NTTドコモの外し忘れビジネスの隠れ代表的存在のおすすめパックについてです。
機種変更時、新規契約時などに端末割引とともに自動付加されてくることが非常に多いおすすめパックですが、そのほかのdtvやdヒッツなどと異なり、実は利用していることに気づかないままになっているケースが多い代表的オプションでもあります。
まったく使っていないのに、端末購入のあと外した覚えがないという人は要注意です。
おすすめパックとは何か、どういうメリットがありどんな利用ができるのか、果たして必要なのかを確認していきます。
おすすめパックの内容とは
ドコモのおすすめパックとは、三つのサービスで構成されている、パッケージ商品です。
その三つのサービスとは、「iコンシェル」、「クラウド容量オプション+50GB」、「スゴ得コンテンツ」の三つです。
おすすめパックを検討するにあたって確認するべきは、まずこの三つのサービスをそもそも使っているのか、必要なのかというところです。
大半のユーザーの反応としては、「それが何なのかがわからないので必要なのかもわからない」といったところではないでしょうか。
そもそもどういうサービスなのかわからないという状態であれば、外してしまって全く問題ないと思われます。なぜならわからないままそのサービスを有効活用できているとは思えないためです。
ただ、理解すれば使えるサービスと思えるかもしれないため、それら三つのサービスがどういうサービスなのかを確認した上で、使うべきかどうかを判断してみます。
iコンシェルとは何か
まず「iコンシェル」です。
このサービスは、iモード端末が主流だった時期に開始されたサービスであるということもあり、最近はあまり見かけなくなった「i」を冠したネーミングとなっています。その当時は「iモード」を筆頭に「iチャネル」、「i bodymo」など、「i」で始まるサービスはドコモの主要サービスでした。昨今はスマートフォンが主流になり、「i」に代わり、「d」で始まるd系のサービスが主流になっています。
iコンシェルについては、ユーザーのライフスタイルや住んでいる地域などに応じて、毎日の生活に役立つ情報、天候だったり交通状況だったりを最適なタイミングでお知らせしてくれるサービスです。
あったら便利かもしれませんが、なくても別に困らないサービスでもあります。そのため、積極的に「ぜひ利用したい」と言って利用している人には、少なくとも私は出会ったことがありません。興味があるのであれば、お試し31日間を利用して使ってみるのはありかもしれません。
スゴ得コンテンツは必要なのか
次に、スゴ得コンテンツです。
様々な人気コンテンツやアプリ、ゲームなどを使い放題で利用できるサービスです。積極的にスマホでできる様々なサービスを試してみたいと考えている人にとっては便利なサービスといえるかもしれません。
ニュースや天気、ナビ、お役立ちアプリ、グルメ、ゲーム、スポーツ、恋愛、音楽、デコメなどまで、様々なジャンルのコンテンツを利用することができます。
ただ惜しむらくは、月額料金が380円かかってくるところで、しかも雑多なアプリを多数使えるとはいっても、通常一人で利用するアプリやコンテンツには限りがあり、毎月次々と多数のコンテンツを使うという利用方法はなかなか想定しにくいということがあります。
考え方次第ですが、必要なアプリがあれば、仮にそれが有料アプリだったとしても買い切りで購入した方が月額料金もかからずずっと利用できるので効率がいいとも言えます。必要ないアプリを多数利用できるよりも、本当に必要なアプリを限定して購入する方が効率的です。
例えば、私が個人的に利用しているアプリで、日本語入力アプリの「ATOK」がありますが、スゴ得コンテンツの中にATOKは含まれています。そのため、スゴ得コンテンツを利用していればわざわざ有料のATOKを購入する必要がないので便利ともいえますが、スマホを使い続ける限り利用し続ける可能性が高いATOKを、毎月スゴ得コンテンツかおすすめパックの月額料金を支払い続けて維持しようとすると、総額ではかなりの金額がかかってしまいます。
ではATOKを有料で購入したらいくらかかるかというと、1500円程度です。スゴ得コンテンツ4ヶ月分で済みます。ちなみに私はもう何年もATOKを使い続けているため、購入して失敗したとはまったく考えていません。スゴ得コンテンツでATOKを使いつづけていたら、「もっと早く普通に購入しておけばよかった」と考えたに違いありません。
つまりはそういうことで、必要なアプリを必要な時に購入する方が、月額料金を払い続けるよりは実は安く済んでしまったりするのです。
