
ドコモから、データ利用量が少ない方向けの新料金プラン「ドコモ mini」が登場しました。
「毎月のスマホ代は抑えたいけど、格安SIMの通信品質には少し不安がある」
そんな悩みを抱える方にぴったりの選択肢かもしれません。
「ドコモ mini」は、4GBと10GBの2つのシンプルなプランから選べ、ドコモ光やdカードなどの割引を組み合わせることで、4GBプランを月額880円(税込)という価格で利用できるのが最大の魅力です。
しかし、「安さの裏には何かデメリットがあるのでは?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
実際に「ドコモ mini デメリット」といったキーワードで検索されることも多く、料金体系や通信品質について不安を感じている方もいるはずです。
そこでこの記事では、ドコモ miniの料金プランやメリットはもちろん、契約前に知っておくべきデメリットや注意点まで、あらゆる情報を徹底的に解説します。
この記事を最後まで読めば、あなたが本当にドコモ miniを選ぶべきかどうかが明確になり、契約後の「こんなはずじゃなかった」という後悔を防ぐことができます。
ドコモ miniとは?ライトユーザー向け新プランの概要
「ドコモ mini」は、NTTドコモが2025年6月5日から提供を開始した、新しい低容量・中容量向けの料金プランです。
このプランは、「データ利用量は少ないけれど、毎月の通信料はしっかり抑えたい」というライトユーザーのニーズに応えるために設計されています。
主な特徴は以下の通りです。
• 選べる2つのシンプルなデータ容量
データ容量は「4GB」と「10GB」の2種類から、ご自身の使い方に合わせて選ぶことができます。
普段の利用がLINEやSNS、Web検索が中心で、動画視聴やゲームをあまりしない方に適したプランです。
• 旧プラン「irumo」に代わる新プラン
ドコモ miniの提供開始に伴い、同じく小容量プランであった「irumo」は2025年6月4日をもって新規申し込み受付を終了しました。
現在irumoを契約中の方は継続して利用できますが、これから小容量プランを契約する場合はドコモ miniが選択肢となります。
ドコモ miniは、irumoのような通信速度の制限(最大3Mbps)がなく、ドコモの回線をフルスピードで利用できる点や、eximo(使い放題プラン)よりも料金が安い点から、両者の中間に位置するバランス型のプランと言えます。
• ターゲットとなるユーザー層
このプランは、特に以下のような方に最適な選択肢です。
◦ スマホをあまり使わない人
◦ Wi-Fi環境での利用が中心で、外出先ではたまにSNSや動画を見る程度の人
◦ 通話はLINEアプリなどが中心の人
◦ 子どもや高齢者など、スマホの使い方が限定されている人
「ギガを必要なぶんだけ」というコンセプトの通り、ドコモ miniは無駄なく賢くスマホを使いたいライトユーザーに向けた料金プランです。
【料金詳解】割引適用でいくらになる?
ドコモ miniの料金プランは、各種割引を適用することで大きなメリットが生まれるように設計されています。
ここでは、基本料金から割引適用後の料金、そして通話オプションまで詳しく見ていきましょう。
ドコモ mini 料金プラン
ドコモ miniの料金プランは、4GBと10GBの2種類で、基本料金とすべての割引が適用された後の料金は以下の通りです。
月間データ容量 | 月額基本料金(税込) | 割引適用後の月額料金(税込) |
4GB | 2,750円 | 880円 |
10GB | 3,850円 | 1,980円 |
このプランは段階制ではないため、例えば4GBプランを契約していてデータ利用量が4GBを超えても、自動的に10GBプランの料金に上がることはありません。
そのため、毎月のスマホ代を固定したい方でも安心して利用できます。
3つの割引サービスを徹底解説
上記の割引後料金は、以下の3つの割引サービスをすべて適用した場合の金額です。最大で合計1,870円の割引が受けられます。
割引サービス名 | 割引額(税込) | 適用条件 |
dカードお支払割 | -550円 (キャンペーン中) | 支払い方法をdカードに設定 |
ドコモ光セット割/home 5G セット割 | -1,210円 | ドコモ光またはhome 5Gを契約していること |
ドコモでんきセット割 | -110円 | ドコモでんきを契約していること |
dカードお支払割
支払方法をdカードに設定すると適用される割引です。
通常はdカードの種類によって割引額が異なり、「dカード」なら-220円、「dカード GOLD」や「dカード PLATINUM」なら-550円となります。
