「DAZN for docomo」、読み方は「ダ・ゾーン フォー ドコモ」です。
ドコモの独自のサービス、というわけではなく、元々DAZNを運営している「Perform Investment Japan」とドコモの提携、協業により、「DAZN」にドコモのブランドを載せたコラボサービスです。
DAZNは従来、スポーツ映像をライブおよびオンデマンドでスマホやタブ向けに配信していますが、「DAZN for docomo」ではドコモとの協力により、同様のサービスを特別価格で提供しています。
2017年2月15日にサービスが開始されたDAZN for docomoですが、スタートから一年以上が経過した今、改めて具体的なサービス料金や内容を見直してみました。
そこで私は、目を疑いました。
いやいや、確か去年申し込みした時はそうじゃなかった、サッカー中心でプロ野球は非常に対応試合が少なかったはず・・・と自分で書いた記事を見直してみたら、確かにその通りでした。なんとなんと、いつの間にかDAZNは、権利の厳しいジャイアンツ主催試合以外のすべての公式戦を網羅していたのです。
一度申し込みをして、その後解約してしまっていたのですが、これは見逃せません。
早速改めて申込みし直し、ドコモ光環境下で利用してみました。実際に改めて利用したDAZNについて、詳細を確認していこうと思います。
DAZN for docomoのサービス内容
DAZN for docomoのサービス内容は、基本的には今までDAZN独自で展開してきたサービス内容と同じです。
国内外130以上、年間7500試合以上のスポーツの映像を楽しめ、スマホやタブレット/iPhone・iPadだけでなく、パソコン、大画面テレビなど様々なデバイスでの視聴を可能とします。
早速ここで、昨年からのDAZNの進化を発見しました。昨年の年間試合数は「6000試合以上」だったのです。そこから実に、1500試合以上が追加されているわけです。なるほど、プロ野球の多くの試合がここに含まれているわけですね。
スポーツ観戦の醍醐味としてのリアルタイムでの視聴はもちろん、見逃した場合でも見逃し配信などを利用して時間、場所を気にすることなく、いつでもどこでもスポーツ観戦ができます。
ドコモの映像系コンテンツとしては、すでにdTV、dアニメストア、ドコモ光のセットとしての「ひかりTV」、提供エリアは限定されますが「ドコモ光テレビオプション」と、様々なコンテンツがある中でのさらなる映像コンテンツ強化となります。
NOTTVが終わったと思ったらまたぞろ映像系が出てきた、という感が無きにしもあらずですが、dTVやdアニメストアとの差別化としては、スポーツ観戦というジャンルに特化している分、一定数のニーズはあると思われます。
ひかりTVやドコモ光テレビオプションとは、一部コンテンツが重なる部分もありますが、それでもスポーツに完全特化している分、よりスポーツのみを楽しみたいという場合にはDAZNに軍配が上がりそうです。
元々強かったサッカーはもちろん、プロ野球に対応してきたのは非常に大きいですね。
DAZN for docomoの料金
DAZN for docomoの月額利用料金は以下の通りです。
単体利用 | dTVセット | dTV+dTVチャンネルセット | ひかりTVセット | |
ドコモ利用中 | 980円/月 | 1280円/月 | 1760円 | 3280円(二年割) 4280円(通常) |
ドコモ利用なし | 1750円/月 | 2050円/月 | 2530円 | 5550円 |
ドコモを利用していない場合のDAZN for docomo単体利用料金(1750円)は、DAZN本来の料金と同額なのですが、それをドコモ利用の場合の月額料金を比べると、ドコモ利用中の場合のDAZN for docomo単独料金(980円)はかなり安いといえます。
さらに、もし既にdTVを利用しているのであれば、セットにしてしまえば実質dTVが300円で利用できるようになりますので、よりお得です。
dTVチャンネル、ひかりTV利用中の場合も、よりお得になります。
全体として、もしDAZNをもとから利用しているユーザーがドコモユーザーであれば、すぐに切り替えてしまえばこんなにお得な話はない、ということですね。
ただしこれからDAZN for docomoを利用しよう、というユーザーにとっては月額980円(dTV利用中なら780円)が追加になるので、どれくらいコンテンツに魅力を感じられるかによって、利用するかどうかの判断が分かれるところです。
DAZN for docomoの支払い方法・利用方法
DAZN for docomoの月額料金は、すべてドコモの携帯電話料金と合算請求となります。
ドコモ回線を利用していないユーザーの場合には、dアカウントに設定してあるクレジットカード払いとなります。
DAZN for docomoの利用時に、いずれにしても「dアカウント認証」が必要なため、事前にdアカウントとパスワードを確認しておく必要があります。
専用アプリがAndroidスマホ/iPhoneどちらにも提供されていますが、ブラウザ上からも利用可能です。そのほかパソコンやひかりTV対応チューナーを利用してテレビで視聴したりすることも可能です。
実際にDAZN for docomoを申し込みしてみた
DAZN for docomoを実際に申し込んで、利用してみました。
ドコモショップやインフォメーションセンターで申込することもできますが、最も簡単なのはMy docomoからの申し込みです。
数分ですぐに完了しますので非常にお手軽です。
