シェアパックの子回線が思っていた以上にデータ容量を消費して困った話

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最近、「新たに家族にスマホを持たせてシェアグループの子回線に追加しようと思ったところ、既に受付が終了しており、結果的にギガライトにしたものの損をしている気がする」、というコメントをいただきました。

仮に子回線で追加できていたなら、そしてdocomo withを適用させることができていたなら、シンプルプランの利用で、最低料金が月額280円で運用出来ていたはずなので、さもありなん、というところです。

ギガライトでは、みんなドコモ割3回線以上の場合の1,980円が最安値で、どう頑張っても280円にはなりません。

 

そう考えると、「2019年5月までに手続きできた人が勝ち組だなぁ」と思えそうなのですが、私は逆に、2019年5月までにシェアグループ子回線に1回線、親族の回線を追加したがために、ちょっとした負担を抱える羽目になってしまっています。

意外に多いかもしれない、シェアパックが抱える問題の一つ、シェア子回線の過度な容量利用による代表回線への金銭的負担です。

似たような負担を抱える方もいらっしゃると思いますし、今はなくてもシェアパックを継続する限り常に起こりうるリスク、とも言えます。

具体的な内容をご案内しておきます。

シェアパックは維持するべきか、解体するべきか

ドコモのカケホーダイ&パケあえるは、2019年5月末日をもって新規受付を終了しました。これにより、新たにシェアパックを申し込みしたり、カケホーダイプランやシンプルプランを選んでシェア子回線に追加する、ということもできなくなりました。

今から新たに家族回線を追加しようと思ったら、新料金プランである「ギガホ/ギガライト」のいずれかを選択するしかありません。→「ドコモのギガホ/ギガライトをわかりやすく完全解説

そのため、家族の4人はシェアパックを組んでいるけれど、新しく契約をした5人目の家族はシェアパックに入ることができず、単独でギガライト、というような、ねじれた形が、今後は常に出来上がってしまう状況です。家族を全部まとめられるのがシェアパックの強みだったはずなのに、新規受付が終わってしまったばかりに、家族をまとめることができなくなってしまったわけです。

この旧プランと新プランでファミリーがねじれた状況を解決する方法としては、最終的には現行のシェアグループを完全解体して、全ファミリー回線新料金プランで単独にしてしまえばいいのですが、それがいいか悪いかはケースバイケース、しかも家族の中にもお得になる人もいれば損をしてしまう人もいるため、一概に判断しにいところが大きな問題です。

 

この状況をある程度予測していた人たちは、新料金プランが始まる直前の2019年5月末までに手続きを済ませ、以後シェアパックが強制的になくなるという話が出てくるまでは維持しよう、と考えている方もいらっしゃると思います。

既に料金プランが機種購入時の割引きや条件になることはなくなりましたので、旧プランを変更せずに継続するのは、ユーザーの判断として「あり」なわけです。

 

ただ、シェアパックも、自分の世帯だけで組んでいるうちはまだしも、別世帯親族まで含めて組んでいる場合には、時にトラブルが発生する可能性があり、そういうトラブルがあると、結局全回線単独の方がいいのかも、と思えてくるケースもあります。

 

シェアパック子回線の利用容量が想定外だった

私が陥った落とし穴は、2019年5月以前に、私が代表となっているベーシックシェアパックの子回線に、別世帯親族の回線を追加したことで発生しました。

当初の予定では、利用容量は2GB満たない、という話だったため、実際のところ2GB行くか行かないか、という程度しか利用していなかった私のシェアグループにその回線が追加されたとしても、ベーシックシェアパックのステップ1で収まるはずだったのです。

が、実際ふたを開けてみると、毎月3GB超、今月は6GBペースで利用されており、その回線だけで、私のベーシックシェアパックの料金はステップ2に上げられてしまいます。

ベーシックシェアパックは、ステップ1だと6,500円ですが、ステップ2だと9,000円と、2,500円も上がってしまうわけです。その親族とは世帯が別なので当然支払いも別なのですが、シェアパック分割請求オプションは利用していないので、増えた分の負担は100%私の負担になります。これは辛いです。

月額料金が2,500円上がるなら、音声回線やタブレットをもう一台余裕で追加できますし、dマーケット系オプションを4つ5つ使えるくらいの金額です。

 

さすがにこれは困ると感じ、親族との話し合いの末、データ量上限設定オプションを利用し、月あたり3GB以内に収めてもらうようにお願いしました。さらに、私自身の代表回線のデータ利用を0にするべく、電話用の回線とは別にデータ通信用の回線の2台持ちを始めました。→「ドコモのデータ量上限オプションを利用してみた

ちなみにSIMカードはLINEモバイルのデータSIMを入れています。(今月に限ってはIIJmioのeSIMプランを試していますが。)→「IIJmioのeSIMプランを使ってみた

