普通だったら在宅勤務なんてありえない、という人までも、自宅待機、テレワークになってしまっている昨今の状況を受けて、自宅のインターネット環境が今まで以上に重要視されています。
「スマホがあれば、別に自宅に光回線がなくても特に問題ない」と考えていた方も、自宅で仕事をするとなるとスマホやテザリングでは、どうしても不便に感じる場面が多く、新年度になり引っ越し等も終えたこのタイミングで光回線の申し込みをされている人がかなり増えているようです。
毎月の固定費を抑えようと思えば、確かにスマホと光回線の両方の契約は無駄に思えることもあるとは思いますが、利用可能なデータ容量という点でも速度面でも、まだまだ光回線の存在感は健在です。私ももう長くドコモ光を利用していますが、ドコモ光なしは現状、考えられません。
ということで、現在の情勢に合わせて、これからドコモ光を検討しようと考えている方向けに、改めてドコモ光のメリットデメリットや申し込みにあたっての注意点、プランなど、わかりやすさを重視しつつ解説していこうと思います。
なぜ今、ドコモ光なのか/どんなときもWiFiに見る、モバイルWi-Fiルーターの不安
自宅でインターネットを利用したいと考えた場合の選択肢として、ドコモ光を始めとした光回線(FTTH)が第一候補であるのは間違いありませんが、そのほかにも最近では、モバイルWi-Fiルーターを利用したインターネットも人気が高いです。
検討したことがある方もいらっしゃるでしょうし、私も以前、一部サービスは使ったこともあります。
利用用途が明確で、それにしっかり合致したサービスを利用するのであれば、十分利用価値はある、と思っていましたが、ここにきて流れが一気に変わりました。
というのは、2020年2月から4月にかけて発生した、「どんなときも WiFi」の大規模障害です。最終的に同サービスは、無制限プランを終了するに至っています。
「どんなときも Wi-Fi」といえば、それまでの一年ほどで飛ぶ鳥を落とす勢いで成長してきた、モバイルWi-Fiルーターによるインターネットサービスでした。ドコモ、au、ソフトバンクのトリプルキャリアのネットワークを利用でき、ネット使い放題で使えるという強みを武器に、大きく契約数を伸ばしました。
テレビCMやネット広告で見かけたことがある方もいらっしゃると思います。
同じ時期、この「どんなときも Wi-Fi」の類似サービスが、多数サービスを開始しました。例えば「よくばり WiFi」、「Mugen WiFi」などがそれにあたります。それまで、モバイルWi-Fiルーターと言えば、WiMAXが市場を引っ張っていた感があった中で、今後の成長ジャンルとして注目されていたわけです。
しかし、その中で先駆者であり最大手でもあった「どんなときも WiFi」が思わぬ通信障害で躓いてしまったことで、大いなる不安がユーザーの心に芽生えることになってしまいました。
現代人の生活はネット環境によって維持されていると言っても過言でない中、安定性に欠ける、という点はあまりにも大きな不安要素です。しかも、大手キャリアでもたまに発生はするものの数時間から最悪でも一日で復旧するような通信障害というレベルではなく、数週間から一ヶ月もかかるような障害がおこるようでは、これは怖すぎて使えません。
どんなときもWiFiでもこんなことが起こるなら、それよりもまだ若い企業の新サービスが、果たして今後長い期間安定して事業を継続していくことができるのだろうか、というところから疑念が生じています。
短期的にいいサービスだったとしても、通信障害が頻発したり、ある日突然事業終了します、という展開になるようだと、利用者側としては安心して使うことができません。
そうした点を鑑みて、今、安心して自宅でインターネットを利用するのであれば、「やはり大手キャリアの光回線」という、基本中の基本に戻ってきています。
日本を代表する通信キャリアのNTTドコモのサービスであり、大元はNTT東西のフレッツ回線を利用しているドコモ光は、「安心感」という意味では圧倒的優位です。
ドコモ光はドコモ料金とセット割が適用
ドコモのケータイ/スマートフォンを利用している人にとって、ドコモ光は最も身近な選択肢でありながら、同時に最もお得なサービスでもあります。
というのは、ドコモの特定プランを利用しつつドコモ光を同時に利用すると、ドコモ光セット割が適用されるためです。
割引額に関しては、プランや利用容量によって変動するものの、多くのケースでお得になります。
ギガライト/5Gギガライトでは、ステップ3/ステップ4なら1,100円/月(税込)の割引、ステップ2なら550円/月(税込)の割引、ステップ1なら割引なし、ギガホ/5Gギガホ、ギガホプレミアでは1,100円(税込)の割引きです。
みんなドコモ割が重畳適用するので、上記プランがファミリーグループ内に2回線、または3回線以上あれば、割引額はさらに大きくなります。
ファミリーグループ内全回線に対して、上記プランを利用していれば割引が適用されるのも嬉しいポイントです。
また、旧プランである、パケットパックやシェアパックでも、割引は適用されます。
ちなみに、新料金プランahamo(アハモ)では、ドコモ光のセット割は適用されませんので注意しましょう。
ドコモ光の料金
一方で、ドコモ光自体の料金は、戸建タイプ、マンションタイプから選ぶことが出来、さらにプロバイダーによってタイプA、タイプB、そして単独タイプから選択することが出来ます。
定額プラン | 月額料金 ※2年定期契約の場合 |
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マンションタイプ | 戸建タイプ | |
1ギガ タイプA | 4,400円(4,000) | 5,720円(5,200) |
1ギガ タイプB | 4,620円(4,200) | 5,940円(5,400) |
