iPhone 7以降のiPhoneにおける最大の特徴の一つが、Apple Payが日本でも利用できるようになった点です。
そこで、SIMフリーのiPhone 7 PlusやドコモのiPhone XでApple Payの設定を実施し、実際に利用してみました。→「Apple Payでdカード GOLDを利用する」
ドコモのdカード GOLDおよび楽天カードをそれぞれ設定してみましたが、特に問題なく、どちらも設定・利用をすることができました。
では、実際にその設定したdカード GOLDと楽天カードを、Apple Payでどのように利用することができるのでしょうか。
今回は実際に、ローソンとセブンイレブンの店頭で、「dカード GOLD」を紐づけたApple PayのiD決済を利用して試してみました。
まずは公式サイトを見る→dカード GOLD
dカード GOLD決済にしたい場合は「iD」を利用する
Apple Payにクレジットカードを紐づけた場合、そのカードの種類によって決済方法が変わってきます。
dカード GOLDの場合には「iD決済」となりますので、店頭で買い物をしてApple Payを利用しようと思ったら、支払い方法は「iDで」と言わなければなりません。
「Apple Payで」と言っても店員さんに戸惑われるだけなので注意しましょう。
ということで、とりあえずまずは利用してみないと始まらないと思い、コンビニエンスストアで「iD」版のApple Payを利用してみました。
近場にあるローソンとセブンイレブンでそれぞれ試した結果です。
ローソンでApple Pay「iD」利用
まずはdカード GOLDと最高に相性のいい、ローソンでの支払いを決行しました。
ローソンで受けられるdカード GOLDの特典をおさらいしておきます。
・買い物時、dカード GOLDの提示で100円につき1ポイント(1%)
・iD決済利用(Apple Pay含む)で3%OFF
・クレジット決済ポイント100円につき1ポイント(1%)
つまり合計5%分のお得となります。
Apple Payを利用する場合には、レジにて「iD決済」をしてもらう形になるため、それだけで3%OFFは入ります。さらにクレジット決済ポイントも同時につくため、1%分もそのままもらえます。
問題は、dカード GOLDやdポイントカードの提示でもらえる加盟店ポイントです。これはiD決済利用だけではもらえないため、dカード GOLDかdポイントカードの裏面にあるバーコードを提示して、ポイントを付与してもらわなければなりません。
または、dポイントクラブのアプリ内にあるバーコードを提示してポイント付与してもらうという方法もあります。
実際利用してみて、この一連の作業はなかなかハードでした。
ただ、以前の決済の流れからは改善が入っており、かなり便利にはなりました。
1.商品をレジに持っていく。
2.dカード GOLDを提示して加盟店ポイントを付与してもらう
3.「支払いはiDで」と伝える
4.Apple Payを起動し、Touch ID/Face IDで認証し決済可能な状態にする
5.iD決済を実施するため、リーダーライターにiPhoneを近づける
6.レジに「支払い方法選択」の画面が出るので「iD」を選択 ※不要に変更
7.再度Touch ID/Face IDで認証して決済音が鳴るまでかざす。 ※不要に変更
8.決済完了
以前の決済方法 |
↓ |
現在の決済方法 |
改善された点としては、以前は決済完了まで二度の認証が必要だったのですが、これが一度の認証で簡単に完了するようになりました。そもそもセブンイレブンなどでは最初から一回の認証で支払いできていたので、便利になってうれしいというよりも、やっと対応してくれたか、という印象です。
変わらず面倒なのは、dカード GOLDにdポイントを付与してもらわないといけないので、Apple Pay利用のためにiPhoneを出しながらdカード GOLDも提示するか、またはdポイントクラブアプリのバーコードを提示しなければならない、という点です。
これがなかなかの手間です。
結果として、わざわざApple PayのiDで決済するよりも、dカード GOLDを出して加盟店ポイントを付与してもらい、そのままdカード GOLDでiD決済した方が早いのではないか、と感じましたが、事実間違いなくそちらが早いです。以下の流れになります。
1.商品をレジに持っていく。
2.dカード GOLDを提示して加盟店ポイントを付与してもらう
3.「支払いはiDで」と伝える
4.iD決済を実施するため、リーダーライターにdカード GOLDを近づける
5.決済完了