これで計算上、5GBに収まるはず、だったのですが。

それでも親族の回線は3GBにまったく収まらず、半月たたずして速度制限がかかってしまっていました。

これではさすがに、その方の仕事にも差しさわりがあるのでやむを得ずステップ2に上がることを覚悟の上で上限設定を改めて引き上げました。

 

にっちもさっちもいかない、とはこのことです。

それならシェアパックからその回線だけ切り離せばいい、という話なのですが、そうすると、今現在シェア子回線でカケホーダイライト、合計で2,500円くらいで済んでいる親族の回線が、6GB利用するならカケホーダイライト+ベーシックパック・ステップ4で9,000円にもなってしまいます。

ギガライトにするなら、ドコモ光セット割みんなドコモ割3回線以上適用かつ5分かけ放題オプションで4,680円なのでまだマシですし、容量を使っている自己責任として許容範囲かと思うのですが、残念ながら現在端末購入サポートが適用されているので、今すぐギガライトに変更するとかなり高額の解除料がかかってしまいます

 

そもそも、うちのシェアパックの子回線になればこれくらい安くなるよ、と案内したのは私なので、その手前この状況で放り出すわけにもいきません。

もし私がその親族の立場だったなら、別の格安SIMデータプランを安く調達してサブで利用しつつドコモのデータ容量を抑えると思うのですが、さすがに慣れていない相手にそれをお願いするのは難しく。

対策としては、とにかく徹底したWi-Fiの利用と可能な限りの節約をしていただくよう、お願いするにとどまっています。そもそも私の世帯側の利用容量は元から非常に少ないので、対策の取りようがないのです。

 

別世帯を巻き込んだシェアパックのややこしさ

こんな流れになると、「あぁ別世帯までシェアグループに巻き込まなければよかった」と思ったりするのですが、私の場合、まだ話し合える分マシです。まぁ、具体的に言うと、その親族世帯というのは、私のきょうだいの世帯で、仲も別に悪くはありません。そのため、話し合えばなんとかなります。

が、中にはなかなか話し合えないケースもあるでしょうし、そもそも代表の方がかなりシェアパックに対する理解が深くないと、混乱するばかりでどうすることもできないまま、親族とはいえお金が絡むためにドンドン険悪になっていく・・・なんて展開もあり得なくはないと思います。

そういう意味では、今後シェアパックに回線を追加することはできなくなりましたので、同じようなトラブルは減るとは思うのですが、逆に増えそうなのはシェアパック解体時のトラブルですね。

シェアパックは非常に優れたプランでありつつも、こうしたケースでは非常に面倒なプランに変わります。

結局は単独回線ごとにシンプルでわかりやすく、というギガホ/ギガライトはむしろ、一周回って原点に戻ってきたプランとも言えるのかもしれません。

 

ギガライトを前向きにとらえる

最初の話に戻ります。シェアパックに追加しようと思ったら追加できず、ギガライトになってしまった方の話です。

ちなみにこのコメントをいただいた方は、年配の方向けに新規でらくらくスマホを追加されたそうです。

らくらくスマホでギガライトの場合、シェア子回線+docomo withつきの月額280円には到底なりませんが、それでも月額1,980円、まぁまぁ悪くはない、と言えないでしょうか。

もしガラケーからの契約変更や他社ガラケーからの乗り換え新規なら、はじめてスマホ割も適用されるので、最大12ヶ月間は980円で利用できます。→「ドコモのはじめてスマホ割はギガホ/ギガライト専用割引

考え方によっては、シェアパックの今後の解体で面倒な親族での話し合いや手続きに巻き込まれたり、後から高くなって嫌な気分になるよりマシ、とも言えるかもしれません。

というか、終わってしまったものに加入したかったと思っても精神衛生上よくないので、むしろシェアパックに加入せず最初からギガライトでよかった、と切り替えて考えた方がいい、ということですね。

 

月サポ/端サポ適用終了までに、ドコモのプランの動きを見極めていきたい

私の現在の状況の打開策としては、とりあえず親族回線の端末購入サポートの規定利用期間が終了するまで1年は現状で我慢しようと思っています。その後、利用状況が変わらなければ、その回線だけ切り離し、単独ギガライトまたはギガホにしてもらいます。

容量を抑えられるならシェアグループに残すこともできるのですから、一年待ったあとは、使った容量分の責任を果たしてもらう感じですね。

 

そもそも私自身、月々サポートの終了、端末購入サポートの規定利用期間の終了に合わせ、徐々にシェアパックは縮小させていくことを検討しようと思ってはいるものの、またそれまでのどこかのタイミングでドコモにプラン変更が入る可能性も捨てきれませんから、様子を見ながら考えていこうと思っています。

旧プランから新プランへの移行については判断が難しい状況が続きますが、ドコモの料金プランについて引き続きしっかり状況を追っていこうと思います。