ドコモで機種変更をする際、故障で修理に出す場合、メールの再設定をする時、料金プランやオプションサービスの変更手続きをしたい場合など、様々なシーンでドコモのID・パスワード・暗証番号などが必要になります。
ただ、そんなID・パスワード等の種類があまりにも多すぎて、何がなんだかわからない、という方も非常に多いのではないでしょうか。
実は私もその中の一人で、暗証番号はほとんど覚えておらず、気が付けばどこにどんな暗証番号を設定していたかまったくわからなくなってしまうことも非常に多いです。
暗証番号は確実に項目別に分けて、いつでも正確にわかるように管理しておく必要があります。
ということで、ドコモのID・パスワード・暗証番号をまとめてみました。
ネットワーク暗証番号(NW暗証番号)とは何か
ネットワーク暗証番号(NW暗証番号)とは、ドコモの新規回線契約を実施した際、もしくは名義変更などを行った際に設定している4桁の番号のことを指します。
設定した番号は自分でも調べることができず、忘れてしまった場合にはドコモショップにて変更手続きを実施するか、ドコモインフォメーションセンターに電話をし、設定していたNW暗証番号を郵送してもらうしかないという、非常に厳しく設定されている暗証番号です。
利用用途としては、ドコモショップやインフォメーションセンター、またはドコモオンライン手続きなどで、各種手続きを実施する際などに本人確認のために必要となります。NW暗証番号を必要とする主なサービスは以下の通りです。
同じ4桁の番号ということで、iモードパスワード/spモードパスワードと混同されやすいという側面を持っています。
さらに、同じ4桁の数字という特徴から、NW暗証番号とiモードパスワード/spモードパスワードを同じ数字に設定することもできるようになっていますが、セキュリティ上の問題からNW暗証番号とiモードパスワード/spモードパスワードは必ず別の数字にしておいた方がいいでしょう。
・NW暗証番号は4桁の数字
・利用用途:本人確認、他のID・パスワード設定での利用、各種サービスでの利用
・忘れてしまったらドコモショップかドコモインフォメーションセンターへ
・3回連続で間違うとロックがかかる
・ロックがかかっても、基本的には翌日午前0時以降、順次解除
・解除されない時は、ドコモショップへ
iモードパスワード/spモードパスワードとは何か
ドコモのiモードパスワード/spモードパスワード(以下、まとめてspモードパスワード)は、NW暗証番号同様、4桁の数字で設定されています。
通常、特に自分で変更手続きをしていない状態であれば、初期状態で「0000」が設定されています。
そのため、初期状態のまま実際にspモードパスワードを利用しようとした場合、初期状態から別のパスワードに変更する画面に遷移します。
その変更画面で、NW暗証番号による認証を経て新しいspモードパスワードの設定が完了すると、そのまま各種手続きが可能となります。
spモードパスワードの利用用途としては、メールアドレスの変更や迷惑メール設定など、「ドコモメール設定全般」だったり、spモードコンテンツ決済サービス利用時などに必要となります。spモードコンテンツとは、いわゆるドコモ外部の有料サイトのことで、そうしたコンテンツ契約時及び廃止時にspモードパスワードの入力が求められます。
NW暗証番号同様、仮にロックがかかったとしても、日が変われば自動的に解除される仕組みとなっています。
そのため、理論上、パスワードがわからなくなっても、日数をかけさえすれば、何度でもチャレンジすることが可能となります。もちろん、わからなくなった場合は変更手続きを取った方が早いですが。
ちなみに、新料金プラン/ahamo(アハモ)では、spモード自体が利用されず、ドコモメールも非対応、spモードコンテンツ決済等も利用不可であることから、spモードパスワードは不要になります。→「ahamo(アハモ)詳細まとめ」
・iモードパスワード/spモードパスワードは4桁の数字
・NW暗証番号と同じ数字でも設定可能だが、セキュリティ上はおすすめできない
・利用用途:メール設定時、spモードコンテンツ決済サービス利用時・廃止時
・3回連続して間違うとロックがかかる。ただし、翌日午前0時にそのロックは自動解除される。
・My docomoやドコモショップでspモードパスワードを初期化すると当日でもロックを解除することができる
dアカウント・パスワードとは何か
ドコモによると、dアカウントの定義は以前、『dアカウントとはスマートフォン、タブレット、パソコンなどでdポイントやdマーケット等のサービスを利用する時に必要なお客様ID』とされていましたが、現在では以下のように変更されています。
『dアカウントとは、ドコモ以外の方でもネットショッピングやデジタルコンテンツなどの色々なサービスをご利用いただける無料の共通IDです』
