ドコモUIM(SIM)カードの種類とサイズを知る

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昔のドコモのケータイを知る人は、「FOMAカードを差し替えれば別端末でもそのまま同じ番号で利用できる」という特徴を覚えているのではないでしょうか。

その当時、例えばauではケータイ端末に「ICカードロック」がかけられていたため、たとえ同じauのケータイ同士であっても、SIMカードを差し替えてもそのままでは利用することができませんでした。

例外として以前自分が同じ番号で使っていたケータイだけは既にロッククリアされているのでSIM差し替えのみで利用できましたが、どうしても人からもらった別端末などを利用したい場合は、auショップにて「ロッククリア」を有料で実施してもらった場合のみ利用可能になりました。

だからこそ、ドコモならそんな煩わしい作業をすることなくFOMAカードの差し替えだけで済むので非常に便利とその当時は考えられていたわけです。

そのころ、まだSIMカードという言葉自体もそれほど普及しておらず、どちらかというと「FOMAカード」という名称の方が一般的に知られていました。

その後ドコモのSIMカードも変遷し、名前も「FOMAカード」から「UIMカード」へと変更されました。

UIMとは「User Identity Module」の略で、SIMカードをベースにして拡張されたカードということですが、UIMカードという名称は日本において世間一般の認知度が低く定着していません。

そのため現在ではUIMカードも大きな枠の中で「SIMカード(Subscriber Identity Module Card)」と呼ばれることが多くなっています。

そのことが時に混乱を招くこともありますが、まず名称の違いにおける各カードの種類とサイズは押さえておきましょう。

SIMカードサイズの違い

SIMカードのサイズごとの名称の違いを、まずは抑えておきます。

mvnosim

【上記写真はUIMカードとnanoUIMカード】

【SIMカード(主に以下のカード全体のことを指す)】

FOMAカード=UIMカード=SIMカード

miniUIMカード=microSIMカード

nanoUIMカード=nanoSIMカード

密にいえばFOMAカードとUIMカードも一緒ではありませんが、ここではサイズ的な互換性という意味合いでイコールで結んでおこうと思います。

つまり現在、NTTドコモはじめ日本のキャリアで取り扱いされているSIMカードには、サイズ別に3種類あることになります。

そしてこのサイズの違いこそが、SIMカードを差し替えて利用する際に最も重要なポイントとなります。

間違いやすいのはminiUIMとmicroSIMです。

例えばSDカードの場合は、miniSDカードmicroSDカードではサイズがまったく違います。

そこから連想すると、miniUIMカードとmicroSIMはサイズが違うように思われがちですが、実際は同じサイズのSIMカードとなっています。

ドコモのケータイ/スマホを利用している場合もそうですが、MVNO格安SIMを利用する場合にもこのSIMカードのサイズ問題はついてきます。

もし利用しようとしている端末のSIMカードサイズが現在持っているSIMカードのサイズと違った場合、そのままでは当然ケータイ/スマホ本体に挿入できないために利用することもできません。

「SIMカードにサイズがあるなんて思わなかった」と、MVNOへMNPを利用して転出した時に気づいても遅すぎます。

万が一SIMカードのサイズを間違えていると、当然のことながらそのままでは利用できませんので、最悪かなりの期間利用できなくなります。

ドコモのケータイ/スマホのSIMカードサイズ

参考までに、NTTドコモのケータイ/スマホ端末のSIMカードサイズについてです。

ここ数年の機種であれば、通常のUIMカード対応機種は完全になくなってしまいました。

フィーチャーフォン(ガラケー)も、miniUIMカードサイズからnano UIM対応に変わってきています。

スマートフォンはドコモのGシリーズ以降とiPhoneについてはnanoUIMそれ以前のスマホについてはminiUIMです。

ただし一部例外もありますので、機種ごとに必ず確認はしましょう。

そのうち入れ替えて利用しようと考えているのであれば、このSIMカードのサイズについてはしっかり正しく把握しておく必要があります。

MVNO利用の場合のSIMカードサイズ

MVNOの格安SIMを利用する場合、契約の際にSIMカードのサイズを選択する必要があります。また昨今は、任意のサイズに台紙から切り取って使うことが出来る、「マルチSIM」と呼ばれる形も増えてきています。

