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機種変更応援プログラム/機種変更応援プログラムプラスは必要か

   

au、ソフトバンクに遅れてドコモが2015年9月25日より開始した「機種変更応援プログラム」

スタートからやがて二年が経とうとしています。

auではアップグレードプログラム、ソフトバンクでは「機種変更先取りプログラム」としてサービス提供され、各社若干の違いはあるにせよ、大まかな内容は近いものとして、三社三様の買い替え促進プログラムとして展開されている状況は変わりません。

導入された目的としては、端末の利用期間が長期化する傾向の中で、早めの買い替えを促進する狙いがあります。増えてきているMVNOへの流出阻止のためか、三社ともに旧利用機種の下取りが条件となっている点も一つの特徴です。

そして2017年9月22日より、iPhone 8/iPhone 8 Plus/iPhone Xの発売に合わせて、「機種変更応援プログラムプラス」が開始されます。一年後に改めて新iPhoneを購入したいユーザー向けのプログラムとなっています。

これら買い替え促進プログラムが本当に必要なのか、メリットあるのかないのか、対象ユーザーが増え始めていることを想定し、改めて検証していきます。

ドコモの機種変更応援プログラムとは

さて、ドコモの機種変更応援プログラム。果たして必要なのでしょうか。

 

そもそも機種変更応援プログラムがどういうシステムなのかというと、ドコモによれば「プログラム料金を一定期間お支払いいただくと、24ヶ月の割賦支払い終了を待たずに気軽にお得に最新機種に機種変更していただくことができる」というプログラムです。

 

加入条件はXiの対象機種を購入すること

開始当初はiPhone 6s/6s plusのみが対象機種とされていましたが、その後2015-2016年冬春モデル以降はほぼすべて対象機種となっています。

つまり、対象の新機種を購入する際に、機種変更応援プログラムに加入することができるわけです。

 

そして加入をすると、月額300円(非課税)を最大24ヶ月間支払っていくことにより、19ヶ月目から25ヶ月目までの間に機種変更実施すれば、ポイントを還元しますよ、ということです。

還元ポイントは機種によって、変更月によって違いますが、最大で27000円分となっています。

 

月額300円というところが気になりますが、まぁ27000円分次回還元されるのであれば損はしないのかな?と思えそうです。

ですが、ちょっと待ってください。

 

故障なしで下取りに出すこと・プログラムを継続すること

このプログラムには重要な条件があります。

それは前述しましたが、旧機種の下取りです。

正確には、

 

「機種変更時に旧機種を正常な状態で回収させていただくこと」

 

つまり故障機ではダメなのです。この点が、auのアップデートプログラムとは大きく異なります(※アップデートプログラムは、安心ケータイサポートプラスLTE加入であれば、破損水濡れなどがある故障機種でも回収後、プログラム適用可能)。

そしてさらに条件は続き、

 

「機種変更時もプログラムを継続いただくこと」

 

という条件も存在します。つまり、ポイント還元を受けるためには、「機種変更応援プログラムは今回でやめた」ではダメなのです。少なくとも還元を受けるあとまでは継続する必要があります。継続するということは、買い替えた機種でも月額300円が最大24ヶ月間発生するということです。ポイント還元を受けたあと即時で廃止したとしても最低一ヶ月分は月額料金が無駄にかかります。

これは、本当にお得なのでしょうか。

 

月額300円×最大24ヶ月=最大7200円に+一ヶ月分300円がまずはかかることを認識しましょう。

仮に26ヶ月以上対象機種を利用し続けたり、故障してしまっていたために機種変更応援プログラムを利用できなかった場合でも、積み立てた最大7200円分はポイント還元されるため、とりあえずその分については無駄にはなりません。

ただし、機種変更応援プログラムの継続がされなかったり、途中で解約してしまったりすれば、積み立てた300円×利用月分は返ってきません。つまり、『ドコモを続ける限りにおいて』のみ、損はしないというシステムになっているのです。

 

還元額は27000円から9000円

さらに、19ヶ月目から24ヶ月目までにこのプログラムを利用した場合、『最大』27000円分還元なので、27000円よりも減ることもあります。

 

