ドコモの新プラン・ギガホ/ギガライトが発表されました。→「ドコモのギガホ/ギガライトをわかりやすく完全解説」
このプランの中で重要な役割を果たす新割引サービスとして、「みんなドコモ割」が同時に開始されます。
みんなドコモ割は、非常にシンプルな割引サービスなので理解するのは簡単です。
とはいえ、ギガホ/ギガライトが開始されると同一ファミリー内でも新プランと旧プランの回線が入り乱れ、こんな時はみんなドコモ割は適用するのか? など、悩んでしまう場面も増えてくると思います。
ということで、今のうちからしっかり内容を理解しておくべく、わかりやすく解説をしていきます。
みんなドコモ割は単純明快、ファミリーグループの回線数で割引適用
まず押さえておきたい大前提です。「みんなドコモ割」は、ギガホ/ギガライト専用割引です。
従来のカケホーダイプランなどには適用しません。
そのため、現行のプランを利用しつつ、みんなドコモ割を適用させる、ということはできません。
仕組みとしては非常に単純で、ギガホ/ギガライト利用時に、ファミリー割引の音声回線数が合計2回線以上の場合、月額料金を500円割引き、3回線以上の場合には1,000円割り引く、というものです。
ギガホ利用でも、ギガライト利用でも、割引額は同じです。ギガライトの場合、利用容量のステップによる割引額の変化もありません。
単純にファミリー割引2回線以上で500円、3回線以上で1,000円の割引です。
では、そのファミリー割引のカウント対象となる回線に条件はあるのでしょうか。
同一ファミリーグループに加入していれば、プランなどの条件はほぼなし
例えば、ソフトバンクのみんな家族割+は、「家族割引」グループ内で「データ定額50GBプラス」、「テータ定額 ミニモンスター」または「テータ定額50GB」に加入している回線数が2回線以上、という形でカウントされます。それ以外のプランの回線はカウント対象外で、なおかつミニモンスターはカウントされますが割引は対象外です。
これに対してドコモの「みんなドコモ割」は、音声プランである、という以外ほぼ条件なしで、ファミリー割引に加入しており、同一ファミリーグループでさえあれば、カウント対象となります。割引対象は、前述したとおり、ギガホ、またはギガライト利用回線です。
ここで重要なのは、ほとんどのプランの音声回線でカウント対象になる、という点で、例えばカケホーダイプランの回線と、ギガホの回線でファミリー割引を組んでいた場合、ギガホの回線ではしっかりみんなドコモ割が適用し、月額1,000円の割引が実施されます。
一方、カケホーダイプランの回線は、カウント対象にはなるものの、割引対象ではないので、こちらは特に恩恵はありません。もちろん、ギガホまたはギガライトに変更すれば、こちらもみんなドコモ割適用となります。
つまり、ファミリーグループの中で複数の回線が同時にギガホ/ギガライトに変更しなければならないというわけではない、ということです。
ファミリーのなかでたまたまた単独1回線だけ、月々サポートも適用しておらず、端末購入サポートの規定期間でもなかったため、変更が実施しやすく、ギガホライトに変更したとしても、ファミリー割引は利用しているため、みんなドコモ割適用となります。
みんな家族割適用回線およびカウント回線は、音声プランのみ
ドコモのみんなドコモ割は、同一グループであればプラン等ほぼ条件なし、と前述しましたが、「ほぼ」の部分を解説しておきます。
まず、カウント対象回線は、音声プランのみです。データプランはカウント対象になりません。
例えば、音声回線が夫と妻の2回線、さらに追加でタブレットが1回線あったとします。この場合、カウントされるのは音声の2回線のみで、タブレットはみんなドコモ割の回線数にはカウントされません。
結果、上記のケースでのみんなドコモ割の割引金額は500円となります。夫、妻両方ともギガホ/ギガライトに変更すれば、二人とも月額500円の割引です。
同様に、一人で3回線所有しており、1回線だけ音声、2回線がタブレットやデータ端末である場合、対象回線数が音声の1回線のみなので、みんなドコモ割は適用されません。
「2in1」「キッズケータイプラス」「キッズケータイプラン」はカウント対象外
もう一つ、みんなドコモ割のカウント対象外についてです。
「2in1」、「キッズケータイプラス」、「キッズケータイプラン」を利用している場合、この回線はみんなドコモ割のカウント対象外となります。
夫婦で音声プランを利用しており、お子様の回線にキッズケータイプラスが適用されている場合、お子様の回線はカウントされないため、みんなドコモ割のカウント回線数は2回線、割引は500円です。
みんなドコモ割は申し込み不要・自動適用
ドコモのみんなドコモ割は、申込不要の自動適用割引となっています。
そのため、ファミリーグループに2回線以上、ギガホ/ギガライト利用という条件さえ満たせば自動的に割引が実施されます。
わざわざ申し込みをしなくてもいいので、その点安心です。
現在シェアパックを利用している場合のみんな家族割
では、現在シェアパックを利用している場合のみんな家族割はどのような考え方になるのでしょうか。
そもそも、シェアパックの中で、例えば子回線1回線だけが新プランに変更する、というのがどういうケースなのか、という話ではありますが、例えばお子様一人だけの利用が極端に多い、という場合、今までであれば単独にするとかなり料金が高くなってしまっていたのでなかなか切り離せなかったと思いますが、ギガホが開始されればそれも実施しやすくなりました。
その場合、シェア子回線の1回線だけギガホ適用、さらにファミリー割引はもちろん存在するので、みんなドコモ割も適用、もしファミリーグループ内でドコモ光利用があれば、ドコモ光セット割も適用され、ギガホの料金は月額4,980円で30GB利用可能となります。
一方で、それ以外のシェアパックの家族の回線は、そのまま今まで通りの内容で変わらず運用できる、ということになります。
おそらく今後の展開としては、そうして徐々にシェアパック回線が減っていき、最終的に全回線ギガホ/ギガライトに変更、という流れになっていくのではないかと思います。
もちろん、シェアパックの方がお得と判断すれば、そのまま継続しても構いませんが、最終的には各種キャンペーンが打たれるなどして、ギガホ/ギガライトに集約されていくことが予想されます。
ドコモのグループは多種多様に
ドコモの各種グループは、今回みんなドコモ割が開始されることで、またまたややこしなくなりました。
具体的には、ファミリーグループ、シェアグループ、一括請求グループ、ポイント共有グループ、そしてその中に、みんなドコモ割適用回線が含まれる形になります。大きなファミリーの枠の中に様々なグループや割引回線が存在している、という状態です。
何がなんだか混乱してしまいそうですね。
みんなドコモ割開始をきっかけとして、改めてそれぞれの意味と役割等、改めて確認しておいてもいいかもしれませんね。