スマートフォンを水濡れや破損で操作できなくなったとき、電話帳や写真だけでも取り出したいという方は多いのではないでしょうか。
NTTドコモの「ケータイデータ復旧サービス」を使えば、故障した端末からデータを取り出すことができます。
この記事では、2026年時点の最新料金や受取方法、申込み前に知っておくべき注意点を解説します。
ケータイデータ復旧サービスとは
ケータイデータ復旧サービスは、水濡れや破損などが原因で操作できなくなった携帯電話・スマートフォンから、電話帳や写真、動画などのデータを取り出すサービスです。
復旧できるデータは以下のとおりです。
- 電話帳(連絡先)
- 画像・動画
- スケジュール/メモ
- ドコモメール(ローカル保存分)
ただし、機種やOSによって復旧できるデータの範囲は異なります。また、LINEやゲームアプリのデータなど、対象外のデータもありますので、申込み前にドコモショップで確認しておくと安心です。
なお、iPhone・Androidともに標準の対象機種となっており、iPhoneだから申込めない、といった制約は現在はありません。この点は正直、今さら取り上げるまでもない当たり前の話になったなと感じます。数年前まではiPhone対応の有無自体がニュースだった時代もありましたが、今は「対応しているのが普通」というくらいまで浸透しています。
【2026年最新】料金は補償サービスの加入状況で決まる
現在の料金は、機種の世代ではなく「どの補償サービスに加入しているか」で決まります。以下は公式サイトの情報をもとにした、加入状況別の負担額です(税込)。
| 補償サービスの加入状況 | データ復旧の負担額 |
|---|---|
| smartあんしん補償 | 1,100円 |
| ケータイ補償サービス | 2,200円 |
| ケータイ補償お届けサービス | 16,500円 |
| 補償サービス未加入 | 16,500円 |
補償サービスに加入しているかどうかで、負担額に最大15,400円の差が生じます。
ここまで極端な差がついていると、「補償に入っていない人は復旧サービスを事実上使わせない」設計に近いのではないかと個人的には感じます。データ復旧が可能な機種、およびネット受取に対応している機種は公式サイトで随時更新されているため、申込み前に必ず最新の対応状況を確認してください。
月額料金も含めた実質負担額を比較
補償サービスには月額料金がかかるため、データ復旧の負担額だけを見て「入っていない方が得」と判断するのは早計です。月額料金を含めた年間の実質負担額を試算すると、以下のようになります。
| 補償サービス | 月額料金の目安 | データ復旧時の負担額 | 年間実質負担額の目安(月額×12+復旧時負担) |
|---|---|---|---|
| smartあんしん補償 | 550円〜1,100円程度 | 1,100円 | 7,700円〜14,300円程度 |
| ケータイ補償サービス | 380円〜1,100円程度 | 2,200円 | 6,760円〜15,400円程度 |
| 未加入 | 0円 | 16,500円 | 16,500円(復旧を利用した場合のみ) |
※月額料金は機種や契約時期によって異なります。正確な金額は契約中のプラン詳細でご確認ください。
こうして並べてみると、未加入の16,500円という金額は、決して「高すぎて話にならない」水準ではないというのが率直な感想です。
年に一度も故障しないなら未加入の方が安く済みますし、逆に水濡れ・落下のリスクが高い使い方をしている方であれば、補償に入っておいたほうが精神的にも金銭的にも安心できるはずです。
要は「自分がどれくらいの頻度でスマホを壊すタイプか」を自己申告できるかどうかがこの判断の分かれ目だと思っています。
受取方法は3種類
復旧したデータの受け取り方は、以下の3パターンから選べます。
クラウド同期
復旧したデータを、Google CloudやiCloudなど、お使いのOSに対応したクラウドサービスに直接反映する方法です。復旧完了後、通常の端末設定からデータを呼び出せます。手間が一番少ない方法なので、迷ったらまずこれを選んでおいて問題ないでしょう。
