ドコモの2021年夏モデルが発表されました。
5月19日のドコモ新商品発表会では、5G:1機種、4G:2機種の合計3機種のスマートフォンしか発表されていませんが、それ以前に発表済みの機種、発売済みの機種もあるため、それらも含めた上での「夏モデル」となっています。
まとめて、ドコモの新機種2021年夏モデルの選び方を解説します。
ドコモ・2021年夏モデル新機種一覧
ハイエンドモデル | スタンダードモデル | |
ミドルレンジ | エントリー | |
Xperia 1Ⅲ (7月以降発売予定) |
Xperia 10Ⅲ (6月18日発売予定) |
Xperia AceⅡ(4G) (5月28日発売) |
Galaxy S21 5G (4月22日発売) |
Galaxy A52 (6月3日発売) |
arrows Be4 plus(4G) (5月28日発売) |
Galaxy S21 Ultra 5G (4月22日発売) |
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AQUOS R6 (6月中旬以降発売予定) |
2021年のドコモ夏モデル新機種は、ハイエンドモデルが4機種、ミドルレンジが2機種、4G対応のエントリーモデルが2機種、という合計8機種のラインナップとなりました。
純粋に性能を追い求めるならハイエンド一択ですが、価格帯がかなり高めの設定になってしまうので、できる限りお財布に優しい機種にしたい、という場合には、中位モデルであるXperia 10ⅢやGalaxy A52が狙い目です。
エントリーモデル2機種は、5Gに対応しない4Gモデルです。まだまだ5G対応エリアが非常に狭い現状、5Gに対応していないこと自体は何の問題もなく、そこは気にする必要はありません。
ただ、価格が安い分スペックがかなり抑えられていることを考慮すると、かなりのライトユーザー、またはスマホ入門者向けと考えた方がいいかもしれません。
機種別:2021年夏モデル/ハイエンドモデル
Xperia 1Ⅲ SO-51B
【Xperia 1Ⅲ SO-51B】
・カラーバリエーションはフロストブラック、フロストグレイ、フロストパープルの3色。
・ディスプレイサイズは約6.5インチ。有機EL シネマワイドディスプレイ/4K/HDR対応。
・リフレッシュレートは120Hz。
・サイド部分に電源キー兼指紋センサー。
・防水防塵対応:IPX5/8 IP6X
・カメラ性能
アウトカメラ:約1220万画素/約1220万画素/約1220万画素/ToFカメラ
インカメラ:約800万画素
・可変式望遠レンズで2つの焦点距離を実現
・ZEISSレンズ採用/T*コーティング(ティースターコーティング)
・バッテリー容量は4500mAh。急速充電/ワイヤレスチャージ/おすそわけ充電対応。
・ストレージは256GB/RAMは12GB。
・21:9マルチウィンドウ/片手モード/サイドセンス対応。
・microSDカード、イヤホン端子(3.5mmオーディオジャック)対応。
・ワンセグ/フルセグ非対応
ドコモの2021年夏モデルの新商品発表会よりも一足早く発表された、SONY・Xperia 1Ⅲ(エクスペリア・ワン・マークスリー) SO-51Bは、今回の夏モデルの中では数少ないハイエンドモデルのうちの一つです。
Xperia 1Ⅱでも十分すぎるほど満足度は高かったですが、そこからさらに洗練され、パワーアップしているXperia最新機種、選ばない理由がありません。
カメラにせよ操作性にせよ、電池容量にせよ、「こんな機種が欲しい!」という要望が非常に多く詰め込まれています。
気になる点と言えば、やはり価格のみと言えるため、ご自分の財布と相談の上、購入を決めましょう。
関連記事:「Xperia 1Ⅲ SO-51Bへの機種変更に! わかりやすく解説」
Galaxy S21 5G SC-51B
【Galaxy S21 5G SC-51B】
・カラーバリエーションはファントムバイオレット/ファントムグレー/ファントムホワイトの3色。
