カケホーダイライトプランはお得なのか

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※カケホーダイライトプランは2019年5月31日をもって、新規受付を終了します。

以後、新プラン「ギガホ/ギガライト」が提供開始されます。なお、新プランへの変更を行わない場合、引き続きカケホーダイライトプランの利用は可能です。→「ドコモのギガホ/ギガライトをわかりやすく完全解説

 

カケホーダイライトプラン」が2015年9月25日よりドコモから提供開始される要因となったそもそもの始まりは、auの「スーパーカケホ」提供開始でした。

「スーパーカケホ」はiPhone 6s発売直前にサプライズで発表されたauの新料金プランであり、それまでは通話をかけない人も、定額カケホーダイ料金(2700円)を払わざるを得なかったところに風穴を開ける廉価版プランとして開始されました。

サービス開始を聞いた当初は、私も所有している全回線を早速auに転出してしまおうかと、真剣に検討したほどでしたが、よくよく検証してみると、パケットプランなしでは利用できないとわかり、断念した経緯があります。

その後追随したソフトバンク・ドコモも内容に大差はありませんでしたが、様々な選択肢を与えてくれる形になったことは間違いありません。

 

そして2017年1月30日より、ドコモのカケホーダイライトプランはその適用パケットパックを、データSパックまで拡大します。より使い勝手がよくなったカケホーダイライトプランは、どういう人がお得でどういう人がお得でないのでしょうか。検証していきます。

関連記事:「カケホーダイライトプラン(ケータイ)はお得なのか

カケホーダイプランとカケホーダイライトの比較

まず、最もわかりやすい比較をします。

カケホーダイプラン2700円を選択した場合の最安の組み合わせと、カケホーダイライト1700円を選択した場合の最安の組み合わせの比較です。

 

2700円(カケホーダイプラン)+300円(spモード)+3500円(データS)=6500円

1700円(ライトプラン)+300円(spモード)+3500円(データS)=5500円

 

2017年1月30日から変更された、カケホーダイライトプランで選択できるパケットパックの拡大により、今まで存在した料金的な逆転現象が解消されました。

純粋に、最安値はカケホーダイライト+データSパックの組み合わせとなりました。今まで非常にわかりにくかったので、今回の変更によってわかりやすくなった、と言ってもよさそうです。

 

ちなみに私が当初カケホーダイライトに希望していたのは、カケホーダイライト単体での利用です。

つまり、通話について5分以内が無料という制限はつくものの、1700円のみで済むプラン。インターネットは一切必要ありませんでした。

しかし現実のカケホーダイライトは、パケットパックなしでは利用できないのです。これは今でも非常に残念と感じている部分です。以下、ドコモ公式ページの注意書きです。

 

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キャリア各社の思惑としては、通話をあまりしない人のために基本料金は引き下げたものの、逆にパケットプランの利用は必須として、全体としての収益の悪化を未然に防ごうという内容です。

それもそのはず、カケホーダイライトを単独での申し込みを可能としたら、それこそインターネットを一切必要としていない私のようなユーザーが殺到し、ドコモの収益をかなり圧迫するはずだからです。

それでも、カケホーダイライトプランがデータSパックと組み合わせることができるようになったことで、今まで泣く泣くカケホーダイ+データS、もしくはカケホーダイライト+データMにしていたユーザーにとっては朗報と言えます。前者なら1000円、後者なら1500円の料金の節約が期待できます。

該当ユーザーは1月30日以降、早めに手続きをしたいところです。プラン変更の適用は翌月適用となるため、早ければ早いほうがいいでしょう。

 

カケホーダイライトが開始された当初は、全体としての最安値は一切更新されることはないプランだったわけですが、その後総務省の横やりを経て、シェアパックについてはシェアパック15以上が条件だったカケホーダイライトの制限が解除され、シェアパック10およびシェアパック5の場合でも、カケホーダイライトを選択することが出来るようになり、さらに今回カケホーダイライトでは選択できなかったデータSパックも選択できるようになりました。

選択の幅は大きく広がったと考えていいでしょう。

 

シェアパック+カケホーダイライトは非常にお得

さて、カケホーダイライト+データSパックが選択可能になったことで、単独でもお得になるケースが出てきたわけですが、引き続きカケホーダイライトとシェアパックがお得、という内容は変わりません。

特に、できる限り安くしたいという要望であれば、シェアパック5でシェアパックの回線数が多ければ多いほど、全体としてそれぞれの料金を押し下げることができます

 