しかし、現在はカードの種類にかかわらず一律で550円が割引されるキャンペーンが実施中(終了日未定)です。
ドコモ光セット割/home 5G セット割
自宅のインターネット回線に「ドコモ光」またはホームルーター「home 5G」を契約していると、月額1,210円の割引が受けられます。
家族(同一「ファミリー割引」グループ内)の誰かが契約していれば対象となります。
ドコモでんきセット割
ドコモの電力サービス「ドコモでんき」を契約している場合に適用され、月額110円が割引されます。
これらの割引を適用できない場合、基本料金は他社の格安SIMプランと比較して割高になる可能性があるため注意が必要です。
通話料金と選べる音声オプション
ドコモ miniは、通話定額が含まれていないプランです。
• 基本通話料: 22円/30秒。
• 音声オプション: 通話をよく利用する方向けに、以下の2つのオプションが用意されています。
◦ 5分通話無料オプション: 月額880円(税込)で、1回5分以内の国内通話がかけ放題になります。
◦ かけ放題オプション: 月額1,980円(税込)で、国内通話が時間無制限でかけ放題になります。
なお、「ファミリー割引」のグループに加入することはできますが、ドコモ miniからの家族への発信は無料通話の対象外となります。
ドコモ miniの7つのメリット
ドコモ miniは、単に料金が安いだけでなく、通信品質やサポート体制、お得な特典など、多くの魅力が詰まったプランです。ここでは、契約を後押しする7つのメリットを詳しく解説します。
メリット1:割引適用で月額料金がドコモ最安級に
ドコモ mini最大のメリットは、各種割引を適用した際の料金の安さです。
• 4GBプラン:月額880円(税込)
• 10GBプラン:月額1,980円(税込)
「dカードお支払割」「ドコモ光セット割/home 5G セット割」「ドコモでんきセット割」の3つをすべて適用すると、4GBプランを月額880円(税込)で利用できます。
これは、現在申し込み可能なドコモの料金プランの中では最安級の価格です。
旧プランのirumo(3GBで割引後880円)と比較しても、同じ価格でデータ容量が増えており、よりお得になっています。
メリット2:ドコモ本家の高品質な通信と広大なエリア
ドコモ miniは、いわゆる格安SIM(MVNO)とは異なり、ドコモ本体の回線をフルスピードで利用できます。
そのため、通信速度は比較的安定しており、MVNOでよく見られるお昼休みなどの混雑時間帯でも、通信速度が極端に落ち込むことは少ないとされています。
また、全国をカバーするドコモの広大な通信エリアで利用できるため、山間部や地方など、電波が届きにくい場所でも安心して使えるのが大きな強みです。
メリット3:料金が段階的に自動で上がらず安心
ドコモ miniは、契約時に4GBか10GBを選ぶ固定料金制のプランです。
例えば4GBプランを契約していて、月のデータ使用量が4GBを超えても、自動的に10GBプランの料金に上がることはありません。
そのため、「今月は少し使いすぎたかも」と心配することなく、毎月のスマホ代を一定に保ちたい方にとって安心できる料金体系です。
なお、契約データ容量を超過した場合は、通信速度が送受信最大128kbpsに制限されます。
メリット4:Amazonプライムが最大3ヶ月無料+ポイント還元
ドコモ mini契約者には、Amazonプライムの月額会費が最大3ヶ月間、実質無料になる特典が付いています。
Amazonプライムの月額料金は600円(税込)なので、3ヶ月間で合計1,800円分お得になります。
さらに、割引期間が終了した4ヶ月目以降も、登録している限り毎月120ポイントのdポイント(期間・用途限定)が還元されるため、Amazonプライムを単体で契約するよりも継続的にお得です。
メリット5:ドコモショップの対面サポートが利用可能
オンライン手続き専用プランのahamoとは異なり、ドコモ miniは全国のドコモショップで対面サポートを受けられます。
スマートフォンの操作に不慣れな方や、契約内容について直接スタッフに相談したい場合でも、店舗でサポートを受けられるため安心です。
ただし、OSアカウント設定やデータ移行といった一部の店頭サポートは有料となるため、事前に確認が必要です。
メリット6:5G通信・テザリングも無料で利用可能
ドコモ miniは、最新の高速通信規格である5G通信に対応しています。5G対応のスマートフォンを5Gエリア内で利用すれば、より高速で快適なデータ通信が可能です。