・ディスプレイサイズは約6.2インチ Full HD+/Dynamic AMOLED(有機EL)
・重量は約171g。
・バッテリーは大容量4000mAh。
・生体認証は顔認証とディスプレイ内指紋認証。
・防水防塵対応:IPX5/IPX8・IP6X
・カメラ性能:
アウトカメラ:約1200万画素/約1200万画素/約6400万画素
インカメラ:約1000万画素
最大30倍ズーム
・ワイヤレス充電対応
・ストレージは256GB/RAMは8GB。
・microSDカード、イヤホン端子(3.5mmオーディオジャック)非対応。
・ワンセグ/フルセグ非対応。
前年のフラッグシップモデル・Galaxy S20と比較して、明らかに性能アップしている部分もあるものの、逆に解像度やRAMについて前回より控えめになっていたり、なおかつmicroSDカード非対応、イヤホン端子廃止など、「それならS20の方が良かった」という声が出てきそうな要素も含んでいる点には注意が必要です。
とはいえ、そこは何を重視するのかという考え方にもよりますし、実際の利用においては関係ないと感じられる方も少なくないと思います。相変わらずのハイスペックであるのには間違いありません。
もう一機種のGalaxyが、今回圧倒的すぎるハイスペック&高価格なので、逆に利用者を選んでしまうという点を考えても、比較的「選びやすい機種」と言えるのではないでしょうか。
Galaxy S21 Ultra 5G SC-52B
【Galaxy S21 Ultra 5G SC-52B】
・カラーバリエーションはファントムブラック/ファントムシルバーの2色。
・ディスプレイサイズは約6.8インチ Quad HD+/Dynamic AMOLED(有機EL)
・重量は約228g。
・バッテリーは大容量5000mAh。
・生体認証は顔認証とディスプレイ内指紋認証。
・防水防塵対応:IPX5/IPX8・IP6X
・カメラ性能:シリーズ史上最高解像度の約1億800万画素カメラ。
アウトカメラ:約1億800万画素/約1200万画素/約1000万画素/約1000万画素
インカメラ:約4000万画素
・ドコモ史上最大の100倍ズーム
・ワイヤレス充電対応
・ストレージは256GB/RAMは12GB。
・microSDカード、イヤホン端子(3.5mmオーディオジャック)非対応。
・ワンセグ/フルセグ非対応。
前年とは違い、今年はGalaxyシリーズの中の「+」ではなく「Ultra」がドコモから発売されました。
どちらがよかったのかはそれこそ人によって感じ方が違ってくると思いますが、最高スペックの機種が欲しい、と思っていた方にとっては、今年は最高の選択肢が用意されたというわけです。
ネックはやはり、高すぎる価格です。もちろん、それだけの価値はあると思うのですが、さすがに悩みたくもなる価格設定ではあります。
関連記事:「ドコモのGalaxy S21 Ultra 5G SC-52Bに機種変更! 詳細内容をわかりやすく解説」
AQUOS R6 SH-51B
・カラーバリエーションはブラック/ホワイトの2色。
・ディスプレイサイズは約6.6インチ WUXGA+/Pro IGZO OLED 有機EL
・重量は約207g。
・バッテリーは大容量5000mAh。
・生体認証は顔認証とディスプレイ内指紋認証。認証位置が広く、速度も向上/2本指認証機能搭載。
・防水防塵対応:IPX5/IPX8・IP6X
・カメラ性能:1インチセンサー、7枚構成Summicronレンズ、画質調整など、カメラのすべてをLeicaが監修。
アウトカメラ:約2020万画素/ToFカメラ
インカメラ:約1260万画素
・ワイヤレス充電非対応
・ストレージは128GB/RAMは12GB。
・microSDカード、イヤホン端子(3.5mmオーディオジャック)対応。
・ワンセグ/フルセグ非対応。
ドコモのスマホでLeica(ライカ)のカメラ、と言えばHUAWEIのイメージでしたが、今回の協業相手はSHARP・AQUOSでした。
なんといっても注目はLeica監修のカメラ機能ですが、AQUOS R6はそれ以外も隙のないハイスペックで、この夏の注目機種のうちの一台と言えそうです。