まず、対象機種がカテゴリーAからCまでランク分けされており、カテゴリーAにランク付けされた対象機種の場合が、最大27000円分になります。

カテゴリーBでは最大21000円、カテゴリーCでは最大18000円です。

 

カテゴリー 13~18ヶ月目
(iPhoneのみ)
19ヶ月目 20ヶ月目 21ヶ月目 22ヶ月目 23ヶ月目 24ヶ月目 25ヶ月目
A 27000円 27000円 23000円 19000円 15000円 11000円 9000円 9000円
B 21000円 21000円 18000円 15000円 12000円 9000円 9000円 9000円
C 18000円 18000円 155000円 13000円 10500円 9000円 9000円 9000円

 

 

さらにカテゴリーAで最大27000円還元の条件としては、「19ヶ月目に機種変更した場合」です。

カテゴリーAの場合、20ヶ月目になれば23000円、21ヶ月目になれば19000円と、どんどん還元額は減っていきます。

最終25ヶ月目ではなんと、カテゴリーAでも9000円分まで減ります。ただそれでも、分割支払金残額が実質無料になるというシステムの、auアップグレードプログラムよりはこの点、有利です。

 

ちなみに上記還元額の表はすべて税込み表記となっているのにも注意が必要です。ドコモ公式サイトの還元額表記にしっかり、【表の金額はすべて税込】と併記されています。

下取りプログラムの場合の下取り金額についてもこれは同様です。

税込みか税別かで、受け取り方はかなり変わりますので、これは覚えておきたい内容です。

ちなみに、機種変更応援プログラムの利用料金としての月額300円については、非課税となっています。

 

下取りプログラムとの違い/どちらを使うかは選択可能

ここまでで、鋭い人はもう気づいていると思います。

最終的に機種変更応援プログラムの還元額が9000円まで下がるのなら、

タイミングによっては下取りプログラムの方がお得なんじゃないのか?

ということです。

 

購入時から二年後、対象機種の下取り価格がどうなっているかはわかりませんが、概ねこの指摘は正しいといえそうです。下取りに回した方がお得になる可能性は十分にあります。

もっと言えば、ドコモで下取りしてもらうのではなく、オークションなどで販売した方が高く売れる可能性すらあります。

オークションが面倒だ、という人でも最近はメルカリというアプリも流行っていますよね。ハードルはずいぶん下がっているのではないでしょうか。どちらがお得になるかは検討の余地があります。

 

ちなみに、下取りと機種変更応援プログラムの両方の対象になる場合、どちらが有利になるかはドコモでは教えてもらえます。

ドコモショップ等での機種変更時には、有利になる方を教えてもらえますし、事前に知りたい場合はインフォメーションセンターに確認してみてもいいでしょう。もちろん、利用している機種名と利用期間に合わせて自分で調べることもできます。

 

この点は、これから機種変更を考えている人が注意するべきポイントでもあります。

 

iPhoneの場合は特に、最も値崩れしにくい機種の代表でもあるため、端末が傷汚れがあまりない、きれいな状態であるのなら、オークション等での売却も視野に入れた方が確実かもしれません。

※関連記事:「ドコモ下取りプログラムとネットオークション売却はどちらが有利か

 

下取りプログラムと機種変更応援プログラムは併用できない

既に前項で「下取りと機種変更応援プログラムのどちらが有利か教えてもらえる」と書きましたが、注意点の一つとして、下取りと機種変更応援プログラムの両方を併用することはできない、という点があります。

 

機種変更応援プログラムを利用する場合には旧利用機種を下取りされるわけですが、下取りプログラム分の料金と機種変更応援プログラム分の料金の両方が還元されるわけではないということです。

つまり、機種変更応援プログラムを利用すれば、下取りプログラム分の還元は入りません。

下取りプログラムを利用した場合、機種変更応援プログラムを継続すれば積み立て分だけはポイント返還されます。

そのため、下取りプログラムに出した方が料金的にお得なら、そちらを選択したほうがいいのです。

そうなってくると、機種変更応援プログラムは積み立てた分をポイント返還されるのみで何のため加入したのか、もはやわかりません。機種変更応援プログラムのメリットがほぼ見えなくなりますね。

 