また、スマートフォンのデータを介してパソコンやタブレットをインターネットに接続できる「テザリング」機能も、申し込み不要・月額使用料無料で利用できます。
メリット7:ライトユーザーに最適な料金とデータ容量のバランス
「データは使い放題でなくていいけれど、ある程度は不自由なく使いたい」という方に、ドコモ miniは最適なプランです。
データ容量は4GBと10GBの2種類で、普段の利用がLINEやWeb検索、SNSが中心という方には必要十分な容量と言えます。高品質なドコモ回線を、自分の使い方に合った無駄のない料金で利用できる、非常にバランスの取れたプランです。
ドコモ miniの7つのデメリット・注意点
ドコモ miniは多くのメリットがある一方、契約前に知っておくべきデメリットや注意点も存在します。ご自身の使い方に合っているか判断するために、以下の7つのポイントを確認しましょう。
デメリット1:割引がないと料金が割高になる
ドコモ miniの最大の魅力は割引適用後の価格ですが、割引が適用されない場合の基本料金は、他社の格安SIMプランと比較して割高になる可能性があります。
• 基本料金: 4GBプランで2,750円(税込)、10GBプランで3,850円(税込)です。
• 他社との比較: 他社の格安SIMでは、3GBを月額1,000円以下で提供しているサービスもあります。
• 割引の条件: 料金を安くするには、「dカード」「ドコモ光/home 5G」「ドコモでんき」といったドコモ関連サービスの契約が必要です。
これらの割引条件を満たせない場合、特にデータ利用量が4GBを超えるなら、30GBで月額2,970円(税込)の「ahamo」などを検討した方がコストパフォーマンスが高い可能性があります。
デメリット2:データ容量超過後の速度制限が厳しい
契約しているデータ容量(4GBまたは10GB)を使い切ると、通信速度が送受信最大128kbpsに制限されます。
この速度では、LINEなどのテキストメッセージの送受信や、ごくシンプルなウェブサイトの閲覧程度は可能ですが、動画の視聴やSNSでの画像読み込みはほぼ不可能になり、スマートフォンの利便性が著しく低下します。
通常速度に戻すには、1GBあたり1,100円(税込)の「1GB追加オプション」などを購入する必要があります。自動でデータが追加される「スピードモード」は、上限を設定しないと意図せず料金が高額になる可能性があるため注意が必要です。
デメリット3:家族間通話が無料にならない
ドコモの大きな特徴である「ファミリー割引」ですが、ドコモ miniはこの恩恵を完全には受けられません。
ファミリー割引のグループに加入することはできますが、ドコモ miniの回線から家族へ電話をかける場合、家族間通話無料の対象外となり、30秒あたり22円(税込)の通話料が発生します。
ただし、ファミリー割引が適用されている家族からドコモ miniの回線へ電話がかかってきた場合は、発信側が無料になります。
デメリット4:通話オプションを付けると割高になることも
ドコモ miniは基本プランに通話定額が含まれていないため、電話をよく利用する方は音声オプションの追加が必要です。
• 5分通話無料オプション: 月額880円(税込)
• かけ放題オプション: 月額1,980円(税込)
例えば、10GBプラン(割引なし3,850円)にかけ放題オプションを付けると、合計月額は5,830円(税込)となり、格安プランとは言えない価格になります。通話が多い方は、ahamo(5分通話無料込み)や楽天モバイル(専用アプリで国内通話無料)など、他のプランの方がお得になる場合があります。
デメリット5:混雑時に通信速度が低下する可能性がある
ドコモ miniはドコモ本家の回線を使っていますが、公式サイトには「ネットワーク混雑時・大量通信時などに通信制限がかかる場合があります」と記載されています。
これは、eximoなどの上位プランと比較して、回線が混雑する時間帯(朝夕の通勤時間帯や休日の昼間など)に通信の優先度が低く設定され、一時的に速度が低下する可能性があることを意味します。
常に安定した高速通信を求める方にとっては、不満を感じる場面があるかもしれません。
デメリット6:「みんなドコモ割」の割引対象外
家族でドコモを利用している場合に適用される「みんなドコモ割」ですが、ドコモ miniはこの割引の対象外です。
ファミリー割引グループの回線数としてカウントはされますが(irumoの0.5GBプランを除く)、ドコモ mini自体の月額料金から割引はされません。
デメリット7:一部サービスが有料オプション扱い