そもそもドコモやauのスマホをそのまま利用するのか、それともSIMフリースマホを利用するのか、格安スマホセットで申し込みするのかなど、MVNOにはいくつかの選択肢がありますので、その中のどの方法をとるかによって選択するSIMカードのサイズも変わってきます。

利用する端末のSIMカードのサイズを確認して、その上で通常サイズなのかmicroサイズなのかnanoサイズなのか、正しく選択して契約する必要があります。

もし初めからMVNOの格安スマホセットで申し込みをするのであれば、その申込する端末に合わせたSIMカードが発行されてくると思われますので、わかりやすいかもしれません。

スマホ本体の交換に備えるならnanoSIMカード

万が一スマホ本体が故障した場合、他のスマホにSIMカードを入れ替えて利用しようと思った時にサイズが違うとそのままでは利用できません。

仮にドコモの契約であればドコモショップでSIMカードの再発行をしてもらい大きさを変更する必要がありますし、MVNOでもSIMカードサイズを変える手続きが必要になります。

カードサイズの変更は、手数料(カード発行手数料・税込2200円)もかかりますので実際のところ何度も変更を繰り返すのは現実的ではありませんが、そんな時に裏技としての使い方が一つ存在します。

大きいサイズのSIMカードを利用しており、小さいサイズに変更する必要がある場合にはSIMカードカッターというアイテムが存在します。

逆に小さいサイズのSIMカードを大きくしたい場合は、SIMカードアダプターという商品が存在します。

いずれもドコモやau、ソフトバンクなどのキャリアでは取り扱いされていません。あくまで例外的・裏技的な使い方となります。

上記二つのケースの中で、小さいサイズにアダプターを付けて利用する分には問題が少ないですが、逆にSIMカードカッターで切り抜いてしまう方法にはいくつか問題点と注意点があります。

そもそも、ドコモやMVNOのSIMカードはあくまで貸与されているものであり、所有権はドコモやMVNOにあります。そのため、解約時などには返却する義務があるのです。

そのSIMカードにはさみを入れることは法律上大いに問題があります。

そもそも、SIMカードカッターで切ったSIMカードは正確に切られていれば利用できるものの、失敗のリスクもあります。

さらには切り抜いてしまうことで、あとからアダプターをつけて利用しようとしても微妙にサイズが合わずに使えませんので、切ったら切ったであとから元のサイズとして使うのは現実的に難しくなります。

そのため、もしこの方法を利用したいとのちのち考えるくらいなら、初めから一番小さいnanoSIMカードを発行しておく方がいいでしょう。

あとはSIMカードアダプターだけ用意すれば、どの大きさにも対応できますし、わざわざ切る必要はありませんのでドコモやMVNOを解約する際にはそのまま返却できます。

ドコモでは、望めば利用端末がnanoUIMに対応していなかったとしても発行はしてくれますし、MVNOの場合は初めからnanoSIMで注文を入れればいいのです。

この知識があるかないかで、SIMカードサイズの違いによるトラブルを最小限にすることができるはずなので、知っていた人は改めて再確認し、知らなかった人は今後気を付けるようにしましょう。

ただ、nano SIMをアダプターに入れて利用した場合に、機種によってはSIMスロットにひっかかって抜けなくなってしまったりするケースもあります。

これは、通常想定されていない利用(アダプタにnanoSIMを入れての利用)をしているために起こることであり、もし問題が発生しても自己責任となります。

アダプターにSIMを入れて利用する場合には、そこまで覚悟の上で慎重に利用するようにしましょう。

著者

Xp

10 Comments

  1. ピンでふたを開けるものはアダプターで可能なのは理解できますが、
    FREETEL MIYABIのようにぐっとさすものでもnanoの使用可能ですか。

    あきぽん
    1. コメントありがとうございます。

      可能ですが、引っかかって抜けなくなるようなケースもありますね。
      私もかなり冷や汗をかいたことがありますし、知り合いには端末を壊してしまった人もいます。
      なので、アダプター利用は基本的に自己責任の世界です。