つまり、ドコモがもしユーザー目線でこの機種変更応援プログラムを作ったのであれば、少なくとも下取り価格よりも大きな還元が入らないとおかしいわけで、もし下取り価格の方がどう考えてもお得であるという結論に至る場合、あくまでドコモ目線の囲い込み施策でしかない、と言われても仕方がないところです。

 

前述したとおり機種変更応援プログラムは、ドコモでずっと続けていく限りにおいては、損をすることはないわけです。

しかし、他社へMNPで転出したり、解約をしたりするとその瞬間、ユーザー側の損失として計上されてしまいます。

機種変更応援プログラムを利用するかどうかは、よくよく考えて結論を出しましょう。

 

機種変更応援プログラムの還元ポイントは、新機種購入時に利用可能

機種変更応援プログラムの還元分のポイントが、一体どこに対して利用可能なのかがわからないという声が多いようなので、詳しく解説しておきます。

具体的には、機種変更応援プログラムの還元分のdポイントはあくまで通常のdポイントなので、割賦残額に充てることはできず、次回機種購入時の端末代金に充てることができるポイント、ということになります。

つまり、前機種の割賦残額が仮に残っていたとしても、そちらの料金の支払いなどに充てることはできません。あくまで、次回購入機種分の料金に対して充当できるdポイントです。

そもそも、割賦残額に対してdポイントを充てることは元々できないため、これは機種変更応援プログラムにおいても全く変わりません

 

ここまでをまず、しっかり抑えておく必要があります。その上で、ここから割賦残額とdポイントについての例外について解説します。

あまり知られておらず、経験の浅いドコモショップスタッフにたまたま当たってしまった場合など、この事実を知らないというケースもあるのですが、ずっと以前からドコモにおいて採用されているシステムがあります。

それは、機種変更と同時に割賦残精算をした場合、dポイントを同時に利用することができるという仕組みです。

ドコモの分割払いの注意事項にこうあります。そのまま引用します。

 

『機種変更による電話機のご購入時に限り、分割支払金残額/分割払金残額の一括精算にdポイントを充当することができます。』

 

つまり、機種変更する場合の新機種の金額が8万円で、うち75000円が新しい割賦になるとします。残り5000円が当日現金払いです。その上で、旧機種の割賦残額が2万円残っているとして、これを機種変更と同時に精算する形にすると、割賦残額の2万円と新機種分割賦以外の5000円を合わせた2万5000円分に対して、dポイントを利用することができる、というわけです。

この仕組みを利用すると、事実上割賦残額にdポイントを充てるのと同じになるのですね。そのため、十分なdポイントさえあれば、買い替えた後に、旧機種の割賦が残るということはありません。もちろん割賦残額に充てる分だけのdポイントを所有していなければ、足りない分はこの場合、ドコモショップ窓口その場で支払いをする必要が出てくるというわけです。

この仕組みについては機種変更応援プログラム/機種変更応援プログラムプラス、どちらの還元分のdポイントについても同じなので、しっかり理解しておきましょう。

割賦残額を機種変更後も残したくない、ということであれば、機種変更と同時の一括精算を忘れないようにしましょう。機種変更応援プログラム/機種変更応援プログラムプラス利用時にも同じことです。

 

機種変更応援プログラムプラスはiPhone向けプログラム

機種変更応援プログラムの拡張版、「機種変更応援プログラムプラス」は、2017年版iPhone向けに適用されるプログラムです。

通常の機種変更応援プログラムとの大きな違いとしては、月額プログラム料が完全に0円となっている点がまず、挙げられます。

そのため、利用して損をするということはまったくないため、これは確実に加入しておくべきと言えそうです。

具体的な内容は以下の通りです。

 

内容 対象機種を購入し、対象機種の購入日から13か月目以降25か月目までに
新たな機種を購入した場合、購入時に利用できる最大40,000円分のポイントを還元
月額料金 無料
提供開始日 2017年9月22日
対象機種 iPhone 8/iPhone 8 Plus/iPhone X
受付拠点 全ドコモショップ/ドコモ取扱店/ドコモオンラインショップ
条件 ・Xi契約があること
・対象機種を購入すること
割引条件 ・12か月以上プログラムを継続の上で同一の対象機種を利用し、
13か月目以降に新たな機種に機種変更すること
・機種変更時に旧対象機種を正常な状態で回収に出すこと

