ドコモが提供しているdポイントカードは、ローソンやマクドナルドで提示することでポイントを付与してもらうことができる非常に便利なポイントカードです。
手数料や年会費・月額料金がかかるわけではないので、使わなければ損と言えるのですが、かといってdポイントカードだけを所有して満足しているのであれば、実はもっともっとお得に利用できるはずのメリットを完全に取り逃しており非常にもったいない状態になっているという見逃せない事実があることをご存知でしょうか。
実は、dポイントカードのみ利用しているドコモユーザーは、そのdポイントカードをdカードとまとめてしまうことで、より大きなメリットを受けることができるのです。
そのため、実際のところdポイントカードにはそれほど大きな存在意義がなかったりするのですが、それに気づいていない人も実はまだまだ多いようです。
ということで今回は、dポイントカードを何故dカードに変更するべきなのかを解説していこうと思います。
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目次
dポイントカードはdポイント加盟店でしか使えない
ドコモのdポイントカードは、良くも悪くもただのポイントカードなので、dポイント加盟店で買い物をする際にdポイントを付与してもらったり、貯まったdポイントを利用したりする時のみ利用することが可能で、それ以上でもそれ以下でもありません。
つまり、100円分の買い物をした際に1ポイント付与という1%のポイント還元が実施されるポイントカード、ということになります。
貯まったポイントを利用しない限りは、dポイントカードだけで買い物ができるわけではないので、買い物時には現金で支払いをしたり、別のクレジットカードやプリペイドカードで支払いをする必要があります。
つまり、1.ポイントを付与してもらい、2.支払いをする、という二つの工程において別々のツールを用意する必要があるため、その分手間がかかってしまいます。
しかも、ここでもし現金を利用してしまうと、さらなる追加ポイントをもらい損ねる形となり、非常にもったいないのです。
ポイントを二重でもらうためのdカード
dポイントカードがあくまでポイントカードでしかない、という点が理解できたら、次に実施するべきは、もらい損ねているポイントの回収作戦です。
dポイントカードでポイント付与してもらえる店舗としては、主にローソン、マクドナルド、ノジマ、やまやなどとなりますが、買い物をする際の決済方法を現金ではなく、「クレジットカード」にするのがポイントです。そうすることで、決済金額分に対するポイントが、クレジットカードそれぞれの還元率およびポイントで付与される形となります。
では、ここで選択すべきクレジットカードはどんなカードでもいいのかというと、そうではありません。
もらえる特典を最大化するためには、必ずここでdカード/dカード GOLDを選択しましょう。
ここでdカード、またはdカード GOLDを選択するのには、いくつかの理由があります。
まず一つは、決済金額分に対して1%のdポイントが追加付与されるため、dカード加盟店ポイントと合わせて合計2%分のお得となります。
この時点で既に、dカードを使わなければ損、ということがわかります。
加えて、ローソンで利用する場合です。この場合、クレジットカード決済を実施するのではなく、「iD決済」を利用します。かざすだけで買い物が終了するという利便性もさることながら、ローソンで「iD決済」を利用すると、なんと金額が3%OFFとなります。2%のポイント分と合わせると合計5%のお得です。
さらにさらに、dカード/dカード GOLDであれば、dポイントカードの役割を兼ねるため、わざわざdポイントカードと他のカードを利用する、というような手間がいらず、一枚ですべて完結してしまいます。
この時点で、dポイントカードの役割が完全に終了します。
dポイントカードはdカードを使えない場合の最終手段
そうなってくると、dポイントカードが一体何のために発行されているのか、悩んでしまいそうです。
間違いなく言えることとしては、dポイントカードは、dカード/dカード GOLDのいずれかを所有している場合、その存在意義は完全に「ない」と言うことができます。