      Xp
  2. こんにちは!実はdocomoのdtab(タブレット)dー01Hとゆう機種を使用中ですが、もうすぐ更新が来るのでこの機会に格安SIMで費用を抑えたいと思って検討中なのですが!対応しているSIMが分からず困ってしまってます。dtabのdー01Hにはドコモmini UIMカードって言う種類のようです。QT mobileを検討中ですが!電話しても対応機種に無いと言われてしましました。別の会社でも構いません!格安で契約できないのでしょうか?

    松本 京子
    1. つまりQTモバイル側が言われるところは、d-01Hは自社SIMでは動作確認が取れていない、という意味だと思いますが、SIMサイズとしてはQTモバイルは「標準SIM・マイクロSIM・ナノSIM」を提供しています。ドコモのmini UIMはマイクロSIMのことなので、サイズ的にはこれを選べば問題ないです。
      間違ってau SIM、ソフトバンクSIMを選ばないように注意し、しっかりドコモSIMを選べば基本的にはAPN設定をすれば動くと思われますが、動作確認されていないものに関しては完全に自己責任です。
      実際に使ってみて動かなくても当然文句は言えません。
      そのため、どうしても安心して利用したい場合には、MVNO各社の動作確認端末を確認し、d-01Hがあればそこで契約をすれば安心かもしれません。

      Xp
  3. 返事ありがとうございます。
    各社を確認してどうしても見つけられなかった場合、ダメ元で契約しても!いいかもって考えてます。もっと調べてみますありがとうございました。

    松本 京子
    1. そうですね、音声なしのデータプランでの契約なら、解約金等もほとんどかかりませんし、リスクは最低限に抑えられはしますよね。
      ただ、個人的にはむしろ、「使えますよ」と安易に言うことはできませんが、逆に使えない方が驚きだったりもするので、もし実際に使われてみて駄目だった時はまたここで教えていただけたら幸いです。
      つまりその場合は、dTabは格安SIMが使えない、という情報として皆様に共有できればと。

      Xp
  4. ドコモのガラケー(F-07F)を通話用として使っています。昔から気に入っているD705iμの本体が手元にあるのですが、simカードアダプターを利用すればこの機種で使用することは可能なのでしょうか。

    まるた
    1. 可能なはずです。が、SIMカードアダプターの利用は保証対象外なので、自己責任で、という形になると思います。
      たまに引っかかって抜けなくなったりとかもありますので、重々ご注意ください。

      Xp
  5. はじめまして。
    突然で恐縮ですが、質問なのですが、

    ドコモのシャープ アクオス SH08E を
    メルカリで入手。
    au のファーウェイPC20lite をSIMフリーにして楽天のドコモ回線で使用中。
    このnanoSIMカードをアクオスで使うにはmicroSIMカードに変換するアダプターが必要❓という理解で正しいのでしょうか❓
    ご回答頂ければ幸いです。
    よろしくお願いいたします。

    ひろっさん
    1. SIMカードの大きさが違い、nanoSIMをもっと大きなSIMに対応している機種で利用したい場合、おっしゃる通りの認識で間違っていないと思います。
      が、私も以前経験がありますが、SIMの変換アダプターはあくまで非正規の製品なので、機種によっては引っかかって抜けなくなってしまったりとか、不都合が起きることもあります。
      その辺りは完全に自己責任です。
      そのため、ドコモのSIMを利用されているのであれば、手数料はかかりますが、素直にドコモショップでSIMサイズを変更してもらう方が、個人的にはお勧めです。

      Xp

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