ドコモdカード(旧DCMX)の裏

dカード GOLD ケータイ補償利用時の「修理不能」の基準がわかりにくいという話

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dカード GOLDを所有している場合に利用することができる、dカードケータイ補償は、実際に適用してもらうまでのハードルが幾分高めに設定されています。

それはつまりどういうことかというと、dカードケータイ補償を利用できるケースとしては、「偶然の事故により紛失・盗難または修理不能(水濡れ・全損等)」になった場合に限られ、修理が可能な故障の場合には利用することができません

そこで問題になるのが、どういう故障であれば修理不能とみなされ、どういう故障だと修理が可能になるのか、という点です。

その基準がわからない、という人がかなり多いようですので、その点に関して考えてみました。

関連記事:「dカード GOLDケータイ補償の全く触れられていない注意事項とわかりにくい手続き方法を詳細解説

dカードケータイ補償を利用できる「修理不能」とは

dカードケータイ補償を利用する際の条件に設定されている、スマートフォン/iPhoneの「偶然の事故により発生した修理不能」とは、いったいどういう状態のことを指すのでしょうか。

修理不能の状態、すなわち「水濡れ、全損等」と記載されていますが、水濡れはともかく全損はこれもなかなかわかりにくい表現です。

水濡れと全損でそれぞれ考えていきます。

 

水濡れによる修理不能

ドコモのスマートフォン/iPhoneにおける水濡れがどこで判断されるのかというと、これはdカードケータイ補償の手続きを行うドコモショップ、iPhoneの場合はAppleストアまたは正規サービスプロバイダとなります。

AndroidスマホとiPhoneで、それぞれの水濡れの場合を見ていきます。

 

Androidスマートフォンの場合

Androidスマートフォンの水濡れについては、ドコモショップでの判断となります。

では実際のところどういう形で水濡れを判断されるのかというと、ショップ店員によるスマホを「目視」しての判断、または修理に出した上での修理センターでの判断です。

目視での判断をもう少し具体的に言うと、「水濡れ反応シール」を目視確認することで、水濡れしているかどうかを判断します。

 

おそらく普段意識することは全くないと思いますが、ドコモのスマートフォン及びケータイには、必ず本体のどこかに、水濡れ反応シールが取り付けられています。

 

国民生活センターより引用

 

最近のスマートフォンの水濡れ反応シールは、ベースの色は白一色、または白地に赤で同じなのですが、上記の写真のものよりもっともっと小さく、かなり見つけにくくなっています。

最近は防水端末がほとんどですし電池内蔵型が主流となった現在、昔のケータイのようにリアカバーが外れるスマートフォンももうまったくありませんので、水濡れ反応シールは主に、SIMカードやSDカードのスロット部分に取り付けられていることが多いようです。

フィーチャーフォン時代には大体三か所くらい取り付けてあったのですが、最近のスマートフォンはほぼ一ヶ所です。

本当にかなり小さくて全然わからないようなものも中にはあります。

ちなみに、「防水端末なのに水濡れを確認するの?」と思われるかもしれませんが、防水端末であっても100%長期にわたり水分をシャットアウトできるわけではありませんので、やはり水濡れ反応シールは必要なものと言えます。

 

この、水濡れ反応シールがにじんでピンク色になってしまっている状態が、「水濡れしている」という状態です。

完全なピンク色になってしまっていたり、にじんでいるような場合はほぼ水濡れ確定ですが、難しいのがかなり微妙な状態の場合です。

私の経験上、そうした場合、ドコモショップでの判定も、かなりブレる場合があります。つまり、A店舗で「水濡れじゃない」と判定されたため、B店舗で確認してもらうと「水濡れ」となってしまう場合もあります。極端な話、同じ店舗でも確認する店員さん次第で判断が変わる可能性もあります。

ドコモとしては統一基準で水濡れ判定は実施していると思われますが、それでも人が見ることなので、どうしても微妙なラインの基準は幅が発生してしまい、「水濡れ」の場合と「水濡れじゃない」というケースが発生してしまうというわけです。

そのため、もし不満があるようなら、店舗の少し上のレベルの担当者または責任者にも確認してみるか、店舗を一度替えてみるのも一つの手です。ただし、せいぜい二、三店舗見てもらって判断が揺るがないようならあきらめましょう。その判断で確定です。

そもそも、最初のドコモショップで判断してもらった段階で、他の店舗でもその時の判断がぶれることがないよう情報共有されていると、どこに行っても同じ判断が下されます。これは状況によると思われます。

 

ただ基本的には、水濡れ反応シールがある程度にじんでいることが確認できるようなら、水濡れ確定=修理不能、よってdカードケータイ補償の利用が可能となります。

それ以外にも、たまたま水濡れ反応シールは完全に無事だったけれども、他の部分が明らかに水に濡れていて液晶の中に水が入っている、というような場合も水濡れ判定されることはあるようです。ただし判断が微妙な場合は一旦修理に出して内部を確認するという話になる可能性もあります。

状況次第では水濡れとみなされず、修理に回されて修理がしっかり行われ、修理代金がかかる、ということもある、ということは念頭に置いておきましょう。

 

iPhoneの場合

iPhoneの場合は、まずはドコモショップよりも先にAppleストア、または正規サービスプロバイダに足を運ぶ必要があります。

その上で、Appleのスタッフの判断により、修理可能なのか、不可なのかが判断されます。

あまり知られていませんが、一応iPhoneにも水濡れ反応シールは搭載されています。Appleでは「液体侵入インジケータ(LCI)」と呼ばれています。Androidスマホのように、ここが赤く反応していれば水濡れ確定です。保証対象外となり、dカードケータイ補償対象となります。

 

