2021年ドコモの夏モデル新機種として、arrows Be4 Plus F-41Bが発売されます。
最近ではかなり数も減ってきている5Gに対応していない4G対応スマートフォンですが、4G対応のarrowsといえば、ちょうど一年前に発売された、arrows Be4 F-41Aが、減っては来ているものの、いまだに販売されています。
では、これから選ぶのであれば、どちらを選ぶべきなのか、具体的にarrows Be4とarrows Be4 Plusではどこがどう違うのか、比較検証していきます。
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arrows Be4 Plusとarrows Be4のスペック比較
2020年発売のarrows Be4 F-41Aと、2021年5月28日発売される最新arrows Be4 plus F-41Bのスペックを比較していきます。
arrows Be4 Plus | arrows Be4 | |
通信ネットワーク | 4G/3G | 4G/3G |
カラー | レッド/ホワイト/ブラック | ゴールド/ホワイト ブラック/パープル |
ディスプレイ | 約5.6インチ HD+/有機EL | 約5.6インチ Full HD+/有機EL |
バッテリー容量 | 3600mAh(内蔵電池) | 2780mAh(内蔵電池) |
カメラ | アウトカメラ:約1310万画素 インカメラ:約800万画素 |
アウトカメラ:約1310万画素 インカメラ:約810万画素 |
内蔵メモリ | RAM 4GB/ROM 64GB | RAM 3GB/ROM 32GB |
外部メモリ | microSDXC最大1TB | microSDXC最大1TB |
通信速度 | 受信時最大:4G(LTE) 150Mbps 送信時最大:4G(LTE) 50Mbps |
受信時最大:4G(LTE) 150Mbps 送信時最大:4G(LTE) 50Mbps |
サイズ(高さ×幅×厚さ) | 約148×約71×約9.4mm | 約147×約70×約8.9mm |
重量 | 約160g | 約144g |
SIMカード | nano | nano |
防水防塵 | IPX5/8 IP6X | IPX5/8 IP6X |
MIL規格 | 23項目準拠 | 23項目準拠 |
ワンセグ/フルセグ | 非対応 | 非対応 |
生体認証 | 指紋 | 指紋 |
ハイレゾ | 対応 | 対応 |
ワイヤレス充電 | 非対応 | 非対応 |
ストラップホール | あり | あり |
発売日 | 2021年5月28日 | 2020年6月25日 |
価格 | 22,000円(税込) | 23,760円(税込) |
arrows Be4 Plusとarrows Be4のサイズ感とディスプレイ
arrows Be4 Plus F-41B | arrows Be4 F-41A |
ドコモのarrows Be4 plusとarrows Be4のサイズ感は、ほとんど変わりがありません。厳密に言えば、ほんのわずかだけarrows Be4 plusが大きいのですが、誤差程度です。
ただ、arrows Be4 plusの方がやや厚みがあるため、重量についてはarrows Be4 plusの方が16g程度重くなっています。
ディスプレイサイズは、arrows Be4 Plusもarrows Be4も約5.6インチと同じなのですが、arrows Be4 plusでは解像度がFHD+からHD+にダウンしています。
arrows Be4 Plusとarrows Be4のカラーバリエーション
arrows Be4 Plus | ||||
arrows Be4 |
arrows Be4で4色用意されていたカラバリは、arrows Be4 Plusでは1色減って3色展開となりました。
基本のブラック、ホワイトはそのままに、arrows Be4 Plusではレッドが登場しました。鮮やかな色が好きな方には嬉しいカラーの追加ですね。
arrows Be4 Plusとarrows Be4の電池容量
arrows Be4の電池容量、2780mAhに対して、最新のarrows Be4 Plusでは電池容量が3600mAhへと大幅アップしました。
スマートフォンの使い勝手の中で、電池の持ちは非常に重要な要素の一つですから、これは単純に嬉しいですし、確実に満足度が向上する要素ではないかと思います。
前機種arrows Be4と比較してパワーアップを果たした項目の一つです。
arrows Be4 Plusとarrows Be4の処理性能
arrows Be4のCPUは、Snapdragon 450 1.8GHz オクタコア、arrows Be4 PlusはSnapdragon 460
1.6GHz+1.8GHz オクタコアです。まぁ、ここはなんとも言えません。
それよりも明確に差がわかるのは、RAM/ROMです。