その際、dTVとセットにするのかを選択し、注意事項に目を通したらすぐに利用ができるようになります。
過去、申し込みをしたことがなければ、初回31日間無料キャンペーンが適用されますので、申し込み当月は完全に無料、無料期間31日が切れたあとは、日割りではなく月額料金がそのままかかってきます。
なお、注意事項に表示される以下の項目には注意しましょう。2018年8月6日現在で改めて申し込みをしましたが、サービス開始当初とこの部分は一切変わっていません。
Androidアプリの方は、とありますが、iPhoneの場合も今は同じ画面になっています。
「1ヶ月お試し無料」の下に、「申し込み済みですか?ログイン」と書いてある部分があり、こちらを必ず選択します。
サインインから入ると以下の画面に移ります。DAZNを選んでしまうと通常のDAZN契約に進んでしまい、場合によっては二重契約になってしまうので、必ず「dアカウント」を選びましょう。
dアカウントの入力が完了すると、DAZNのウェブサイトへの移動になり、そのまますぐに利用できるようになります。
野球・サッカーはじめ、スポーツコンテンツの充実度
とにかくこの手の映像系サービスに利用価値を感じられるかどうかは、コンテンツの充実度次第だったりします。
観たいチームがない、観たいスポーツや試合がない、ということでは利用価値は半減です。
ということで、ドコモの公式ページのラインナップ一覧を確認してみましょう。
サッカーではJリーグは充実していますが、ヨーロッパ系でもプレミアリーグやスペインリーグ(リーガ・エスパニョーラ)あたり主要なところがないのはサッカーファンにはかなり物足りないところかもしれません。
そして注目は野球です。
ドコモでのサービス開始当初にはかなり偏りがありました。当時私自身が書いていた記事の内容そのまま引用します。
日本のプロ野球は広島と横浜のみ全試合、ただしホームゲームのみ。広島ファンと横浜ファンにのみ訴求力がありそうですが、ただでさえ減っているプロ野球ファンの、しかもセリーグ2チーム、そしてホームのみでは物足りない感があります。ここは完全にドコモ光テレビオプションやひかりTVに軍配が上がります。
これが現在、ジャイアンツ主催試合を除く、セリーグ5球団、パリーグ6球団の主要試合が見放題です。
つまり、シーズン中のかなりの試合、特にパリーグはほぼ全試合、見放題で視聴可能となっています。
これは非常に大きいです。もし今まで、プロ野球観たさに他の動画配信サービスを利用していたのであれば、DAZNだけで目的を果たすことができてしまいます。
しかも、メジャーリーグについても、日本人選手を中心にしっかり抑えられており、大活躍の大谷翔平選手はじめ、田中投手、前田投手などの活躍もばっちり見ることができます。
個人的に嬉しいなと感じた部分としては、各試合のハイライトが用意してある点です。どうしても全試合をみようとすると野球の場合かなりの時間を消費してしまいますが、ハイライトだと見たいシーンだけしっかりうまくまとめてくれているので、とりあえず一定の満足感は得られるわけです。
特に、メジャーリーグなどは、特定の選手、例えば大谷選手の活躍シーンだけみたい!という人も少なからずいる、というかむしろそういう方の方が多いのではないかと思いますが、そういうニーズにこたえるべく、「大谷翔平ハイライト」という具合にちゃんとまとめてあるのです。
野球コンテンツがあるかないかで、やはりスポーツ映像のライブ配信サービスとしては価値がかなり変わってくる気がします。
そしてほかのスポーツ。
ほかのスポーツも種類は各種取り揃えてはありますが、これも感じ方は人それぞれでしょう。
例えば、バスケットボールやバレーボールは国内リーグは抑えてありますが、海外はありません。
以前と比べると最近注目されることも多くなってきた卓球などは、「アジア卓球選手権」のみの配信で、ファンが満足できるレベルとは思えません。
ともかく、dマーケット系サービス同様、31日間の無料期間が用意されていますので、一度試みに利用してみて、個人的に魅力的なコンテンツを見つけてみるといいかもしれません。
DAZN for docomo利用時にはドコモ光のWi-Fi環境を利用したい
最後に大前提となる話です。
DAZN for docomoは、ドコモのLTE回線を利用して視聴することももちろんできるのですが、当然のことながら動画なので容量の消化はかなり大きくなってしまいます。
もし頻繁にDAZNを利用すると、あっという間に月間の容量上限に到達してしまう可能性が高いです。
そのため、他のドコモの映像コンテンツ同様、DAZN for docomoについても、ドコモ光を利用して、Wi-Fi環境を作っておくということが推奨されます。
特に動画を視聴する場合にはネットの速度や安定感も関係してきますので、高速プロバイダーを選択し、高速ルーターを利用することで満足のいく動画環境を作ることができます。
となると、混雑する時間帯も安定した高速通信を利用することができるv6プラスに対応している、ということは必須条件ですので、私が以前利用していてかなり混雑時の速度に苦戦したOCNなどよりも、v6プラス対応で安心して利用できるGMOとくとくBBが特にお勧めです。→「GMOとくとくBBの高速Wi-Fiルーターを使ってみたら驚くべき結果がでた」
これからドコモ光にする場合、フレッツ光で速度に不満がある場合など、改めてドコモ光の内容詳細を検討してみましょう。
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