ハイエンドモデルの中で無難に選択するならGalaxy S21 Ultra 5Gだと思いますが、試してみたい、という意味ではXpeira 1ⅢやAQUOS R6の方が上かもしれません。
また、5月23日時点でまだ発表されていない価格についても気になるところです。
関連記事:「ドコモのAQUOS R6 SH-51BのスペックをXperia 1Ⅲ SO-51BやGalaxyと比較してみた」
機種別:2021年夏モデル/ミドルレンジモデル
Xperia 10Ⅲ SO-52B
【Xperia 10Ⅲ SO-52B】
・カラーバリエーションはブルー/ホワイト/ブラック/ピンクの4色に加え、ドコモオンラインショップ限定カラーのイエローを加えた合計5色。
・ディスプレイサイズは約6.0インチ/有機EL トリルミナスディスプレイ for mobile(HDR対応)/FHD+。
・重量は約169g。
・Xperiaのミッドレンジ初の5G対応。
・バッテリーは大容量4500mAh。
・サイド部分に電源キー兼指紋センサー。
・防水防塵対応:IPX5/IPX8・IP6X
・カメラ性能:
【メイン】
16mm(超広角):有効画素数約800万画素/F値2.2
27mm(広角):有効画素数約1200万画素/F値1.8
54mm(望遠):有効画素数約800万画素/F値2.4
【フロント】
有効画素数約800万画素/F値2.0
・サイドセンスや片手モードにも対応
・ワイヤレスチャージ非対応
・ストレージは128GB/RAMは6GB。
・microSDカード、イヤホン端子(3.5mmオーディオジャック)対応。
・ワンセグ/フルセグ非対応。
Xperia 10Ⅲ SO-52Bは、2021年夏に発売されるXperia3機種の中で、低くもなく高くもない、バランスの取れたスペックの、選びやすいスタンダードモデルです。
価格帯も、Xperia 1Ⅲほど高くなく、Xperia AceⅡよりはやや高めの、中くらいの設定と予想されるため、販売開始後の初動ではXperia 1Ⅲにかなわないかもしれませんが、逆に長期的に安定して売れる可能性が高い機種と考えられます。
もし、金額をどうしても抑えたい場合には、第一候補として検討したい一台です。
6月18日発売予定と発表されています。
関連記事:「Xperia AceⅡSO-41BとXperia 10Ⅲ SO-52Bを比較してみた」
Galaxy A52 5G SC-53B
【Galaxy A52 5G SC-53B】
・カラーバリエーションはオーサムバイオレット/オーサムホワイト/オーサムブラックの3色。
・ディスプレイサイズは約6.5インチ Full HD+/Super AMOLED 有機EL
・重量は約188g。
・バッテリーは4500mAh。
・生体認証は顔認証とディスプレイ内指紋認証。
・防水防塵対応:IPX5/IPX8・IP6X
・カメラ性能:
アウトカメラ:約6400万画素/約1200万画素/約500万画素/約500万画素
インカメラ:約3200万画素
・ストレージは128GB/RAMは6GB。
・microSDカード、イヤホン端子(3.5mmオーディオジャック)対応。
・ワンセグ/フルセグ非対応。
ドコモの5G対応夏モデルの中ではスタンダードモデルという位置づけで、ミッドレンジの機種であるGalaxy a52 5Gは、Xperia 10Ⅲと同じように、高すぎず安すぎない、中間にあたる機種を選びたい人向けのスマートフォンです。
ハイエンドモデルではないとはいえ、性能が低いというわけでもなく、カメラは4眼で、望遠の代わりにマクロカメラを搭載し、超至近距離の撮影にも対応してくれます。
マクロカメラは、使ってみるとかなり便利で、一定の需要もあると考えられるため、それを目的としての購入もありだと思います。
機種別:2021年夏モデル/エントリーモデル
Xperia AceⅡ SO-41B/4G対応
・カラーバリエーションはホワイト/ブラック/ブルーの3色。
