docomo with機種として発売されたLG Styleの後継機種として、ドコモの2019年夏モデルとしてLG Style2 L-01Lが登場しました。
docomo with機種では、AQUOS senseやarrows Be、Galaxy Feelなど人気機種が多く、LG Styleの印象はやや薄めかもしれませんが、販売台数としてはLG Styleは累計24万台を既に売り上げており、決して人気がない機種ではないんですね。
ちなみに、その購入者が何を決め手としてLG Styleを購入したのかというと、「店頭スタッフの説明」が最も比率が高く64%程度だったそうです。
つまり、店頭でよく売れた機種、というわけです。そういう意味では、比較的お店の方々に好かれた機種、ということもできるのかもしれません。
そんなLG Styleの後継機、LG Style2について、解説していきます。
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LG Style2 L-01Lを初めて見て触った感想
ファーストインプレッション、というのは、何事に関してでも結構大事ですよね。
スマホについても、大体初見で「あ、これ欲しい!」と思う機種と、「まぁ・・・いいのでは」と感じる機種があり、その印象は結局最後まで正しかったりすることがほとんどです。
では、LG Style2はどうだったのかというと、パッと見て、それほど強い印象は覚えませんでした。まぁそれは、スタンダード機種である、というところからある程度仕方ないことなのですが、手に持った瞬間、あるスマホのことが脳裏をよぎりました。
それは、iPhone XRです。
手に持った時の、感覚が、まるでiPhone XRを持っているような感じがしたんですね。なぜそう感じたのか、というと、やはり横幅です。横幅が、結構ありました。その時はわかりませんでしたが、帰ってiPhone XRの横幅とLG Style2の横幅を比較して、より納得しました。
iPhone XRの横幅は、75.7mm、LG Style2の横幅は、約76mm、ほぼ同じ幅でした。本体の厚さも、iPhone XRが8.3mm、LG Style2が約8.5mmで、こちらも近い感じですね。縦の長さだけは、LG Style2の方がiPhone XRより約7mmほど長いです。
ということで、LG Style2の持った時の感覚が知りたい方は、iPhone XRを持ってみれば概ね感覚がわかります。
とはいえ、iPhone XRに持った時の感覚が似ているという事実が、肯定的なものなのかどうかは、人によります。私などは、iPhone XRは持ちにくいと思っていたりするので、LG Style2の横幅は、少し広すぎると思っています。
その他、カメラについて、やはりLG Styleと比較してかなり向上している印象は受けました。特に前回、私が感じたインカメラの弱さも今回は特に感じませんでした。もちろんいずれにしてもハイエンド機ではないので、突出した機能には期待できませんが、コストに対する出来具合としては、非常に良好と言えるのではないかと思いました。
LG Style2に関して大きな印象はそれくらいで、操作性なども全く問題はなかったものの、特に強い印象が残るほどではありませんでした。
まぁこれはスタンダード機種であるがゆえの宿命だと思います。
LG Style2 L-01Lのお勧めポイントは4つ
ドコモのLG Style2では、お勧めされているポイントが全部で4つあります。
ドコモスマートフォン最大クラスのバッテリー、大画面6.0インチのディスプレイ、大容量64GB(ROM)4GB(RAM)、広角レンズ、AIカメラ搭載のデュアルカメラ、の4つです。
大容量3900mAhバッテリー搭載
ドコモから発売されたLGの歴代機種と比較しても、LG Style2は3900mAhと、非常に大きなバッテリーを持っていることがわかります。
前機種LG Styleは2390mAh、V30+は3060mAhです。
ドコモのスマホ全体でみても、今回の夏モデルではP30 Proの4100mAh、Galaxy S10+の4000mAhに次ぐ大容量で、LG Style2の3900mAhは最大クラスであることがわかります。
LG Style2は、電池持ち時間がまだ公表されていないので、実際の持ちがどれくらいかは判断できませんが、とはいえそれなりに大きな容量を持っているので、電池持ちも決して悪くはないであろうことが予想されます。
何より、スタンダード機種でこのバッテリー容量なら、かなりコスパがいい、と言えます。
よほどヘビーな使い方をしない限り一日持たないということはないと思うので、モバイルバッテリーを同時に持ち歩いたりする必要がなくなり、荷物を最小限に抑えられてとても助かります。
大画面6.0インチディスプレイで見やすく快適
LG Style2 L-01Lのディスプレイは、Full HD+、6.0インチの18:9「Full Vision」ディスプレイです。
正直、スマホのディスプレイは5インチもあれば十分すぎる、という考え方もあるのですが、当然表示領域が広ければ広いほど見やすいのは間違いありません。