そういう意味でスゴ得コンテンツは、よほど「多数のコンテンツを毎月継続して利用する」、というユーザー以外は、あくまでアプリやコンテンツをお試しができるサービスと認識した方が間違いないと言えます。
ちなみにスゴ得コンテンツは、利用ユーザーが500万人を突破したとされています。500万人といえばかなりの数です。ドコモの契約数は7000万契約を突破していますが、うちスマートフォンが半数としても、7人に1人が利用している計算となります。
ただ、スマホ利用者の7人に1人もスゴ得コンテンツを積極的に利用しているとは、到底思えません。そこまで「スゴ得コンテンツ」というサービスが普及しているとは考えにくいです。つまりここがドコモの最も悪いところなのですが、アクティブなユーザーを公開しないのです。つまり、その500万人の中の一体どれくらいの割合が、能動的にスゴ得コンテンツを利用しているのか、ということです。
使っていないのに端末購入時におすすめパックをベタ付けされ、外し忘れているだけのユーザーが大半なのではないのか、ということが疑われるわけですね。実際のところ、7~9割はそのパターンなのではないかと思います。
クラウド容量オプション+50GBは使えるか
最後にクラウド容量オプション+50GBです。
通常、ドコモを利用している場合に無料で利用できるクラウド容量は5GBとなっていますが、それに追加して50GB、つまり合計で55GBのクラウド容量を利用できるようになるのが、クラウド容量オプション+50GBです。
これにより、大容量の写真や動画、音楽などのデータを、クラウド上に保存することができるようになります。
クラウドサービスに関しては、他のアプリとは違い、クラウド容量オプションに限らず買い切りにすることができません。あくまで月額料金を支払いながら維持していく必要があります。
おすすめパックの中の「iコンシェル」、「スゴ得コンテンツ」と比べて、この「クラウド容量オプション+50GB」のみが、人によっては継続利用する価値が高いサービスといえます。
どうしても消えてしまっては困るデータ、写真や動画などをクラウドにアップロードしておくことにより、万が一のデータ紛失に備えることができます。
検討すべきはそのデータ容量5GB+50GB(月額400円)、もしくはおすすめパック(500円)を高いととるか安いととるかです。
おすすめパック三つのサービスの料金
iコンシェル・・・100円
スゴ得コンテンツ・・・380円
クラウド容量オプション+50GB・・・400円
合計880円
おすすめパック・・・500円
つまり、おすすめパックにすると、それぞれ単独で申し込みをするよりも、330円お得になります。おすすめパックがお得か、単独で申し込みした方がお得かは、どのサービスを利用したいかによります。次の三つの組み合わせになります。
iコンシェルとスゴ得コンテンツを利用したい・・・単独がお得
iコンシェルとクラウド容量オプション+50GBを利用したい・・・単独でもおすすめパックでも同じ
スゴ得コンテンツとクラウド容量オプション+50GBを利用したい・・・おすすめパックがお得
三つとも利用したい・・・おすすめパックがお得
とりあえずおすすめパック内の二つ以上のサービスを利用したいと考えているのであれば、おすすめパックの方がお得なケースの方が多くはなります。
au・ソフトバンク・MVNOユーザーは
ドコモのおすすめパックは、他のd系サービスと異なり、キャリアフリーでの利用はできません。
そのため、ドコモ以外のユーザーがおすすめパックを利用したい場合は、同等の別サービスを探して利用するしかありません。
最も代替サービスが多いと思われるのは、クラウド容量オプションです。
オンラインストレージサービスとして、DropBoxやGoogleドライブ、OneDrive、OCNマイポケットなど様々なサービスがありますので、ドコモユーザーでも比較検討して利用したいクラウドを選択してもいいでしょう。
おすすめパックの外し方/解約方法
お試し31日間があるおすすめパックですが、当然その間に解約を忘れてしまうと自動課金され始めます。賢い消費者になるためには、必要ないと思ったなら必ず忘れずに外す必要があります。
おすすめパックの解約方法には、三つの方法があります。
一つは、ドコモインフォメーションセンターへ電話して解約する方法、一つはドコモショップ店頭へ出向いての解約、そして最後がMy docomoからの解約です。
やり方さえわかれば、My docomoから外すのが最も簡単です。dアカウント・パスワードでログイン後、「オンライン手続き」を選択し、おすすめパックを選んで廃止ができます。
必要ない場合の解約だけは忘れないようにしましょう。