dポイントカードの機能すべて、dカード/dカード GOLDに包含されてしまっているのですから仕方がありません。dポイントカード独自のメリットは基本的に皆無です。あえて言うなら、メリットかどうかは人によると思いますが、デザインの違いと券面デザインの種類の多さくらいのものです。
ではそもそもドコモは、何のためにdポイントカードを発行しているのかというと、これはdカードをどうしても利用できない人のための最終手段として用意されている、と考えた方がよさそうです。dカードが使えない人にもdポイントを利用してもらい、dポイント圏を拡大したい、という思惑があると考えられます。
dカードを利用できない人とは、家族カードを作れない家族、またはドコモの回線自体まだ持っていない家族(お子様など)、そして過去に信用事故の経歴があるなど、審査が通らずdカードが作れない人などです。
そう考えると、普通の社会人で信用事故どころか完全ホワイトなのに、dポイントカードを利用していてdカードを持っていないという状況は、非常にもったいないのです。もらえるはずの特典がもらえないばかりか、せっかく利用することで着実に積み上げていける信用情報が白紙のままになってしまいます。
今までdポイントカードしか利用していなかった、という人がいきなりdカード GOLDの申し込みをする場合には、さすがに「抵抗がある」、というケースも考えられますので、その場合にはとにかくもったいない状況を改善するためにも、まずはdカードから利用しておくといいでしょう。
dカードで当面のお得さを体感できたなら、そのあとでdカード GOLDのさらなるお得を体験していただければと思います。
dポイントカードはコレクション的要素も
個人的にdポイントカードは、ポイントカードであると同時にコレクション用のカードだと考えています。
携帯電話が普及する以前、公衆電話で利用することができるテレホンカードを趣味として多数コレクションしている人たちが存在していたと思いますが、感覚としてはそれに近いものがあると思います。
dポイントカードはクレジットカードではないため発行がしやすく、個人で多数の枚数を持つこともできます(※同じdアカウントに登録できるのはdカードと合わせて最大4枚)。
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通常の券面のものから、ポインコ兄弟が登場しているもの、ローソン限定、マクドナルド限定、安室奈美恵コラボ、真田ポインコ、やまや限定、などなど、それこそ把握しきれないほど様々なdポイントカードが各所で発行されています。
そのため、dポイントカードはその実用性というよりも、どちらかというとコレクション性に魅力があるのかもしれないと、最近は何となくそんなことを感じています。
事実、「ここを逃すと二度と手に入らない」というdポイントカードもあるため、必要ないとわかっていてもコレクター魂に火が付き、妙に欲しくなる感覚があります。
ドコモユーザーでなくても利用できるdカード・dポイントカード
dポイントカードも、dカードも、どちらもdアカウントさえ作っておけば、ドコモユーザーでなくても所有することができ、dポイントを貯めたり使ったり、dカードなら普通のクレジットカードとして利用したり「iD決済」を利用することができます。
現在auを利用していても、ソフトバンクユーザーでも、MVNO格安SIMや格安スマホを利用していたとしても関係ありません。
これは、ドコモのdマーケット系サービスも同様でキャリアフリーであるのですが、ドコモのサービスの大きな強みと言えます。
しっかり利用していけば年会費は事実上無料となるdカードであれば、「iD決済」用のクレジットカードおよびdポイントカードの代わりとして利用することもできますし、dカード GOLDの場合は年間利用額特典で最大2万円分のクーポンがもらえたり、国内空港ラウンジ利用や国内旅行/海外旅行保険などもありますので、より高いステータスカードを求める方にはお勧めです。
ただし、他社ユーザーの場合にはドコモユーザーの方の場合よりはdカード GOLDのメリットはさすがに減りますので、その場合はdカードからまずは利用しておき、将来的にドコモに転入することがあれば、dカード GOLDを検討してもいいでしょう。
dカードの詳細については関連記事にて解説しています。→「dカードとdカード GOLDの徹底比較」
もうワンランク上、ドコモユーザーであれば絶対的にお得なdカード GOLDについては「dカード GOLDは本当にお得なのか」を確認ください。