Apple Pay利用によるキャンペーン等が実施されていればまた話は別ですが、どう考えても「ローソンではわざわざApple Payを使わなくてもいい」という結論に達してしまいました。
もちろん、dポイントクラブアプリの利用に慣れれば、素早くポイント付与のためのバーコード画面を提示し、そのあとすぐにApple Pay起動という早業が使えるようになるでしょうから、これができるようになったらdカード GOLDをわざわざ取り出す方が手間になると思われます。練習あるのみです。
この結果にめげずに、次はセブンイレブンにて実践してみました。
セブンイレブンでApple Pay「iD」利用
まったく同じ流れで、セブンイレブンでもApple PayでiD決済を利用してみました。
1.商品をレジに持っていく。
2.「支払いはiDで」と伝える
3.Apple Payを起動し、Touch ID/Face IDで認証し決済可能な状態にする
4.iD決済を実施するため、リーダーライターにApple Pay設定済みのiPhoneを近づける
5.決済完了
結果、流れが改善されたローソンと全く同じステップでの利用が可能でした。
特にストレスもなく、スムーズに決済が完了します。セブンイレブンの場合、加盟店ポイントがもらえない分、気にすることなくApple PayのiDで支払いをすることができます。ここではわざわざdカード GOLDを取り出す必要はありません。
ローソンが近くにないなど、セブンイレブンなど別のiD決済対応コンビニで買い物をする場合には、Apple Payで「iD」決済を利用すれば簡単に支払い完了しますし、財布もいりません。
ただし、やはり加盟店ポイントをもらえるかどうかの差は大きいですし、3%割引も適用しないセブンイレブンをあえて利用するメリットはないでしょう。セブンイレブンとローソンでは、合計で4%の差が出ます。
もちろんローソンでは、決済の流れではdカード GOLD等を提示するひと手間が追加されるのですが、これはポイント付与というメリットがあるので手間にはカウントする必要はないでしょう。
そう考えると、やはりdカード GOLDユーザーはローソンで買い物をした方が確実にお得になるため、近くにあるのなら最優先でローソンを利用した方がいいのは間違いありません。
Apple Payでの支払いには楽しさがある
現状Apple Payの利用で最強に役立つのはやはりSuicaではないかと思いますが、コンビニでのApple Payでの支払いにも、何かよくわからない楽しさがあります。
今までのおサイフケータイにない、Touch IDやFace IDによる認証が必要であるという点が、手間でありながらも新しさからくる何かしらの楽しさにもつながっているのかもしれません。
やはりせっかく新型のiPhoneを購入しながら、Apple Payを利用しないのはもったいないと思いますので、さっそくdカード GOLDの利用設定をして、「iD」決済での買い物を試してみましょう。
継続して利用するかどうかはそれから考えればいいと思います。
慣れれば違和感なく使えるApple Pay
上記で「ローソンではdカード GOLDでそのままiD決済した方が早い」と書きましたし、事実それは間違いではないのですが、人によっては手間であってもApple Payを利用したいと感じる人もいると思います。
その心理はおそらく、「Apple Payを使いこなしている自分アピール」ではないかと思うわけです。Apple Pay利用開始直後の私もこんな気分でした。
dカード GOLDを紐づけていてdポイントも最大限お得に付与してもらえ、最新の決済方式であるApple Payを使いこなしているという最高のシチュエーションに酔うことができるのです。
とはいえ、その一連の作業がどうにも面倒であれば、自然にやめてしまうと思います。私の場合、しばらくしてからローソンではdカード GOLDでiD決済するスタイルに切り替えました。
ただ基本的にこの辺りは「慣れ」です。どちらのスタイルでも慣れてしまえばそれほど手間には感じなくなると思います。現金を取り出して決済するのが最大の手間です。
やがてApple Payでの「iD」利用は、自然に当たり前の作業になっていきます。そうなると、状況に合わせて自然な流れで支払い方法を選択できるようになります。数をこなしてスマートに使いこなしましょう。
iPhone 7以降のiPhoneユーザーは、さっそくdカード GOLDを紐づけて、Apple PayでのiD支払い、ぜひ試してみてください。
以上、dカード GOLDを紐づけたApple Payの「iD」決済をコンビニで利用してみた感想でした。