フリマアプリ「メルカリ」と、そのメルカリのQRコード決済「メルペイ」、そしてドコモ、3社の業務提携が発表されました。
これにより、メルカリIDとdアカウントが連携され、国内最大級の顧客基盤が実現されます。
ユーザー側への影響としてはメルカリ利用時にdポイントが貯まるようになったり、逆にメルカリの取引にdポイントを利用することも可能となります。
さらには、d払いとメルペイの連携も実施、両社間でシームレスな利用の実現が目指されます。
いずれも本格的な実施時期は5月頃や夏頃などもう少し先の話にはなるのですが、非常に注目を集めるニュースであるのは間違いありません。
また、直近で2020年2月4日から24日まで、「メルカリでd払いを使うと+10%還元キャンペーン」が実施されます。
それぞれ詳細内容を確認していこうと思います。
ドコモ・メルカリ・メルペイの具体的な提携内容
今回ドコモは、メルカリ・メルペイとの提携に際して、5つの提携概要を発表しています。
1.メルカリIDとdアカウント連携による顧客基盤の拡大
2020年5月開始予定:両社のIDを連携させることにより国内最大級の顧客基盤を実現。
2.メルカリの利用でdポイントが貯まる、使える。
2020年5月開始予定:「dアカウント」と「メルカリID」が連携することで、「メルカリ」での取引1回につき、取引額100円(税込)ごとに1ポイントのdポイントを還元。
2020年5月開始予定:貯まったdポイントを、1ポイントあたり1円(税込)として、「メルカリ」での取引に利用可能に。
3.スマホ決済事業の連携
「メルペイ」ウォレットと「d払い」のウォレットの電子マネー残高およびポイント残高の連携、各社のサービスにおけるポイントのシームレスな利用の実現。
2020年初夏開始予定:両社の決済サービス加盟店の共通化および共同での営業推進。
4.ドコモショップと「メルカリ」のさらなる連携強化の検討
現在一部のドコモショップで実施している「メルカリ教室」や「メルカリ」の梱包・配送サポートの全国展開の推進の検討。
5.その他、各社のアセットを活用した新規事業創出の検討
各社が保有する各種データを連携させたfintechサービスの開発を検討。
新たなマーケティングや販促ソリューションの開発を検討。
注目ポイントはやはり、「メルカリ」での取引1回につき、取引額100円(税込)ごとに1ポイントのdポイントを還元、という部分ですね。
この点に関しては、還元率としては1%なので劇的に何かが変わるわけではないものの、ユーザー側が損する部分は一切なく、ただお得になるのならそれはそれで大歓迎、というところだと思います。
ドコモショップでの「メルカリ教室」などは、2019年10月に報道発表されているのに気づきはしたのですが、「どうでもいいか」、とスルーしたニュースだったりしたので、まさかここにきてさらに強化されるとは、という感じです。
普通に考えて「スマホ教室」の一環としてメルカリを教える形にすれば済む話なのに、あえて「メルカリ教室」として独立させてしまっているところに、ドコモの謎のやる気が感じられます。
通常時ならメルカリの決済をdカード/dカード GOLDにすれば2%還元に?
発表と同時に、後述する「メルカリ+d払い」のキャンペーンが発表されていますが、メルカリでd払いを利用すると手数料が100円かかります(※キャンペーン期間中は手数料分が後日ポイント還元)。
そのため、通常時はあえてd払いは利用せず、クレジットカード払いにした方がお得になります。
つまりドコモユーザーであれば、dカード/dカード GOLD決済にするのが一番いい、ということです。
事実、私ももうずっと以前からメルカリはdカード GOLD払いで利用しています。利用した分に対してdカード GOLD側でdポイントが付くためお得です。
2020年5月に予定されている通り、メルカリ取引1回につき100円(税込)ごとに1ポイントが還元されるようになれば、dカード GOLD決済分と合わせて合計2%のdポイントが還元されるようになる、というわけです。
これは是非活用したいところです。
メルカリでd払いを使うと+10%還元キャンペーン
今回の提携を記念して、2020年2月4日から24日まで、「メルカリでd払いを使うと+10%還元キャンペーン」が実施されます。
2月の「毎週おトクなd曜日」と組み合わせると、「メルカリ」での買い物で「d払い」を利用することで、通常のポイントに加えて購入金額の最大20%分のdポイントが還元されます。→公式エントリーサイト(※エントリーは「+10%還元キャンペーン」、「毎週おトクなd曜日」、それぞれのキャンペーンで必要です! ご注意を!)