 

つまり、iPhone 8/iPhone 8 Plus購入から一年後、13か月目から25か月目までに新たな機種を購入すれば、最大40000円分のポイントを還元し、購入時に利用することができる、ということです。

機種変更の時期ごとの割引額は以下の通りです。

 

【iPhone 8/iPhone 8 Plus】

13か月目 14か月目 15か月目 16か月目 17か月目 18か月目 19か月目
40000円 38000円 36000円 34000円 32000円 30000円 27000円

 

20か月目 21か月目 22か月目 23か月目 24か月目 25か月目 それ以降
23000円 19000円 15000円 11000円 9000円 9000円 なし

 

【iPhone X】

13か月目 14か月目 15か月目 16か月目 17か月目 18か月目 19か月目
60000円 56000円 52000円 48000円 44000円 40000円 36000円

 

20か月目 21か月目 22か月目 23か月目 24か月目 25か月目 それ以降
32000円 28000円 24000円 20000円 16000円 12000円 なし

 

さて、ここまで内容を確認しても、ややわかりにくいですね。ドコモは以下の図を例として挙げています。

 

 

つまり、iPhone 8の場合、機種代金総額88776円から、月々サポートが次の買い替えをするまで、上記図では12か月分適用されることで、実質価格は28512円安くなっている、というわけです。

さらにそこから、機種変更応援プログラムプラスで割り引かれる40000円分のポイント還元により、残りの実質価格は、20254円になる、というわけです。

もし、一年で次のiPhoneに毎年買い替えをしているという人にとっては、これは間違いなくお得と言えそうです。

 

ここで一つ、疑問に思われそうな点があります。上記例では、12か月で買い替えをするため、もし本体代金を割賦購入している場合には、残り一年の割賦はそのまま残ってしまうのでは?ということですね。

この点については、割賦残金の一括清算を機種変更時に実施すれば、ポイントを利用して清算することができるため、問題はないと思われます。(※通常dポイントを割賦残清算に充てることは不可ですが、機種変更時に一括清算することで例外的にdポイントを充てることができます

40000円分のポイントで割賦残額もある程度終わらせてしまうことで、iPhone 8の分は一年で完全に終了、そのまま次のiPhone購入を月々サポート適用で実施することができるというわけです。

加えて、機種変更応援プログラムプラスの優れている点としては、次の機種変更の際の「機種変更応援プログラムプラス」への加入は任意とされており、通常の機種変更応援プログラムのように加入が必須、ということもありません。

とはいえ、いずれにしても月額料金が無料なのですから、再加入しても別に問題はないどころか、加入しておいた方が選択の幅が広がるといえます。

 

機種変更応援プログラムプラスの注意点

機種変更応援プログラムプラスの注意点としては、通常の機種変更応援プログラム同様、利用機種を回収に出さないといけないという点です。

そのまま旧機種を手元に残しておくということはできません。これは今までと変わりませんし、auやソフトバンクの似たシステムも同じなので仕方がないところです。

とはいえ、注意点としてはこれくらいしか見当たらないので、通常の機種変更プログラムとは違い、機種変更応援プログラムプラスは絶対的に加入しておいて損はないプログラムということができそうです。

 

アップグレードプログラムEX(a)と半額サポート for iPhoneが対抗サービス

既に先行してソフトバンクから半額サポート for iPhone、auからはアップグレードプログラムEX(a)が発表されていました。

そのため、ドコモから何らかの動きがないと、完全にドコモ一人負けの様相だったため、ある程度何らかのサービスが登場するであろうことは予想できていました。

ということで、ここで出てきた機種変更応援プログラムプラス

ソフトバンクの半額サポートは月月割適用月額料金無料割賦残額免除という内容なので、よりドコモに近いかもしれません。

auの場合は、アップグレードプログラムEX(a)はau ピタットプラン専用サービスなので、元々月額料金を抑えて利用できることもあり、毎月割が適用しませんし、プログラム料もかかります。ただし、割賦残額が免除されるため、実質負担額は半額程度となります。

どれがお得、という判断は少し難しいところですが、各社一年で新iPhoneに買い替え安くする仕組みをそれぞれ構築してきた、という印象ですね。

 

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