arrows Be4のRAM3GBに対してarrows Be4 Plusは4GB、ROMはarrows Be4が32GBだったのが、arrows Be4 Plusは64GBになりました。
arrows Be4 Plusも、数字的にはそれでもかなり弱いですが、arrows Be4の水準は最近の機種としては相当低かったので、多少なりとも向上してくれて一安心といったところです。
ちなみに両機種ともに外部メモリに対応しているので、ストレージの不足分に対してはmicroSDカードで補填することができます。
カメラ性能は最低限
カメラ機能は引き続き、撮れればいい、という程度である、と考えておいた方がいいでしょう。
撮影はできるものの、画質には期待しない、というスタンスでいる方が気が楽です。
そういう意味でも、スマホ初心者の方向けと言えます。
もし別にデジタルカメラ等を所有しているのであれば、大事な写真はそちらで撮影するようにした方がいいでしょう。
5Gには非対応/4Gスマートフォン
arrows Be4とarrows Be4 Plusは、どちらも5Gには対応していない、4G対応スマートフォンです。
5Gエリアがなかなか広がらない現状、5Gのメリットは多くはありませんが、5Gを先取りしておきたい方は選択肢から外れますので注意しましょう。
洗える/MIL規格23項目準拠は継承
arrows Beシリーズの大きな特徴である、「泡タイプのハンドソープまたは食器用洗剤で洗える」という点、そしてMIL規格23項目準拠、という点についてはそのままarrows Be4 Plusでも継承されています。
現在の社会情勢において、「洗える」という特徴は大きなアドバンテージですし、耐久性が高いという点は、安く長く利用したい方には特に嬉しい内容です。
また、arrows Be4 Plusでは、抗菌ボディが採用され、アルコール除菌・次亜塩素酸水もつかうことができます。
おサイフケータイ/イヤホン端子/生体認証対応
その他、細かい機能として、おサイフケータイ機能にも対応しています。
また、3.5mmイヤホン端子も利用できるので、Bluetoothイヤホンは持っていないという人でも安心です。
生体認証については、背面の指紋センサーによる指紋認証に対応しています。
非対応の機能/ワンセグ・フルセグ・ワイヤレス充電
arrowsシリーズは、長くワンセグ/フルセグには対応していたのですが、最近は完全に非対応となってしまいました。
arrows Be4 Plusでも、やはり引き続き非対応でテレビを視聴することはできません。
ワイヤレス充電についても対応していないため、もしワイヤレスタイプの充電器しかもっていない、という方は注意しておきましょう。
arrows Be4 Plusの新機能・マスク通話モード
arrows Be4 Plusでは、新機能として「マスク通話モード」を搭載しました。外出していてマスクをしていないケースはまずないと言える現状にあって、マスクでこもった相手の音声を聞き取りやすくしてくれます。
この機能は、新しい発想で面白いですね。
arrows Be4 Plusかarrows Be4か
やがてarrows Be4の在庫がなくなってしまえば、選択肢はarrows Be4 Plusのみ、ということになるでしょうが、2021年5月現在、まだarrows Be4も残っているので、どちらかを選択することができます。
とはいえ、価格的にもスペック的にも、arrows Be4を選択する理由は多くはありません。
ディスプレイがよほどFHD+でなければ困る! ということでなければ、普通にarrows Be4 Plusを選択しましょう。
企画・開発・組立・サポートを国内で行う日本製スマホ
最近のスマートフォン事情として、勢いがあるのは中華系メーカーばかりで国内メーカーは減る一方です。
そんな中、企画、開発、組み立て、サポートを国内で行うこだわりの日本製のスマホ・arrowsは、特に日本製にこだわる人にとっては最後の砦のようなメーカーになりました。
スマホ初心者の方ほど、「やはり国内製の方が・・・」という方も多いと思いますので、そういう意味でもarrows Beはスマホ初心者の方に勧めやすいスマートフォンということができます。
またarrows Be4 Plus/arrows Be4はどちらとも、最近のスマホではそれこそ全くみかけなくなった、「ストラップホール」がまだ採用されている数少ないスマートフォンでもあります。
その上で電池容量も多く、RAM/ROMを見ても性能の高い格安22,000円(税込)のarrows Be4 Plusに注目してみましょう。
ちなみに、少しでも性能の高さを求める方には、個人的には全くお勧めできない機種とも言えますので、少しでもスマホの動作全般にストレスを感じたことがある方には、ハイエンドモデル、もしくは悪くてもミドルレンジのスマホをお勧めします。以下記事も参考にどうぞ。
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