先日から利用してみていたひかりTVを解約することにしました。
その理由としては、我が家についてはドコモのdTVとdアニメストアがあれば用は足りるということがわかったからです。
確かにひかりTVにはdTVやdアニメストアにはないようなチャンネル・番組も多数ありますし、使い方によっては非常に便利に使えるとは思いますが、そこまで映像を一生懸命観る方ではないないということと、dTV・dアニメストアとは違い、ハードディスクドライブを用意して録画しない限りはリアルタイム視聴を強いられるという点もマイナス要素でした。
ちなみに足回りの回線としてはドコモ光を利用していますが、プロバイダーのGMOとくとくBBを含めて、回線速度には全く不満がないのでそのまま継続します。あくまでひかりTVのみの解約です。
ということで、実際にひかりTVを解約してみた流れを解説しようと思います。
関連記事:「ひかりTVを利用するためのドコモ光の詳細内容」
ひかりTVはハードディスクドライブがないと使えない
まず大前提として、ひかりTVを利用するのであれば、ハードディスクドライブ(以下、HDD)は必要不可欠である、と感じました。
HDDがないひかりTVの利用は、かなりハードルが高いと言わざるを得ません。
現代人が、観たい番組のために「決められた特定の時間」を用意するということは非常に難しいからです。仕事が終わり家に帰り、ちょうどいい時間帯の20時21時22時あたりに観たい番組があればまだいいですが、そういうことは稀です。
ひかりTVにおいては、同じ番組が決まった時間に長時間繰り返し放送されることも珍しくなく、そもそも仕事中の時間だったり、所用で外出している時間帯などに観たい番組が放送されればそれだけでアウトです。
続きもののドラマやアニメであれば特定の回だけ見逃してしまうという可能性は非常に高いですし、映画であればそもそも観ることができないケースは非常に多いと思われます。
ドコモのdTVやdアニメストアの、観たいときにいつでも好きなだけ観ることができるというメリットに触れていると余計にひかりTVの不便さが感じられ、「これではまるで使えない」という結論に至りました。
ひかりTVにてHDDをレンタルすることができるサービスも開始されているものの、月額料金が500円かかります。自分でHDDを用意するのであれば、当然その分の購入費用がかかります。
大前提として「ないと困る」サービスの料金をユーザー負担にするのもどうか、というところです。
もしひかりTVが本気で今後ユーザー数をますます増やしたいと考えているのであれば、これは期限を切らず無料でHDDを貸し出すくらいでなければ、熾烈な映像系サービス同士の競争の中で、どうしても成長は鈍化していくのではないでしょうか。
例えばドコモ光の高速通信を最大活用するために必要不可欠なv6プラスと対応高速Wi-Fiルーターを、GMOとくとくBBが無料で貸し出している例を見ればわかりやすいです。→「ドコモ光/GMOとくとくBBのv6プラス対応Wi-Fiルーターレンタル方法」
もしここで高速インターネットを売りにしているGMOとくとくBBに、「ないと困る」v6プラス対応高速Wi-Fiルーターのレンタル料金が通常通り300円かかるのであれば、これはユーザーに響きません。
しかし実際はしっかりと無料レンタルが用意されているのですから、お得さがユーザーに対して非常に伝わりやすいのです。
ひかりTVにも「ないと困る」HDDのレンタル料金くらいは、今後なんとか改善してもらえれば、というところです。
ひかりTV解約の際に必要となる書類
ひかりTVを解約するにあたって、準備しておきたい書類があります。
それは、ひかりTVを契約した際に送られてくる、「会員登録証」です。
以下で解説しますが、解約を実施するための「解約コールバック予約の登録」を実施する際に、名前などの個人情報の他に、「契約番号」と「エントリーコード」を入力する必要があります。
当然のことながら覚えている人はいないでしょうから、会員登録証を使います。この用紙にどちらもしっかり記載されていますので、これ一枚で基本的には問題なく予約登録が可能です。
さらにもう一点、事前にチェックしておきたい項目があります。それは、レンタルしているひかりTV対応チューナー(STB)の型式です。
何故必要になるのかは後述しますが、もし近くにチューナーがあるのであれば、型をしっかり確認しておきましょう。
書類については、どこに言ったかわからない・・・という人ももしかしたらいるかもしれません。探すのに時間がかかりそうなら、まずはしっかり書類を探し、その上でレンタルチューナーの型式も確認しておき、その上でWEBでの解約コールバック予約の登録を実施するようにしましょう。
ひかりTVの解約方法
ひかりTVを解約する場合には、前述したとおり、ひかりTV公式サイトより解約コールバック予約の登録を実施する必要があります。
この登録を行うことで、後日希望した日にちの希望した時間帯にひかりTVより電話がかかってくるため、そのうえでの解約となります。→ひかりTV公式(解約時)
まずは以下の中から解約希望に至った理由を選択します。深く考える必要はありません。直観で選びましょう。