ただ逆に、もし液体侵入インジケータの反応が弱いなど、保証内の故障と判定されてしまえば、保証内での修理になります。

保証対象外と判断され、保証対象外修理サービスの適用が実施された場合のみ新しい機種への交換、そしてdカードケータイ補償の利用ができる形となります。

Appleストアはドコモショップと比べると圧倒的に数も少ないですので、納得がいかないから他の店舗に行ってみるという方法もほぼ取れませんので、その場で出た判断がファイナルアンサーであると考えた方がいいでしょう。

 

全損による修理不能

次に、「全損」についてです。

ドコモによると、「全面的な破損、落下・衝突などによる衝撃や圧力により全損/変形した場合など」とされていますが、もう少し具体的に表現すると、「外観上端末が破壊・破損しており、内部基板が破損、変形したと思われる場合(ヒビ、亀裂などによる内部基板への影響が考えられる傷)」ということです。

 

例えば外観だけで判断をすると、たとえば液晶やケースが破損しているだけ、という可能性もあり、この場合は全損には判定されない可能性が高いです。「全損」ではなく「破損」になります。

外観だけでなく、「内部基板」が損傷、変形しているような場合にはじめて、全損となります。

全損ではなく、破損に判定されてしまうケースは以下の通りです。

 

・ケース(外装)の亀裂、破損

・ディスプレイの破損(ディスプレイ内部の損傷も含む)

・充電端子、イヤホン端子の破損

 

外観がどんなに破損していても、内部の基板が無傷であれば、「修理可能な可能性が高い」と判断され、修理に出されてしまいます。その上でやはり「修理ができない」と判断されればdカードケータイ補償対象となりますが、修理ができればそのまま完了して戻ってきます。

逆に言えば、一見全損ではないように見えても、基板がやられていれば全損です。

稀に、外観は比較的きれいで問題なさそうなのに、修理に出したら修理不可で戻ってきた、というケースはこのパターンが多いようです。

基板の破損、水濡れ、腐食、などですね。修理に出してみなければなかなかわからない部分です。

 

dカードケータイ補償を利用するためには、できれば修理にわざわざ出さずに窓口判断ですぐに全損判定してもらい利用したいわけですが、例えば真っ二つに割れているとか、明らかに基板含む全体が曲がってしまっている、という場合は、これは即全損と判断されるはずです。

「修理不能・全損判断は内部基板が無事かどうか」と覚えておくと、スマホの故障に際してdカードケータイ補償対象かなのか、判断しやすいのではないでしょうか。

 

dカードケータイ補償を高い確率で利用できるケース

dカードケータイ補償を利用したいと考えた場合、「修理不能」という条件で利用しようとした場合、思いがけず「修理可能」であってdカードケータイ補償が利用できない、というケースがあります。

では、dカードケータイ補償を「ほぼ確実に利用できるケース」とはどういうケースでしょうか。

 

それは、利用しているスマートフォン/iPhoneの紛失・盗難に遭遇してしまった場合です。

 

一般的にスマホ/iPhoneを紛失したり盗難に遭ってしまったりした場合には、まず第一に「利用中断」手続きをとる必要があります。

これは、紛失の場合にはもし万が一誰かに拾われてしまった時のため、盗難の場合には当然不正利用されないように、ということです。

紛失の場合はその上で、改めて端末を探すこともあるでしょうが、どうしても出てこなかったり、盗難で戻ってくる可能性がない場合には、次の機種の利用を考え始めなければなりません。

もしドコモのケータイ補償サービスを利用している場合には、有償で同一機種・同一色のリフレッシュ品を送ってもらうことができます。同時に失くしたSIMカードについてはドコモショップで再発行してもらうか、ケータイ補償センターで発行してもらい、同時に送ってもらうこともできます。

ただ、dカード GOLDを所有していれば、こんな時に役立つのが「dカードケータイ補償」です。

 

dカードケータイ補償は、紛失・盗難のケースであれば、ほぼ確実に利用することができます。

利用中断後、紛失届/盗難届を警察に出したなら、ドコモショップ(iPhone の場合はAppleストア)に出向き、dカードケータイ補償の利用を申し出ましょう。

dカードゴールドデスクに電話をした上で同一機種を購入、もし同一機種がなければ別の指定された機種を購入し、dカード GOLDで決済、その決済した金額分を最大10万円まで補償してもらえます。

SIMカードはその場で発行して(手数料2000円)、購入した機種ですぐに利用できるようになります。

 

dカードケータイ補償利用可能状況まとめ

以上、dカード GOLD所有時に利用することができるdカードケータイ補償を利用することができる条件の基準でした。

最後に改めてわかりやすくまとめておきます。

 

【水濡れ】

水濡れ反応シール(液体侵入インジケータ)がにじんでピンクや真っ赤になっていたら全損で補償対象。それ以外にも明らかに目視で水濡れをしていると判断される状態なら補償対象。ただし、水濡れ反応シールの反応具合が微妙で判断が難しい場合には、修理を先に勧められる可能性あり。

【全損】

内部基板が明らかに割れていたり(真っ二つなど)、曲がっていたりする状態なら補償対象。ただし外部が割れていたりする程度では「破損」と判断され修理可能とされる可能性あり。

【紛失】

失くしてしまった場合には補償対象。警察にて紛失届を出す。

【盗難】

盗難された場合は補償対象。警察にて盗難届を出す。

 

この記事を読んでいただいている方はほとんどの方が既にdカード GOLDをお持ちだとは思いますが、改めてdカード GOLDの詳細内容の確認をしたい、という場合には関連記事「dカード GOLDは本当にお得なのか」を参照ください。

まだお持ちでない場合は、非常にお得なので早めにご検討ください。



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