昨今、auやソフトバンク、さらにはMVNOなどでも、公式のチャット問い合わせ窓口が増えています。
一度使ってみるまでは勝手がわからないかもしれませんが、一度パソコンやスマートフォンから利用してみると、大体どのキャリアのチャットサポートも使い勝手は似たようなもので、簡単に質問ができて非常に便利です。
個人的にもよく利用しているサービスなのですが、ドコモユーザーの方には、このチャット問い合わせ、少し馴染みがないのではないかと思います。
何故なら、実はドコモにはまだ、公式サイトにおけるチャット問い合わせが用意されていないからです。
大手キャリアどころか格安SIM事業者でも採用している公式チャット、なぜドコモではサポートされていないのでしょうか。
それに代わるサービスなどはないのか、考えてみました。
ケータイキャリアの公式チャットサポート一覧
まずは主要なキャリアや格安SIM事業者の、公式チャットサポートの受付状況をまとめてみようと思います。
受付時間 | 受付日 | |
au | 10時~22時 | 年中無休 |
ソフトバンク | 10時~19時 | 年中無休 |
ワイモバイル | 9時~18時 | 年中無休 |
UQモバイル | 9時~24時 | 年中無休 |
OCNモバイルONE | 10時~17時 | 平日のみ |
mineo | 9時~21時 | 年中無休 |
楽天モバイル | 9時~24時30分 | 年末年始休み |
この各会社の受付時間と休日を調べるのに、各公式チャットを利用しました。
そんな、公式サイトを調べてもなかなか見つからないような情報をちょっと聞いてみたりするときにも、公式チャットは非常に便利です。
利用方法は大体似たようなもので、パソコンであれば公式サイトにアクセスすると、画面右下にチャット入口のバナーが別に出てきますので、そこからチャットを開始します。スマートフォンの場合には画面最下部に出てきます。
ただし、実際に公式サイトにアクセスしても、なぜかチャット入口が出てこないこともあります。その点についてauに聞いてみたところ、「バナーが出てこないときは利用できない時」と言われましたので、入口が出てくるのを基本的には待つしかないようです。つまり、利用したいと思ってもいつでも利用できる、というわけではないのですね。
ソフトバンクのように、利用開始する入口が最初から定められている場合は、わざわざ入り口を探す必要はありませんので、むしろこの形の方が便利なような気もしますが、公式サイトにアクセスしても公式チャットのことを知らないと利用できないので、良し悪しというところでしょうか。
受付時間でみると、9時から24時30分まで動いている楽天モバイルが最長でしたが、年末年始のみは休みになるということでした。近いところでUQモバイルは、9時から24時まで受付しており、しかも年中無休となっています。非常に助かりますね。格安SIM事業者とは思えないサポートの手厚さです。
逆にソフトバンクとワイモバイルは最も短めとなっており、特にワイモバイルは夜に質問したい場合にはまったく利用できません。ワイモバイルはサポートセンターへの電話も有料なので、やはりサポートは弱いと言えそうです。
格安SIMでは最大シェアを誇るOCNモバイルONEも、かなりチャットサポート時間が短く、かつ土日は休みということで、使い勝手はあまりよくありません。
ないよりはマシ、というところですね。
ドコモオンラインショップには公式チャットサポートがある
ドコモの公式サイトから入ることができる公式チャットサービスは現時点で存在していませんが、実はドコモオンラインショップには、公式チャットサポートが存在しています。
あくまでどこモオンラインショップのチャットサポートなので、答えてもらえる内容も多少限定はされるものの、ある程度の料金プランや機種についてなどは質問することができるため、質問内容によっては利用してみてもいいかもしれません。
使い方は他の公式チャット同様、ドコモオンラインショップのサイトを閲覧している際に表示される入口のバナーからスタートします。auなどと同じく、オペレーターの対応準備ができている場合にのみ表示されるシステムのようです。
対応時間は9時から20時まで。auよりは短いですが、ソフトバンクよりは長くなっています。
ただ、やはりあくまでドコモオンラインショップの対応窓口なので、詳細内容はドコモインフォメーションセンターの電話窓口へと振られてしまったりすることもあります。
とはいえ、うまく使い分けができれば便利に活用できると思います。
ドコモにはあんしん遠隔サポートのLINE問い合わせ受付がある
あまり知られていないのではないかと思いますが、実はドコモには、LINEを利用した問い合わせ受付が存在します。
条件としては、「あんしん遠隔サポート」を利用している必要がありますが、「あんしんパック/あんしんパックプラス」を利用している場合には、セットとして組み込まれているため、そのまま利用が可能です。
LINEでの問い合わせ受付は、24時間受付となっていますが、回答時間は9時から20時となっており、回答時間外に問い合わせた内容については回答時間内に順次回答してくれる形となります。
受付も回答も、年中無休で行われます。
対応機種としては、Androidスマホ、タブレット、iPhone、iPadとなっており、Android機種については2012年3月以降発売の機種が対象です。
利用方法も簡単で、LINE上で「ドコモ あんしん遠隔サポート」を友達追加して質問をするだけです。
ただ、注意点としては、サポート範囲がどちらかというと使い方や操作説明がメインとされているという点です。サポート範囲は以下の通りです。
・スマートフォン、タブレット、iPhone、iPadの取扱い説明書に記載の操作設定
・ドコモが提供するサービス/アプリケーションの操作設定
・ドコモ以外が提供するサービス/アプリケーションの操作設定(※ドコモが指定したアプリに限る)
通常、あんしん遠隔サポートセンターへの電話問い合わせで答えてくれるような内容がサポート範囲、と考えればいいでしょう。
とはいえこちらも、時間をあまり気にせずに質問を気楽に投げることができるので、非常に便利です。
なかなか使い方がわからない、という人も、LINEくらいは最低限使えるようになっているケースが多いと思いますので、使い慣れたLINEで質問できるのは、慣れないチャットで質問しなければならない他社の公式チャットよりも便利なのではないでしょうか。
ドコモオンラインショップとあんしん遠隔サポートのLINE問い合わせの併用
ドコモオンラインショップの公式チャットサポートと、あんしん遠隔サポートによるLINE問い合わせ受付の2点をうまく使い分けることができれば、ドコモに公式チャットサポートが存在していないという点も十分補えるのではないでしょうか。
こうした内容から、他社と比較してドコモだけサポートが少ない、ということにはならないと言えそうです。
とはいえ、公式サイトにチャットサポートがあると誰もがわかりやすく使いやすいので、できればauやソフトバンク並みの公式チャットは準備してもらえると嬉しい気もします。
今後のドコモの対応に期待しましょう。