理由に沿った引き止めの内容が表示されますが、もう解約すると完全に決めているのであれば、あまり気にせずに最下部の「解約コールバック予約のご登録」を選択しましょう。その際、注意事項にはしっかり目を通しておきましょう。
「契約者名」、「生年月日」、「契約番号」、「エントリーコード」、「契約住所」、「電話番号」を入力します。契約番号とエントリーコード以外はもちろん簡単に書けると思います。
続けて、希望の連絡日時を第3希望まで入れます。希望日を選ぶ際の注意点としては、当日から二日目以降の曜日を選択する必要があります。
つまり、今日が月曜日なら希望できる日にちは水曜日以降、ということになります。
さらに、もし希望の曜日が土日祝日を挟む場合には、翌週の登録曜日に連絡がくる形となります。これも少しわかりにくいですが、もし金曜日に登録をし、日曜を選択した場合、二日後の日曜ではなく、さらに翌週の日曜に連絡が来る形となります。相当先になりますね。これから火曜日あたりを指定しておいた方がずいぶん早いです。
さらに続けてメールアドレスの入力、解約希望理由の選択、そして「利用中のチューナー(STB)」の選択をする必要があります。これもなかなか面倒なポイントです。近くにチューナーがあれば、すぐに確認すればいいので問題ないですが、近くにないと解約手続きが中断してしまいます。
チューナーの型式くらい、契約内容から引っ張ればわかりそうなものなのに何故わざわざユーザーに確認を求めてくるのか、と思いますが、本人かどうか確認したいためであろうと納得するしかないところです。
ここでチューナーの型式を事前にチェックしておかないと、せっかく面倒な解約手続きをする気になったのにもしチューナーの型式がわからないような状況にあると、心が途中で挫折してしまいそうになります。
そのため、これもしっかり事前にチェックしておきたい項目の一つです。
以上のような入力を完了させると、登録は完了します。あとは希望した曜日にコールバックがあるのを待つばかりです。
ひかりTVの「チューナー返却手続き」
ひかりTVの解約時のもう一つ面倒なポイントとしては、チューナー一式を返却する必要がある、という点です。
以下、ひかりTV公式にある内容の通りなので簡単ではあります。
普段あまりものを配送したりすることがない立場から言うと、単純なこの返却手続きが非常に面倒に思えてしまうので厄介なところです。返却する必要があるものは以下の通りです。
チューナー本体/リモコン/ACアダプター/HDMIケーブル/縦置き台/(LANケーブル/ゲームパッド/レシーバユニット)
まぁ、要するに入っていたもの全部、ですね。
回収してもらえるので準備だけしておけばいいのですが、忘れないうちに早めに梱包しておきましょう。
ちなみに、間違ってテレビやDVDレコーダーのリモコンを入れてしまったり、大きな勘違いをして自宅のWi-FiルーターやONUを入れてしまったりすることがないように、自信がなければ詳しい人と一緒に間違いないか確認しながら梱包するようにしましょう。
レンタル物品を返却しなかった場合には、レンタル料が継続して請求されたり、紛失してしまった場合には違約金が請求されることもあるようなので、返却は確実に実行しなければなりません。
ひかりTVの解約金
通常ひかりTVを利用する際には、ほぼ確実に2ねん割適用で申し込みをしているものと思われます。
そのため、利用開始月(サービスに初回接続し、利用可能な状態となった月)から24ヶ月以内に解約してしまうと、違約金として10000円(不課税)が発生し請求されます。
今回の私の解約はまだ数ヶ月しか経過していませんので、もちろんこの違約金がかかります。
もし、違約金がかからない25ヶ月以降まであと少し、ということであれば、そこまで待ってから解約した方がいいでしょう。
ちなみに、解約月の月額料金については、日割りにはなりませんので一ヶ月分がいずれにしても請求されます。少しでももったいないと感じるのであれば、月末に解約した方がいいのですが、もしなんらかのトラブルで解約タイミングが翌月にずれこむと翌月の基本料金までかかってしまうので、思い立ったらできるだけ早く解約手続きは完了させておきたいところです。
ひかりTVを利用してみて
短い期間だったとはいえ、ひかりTVを利用してみて使えるなぁと感じた部分ももちろんありました。
一つにはスポーツ系の中継だったり、民放テレビでは放送しないようなチャンネルを視聴できる点も大きなメリットでした。もし時間に縛られずに毎日テレビを見て過ごせる状況であれば、HDDがなかったとしても十分有効に利用することができるのではないかと思います。
ただ、やはり多くのユーザーにとってはHDDがないと使い勝手が悪いのは間違いなく、dTV・dアニメストアである程度満足できる映像コンテンツを利用できるということもあり、ひかりTVにメリットを見出すことが難しかった、という感想です。
これから検討されるのであれば、ピンポイントで視聴したいコンテンツがあるのか、視聴する時間はあるのか、ないのならHDDを購入するかレンタルする気持ちはあるのか、このあたりが非常に重要ではないかと思われます。
参考にされてみてください。