2000円(ライト+sp)×3台+7500円(シェア5+シェアオプション×2)=13500円(最安値)

3000円(カケホーダイ+sp)×3台+10500円(シェア10+シェアオプション×2)=19500円

2000円(ライト+sp)×3台+13500円(シェア15+シェアオプション×2)=19500円

 

こちらもずいぶんわかりやすくなりました。最安値にしたければ、カケホーダイライトとシェアパック5を選択すればOKです。

さらに、カケホーダイプラン3回線とシェアパック10の場合と、カケホーダイライト3回線とシェアパック15の場合、料金はどちらも同じになります。

そのため、通話が多いのか、それともデータ容量の利用が多いのかを家族の特性によって見極め、そのうえで全体のプランを組み合わせることで最適プランを選ぶことができるようになります

 

カケホーダイライトは選択の幅を広げるプラン

元々カケホーダイライトは選択の幅を広げるプランとして登場しましたが、当初シェアパック10と組み合わせられないことで不便な面もあったのですが、シェアパック5の登場と同時にシェアパック10と組み合わせられるようになったことで、一気に活用しやすいプランへと変わりました。

家族でまとめてシェアパック5を利用し、最安値を適用させるもよし、通話はしないけれどもデータ容量が必要であるなら大きいシェアパックを選択してもいいですし、2017年1月30日以降は、データS/M/Lパックと組み合わせることもできます。

カケホーダイライトプランは様々な選択肢が可能となりました。

 

ただし、とはいいながらも、それでもMVNO利用ユーザーにとってみればまだまだ高いと言わざるを得ません。

あとは、さらなるドコモの値下げに期待したいところです。

参考ドコモより安いお勧めMVNOLINEモバイル」「OCNモバイルONE

 

カケホーダイライトはU25応援割の割引適用外

カケホーダイライトプランは、基本料金が1700円と非常に安いプランではあるものの、25歳以下のユーザー、すなわちU25応援割対象ユーザーが選択する場合には注意が必要です。

カケホーダイライトプランを選択した場合、U25応援割については1GBの容量追加は適用するものの、500円割引については適用対象外となってしまいます。

つまり、料金としては、カケホーダイプラン2700円を選択してU25応援割の500円が割引され2200円で利用するか、カケホーダイライト1700円を選択し、U25応援割の割引なしの1700円で利用するかのどちらかとなりますが、その価格差はわずか500円で、もし多少5分を超える通話が増えるのであればカケホーダイプランの方がお得になる可能性も高いといえます。

そのため、本当に通話が少ないユーザー以外は、U25応援割が適用する場合に関しては、カケホーダイライトではなく通常のカケホーダイプランを選択した方がいいでしょう。

 

カケホーダイライト+シェアパック5を完全否定する月々サポート減額

現時点でドコモのスマホ料金の最安値は、カケホーダイライトプラン+シェアパック5、かつ家族が3人以上多ければ多いほど、というところですが、残念ながらそんな最安値を黙って見過ごすドコモではありませんでした。

現在、カケホーダイライトプランを選択しても割引等に影響が出るということはまったくありませんが、シェアパック5を選択すると、購入機種の月々サポートが減額されてしまうという弊害が出てしまうようにドコモの料金システムが変更になりました。

「ただでは最安値にはさせない、どうしてもする場合には割引を減額しておく」、ということです。

とはいえ、月々サポート減額分は月あたり432円で総額10368円です。あえて月々サポート減額を避けようと思ってシェアパック10にしたりするよりは、月々サポート減額になったとしてもシェアパック5にしておいた方がまだ安く済みます。

 

カケホーダイライトプランがシェアパック子回線なら最安値

シェアパックのグループ回線であり、子番号であれば、カケホーダイライトを適用させることで、最安値に抑えることができます。

具体的には1700円+300円+500円(シェアオプション)で合計2500円です。

もちろん、シェアパックの元々の金額を親回線が支払っているからこそのこの安さですが、それでももし家族間でシェアパックを組めそうであれば、ドコモの中で最も安いカケホーダイ契約を作り出すことが出来ます。

ともかくカケホーダイライトで最安値を作るためには、誰かとシェアパックを組む必要があるわけです。

一度家族の利用状況もまとめて考えてみてもいいかもしれません

 

なお、カケホーダイプランについては別記事(「カケホーダイプランはお得なのか」)を参考にどうぞ。