登録について、最後に解説しておきます。
初期費用・月額費用は無料なので、登録自体には料金は一切発生しませんので、まずは登録してどんなサービスなのか試してみましょう。
登録は順に沿って行けば簡単に終わりますが、dアカウントとパスワード、そして運転免許証だけ用意しておきましょう。dアカウントとアップロードした免許証写真に紐づいて、免許証情報、名前や電話番号などはそのまま自動的に入力されますので、手間が省けます。
運転免許証の情報は、撮影してアップロードする必要がありますが、該当の箇所を選択して後は免許証を撮影するだけなのでそれほど手間はかかりません。
登録が完了すると、「会員登録を受け付けしました」というメッセージがdカーシェアアプリ内に送られてきて、その数分後に会員登録完了のお知らせが送られてきます。
この段階で、dカーシェアが自由に利用できるようになります。
例えば、普通にオリックスカーシェアを利用したり、レンタカーを利用するよりも、dカーシェアを通した方がdポイントがついてお得なので、普段からカーシェアやレンタカーの利用がある場合には、今すぐ登録して利用してみましょう。
dカーシェアのステーションを実際に見てきた!
dカーシェアの「カーシェア」を実際に利用するべく、dカーシェアアプリで見つかる、2つのオリックスカーシェアステーションを眺めてきました。
普通の駐車場の一角に、一台分だけ設けられているオリックスカーシェアのステーションです。オリックスカーシェアののぼりがあるのでわかりやすいです。
私が見に行った時には、自動車はどなたかに借りられていました。
こちらは私が実際に借りた、ホンダ・フィットです。
その時の体験記事を別に用意していますので、そちらも参考にどうぞ。→「dカーシェアを使ってみたら非常に便利だった」
普段利用したい場所のそばにステーションがあるかどうかをあらかじめ確認しておくと便利ですし、旅行先などで利用したい場合には、付近のステーションを検索し、いい場所が見つかったなら予約しておけばスムーズに利用できます。
まずはdカーシェアアプリのインストールと会員登録から、早速始めてみましょう。