・ディスプレイサイズは約5.5インチ HD+/TFT。
・重量は約159g。
・バッテリーは4500mAh。
・生体認証は指紋認証のみ。
・防水防塵対応:IPX5/IPX8・IP6X
・カメラ性能:
アウトカメラ:約1300万画素/約200万画素
インカメラ:約800万画素
・ストレージは64GB/RAMは4GB。
・ワイヤレス充電非対応。
・microSDカード、イヤホン端子(3.5mmオーディオジャック)対応。
・ワンセグ/フルセグ非対応。
・格安価格の税込22,000円(ドコモオンラインショップ価格)。
とにかく安い、Xperiaです。前機種のXperia Ace SO-02Lも、ここまで安くはありませんでした。
税込22,000円、つまり税抜20,000円。少なくともドコモにおいては初めての、低価格エントリーモデルのXperiaなのではないでしょうか。最近かなり数も減ってきた、5Gに対応しない、4G対応スマートフォンです。
価格が安いということは、当然価格に合わせてスペックはかなり絞られているため、最低限の機能はあるとは言っても、今までのミッドレンジからハイエンドのXperiaに慣れている人が選択した場合、大きな不満を覚える可能性がありますので注意が必要です。
安くはあるものの、どちらかというと、初めてスマートフォンを利用する人や、本当に電話とSNSなど、必要最低限の利用しかしない人向け、と考えた方がいいかもしれません。
関連記事:「Xperia AceⅡSO-41BとXperia 10Ⅲ SO-52Bを比較してみた」
arrows Be4 Plus F-41B:4G対応
・カラーバリエーションはレッド/ホワイト/ブラックの3色。
・ディスプレイサイズは約5.6インチ HD+/有機EL
・重量は約160g。
・バッテリーは3600mAh。
・生体認証は指紋認証のみ。
・防水防塵対応:IPX5/IPX8・IP6X
・カメラ性能:
アウトカメラ:約1310万画素
インカメラ:約800万画素
・ストレージは64GB/RAMは4GB。
・MIL規格23項目準拠
・泡タイプのハンドソープ、または食器用洗剤で洗える。
・ワイヤレス充電非対応。
・microSDカード、イヤホン端子(3.5mmオーディオジャック)対応。
・ワンセグ/フルセグ非対応。
・格安価格の税込21,780円(ドコモオンラインショップ価格)。
arrows Be4 plusは、Xperia AceⅡ同様、4G対応エントリーモデルであり、格安価格で販売されるスマートフォンです。
ROM/RAMや電池容量が前機種のarrow Be4よりもアップしていながら、価格はさらに安い税込21,780円と、今回の夏モデルの中では最安価格となっています。
arrows Beシリーズの大きな特徴である、泡タイプのハンドソープや食器用洗剤で洗える、という点や、MIL規格23項目準拠という点は継承しており、ウイルスやばい菌の温床になりやすいスマートフォンにおける清潔さ確保という意味では非常に優れた特徴を持ちます。
とはいえ、全体としてのスペックが低い、という点は価格の安さとトレードオフであり、ある程度覚悟しておく必要がある部分でもあります。
Xperia AceⅡ同様、スマホ入門用、最低限利用の方向けのスマホと言えます。
関連記事:「arrows Be4 Plus F-41Bとarrows Be4 F-41Aを比較してみた」。
ahamo(アハモ)でも機種変更ならドコモオンラインショップで購入可能
当初、ahamo(アハモ)利用の場合にはドコモオンラインショップで機種変更ができませんでしたが、5月19日よりahamo利用中の方も通常のドコモ利用の場合同様、ドコモオンラインショップでの機種変更ができるようになりました。
今までのように機種変更するためにわざわざahamoからドコモに戻したりというような面倒な手続きは必要なくなり、簡単に手続きができるようになっています。
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関連記事:「dカード GOLDは本当にお得なのか」