これまでドコモの標準サービスとして無料で利用できた一部のサービスが、ドコモ miniでは有料オプションとなります。
• ドコモメール: キャリアメール(@docomo.ne.jp)の利用には、月額330円(税込)の「ドコモメールオプション」への申し込みが必要です。
プラン変更と同時に申し込まないと、メールアドレスやデータを引き継げない場合があるため注意が必要です。
• 店頭サポート: ドコモショップでのサポートは受けられますが、OSアカウント設定やデータ移行といった具体的な設定作業は有料となります。
ahamo・irumo・他社プランとの比較
ドコモ miniが自分に合ったプランかどうかを判断するためには、ドコモが提供する他のプランや、他社の人気プランと比較することが重要です。
ここでは、特に比較検討されることが多い「ahamo」「irumo(旧プラン)」、そして大容量プランの「ドコモ MAX」、さらに他社の「楽天モバイル」「UQモバイル」との違いを詳しく解説します。
ドコモ mini vs irumo(旧プランとの比較)
ドコモ miniは、2025年6月4日に新規受付を終了した「irumo」の後継にあたる低容量プランです。
基本的なコンセプトは似ていますが、よりユーザーにとって魅力的な内容に進化しています。
• 料金とデータ容量: 同じ割引後価格で使えるデータ容量が増えた
irumoでは割引適用後880円(税込)で3GBでしたが、ドコモ miniでは同額で4GB利用できます。
また、9GBで2,090円(税込)だったプランは、ドコモ miniでは10GBで1,980円(税込)となり、こちらもお得になっています。
• 通信速度: irumoにあった通信速度の上限が撤廃された
irumoの一部のプランでは通信速度が最大3Mbpsに制限されていましたが、ドコモ miniは「ドコモ MAX」などと同じくドコモの回線をフルスピードで利用できます。
ドコモ mini vs ahamo
ahamoはオンライン手続き専用の中〜大容量プランで、ドコモ miniとはターゲット層が異なります。
• データ容量と料金:
◦ ドコモ mini: 4GB(割引後880円)と10GB(割引後1,980円)のライトユーザー向けプランです。
◦ ahamo: 30GBで月額2,970円と、より多くのデータを使う方向けのプランです。
◦ 比較: 割引を適用できない場合、ドコモ miniの4GBプランは2,750円となり、ahamoの30GBプラン(2,970円)と価格差が小さくなります。そのため、月に4GB以上のデータを使うならahamoの方がコストパフォーマンスが高い場合があります。
• 通話オプション: ahamoは基本料金に5分以内の国内通話無料が含まれる
一方、ドコモ miniで5分通話無料を利用するには、月額880円(税込)のオプション追加が必要です。
• サポート体制: ドコモ miniはドコモショップでの対面サポートが受けられる
ahamoはオンライン専用プランです。スマートフォンの操作に不安がある方はドコモ miniが安心です。
ドコモの主要プラン・他社格安SIMとの比較表
データ容量や使い方によって最適なプランは異なります。以下の表で、各プランの特徴を比較してみましょう。
プラン名 | 月額料金(税込) | データ容量 | 通信品質・特徴 | 通話オプション(税込) | サポート体制 |
ドコモ mini | 2,750円~3,850円(割引後880円~) | 4GB / 10GB | ドコモ本回線超過後128kbps混雑時制限の可能性あり | 22円/30秒/5分かけ放題: 880円/無制限かけ放題: 1,980円 | 店舗サポートあり(一部有料) |
ahamo | 2,970円 | 30GB | ドコモ本回線(高速)海外ローミング無料 | 5分かけ放題込み/無制限かけ放題: 1,100円 | オンライン専用 |
ドコモ MAX | 5,698円~8,448円(割引後2,398円~) | 1GB~無制限 | 最優先回線で安定/特典が豊富 | 22円/30秒/5分かけ放題: 880円/無制限かけ放題: 1,100円 | フルサポート |
楽天モバイル | 1,078円~3,278円(段階制) | 3GB~無制限 | 地域により差がある/パートナー回線(au)も利用可 | Rakuten Linkで国内通話無料 | 店舗・オンライン |
UQモバイル(コミコミプラン) | 3,278円 | 35GB | au回線で安定 | 10分かけ放題込み | 店舗・オンライン |
※料金は割引前の基本料金を記載しています。価格はすべて税込です。
【結論】どんな人にどのプランがおすすめ?