具体的には、メルカリd払いの10%還元、さらに2月の金曜・土曜はメルカリでd払いを利用することで+5%、ここまでで金曜・土曜のメルカリのd払いは15%還元です。
そして、「毎週おトクなd曜日」により2月の金曜日と土曜日は、キャンペーンエントリーさえしておけば必ずd払い購入時に+2%還元になります。加えて3サイト以上の買い回りをすることで、最大の5%還元となります。
結果、15%+2%または+5%で、17%、または最大20%還元ということになります。
それぞれ期間中のポイント進呈上限が、メルカリでd払いを使うと+10%還元キャンペーンは10,000ポイント、毎週おトクなd曜日は30,000ポイントです。
合計すると実に、最大40,000ポイントを期間中にもらえる可能性がある、ということになります。
まぁ、そんなに高額、メルカリで何を買うのかという話ではありますが。
メルカリでのd払い利用は手数料が100円/期間中手数料分をポイント還元するキャンペーンが同時展開
注意点が一つあります。
前述しましたが、メルカリでd払いを利用する場合、手数料が1回の取引あたり100円かかります。
となると、d払いを利用するとどんなにポイント還元が大きかったとしても、利用すればするほど手数料も積みあがってしまうため、お得さは半減してしまいますし、購入金額によっては還元分よりも手数料が上回り、マイナスになってしまう可能性だってあります。
しかし、「メルカリでd払いを使うと+10%還元キャンペーン」の期間中は、同時に手数料分ポイント還元キャンペーンも実施されているため、心配はいりません。一旦手数料は発生しますが、dポイント(期間・用途限定)で戻ってくるので損はしません。
ただ、2月24日までのキャンペーン終了後には、メルカリで継続してd払いを利用するのは一度考え直した方がいいと思います。手数料がもったいないです。
手数料のかからないdカード/dカード GOLD払いに早めに切り替えましょう。
メルカリd払いキャンペーンを活用しつつ、5月のdポイント対応を待ちたい
とりあえず、直近でメルカリで買いたい商品があれば、エントリーの上、2月24日までにd払いで購入しておくのが最もお得ではありますが、長期的には2020年5月に予定されているメルカリのdポイント対応も注目度が高いです。
メルカリのようなフリマアプリによる個人間取引は、相手がどこの誰だかわからない分、予想もしないトラブルに巻き込まれるリスクが常にありますが、世の中の流れとして今後ますます生活をお得にしていきたいと考えるのであれば、個人間取引の活用は必須と言ってもいいでしょう。
参加者が増えれば増えるほど絶妙に需要と供給のバランスは取れやすくなりますし、出品者と購入者の双方ともに最大限の利益を得ることができる可能性も高い、という意味では、細かくポイントを貯めるよりも場合によっては非常に大きな利益につながる可能性もあります。
まだメルカリを利用したことがない、という方は、この機会にアプリをインストールしてみて、どういうものなのか試しに触ってみるのもありだと思います。
私が初めてメルカリを利用した時は、想像していたよりも本当にカンタンで驚いたことを覚えています。個人間取引ではやはりヤフオクのイメージがそれまで強かったのでなおさらでした。
まずは利用、キャンペーンの活用に関しては、エントリーをお忘れなく!
ドコモ+メルカリの相乗効果
ドコモの報道発表によると、ドコモは7,345万の会員基盤を持ち、メルカリは月間利用者数が約1,450万人いるそうです。単純計算、延べ9,000万人もの経済圏が今回の業務提携によって生まれることになります。
ドコモは先日、「ドコモのプランについてくるAmazonプライム」においてAmazonとの取り組みを強化し始めたばかりですが、今回はメルカリ相手の提携となり、ドコモに限らずケータイ各社、様々な合従連衡が続いています。
他社の動きを横目で見ながら、次はどこと手を組むべきか、連日会議が繰り返されているのかもしれませんね。
ドコモとしては、ドコモのスマホ/ケータイを利用しているユーザーや、dアカウントに紐づいたdポイントを利用しているユーザー以外にも、メルカリ利用中の他社ユーザーやdポイント未利用のユーザーへも、今回の提携で今まで以上にリーチしやすくなると思われます。
そして何より現ドコモユーザーにとっては、メルカリ利用でdポイントを使ったり貯めたりすることができるようになり、なおかつメルカリをシームレスに利用できるようになってくるということなので、これは単純に嬉しい話です。
メルカリ/メルペイが持つ顧客基盤を活用しつつ、dポイント、d払い、iD、dカードなどの加盟店・サービスのさらなる拡大に、ますます期待しましょう。
まずはドコモを最大限お得に活用するための基本となる、dカード GOLDの使いまわし方をしっかりマスターしておきましょう。→「dカード GOLDは本当にお得なのか」