1ギガ 単独タイプ | 4,180円(3,800) | 5,500円(5,000) |
ドコモ光ミニ | なし | 2,970円~6,270円 (2,700~5,700円) |
タイプA、タイプB、単独タイプにそれぞれ「1ギガ」とあるのは、最近「ドコモ光 10ギガ」が受付開始されたため、そちらと差別化するためです。→「ドコモ光 10ギガの詳細内容まとめ」
10ギガも魅力的ではありますが、とりあえず現状、1ギガの方を押さえておけば問題ないと思います。
選ぶのは当然、より安いタイプAにするのがお勧めです。
仮にタイプAを選択したとしても、ドコモ光を同業他社と比較しても極端に安いということは全くないのですが、上記で案内したドコモ料金とのセット割引や、dカード GOLDを所有している場合の10%ポイント還元(※毎月のドコモのケータイ/ドコモ光利用料金の1,000円(税抜)ごとに税抜金額の10%還元/利用料金1,000円(税抜)につき100ポイント)が非常に大きく、それらを加味した場合の料金は他社と比較してもお得と言えます。→「dカード GOLDは本当にお得なのか」
ドコモ光はプロバイダーを選べる
固定の光回線でインターネットをする場合、ISP(インターネットサービスプロバイダー)を同時に選択しなければなりません。
ドコモ光では、自社プロバイダーのドコモnetをはじめ、多数のプロバイダーが選択できるようになっています。
ドコモ光なのだから、深く考えずにドコモnetにしておけばいい、というのも一つの考え方ですが、他社プロバイダーだと、ネット申し込み時のキャッシュバックが非常に大きかったり、細かいサービスもそれぞれ充実していたりと、ドコモnetを選ぶ以上にお得だったりします。
もちろん選ぶのは、料金の安い「タイプA」に属するプロバイダーで、私はSo-net(現・plala Sコース)、BIGLOBE、GMOとくとくBBなどを利用してきましたが、高速Wi-Fiルーターを選択の上で無料レンタルでき、キャッシュバックも充実しているGMOとくとくBBがお勧めです。
プロバイダーの変更を何度も繰り返した経験上、後から変更するのは何かと面倒なので、「とりあえず繋がればどこでもいいや」、ではなく、最初の段階でしっかりしたプロバイダーを見極めて選びましょう。実際の使用感は、プロバイダーによって結構変わります。→「ドコモ光お勧めプロバイダー」
ドコモ光はネットで申し込める
テレワークのためにドコモ光を利用したい場合、手持ちのドコモのスマホから、WEBでカンタンに申し込みを完了させることが出来ます。
わざわざドコモショップ等に足を運ぶ必要はなく、自宅でもどこでも、好きな時間にすぐ手続きを終えられるのが大きな魅力です。→ドコモ光公式
テレワークを実行しようというのに、ドコモ光を利用するためにショップに足を運んでいてはそれこそ意味がないので、是非ここはWEB申し込みを活用するようにしましょう。
ただ一つ、ドコモ光にも大きな問題があります。
それは、申込から開通までの期間です。
ドコモ光の開通までの期間
固定のインターネットサービスの最大の弱点、と言ってもいいと思います。
申し込みを実施してから、実際に開通してインターネットが利用できるようになるまで、早くても2週間から一ヶ月程度かかります。
そのため、今テレワークのためにネット環境が必要だから、と言って、申し込みをしてすぐに使えるようになるわけではない、という点には注意しておきましょう。
そのため、今まさに、光回線の環境が自宅に欲しい、と考えられているのであれば、これはもう待ったなしです。すぐに申し込みをしましょう。遅れれば遅れるほど、実際に使えるようになるのが遅れます。
特に光回線の新規申し込みの場合、多くのケースで立ち合い工事が必要になります。そのため、工事の日程を調整しなければならず、この調整がうまくいかないとさらに開通が遅れてしまうことになってしまいます。
つまり、ドコモ光の申し込みの基本は、出来る限り早く申し込みをし、出来る限り早く工事日を決め、予約を入れる、ということが大事になってくるというわけです。
思い立ったらすぐに、申し込みをしましょう。→ドコモ光公式
工事費用の心配は無用! ドコモ光新規工事料無料特典!
工事がある、と聞くと、不安になるのが工事料金についてだと思います。
実際、戸建で18,000円、マンションで15,000円の工事料が通常はかかります。結構工事料金は高いです。
しかし、現在ドコモ光新規工事料無料特典が実施されているため、ドコモ光の新規契約時には工事料金の心配はいりません。(※ドコモ光10ギガは対象外/代わりに「ドコモ光 10ギガお申込み特典」が適用)
しかも、ドコモ光dポイントプレゼント特典も同時適用されますし、合わせてキャッシュバック特典があるプロバイダーを選択すれば、合計するとかなりの金額分の特典を得られる計算となります。
完全にお得でしかなく、初期費用としては新規契約時の事務手数料くらいのもので、大きくプラスになるはずです。
その点、ドコモ光の契約において費用面で不安を感じる必要はありません。
というよりもむしろ、これら新規契約時の特典・キャンペーン等が実施されているうちに、申込はしておきたいところです。
5Gの普及にはまだ時間がかかる/安定の光回線には活用価値あり
ドコモでも5Gサービスが本格的にスタートしたため、使い方によっては光回線はそれこそ必要なくなるのではないか、と思わなくもないですが、実際のところまだまだ全国的な普及には時間がかかります。
これからドコモ光を契約して、次の更新月がやってくる二年後くらいに、ちょうど5Gが日本全国ある程度のエリアで使えるようになっている、と考えるとちょうどいいかもしれません。
何より、データ容量使い放題で、ある程度安定した通信が利用できるドコモ光はまだまだ利用価値があります。
今後テレワークがますます重要になってくるのは間違いない流れですし、この機会に自宅のネット環境をしっかり整えておきましょう。