これまでの比較を踏まえて、使い方に合わせたおすすめプランをまとめました。
• 月10GB以下で、割引を適用できる人 → ドコモ mini ドコモ品質の回線を安く利用したいライトユーザーに最適です。LINEやSNS、Web検索が中心で、動画視聴やゲームをあまりしない方に向いています。
• 月30GB程度使い、通話もそこそこする人 → ahamoまたはUQモバイル ahamoはオンライン手続きに抵抗がなく、データ容量と料金、無料通話のバランスを重視する方におすすめです。
UQモバイルはau回線の安定性と店舗サポートが魅力です。
• 通信の安定性を最優先し、データを無制限で使いたい人 → ドコモ MAX 混雑時でも安定した通信を求める方や、DAZN見放題などの特典に魅力を感じる方に適しています。
• とにかく料金を安く抑え、通話が多い人 → 楽天モバイル 専用アプリを使えば国内通話が無料になるため、通話メインで料金を最優先する方の有力な選択肢です。ただし、通信の安定性には注意が必要です。
ドコモ miniがおすすめな人・おすすめできない人
ここまでドコモ miniの料金プランやメリット・デメリット、他社プランとの比較を見てきました。
ドコモ miniは、ドコモの高品質な回線を維持しつつ、データ通信量を抑えてお得に利用できるプランです。
しかし、その特徴から全ての人に最適なプランというわけではありません。
重要なのは「自分のスマートフォンの使い方に合っているかどうか」です。
ドコモ miniがおすすめな人
以下のような使い方をする方には、ドコモ miniは非常に魅力的な選択肢となります。
• 月のデータ使用量が10GB以内に収まるライトユーザー
普段のスマートフォンの利用が、LINEやメールでのメッセージのやり取り、Web検索やSNSの閲覧が中心で、動画視聴やオンラインゲームはあまりしない、またはWi-Fi環境で利用することが多い方に最適です。
4GBと10GBという、ライトユーザーにとって「必要十分な」データ容量が設定されています。
• ドコモ光やdカードなど、ドコモの関連サービスを利用している人
ドコモ miniは、各種割引の適用を前提とした料金設定になっています。
「ドコモ光/home 5Gセット割」や「dカードお支払割」、「ドコモでんきセット割」といった割引条件を満たせる方であれば、4GBプランを月額880円(税込)、10GBプランを月額1,980円(税込)という非常に高いコストパフォーマンスで利用できます。
• 通話は主にLINEなどのアプリか、ごく短時間で済ませる人
ドコモ miniは通話定額が含まれておらず、標準の通話料は22円/30秒と高めです。
そのため、普段の通話は無料の通話アプリで済ませている方や、電話をかけるとしても5分無料オプション(月額880円)で十分な方に向いています。
• 格安SIMの通信品質に不安があり、大手キャリアの安心感を求める人
ドコモ miniは格安SIM(MVNO)とは異なり、ドコモ本体の回線をフルスピードで利用できます。
全国をカバーする広大な通信エリアと安定した通信品質は大きなメリットです。
また、ahamoのようなオンライン専用プランとは違い、困ったときにはドコモショップで対面サポート(一部有料)を受けられる安心感も、スマートフォン初心者や高齢者の方にとっては心強い点です。
ドコモ miniがおすすめできない人
一方で、以下のような使い方をする方には、ドコモ miniは不向きかもしれません。
他のプランを検討することをおすすめします。
• 動画視聴やゲームなどで日常的に多くのデータ通信を行う人(月20GB以上)
日常的にYouTubeやTikTokなどの動画を長時間視聴したり、大容量のゲームアプリを利用したりする方は、10GBの容量ではすぐに上限に達してしまう可能性があります。
データ容量を超過すると通信速度が最大128kbpsに制限され、快適な利用は困難になります。
データ追加は割高になるため、結果的にahamo(30GBで2,970円)やドコモ MAX(データ無制限)の方がお得になる場合があります。
• ドコモの割引条件をひとつも満たせない人
ドコモ光やdカードなどを利用しておらず、割引を適用できない場合、基本料金は4GBで2,750円(税込)、10GBで3,850円(税込)となり、低容量プランとしては割高です。
ドコモブランドにこだわりがなければ、LINEMO(3GB 990円)や楽天モバイル(3GBまで1,078円)など、基本料金が安い他社の格安SIMを検討した方が、毎月の通信費を抑えられます。
• 標準アプリでの通話が多く、かけ放題が必須な人
仕事などで頻繁に電話をかける方にとって、かけ放題オプションは必須です。
ドコモ miniで無制限かけ放題オプション(月額1,980円)を追加すると、10GBプランとの合計で月額5,830円(割引なしの場合)となり、格安プランとは言えなくなります。
通話が多い方は、ahamo(5分通話無料込み)や楽天モバイル(Rakuten Linkで国内通話無料)の方がコストパフォーマンスに優れています。
• 時間帯を問わず、常に最高の通信速度と安定性を求める人
ドコモ miniはドコモの高品質な回線を利用できますが、公式サイトには「ネットワーク混雑時・大量通信時などに通信制限がかかる場合がある」との記載があります。
通勤時間帯や夜間などの混雑時には、通信速度が低下する可能性が指摘されています。
常に最高の通信環境を求めるなら、最優先でネットワークを利用できるドコモ MAXなどの上位プランが適しています。