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機種変更応援プログラムは必要か

   

最終更新:3月29日

au、ソフトバンクに遅れてドコモが2015年9月25日より開始した「機種変更応援プログラム」

auではアップグレードプログラム、ソフトバンクでは「機種変更先取りプログラム」としてサービス提供されています。各社若干の違いはあるにせよ、大まかな内容は近いものとして、三社三様の買い替え促進プログラムとして展開されている状況です。

導入された目的としては、端末の利用期間が長期化する傾向の中で、早めの買い替えを促進する狙いがあります。増えてきているMVNOへの流出阻止のためか、三社ともに旧利用機種の下取りが条件となっている点も一つの特徴です。

これら買い替え促進プログラムが本当に必要なのか、メリットあるのかないのか、検証していきます。

ドコモの機種変更応援プログラムとは

さて、ドコモの機種変更応援プログラム。果たして必要なのでしょうか。

 

そもそも機種変更応援プログラムがどういうシステムなのかというと、ドコモによれば「プログラム料金を一定期間お支払いいただくと、24ヶ月の割賦支払い終了を待たずに気軽にお得に最新機種に機種変更していただくことができる」というプログラムです。

 

加入条件はXiの対象機種を購入すること

開始当初はiPhone 6s/6s plusのみが対象機種とされていましたが、その後2015-2016年冬春モデル以降はほぼすべて対象機種となっています。

つまり、対象の新機種を購入する際に、機種変更応援プログラムに加入することができるわけです。

 

そして加入をすると、月額300円(税別・以下同)を最大24ヶ月間支払っていくことにより、19ヶ月目から25ヶ月目までの間に機種変更実施すれば、ポイントを還元しますよ、ということです。

還元ポイントは機種によって、変更月によって違いますが、最大で27000円分となっています。

 

月額300円というところが気になりますが、まぁ27000円分次回還元されるのであれば損はしないのかな?と思えそうです。

ですが、ちょっと待ってください。

 

故障なしで下取りに出すこと・プログラムを継続すること

このプログラムには重要な条件があります。

それは前述しましたが、旧機種の下取りです。

正確には、

 

「機種変更時に旧機種を正常な状態で回収させていただくこと」

 

つまり故障機ではダメなのです。この点が、auのアップデートプログラムとは大きく異なります(※アップデートプログラムは、安心ケータイサポートプラスLTE加入であれば、破損水濡れなどがある故障機種でも回収後、プログラム適用可能)。

そしてさらに条件は続き、

 

「機種変更時もプログラムを継続いただくこと」

 

という条件も存在します。つまり、ポイント還元を受けるためには、「機種変更応援プログラムは今回でやめた」ではダメなのです。少なくとも還元を受けるあとまでは継続する必要があります。継続するということは、買い替えた機種でも月額300円が最大24ヶ月間発生するということです。ポイント還元を受けたあと即時で廃止したとしても最低一ヶ月分は月額料金が無駄にかかります。

これは、本当にお得なのでしょうか。

 

月額300円×最大24ヶ月=最大7200円がまずはかかることを認識しましょう。

仮に26ヶ月以上対象機種を利用し続けたり、故障してしまっていたために機種変更応援プログラムを利用できなかった場合でも、積み立てた最大7200円分はポイント還元されるため、無駄にはなりません。

ただし、機種変更応援プログラムの継続がされなかったり、途中で解約してしまったりすれば、積み立てた300円×利用月分は返ってきません。つまり、『ドコモを続ける限りにおいて』のみ、損はしないというシステムになっているのです。

 

還元額は27000円から9000円

さらに、19ヶ月目から24ヶ月目までにこのプログラムを利用した場合、『最大』27000円分還元なので、27000円よりも減ることもあります。

 

まず、対象機種がカテゴリーAからCまでランク分けされており、カテゴリーAにランク付けされた対象機種の場合が、最大27000円分になります。

カテゴリーBでは最大21000円、カテゴリーCでは最大18000円です。

 

さらにカテゴリーAで最大27000円還元の条件としては、「19ヶ月目に機種変更した場合」です。

カテゴリーAの場合、20ヶ月目になれば23000円、21ヶ月目になれば19000円と、どんどん還元額は減っていきます。

最終25ヶ月目ではなんと、カテゴリーAでも9000円分まで減ります。ただそれでも、分割支払金残額が実質無料になるというシステムの、auアップグレードプログラムよりはこの点、有利です。

 

下取りプログラムとの違い

ここまでで、鋭い人はもう気づいていると思います。

最終的に9000円になるのなら、

下取りプログラムの方がお得なんじゃないのか?

ということです。

 

対象機種の下取り価格が二年後にどうなっているかはわかりませんが、概ねこの指摘は正しいといえそうです。現在の水準から考えれば、確実に下取りに回した方がお得になります。

もっと言えば、ドコモで下取りしてもらうのではなく、オークションなどで販売した方が高く売れる可能性すらあります。

 

実はそれは現在でも同じことがいえ、ドコモに下取りに出すと二束三文にしかならない機種が、ネットオークションで販売したらかなりの高値を付けることが非常に多いのです。

その点に気づいている人は、ドコモで旧機種を下取りに出すなんてもったいないことはしません。

この点は、これから機種変更を考えている人が注意するべきポイントでもあります。

 

ドコモで下取りに出すくらいなら、ネットオークションで販売した方がいい

 

特に、iPhoneです。

値崩れしにくい機種の代表がやはりiPhoneであり、iPhoneであれば旧機種でもかなりの高値で売れます。

※関連記事:「ドコモ下取りプログラムとネットオークション売却はどちらが有利か

 

下取りプログラムと機種変更応援プログラムは併用できない

もう一つ、注意点があります。

 

機種変更応援プログラムを利用する場合には旧利用機種を下取りされるわけですが、下取りプログラム分の料金と機種変更応援プログラム分の料金の両方が還元されるわけではないという点です。

つまり、機種変更応援プログラムを利用すれば、下取りプログラム分の還元は入りません。

下取りプログラムを利用した場合、機種変更応援プログラムを継続すれば積み立て分だけはポイント返還されます。

そのため、下取りプログラムに出した方が料金的にお得なら、そちらを選択したほうがいいのです。

そうなってくると、機種変更応援プログラムは積み立てた分をポイント返還されるのみで何のため加入したのかもはやわかりません。機種変更応援プログラムのメリットがほぼほぼ見えなくなりますね。

 

つまり、ドコモがもしユーザー目線でこの機種変更応援プログラムを作ったのであれば、少なくとも下取り価格よりも大きな還元が入らないとおかしいわけで、もし下取り価格の方がどう考えてもお得であるという結論に至る場合、あくまでドコモ目線の囲い込み施策でしかないという結論しか導きだすことができないわけです。

さて、どうしたものでしょうか。

 

前述したとおり、ドコモでずっと続けていく限りにおいては、損をすることはないわけです。

しかし、他社へMNPで転出したり、解約をしたりするとその瞬間、ユーザー側の損失として計上されてしまうという、ドコモの罠に早変わりするのです。

あなたはこの機種変更応援プログラム、利用しますか?

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