基本は以前と変わっていませんが、現在は利用用途がドコモ内にとどまらず広く開放されているという特徴を持ちます。
つまり、自分のドコモ契約とdアカウントを紐づけておくことによって、ドコモの3G/LTE/5Gを通らない状況(Wi-Fi)であっても、ドコモで契約しているサービスをそのまま利用することができ、仮にドコモのサービスを利用していなくても、dアカウントを基本としてdポイントを貯めたり、d系サービスを利用したりすることができる、ということです。
もう少しかみ砕くと、たとえばdマガジンを利用していた場合に、通常通りドコモ回線(3G/LTE/5G)から利用すればドコモ側でユーザーを認証することができるわけですが、Wi-Fi利用時になるとそうはいきません。ドコモの契約とそのままでは紐づかないのです。
そこで登場するのがdアカウントです。
詳細は別記事にて解説しています。※「dアカウント/パスワードを確認する方法とdアカウントの発行」
・dアカウントはドコモのサービス全般で利用
・dアカウントはデフォルトの設定でドコモのメールアドレスを選択可能(ドコモ回線契約時)
・パスワードは任意の半角英数字記号を使って8桁~20桁で設定
・ロックがかかった、わからなくなった場合にはMy docomo(お客様サポート)のdアカウントメニューからNW暗証番号認証にてロック解除およびdアカウントパスワード確認が可能
ドコモのその他ID・パスワードとは
ドコモにおける代表的な暗証番号・パスワードは上記の三つとなります。
それ以外は、こまごました部分にはなりますが、中には非常に重要なものもありますので続けて解説していきます。
PINコード
PINコードは、聞いたことはあるけれどもよくは理解できていない、という人が非常に多いのではないでしょうか。
PINとは「Personal Identification Number」のことを指し、そのまま訳すと「個人識別番号」となります。
PINコードがSIMカードに関わっているという文脈が理解できていれば、個別に識別可能な番号、と読み取ることができると思います。
PINコードには厳密にはPIN1コードとPIN2コードが存在します。
PIN1コードは第三者による無断使用を防ぐためのコードで、設定をしているとSIMカードを端末に差し込むたび/または電源を入れるたびに入力を求めてくる4桁から8桁の番号のことです。
PIN2コードは、ユーザー証明書利用時、発行申請、積算料金リセットを行なうときなどに使用する4桁から8桁の暗証番号のことを指します。
利用頻度としてはPIN1コードの方が多いと思います。
PINコードも初期の状態は「0000」で、端末から任意の番号に変更することが可能です。一般的に4桁と思い込んでいるケースもあるようですが、実は4桁から8桁までの数字で設定できるため、PINコードは4桁、という先入観は持たないようにしましょう。
NW暗証番号などと同じく3回連続で間違うとロックがかかります。
このPINロックを解除するためには、「PINロック解除コード(PUK)」を入力する必要があります。このPINロック解除コードはどこにあるのかというと、購入時に書面もしくは電子帳票にて渡されているはずです。
もし見つからない場合には、My docomoの「ドコモオンライン手続き」にて確認することもできます。
dカード/dカード GOLDの暗証番号
ドコモのdカード/dカード GOLDにも暗証番号があります。
入会時に決める暗証番号で、生年月日や住所、電話番号などわかりやすい数字が選択できないため、別の4桁の数字を設定してあるはずです。
クレジットカードとして買い物に利用する際に必要になったりしますが、一般的にはあまり暗証番号を必要とするケースは多くありません。
dカード/dカード GOLDは元々「iD決済機能」を搭載しているので、クレジットカードとして利用せずとも、iD決済対応店舗であれば暗証番号不要のiD決済を積極的に利用していくことも可能です。
決済について言えば、Apple PayやおサイフケータイによるiD利用もできますし、最近はd払いもあります。
それにより、dカード/dカード GOLDの暗証番号を必要とする場面はますます減っていると思われます。
ドコモ以外のID・パスワード
ドコモ関連のID・パスワードだけでも非常に多いのに、それに加えてAndroidのスマートフォンの場合はGoogleアカウント、iPhoneならApple ID、さらにはそれぞれのアプリのID・パスワードなど、数えきれない暗証番号等が存在しています。例えばLINEなら登録メールアドレスとパスワード、Facebookも同じくメールアドレスとパスワードなど。
到底すべてを把握することは難しいため、できる限り書類やデータとしてまとめておき、いつでも確認可能な状態にしておきたいところです。