前機種LG Styleも5.5インチあったのですが、それよりも全体的に一回りディスプレイが大きくなっています。
前述したとおり、LG Style2は大画面化に伴い、横幅がかなり広くなっているため、使い勝手・持ちやすさの面で悪くなった部分もあるのですが、大画面でも片手で使いやすい「ミニビュー」を搭載しているため、片手しか使えないような状況にあっても問題なく利用することができます。
ミニビューは、ずばりXperiaの「片手モード」みたいな感じです。
大好評RAM64GB・RAM4GBが引き続き採用
RAM・ROMともに、今回のハイエンドモデルでは最大RAM8GB、ROM128GBの機種も存在していますが、スタンダードモデルの中ではRAM4GB、ROM64GBは十分すぎる内容で、コストを考えてもかなり理想的な数値と言えそうです。
前回も好評だったということで、今回もそのまま採用されています。
基本的に、RAM4GBもあれば一般的な利用において不満を感じることはほとんどなく、タッチ操作などについても一切違和感なく利用することができます。
保存領域としてのROMも、例えば撮影した写真が一枚4MBとして、約10,000枚以上保存可能なので、ある程度の撮影枚数には耐えられます。
LG Style2は、スタンダードモデルでありながらデュアルカメラ搭載
昨今は、デュアルカメラ、トリプルカメラなど複数のカメラレンズを搭載したモデルがスマホのトレンドです。
しかし、その多くはハイエンドモデルで採用されているケースが多く、スタンダードモデルではほとんどのケースでカメラはシングルです。つまりLG Style2は、スタンダードモデルでありながら、デュアルカメラを搭載する非常にコスパのいいスマートフォン、というわけです。
標準カメラは約1620万画素、広角カメラが1310万画素で、今までフレームに入りきれなかった部分も含めた写真が出来上がるので、使い勝手の幅が広がります。また、最適なモードで撮影してくれるAIカメラも搭載したことで、人物や風景、食べ物、ペットなど、そのシーンごとに最適な表現ができるよう、自動調整してくれます。
インカメラでも「背景ぼかし」でボケの強弱を調整できるなど、「映える写真」の撮影がより容易になりました。
スタンダードモデルでカメラ性能にこだわるならLG Style2、という選択はありかもしれません。
ただ、実際のカメラ性能は他のスタンダードモデルと撮り比べてみないとなんとも言えないので、ここの判断は実際に発売されるまで保留します。
LG Style2の主なスペック
最後に、LG Style2の主なスペックを確認しておきます。
カラー | ゴールド・ブラック |
サイズ | 約158㎜×76×8.5㎜ |
質量 | 約182g |
CPU | SDM450 |
メモリ | ROM:64GB RAM:4GB |
バッテリー | 3900mAh |
ディスプレイ | 約6.0インチ/TFT液晶/1080×2160/Full HD+ |
カメラ | 約1620万画素×約1310万画素 |
VoLTE | 対応 |
防水防塵 | IPX5/IPX8 IP6X |
テレビ | ワンセグ |
おサイフケータイ | 対応 |
生体認証 | 指紋認証 |
MIL規格 | 14項目準拠 |
発売日 | 7月12日 |
価格 | 38,880円 |
進化したポイントは先に述べたバッテリー、ディスプレイ、カメラ、逆にLG Style L-03Kと比較して対応しなくなった点として、生体認証から顔認証がなくなり、指紋のみになりました。地味に残念ですね。
価格は税込みだと4万円を超えるので、スタンダードモデルでは高い部類に入りますが、その分長く利用していけると考えればむしろお得、ということもできます。
LG Style2は買いか
ハイエンドモデルの価格はさすがに高すぎるし機能もそこまで求めていない、という場合に、ミッドレンジの機種であるLG Style2は検討対象になります。
価格は安いけれども、性能はそれなりに高い、というのがLG Style2の売りで、最高にコスパがいい、という点が大きな魅力です。
元々LG端末は、ハイエンドのV30+を見てもわかる通り、非常に性能は高いものがあります。今たまたま手元にあったLG Style L-03Kを改めて触ってみましたが、操作性においては何の不満も感じません。
そのため、LG Style2購入時のポイントは、大きさ(横幅)を許容できるか、という点と、カメラ機能に満足できるか、という2点が一番大きいのではないか、と思います。
ただ、同じスタンダードモデルに、Xperia Ace、arrows Be3、Pixel 3a、冬春モデルのGalaxy Feel2、AQUOS sense2とラインナップが揃っていることから、その中からあえてLG Style2を今選ぶ、というだけの強い根拠があるかというと疑問です。
まずは実機を実際に手に取って、大きさや印象を確認してみましょう。もちろん購入は、手数料無料のドコモオンラインショップがお勧めです。