ネット受取
専用アプリをダウンロードし、新しい端末に復旧データをダウンロードする方法です。ドコモショップへの再来店が不要な点がメリットです。ただし、ahamoをご契約の場合はネット受取を利用できません。また、ドコモmini・irumoをご契約の場合は、ドコモメールオプションに加入していないとネット受取を利用できないため注意が必要です。格安プラン側にこうした制約が集中しているのは、料金プランごとにサポート体制を割り切って設計しているドコモらしい判断だと感じます。
ショップ受取
ドコモショップでDVD-Rを受け取り、店頭に設置されているDOCOPYという機器を使って新しい端末にデータを移し替える方法です。クラウド全盛の今でもDVD-Rという物理メディアでの受け渡しが現役で残っているのは、意外に感じる方も多いのではないでしょうか。データ量が多い方にとっては店頭での作業に時間がかかる可能性もあるため、正直なところ選ぶメリットは限定的で、操作に不安がある方向けの最後の砦、という位置づけで捉えておくのが実情に近いと思います。
申込み前に確認すべき注意点
預けた端末は返却されません
データ復旧に出した端末は、成功・失敗にかかわらず返却されません。
復旧作業後は分解処理され、再利用可能な部品が回収される仕組みのため、ドコモで復旧できなかった場合に別の業者へ持ち込む、ということもできなくなります。
ここは申込み時に一番見落とされやすいポイントだと思います。「ダメ元で申込んで、失敗したら専門業者に頼めばいい」という発想は通用しないので、本当に他の手段を使い切ってから申込むかどうか、一度冷静に考えたほうがよい部分です。
機種変更・交換の前に申込みが必要
機種変更や交換電話機の提供を申し込んだあとでは、原則としてデータ復旧サービスを申込めません。故障した端末を交換・機種変更に出す前に、必ずデータ復旧サービスを先に申込んでください。
順番を間違えると取り返しがつかないので、故障時はまずこのサービスの申込みから、という順番を覚えておいて損はありません。
申込みできる端末は過去5台まで
同一回線につき、データ復旧サービスを申込める端末は過去5台までという制限があります。
頻繁に機種変更する方にはあまり関係ない話かもしれませんが、長く同じ回線を使い続けている方は、意外と知らないうちに上限に近づいている可能性もあります。
マイナンバー関連の電子証明書は別途手続きが必要
スマホ用電子証明書(マイナンバーカード機能)を利用している場合、データ復旧とは別に、証明書の失効・再発行手続きが必要になることがあります。
データ復旧だけで自動的に引き継がれるものではないため、該当する方は事前に確認しておきましょう。マイナンバー機能をスマホに入れている方が増えている今の時代らしい注意点で、数年前の記事にはまず出てこなかった論点だと思います。
よくあるご質問
復旧の成功率はどのくらいですか?
ドコモから成功率は公表されていません。
機種や破損状況によって復旧できるかどうかは変わるため、申込み前にドコモショップへ相談することをおすすめします。数字が出ていない以上、過度に期待しすぎず「ダメで元々」くらいの心構えで申込むのが精神衛生上もよいと思います。
LINEのトーク履歴は復旧できますか?
LINEやゲームアプリなど、一部のアプリ内データは復旧対象外です。
復旧できるのは電話帳・画像・動画・スケジュール/メモ・ドコモメール(ローカル保存分)が中心です。LINEのトーク履歴を失って初めて後悔する方は多いので、これを機にLINE単体のバックアップ設定も見直しておくことを個人的にはおすすめします。
復旧にかかる期間はどのくらいですか?
申込みから約2週間が目安です。他の修理・交換対応と比べるとやや時間がかかるため、急ぎでデータが必要な場合は事前に見込み期間を確認しておくと安心です。
連絡先が使えない2週間というのは想像以上に不便なので、代替の連絡手段を用意しておくくらいの準備はしておいたほうがよいでしょう。


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